OBV(On Balance Volume)
今回はOBV(オン・バランス・ボリューム)です。分類としてはトレンド系になります。OBVとはグランビルが考えたテクニカル指標で、オン・バランスとは「差し引き計算」という意味で、ボリュームは「出来高」のことを指します。
計算式
まずOBVは、日々の出来高を「正」の出来高と「負」の出来高に分けます。値上がりした日の出来高は、買い方の出来高で「正」としてカウントし、値下がりした日の出来高は、売り方の出来高で「負」としてカウントする。そして「正」の出来高を加算し「負」の出来高を差し引くことを繰り返し、それを累計したのがOBV線となります。
OBVサンプル
日付 | X社 | 前日比 | 正・負 | 出来高 | OBV |
---|---|---|---|---|---|
4/1 | 600円 | +10円 | 正 | 168,500 | +168,500 |
4/2 | 585円 | -15円 | 負 | 230,000 | -61,500 |
4/3 | 610円 | +25円 | 正 | 190,000 | +128,500 |
《売買ポイント》
OBVは「出来高は株価に先行する」という考え方が基本であり、OBVがトレンドを維持しながら上昇しているときは、買いであり、その逆は売りと判断します。ローソク足と同じように前回の抵抗線を①ブレイクした時も買いとなる。
また、株価が下落しているにも関わらず、OBVが上昇しているなどの②ダイバージェンス(逆行現象)に注目する。
テクニカル分析TOPに戻る