本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2014年08月21日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15586.2 +131.75 +0.85
TOPIX 1291.19 +11.55 +0.90

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。政策金利の引き上げ議論を活発だったFOMC議事録が公開されると上げ幅を縮小したが、勢いは衰えず引けにかけ再び上げ幅を拡大した。

日経平均は、昨年12月17日~12月30日以来の9日続伸。米国株高と円安進行を受けCMEの清算値にサヤ寄せする形で始まり、その後も堅調な動きを続けた。今日は寄りでウエート調整の買いが一巡した後も50円ほど上昇した。ようやく大型株にも資金が流れ始めた感じ。明日も上昇すれば10連騰となり、これは日本がバブル絶頂期の1988年2月に記録した13連騰以来の記録となる。今回は途中5円未満の上昇が3日含まれるので、それほど過熱感はないが、やはり10連騰となれば異常値ですから、心理的には重荷になってきますね。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:なし



2014年08月20日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15454.45 +4.66 +0.03
TOPIX 1279.64 -0.65 -0.05

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。住宅指標が市場予想を上回ったことを受け、終日堅調な展開となった。ここにきて、悪い指標には金融緩和、良い指標は素直に評価するいいとこ取りが復活している。

日経平均は8日続伸。欧米株高と4カ月半ぶりの円安水準になったことを受け買い先行で始まったが、主力株の上値は重く、一時マイナス圏になるなど終日方向感のない展開となった。今日は円安をもう少し評価するのかと思いましたが、ダメでしたね。まあ、幾ら円安になっても肝心の工場が海外に行ってしまっているわけですから、こんなもんですかね。しかし、8日続伸でも中身は酷いもんです。寄りでウエート調整の買いが一巡してしまうとそれでおしまいの相場。小型株は動いていますが、ありえないほど割高になっているので触る気にもなれません。それにしても、このまま順調に上昇してGPIFに高値掴みさせると言うのは、どうかしているとしか思えませんね。

本日の取引:1社 +5,000円
持ち越し:なし



2014年08月19日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15449.79 +127.19 +0.83
TOPIX 1280.29 +9.03 +0.71

米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。ウクライナで新たな悪材料が出なかったことで買い戻しが優勢になった。ナスダックは14年ぶりの高値。

日経平均は7日続伸。欧米株高と円安を好感しCMEの清算値サヤ寄せして始まったが、その後はベタ凪状態となり、日本平均の値幅は今年最小の47円。商いは昨日よりは増えたものの相変わらず低水準で推移している。7日も続伸するような環境でもないと思うのですが、政府が相場に手をいれているので、上げるときも下げるときも、通常の値動きとは違いますね。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年08月18日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15322.6 +4.26 +0.03
TOPIX 1271.26 +0.58 +0.05

週末の米国株は、ダウは反落、ナスダックは続伸。早期利上げ観測の後退を受け買い先行での始まりとなったが、ロシア軍の装甲車両をウクライナ軍が破壊したとのニュースが伝わると下げに転じた。

日経平均は6日続伸。NYダウは下落したものの、円高が進まなかったことで買い先行での始まりとなった。ただ、5日続伸していたことや地政学リスクの高まりを受け主力銘柄の上値は重かった。一方、小型材料株への物色は旺盛で、個人の買い意欲は衰えていない。また、米国の長期金利がこれだけ低下しているにも関わらず、今回は円高になっていないのが日本株には大きなフォローとなっている。

お盆休みが明けて商いが増えるかと思いきや、ウクライナ問題の影響もあり、東証1部の商いは先週末より更に減少しました。ロシアは空想だと否定していますが、装甲車両の侵入と破壊はNATOのラスムセン事務総長も認めていますから、実際に起こったことでしょう。株が騰がるとウクライナ情勢が緩和したとか書きますが、実際の状況は緩和するどころか、ひたすら悪化しているって感じ。ただ、日米欧のマクロ指標の悪化が金融緩和継続期待につながっているので、素直にリスクオンにもリスクオフにもならない、宙ぶらりんな状態となっている。

本日の取引:1社 +8,000円
持ち越し:なし



2014年08月15日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15318.34 +3.77 +0.02
TOPIX 1270.68 +0.18 +0.01

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。欧米とも冴えない経済指標が相次いたが、プーチン大統領がウクライナをめぐって他国との衝突を避ける意向を示したことや、ECBによる追加緩和期待が株買いにつながった。

日経平均は5日続伸。米国株は続伸で戻ってきたものの、日経平均は前日までに約500円戻していたことや、週末ということもあり、利益確定売りを交えながら狭いレンジでの揉み合いとなった。底堅かったとはいえ、お盆休みで市場参加者は少なく、東証1部の売買代金は1兆3921億円と4月21日以来の薄商いだった。

