本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2011年12月30日(大納会) 日経平均株価8,455.35(+56.46)
米国株は反発。イタリアの長期国債の入札が無難に通過したことや、中古住宅成約指数が市場予想を大幅に上回ったことが好感された。

日経平均は反発。棹尾の一振という程のものではありませんが、なんとか最後は上昇して終わりました。まあ、酷い1年だったと言う以外にコメントのしようがありませんね。個人的にも今年は過去最悪のパフォーマンスでした。

日経平均の大納会の終値は8,455.35円。年間では1773円安(-17.3%)となり、2年連続の陰線となる。日経平均の推移←こうやって見ると、2006年の17225.83円から日経平均は半値以下になってしまったんですね。殆どがリーマン・ショックで失ったものですが、厳しい現実です。

マーケット・トーク:去年の大納会のコメントです。心配が現実になってしまった感じですが、これは当たっても嬉しくないですね。マーケットトーク(2010年12月27日~12月30日)

来年は悲観的な予想が多いですが、意外と逆になる可能性もあると思っています。まだ欧州問題が相場に完全に織り込まれているとは言えず、当面は波乱含みの展開が続きそうです。また、来年はユーロから離脱する国も出てくるかも知れませんが、相場とは過去を清算し未来を織り込むもの。未来に少しでも希望が見えれば、相場も人間も前進できます。

読者の皆様、1年間お疲れ様でした。よいお年をお迎えください。

本日の取引:2勝 +9,000円
持ち越し:2社 買い9000株 



2011年12月29日 日経平均株価8,398.89(-24.73)
米国株は続落。イタリアの短期債入札は好調だったものの、ECBのバランスシートが過去最大に膨らんだことを嫌気しユーロが売られ、リスクオフの動きとなった。

日経平均は続落。ユーロ安や米国株安を受け売り先行の始まり。その後も薄商いの中、冴えない展開が続いた。ただ、引けにかけ買い戻しや月末のドレッシング買いも入っていたようで下げ幅を縮小。

今晩のイタリアの中長期債入札を無難に乗り切れば、ちょっと雰囲気が良くなるかも知れません。しかし、不調に終わるようだとユーロ円は100円割れとなり、厳しい大納会になりそうです。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い9100株 



2011年12月28日 日経平均株価8,423.62(-16.94)
米国株は、ケース・シラー住宅価格指数が市場予想を下振れて売り先行の始まりとなったが、消費者信頼感指数が4月以来の高水準に達したことが好感され持ち直す。ダウは小幅反落。ナスダックは続伸。

東京市場は続落。日経平均は12月決算企業の配当落ちが10円程度あるので実質ほぼ横這いの動き。それでも東証1部の値下がり銘柄は936と多く、この水準でもまだ換金売りの方が優勢です。あすは大和の投資信託、ニッポン応援ファンド(高配当株コース)の設定があり、200億円程度集まったそうですから、下支え要因にはなりそうです。

本日の取引:2社 +7500円
持ち越し:2社 買い9100株 



2011年12月27日 日経平均株価8,440.56(-38.78)
米国株は、クリスマスの振替祝日で休場。

東京市場は反落。日経平均の日中の値幅は30円と全く動かず、売買代金はとうとう5000億円を割れ4600億円となる。

格付け会社もクリスマス休暇中は大人しいものですね。またドイツのメルケル首相が先週から冬休みに入っているので、こちらも余計なことを口走る心配がなく、市場にはプラス要因になっています。ただ、年が明けるとこの2強? の発言でまた荒れ模様になるんでしょうね。いまは嵐の前の静けさと言ったところか・・・

本日の取引:2社 +5000円
持ち越し:3社 買い10000株 



2011年12月26日 日経平均株価8,479.34(+84.18)
米国株は、日本が連休の間に新規失業保険申請件数の減少や給与減税の延長などを好感し続伸。ダウは7月27日以来の高値更新となった。

東京市場は反発。CMEの清算値にサヤ寄せして始まるも寄り天。その後は8500円も維持できずに大引け。東証1部の売買代金は8年半ぶりの低水準となった。商いが少ないのは仕方ないとしても、TOPIXの上げ幅が0.46%と日経平均の半分以下ですから、弱いというしかありません。米国はサンタクロース・ラリーになっていますが、日本はサンタクロースが来ないどころか貧乏神がとり憑いているようです。月末に向けてのドレッシング買いぐらいしか上げる材料はないですね。

