テクニカル分析入門

テクニカル分析Technical Analysis


一般的定義:テクニカル分析とは、銘柄ごとの個別の因果関係を一切考えず、過去の価格、出来高、時間軸などから、未来の価格を予測する分析法である。

個人的定義: テクニカル分析とは、銘柄ごとの個別の因果関係を一切考えず、過去の価格、出来高、時間軸などから、現状ポジションを取るべきか、取らざるべきかを考えるものである。テクニカル分析は一見、数学的かつ理論的な分析法と認識されているが、過去の株価というのは個々の人間がとった投資行動の結果であり、人間心理が凝縮されたものと言える。特に市場の均衡状態が破られる時、人間がとる行動と言うのは常に一貫している。

どんな種類があるの?
大きく分けてトレンド系とオシレーター系に分けることが出来ます。トレンド系は相場の大局(方向性)を計るのに適しています。代表的なものはローソク足・移動平均線・パラボリック・エンベローブ・酒田五法などがあります。オシレーター系は比較的短期の相場のブレを計るのに適しています。代表的なものはRSI・ストキャスティックス・ラリーウィリアムズ%R・MACDなどがあります。トレンド系は順張り、オシレーター系は逆張りという見方も出来ます。他にはチャートに時間を融合した一目均衡表などがあります。



ローソク足の基本
ローソク足の説明 ローソク足の型

主なテクニカル分析指標の解説
テクニカル指標の分類 レジスタンスとサポートとの見方
オシレーター系指標の見方 移動平均線
酒田五法 一目均衡表
一目均衡表値幅計算(JAVA) 一目均衡表デイトレード
一目均衡表とオシレーター 200日移動平均線
RSI(相対力指数) エリオット波動理論
究極のオシレーター フィボナッチ数
ギャップ(窓)の種類と見方 MACD
HLバンド パラボリック
ストキャスティックス 線形回帰トレンド
ボリュームレシオ ラリー・ウィリアムズの%R
WAD アールン
プライスオシレーター 信用残
価格帯出来高 サイコロジカル・ライン
ボリンジャー・バンド RCI(順位相関指数)
騰落レシオ ボリューム・オシレーター
OBV(オン・バランス・ボリューム) MFI
CCI(コモディティ・チャネル) CCI/MAクロスオーバー
WTCL(Weighted Close) ATR
ヒストリカル・ボラ 新値3本足
時系新値3本足 ジグザグ(ZigZag)
チョピネス 篠原レシオ(強弱レシオ)
逆ウォッチ曲線 ケルトナー・チャネル
エンベローブ 逆さチャート
DMI(ディレクショナル・ムーブメント) ピボット
移動平均乖離率 DPO
モメンタム コポック
ROC ポイント&フィギュア
レシオケーター



どれが一番優れてるの?
残念ながら万能なテクニカル分析はありません。それぞれ一長一短あります。それを補うために複数のテクニカル分析を組合わせて考えるとよいでしょう。例えばパラボリックで長期のトレンドを追いながらストキャスティックスで短気のブレに対応するなど、それぞれ研究してみて下さい。

テクニカル分析なんて当たるの?
簡単に言うとテクニカル分析とは、現在の株価がどのような健康状態にあるかを確認する行為とも言えます。レントゲンも見ずにいきなり手術をする医者はいませんよね。チャートもそれと同じで、未来を予測するのではなく、現在の状況を確認して、いま売り買いどちらに分がいいのか、または何もしない方がいいのかを考えるツールなのです。未来はファンダメンタルズ分析でもテクニカル分析でも分かる訳がありません。

リスク管理
ファンダメンタルズ分析の問題点は、それを用いるアナリスト及び投資家が、どのものさしに比重をかけるかにより、分析結果が大きく違ってくるところだろう。またパラメーターが変わっても個人の思い入れが強い場合は、対応が遅れがちになる。一方、テクニカル分析はこの支持線を割ったら売りというように、リスク管理は容易である。