ここにきて、欧州経済を牽引してきたドイツの4-6月GDPがマイナス成長に転換するなど、不安要素もでてきました。ただ、日本株は昨日書いたように、向こう数ヶ月は特殊な需給要因で経済指標など関係なしに動くでしょうから、ロシアがウクライナに侵攻でもしない限り、悪材料が悪材料と認識されない相場が続きそう。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:500株



2014年08月14日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15314.57 +100.94 +0.66
TOPIX 1270.5 +8.37 +0.66

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。7月の小売売上高が市場予想を下回ったことを受け、早期利上げ観測が後退し買い戻しが優勢になった。

日経平均は4日続伸。お盆休みで商いは低調だったものの、欧米株高と円安進行を受け終日堅調な展開となった。日経平均は基準線を回復。

寄り前の機械受注は、5月が前月比19.5%減と過去最大の落ち込みだったことから、6月の予測中央値は前月比16%増でしたが、大幅減の8.8%増にどどまりました。出てくる経済指標は冴えないものばかりですが、もう指標は関係ないって感じですね。アメリカがそうだったように、今後はむしろ中途半端に良い経済指標が出るよりは、悪い経済指標が出るほうが追加緩和期待で株は上がりやすくなるんじゃないでしょうか。

現在の株高にも、今後高値でGPIFが株を買うことも個人的には納得いきませんが、私が納得するように相場が動くわけではありません。消費増税前にどうしても株高を演出したい政府、GPIFの実弾買い、そこに追加緩和期待も加わったわけですから、よほど海外で想定外の事態が起こらなければ、当面株高傾向が続くと考えるのが妥当か。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:なし




2014年08月13日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15213.63 +52.32 +0.35
TOPIX 1262.13 +4.44 +0.35

米国株は小幅に反落。ドイツのZEW景気期待指数が1年半ぶりの低水準となったことを受け、欧州景気に対する警戒感が重荷となった。

日経平均は続伸。注目の4-6月実質GDPは、年率換算-6.8%と市場コンセンサスより若干良い数字となった。予測値からの乖離が少なかったので反応は限定的でしたが、楽観的なコメントが多いのにはちょっと驚きました。そもそも消費増税の反動減は-4%ぐらいで済むという目論見が月を追うごとに悪化し、最終的に-7.2%になり、実際それに近い数字で着地となったので本来ならもっと懸念するべきでしょう。しかも在庫寄与度の+1.0%を考慮すると実際にはもっとネガティブな印象を受けました。この分だと7-9月の戻りも弱いものになる可能性が出てきたので、立ち消えになっていた追加緩和期待がまた出てくるかもしれませんね。当面GPIFと合わせ、それが最大の株買い材料と言ったところか。

日経平均は3日続伸ですが、お盆休みらしく主力銘柄は総じて値動きが悪く、今が旬なゲーム関連銘柄でゲームを楽しむ相場となっている。

本日の取引:1社 2勝1負 +6,000円
持ち越し:100株



2014年08月12日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15161.31 +30.79 +0.20
TOPIX 1257.69 +5.18 +0.41

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。地政学リスクが小康状態を保っていることを受け、欧州からの株高の流れを引き継ぎ堅調な展開となった。

日経平均は小幅に続伸。朝方は昨日の買い戻しの勢いが残っていて100円ほど上げる場面もあったが、お盆休みで国内の主要投資家が動いていないこともあり、商いは盛り上がらず株価も伸び悩んで大引けとなった。

明日は4~6月期の国内総生産(GDP)が発表になります。民間調査機関28社の予測中心値は、消費増税の影響から前期比年率7.2%減で悪い数字は織り込み済みですが、予想より良くても「在庫」の積み上がりなどにに注意が必要。逆にマイナス8%に近づくようだと、追加緩和期待も出てくるか?

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2014年08月11日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15130.52 +352.15 +2.38
TOPIX 1252.51 +24.25 +1.97

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。ロシア軍がウクライナ国境付近での軍事演習を終わらせたことが安心感に繋がった。また、イラクの限定空爆に関しては、不透明感解消から逆に買い材料になる始末。

日経平均は大幅に反発。米国株高を受け買い先行で始まったものの、10時半ぐらいまではSQ値の15,036円をレジスタンスにモタモタした動きが続いた。しかし、その後は先物主導で上げ幅を拡大し本日の高値圏で大引け。金曜日に過剰反応した分を取り戻しただけですが、SQ値を1日で回復したのは評価できます。しかし、いつもなら先物に合わせて為替も円安に振れるんですが、今日はまったく為替は反応しなかったので、まだ地政学リスクに対する警戒感を引きずっている感じ。まあ、ウクライナにしても、イラクにしても、どの道長期戦になるのは間違いないので、1日で単位で一喜一憂していても始まりません。