日本経済新聞朝刊が報じた世論調査結果によると、野田内閣の支持率が36%に急落したそうです。公務員給与や議員削減など、やることはやらずに増税の話ばかりですから、人気が出るわけがありません。

本日の取引:2社 +10,000円
持ち越し:3社 買い10000株 




2011年12月22日 日経平均株価8,395.16(-64.82)
米国株は、ダウは小幅に続伸、ナスダックは反落で戻ってくる。オラクルが11.65%急落したことでナスダックの下げが大きくなった。

日経平均は反落。基本的に本日も開店休業状態でしたが、フランス国債の格下げの噂が市場に流れていたりして、連休前のポジション調整と言うよりもリスクオフの動きでした。

ECBによる期間3年の長期流動性供給オペの結果は、523の金融機関が4890億ユーロ(約50兆円)の供給を要請しました。予想を上回る応札額でしたが、材料としては前日に織り込み済みで、逆にそれだけ苦しいのかとか、本当にこれがイタリアなど周辺国の国債買い入れに利用されるのかといった懸念から、直ぐにネガティブ材料にされてしまった。ただ、この量的緩和は徐々に効いてくると思いますがね。

国内では、東電が企業向けの電気料金を20%上げると言う報道がありました。これは思いっきり悪材料ですね。恐らく他の電力会社も追随するんでしょう。しかし、日本は法人税と電気代が世界一高く、人件費も高い、おまけに超円高ですから、これで国内で工場を稼働させるというのはもう有り得ない話です。このまま東電の言いなりに電気代を上げれば、産業の空洞化が更に加速することは間違いないでしょう。なんらかの対応を政治がしなければならないのですが、何しろこの状況で増税する以外頭にない政府ですから、期待できませんね。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い9000株 



2011年12月21日 日経平均株価8,459.98(+123.50)
米国株は大幅反発。 ECBが21日に実施する期間3年の長期流動性供給オペ(LTRO)や市場予想を上回った米住宅着工件数などが好感された。

日経平均は続伸。ギャップアップした後は、先物の値幅が1日通して30円と蟹の横這い相場。いくらメインプレイヤーがいないとはいえ、なんともお寒い市場です。日本市場に関しては、これ以上コメントのしようがありません。

今晩、ECBの長期流動性供給オペにどの程度応札があるのかに注目です。市場では5500億ユーロになるとの予想もありますが、そうなるとかなりの量的緩和になります。結局、危機が起きれば、サブプライムの時がそうであったように、毒をもって毒を制するしか手の打ちようがないんですよね。3年後、また毒だけ残っているようだと困りますが・・・

本日の取引:2勝 +5,000円
持ち越し:2社 買い9000株 



2011年12月20日 日経平均株価8,336.48(+40.36)
米国株は続落。朝方は上昇して始まったが、ECBのドラギ総裁によるユーロ圏経済の先行きに対するネガティブな発言や、国債購入拡大に改めて否定的な発言をしたとで売られた。ECBのドラギ総裁は正直な人なんでしょうが、この人が喋ると必ず株が下がります。こういう危機の状態では、正直で硬直的な考えの人よりも、狡猾で柔軟な考えの人が総裁でないと上手くいかないでしょうね。

日経平均は反発。東証1部の売買代金は7,000億円割れと極端な薄商いとなった。上がったと言うよりか、外国人がクリスマス休暇に入り、単に売る人が少なかっただけと言う感じですね。予想通り材料株中心の相場で他にはなにも無し。

本日の取引:2勝 +8,000円
持ち越し:2社 買い9200株 



2011年12月19日 日経平均株価8,296.12(-105.60)
米国株は、ダウは反落、ナスダックは続伸で戻ってくる。買い先行でスタートしたが、格付け会社のフィッチがユーロ圏6カ国の長期債務格付けを引き下げ方向で見直すと発表したことで次第に上値が重くなった。

日経平均は反落。米国株はほぼ横這いだったが、日経平均は弱いCMEの清算値にサヤ寄せして始まり、昼休み時間に金正日総書記が死去したとのニュースが伝わると、地政学リスクを懸念する売りで更に下げ幅を拡大した。

それにしても金正日は最悪のタイミングで亡くなりましたね。ただでさえリスクオフのマーケットに、また一つリスクを取らない(取れない)理由が増えてしまいました。今後、金正恩にスムーズな権力移行ができるかが焦点になりますが、場合によっては軍部の分裂や暴走などもあり得るでしょうし、こればかりは予測不能です。

本日の取引:1勝 +4,000円
持ち越し:2社 買い9600株