WAD
今回はWADです。分類としてはオシレーター系になります。WADはラリー・ウィリアムズが開発したテクニカル分析で、直訳すると蓄積と配分という意味です。日本では殆ど紹介されていませんが、個人的には結構使える指標だと思うので取り上げてみました。
計算式
ADの計算:本日の終値が昨日の終値より高い場合。変動幅=本日終値-(本日の安値か前日の終値のどちらか低い方)
本日の終値が昨日の終値より低い場合。変動幅=本日終値-(今日の高値か前日の終値のどちらか高い方)
本日の終値=昨日の終値の場合。本日の変動幅=0
WADの計算:WAD = 今日のAD+昨日のWAD
WADの考え方
計算式を見てもらえれば分かりますが、終値を非常に重視しています。基本的にビックプレイヤーと云うのは、寄り付きにポジションを大きく取ることは無く、様子を見ながらザラバでポジションを作って行きます。ビックプレイヤーがザラバにどう動いたのか、その結果として終値がどうなったかを重視し、それを積み重ね数値化したのがWADです。これによりローソク足だけでは分からない、買いエネルギー、売り圧力を見つけることができます。ですからWADは、買いで入る場合も、売りで入る場合も、ダイバージェンス(逆行現象)に注目します。
《売買ポイント》
買い
ローソク足が下落基調または横這いなのに、WADが逆行して上昇してるとき。
売り
ローソク足が上昇基調または横這いなのに、WADが逆行して下落してるとき。
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