本日の取引:3勝 +14,000円
持ち越し:なし



2014年08月08日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 14778.37 -454.00 -2.98
TOPIX 1228.26 -29.86 -2.37

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。ECBのドラギ総裁が、世界での地政学的リスクの高まりを受け、欧州景気の下振れリスクに言及したことを受け軟調な展開となった。

日経平均は急落。欧米株安を受け売り先行で始まり、しばらくは節目の15,000円で粘っていたが、徐々に先物主導で崩れ始め、オバマ大統領がイラクへの限定空爆の実施を承認したと伝わると一気に下げ足を早めた。先物は昼休みに14,660円まで急落したが、買い戻しも入り、後場は14,800円をはさんでの一進一退の展開となった。昨日、GIPIFネタで中途半端に戻したのも、本日の下げを加速させたって感じ。先週までは米国株離れとか一部の人が騒いでいましたが、結局、200日移動平均線を終値で下回ったのは、NYダウではなく日経の方でした。

昨日、JPX日経400の入れ替えがありました。JPX日経400はROEを重視することで知られますが、ROEがなぜここまで重視されるようになったんですかね? あくまで個人的意見ですが、ROEを気にしない経営もどうかと思いますが、ROEを極度に気にする経営もどうかと思います。

私はROEという指標が好きではなく、また信用もしていません。なぜなら財務分析指標で借金を増やすことで改善する指標というのはROEだけだからです。効率的に金が使われているのかを見るならROAを使えば十分だと思います。ROEを上げるためアマダのように利益をすべて配当に回すというのも一つの方向性ではありますが、突発的な危機や大きな市場変化が起きた時など、借金ばかりで現生がなけば従業員も株主も守ることはできません。ROE至上主義も米国から持ち込まれたものですが、なんでもアメリカの真似をすれば良いというものではないでしょう。

今日の日銀総裁会見は、株が下がったこともあってか、厳しい質問が相次いでいましたね。結局、円安でも輸出は一向に増えず、物価だけ上がり、実質賃金は減少、異次元緩和は日本経済にとって本当にプラスなのか? ってことですが、黒田総裁の回答もしどろもどろで苦しそうでした。

本日の取引:2勝 +9,550円
持ち越し:3社 500株




2014年08月07日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15232.37 +72.58 +0.48
TOPIX 1258.12 +6.83 +0.55

米国株は、ダウ・ナスダックとも小幅に反発。通信・メディアの大型M&A案件が相次いで頓挫したことで売り先行で始まったが、値頃感からの買いも入り持ち直した。

日経平均は反発。米国株は小幅に戻したものの、円高進行を受け先物は一時15,050円まで下げる場面もあった。14時まではアベノミクスが始まってい以来、初の6日続落が濃厚でしたが、ロイターがGPIFの運用改革で、日本株への配分を20%超に増やす方向で調整していると報道したことで、先物に一気に買い戻しが入り切り返した。GPIF自体はもう耳にタコですが、今まで最大20%としていたものを20%超と幅を持たせたことでインパクトが発生しました。個人的にはGIPFが日本株を買うのは反対ですが、政府も秋の消費増税議論前に株を下げたくないので必死ですね。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:1社 500株



2014年08月06日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15159.79 -160.52 -1.05
TOPIX 1251.29 -12.24 -0.97

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。7月のISM非製造業景況感指数が8年半ぶりの高水準となったことで、利上げ時期が早まるとの見方が再び浮上し、終日冴えない展開となった。また、ウクライナの地政学リスクも引き続き重荷となっている。

日経平均は5日続落。米国株安を受け売り先行で始まり、その後やや下げ渋る場面もあったが、ソフトバンクの大幅安や、昨日好決算を発表したトヨタが下げに転じたことが市場心理を冷やし、終日軟調な展開となった。日銀も昨日、一昨日と158億円ETFを買っており、恐らく本日も買っているでしょうから、これで3日連続となります。しかし、その買いがほとんど効いていないと言うことは、ヘッジファンドなどから纏まった売りが持ち込まれているんでしょうね。ただ、現物を積極的に売っているというよりか、今回も先物中心の売買ですから、NYが戻れば買い戻してくると思われます。

NYダウは200日移動平均線の16,333Pに近づいており、目先ここを維持できるかが注目される。日経平均の200日移動平均線は14,951円。好調だったドイツDAX指数などは既に200日移動平均を大きく割り込み、下げが加速していますから、欧州市場も気になるところ。

本日の取引:1社 1勝 +6,230円
持ち越し:なし