本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2007年2月22日 日経平均株価18,108.79(+195.58)
日経平均は大幅に反発。窓を空けて心理的節目の18,000円を突破しました。福井氏が追加利上げに慎重な姿勢を崩さなかったことで、海外との絶対的な金利差から再び円安になり、それが株高につながりました。

このところの日経平均の上昇を受け、個人投資家がまた新規に市場に入ってきているという人がいます。しかし、株のサイトを運営している、私の感覚から言えば、去年のライブドア・ショック前を100とすると、現在はせいぜい10~20ぐらいだと思います。

では、個人の資金が入っていないかと言えば、そんなことはなく、投信を通じてガンガン入っています。つまり、ライブドア・ショックを境に、個人の市場への参入スタイルが変化したと言った方が良いのかも知れません。2003年の頃は、投信売りに、企業の持ち合い解消売りと云った感情の無い売りが、株価の下落に拍車をかけました。それに対して現在は、感情の無い買いと云えるのではないでしょうか。当然、パッシブで運用している投信などは、赤信号みんなで渡れば怖くないといったスタイルですから、株価が幾ら高くなろうが機械的に買い増してきます。また個人が直接市場に入ってこないので、指数が18,000円を超えても、投信が買えないような小型株は放置され、昨日も言ったように温度差が非常に激しい相場になっている訳です。しかし、それが市場全体の過熱感を抑えているともいえます。思うに個人が投信だけでは満足できず、去年のように大挙して市場に入り、自分で売買を始めたら市場は一気に過熱し、今回もそこが天井になるんじゃないでしょうか。

本日の取引:A社・B社 4勝0敗 +19,300円
持ち越し:買い300株



2007年2月21日 日経平均株価17,913.21(-25.91)
日経平均は小幅に続落。後場が始まってまもなく、利上げ方向の議長案が出たことで、先物に若干売りが出ましたが、市場インパクトは限定的。そして2時過ぎに正式決定が伝わると、先物に買戻しが入り急速に下げ渋る展開。なんで正式決定にこんなに時間がかかったのかは不明ですが、株価の動きに関しては、まさにセオリー通りで、非常に分かり易い展開でした。あまりにもセオリー通りだったので、逆に拍子抜けという感じ。しかし、今日なども投資家が、どのセクターを見ているかで、温度差が全然違いますから、指数を見て強弱感を言っても意味は無いでしょう。

日銀もやっと利上げしましたね。前回バックワードをやって、今回がフォワードでは説明がつきませんから、この部分での整合性は保ったという感じですかね。

本日の取引:A社・B社 3勝0敗 +17,000円
持ち越し:買い300株



2007年2月20日 日経平均株価17,939.12(-0.97)
日経平均は小幅に反落。米国が連休で売買高が落ちるなか、指数は終日方向感の無い展開。為替など見ていると、利上げが有っても無くても、もうさほど影響はないのかなと思いますが、先物のポジションがロングに傾いているところが多いのが、ちょっと気になります。

20日に甘利明経済産業相が、米系投資ファンドのスティール・パートナーズによるサッポロの買収提案について、同社が過去に株を買い占めて高値で買い取りを迫るグリーンメーラー的な動きをしたことがあると指摘し、スティールへの警戒感をにじませた・・・?? グリーンメーラーがグリーンメーラー的動きをするのは当たり前でしょう。カエルがカエル的動きをしたことがある、と言ってるようなものです(笑)

本日の取引:A社 5勝2敗 +23,000円
持ち越し:買い1,000 売り1,000



2007年2月19日 日経平均株価17,940.09(+64.44)
日経平均は反発。小安い水準で寄り付いたが、直ぐに先物主導で切り返し、その後は膠着状態となる。厳密には先物が買われたというよりか、売りが少なかったと言った方が適切かも知れません。現物は鉄鋼・重工業と云ったところが活況。

先週からクレディスイスが先物を売らなくなったので、指数は順調に騰がってゆきますが、いつ彼等が売ってくるのかという警戒感も強くなっています。先物は腹の探りあいと云った感じ。

前回あれだけ大騒ぎした日銀の金融政策決定会合ですが、今回は政府もマスコミも静かなものですね。前回はマスコミまで使って露骨でアホな介入をしましたが、さすがに表向き、こんなことをやっていては、拙いと思ったのでしょう。しかし、これだけ急に変わると、余計に白々しくアホに見えしまうのは私だけでしょうか?

本日の取引:
持ち越し:買い4,000 売り1,000



2007年2月16日 日経平均株価17,875.65(-21.58)
日経平均は小幅に反落。米国株が小動きだったこともあり、終日方向感の無い展開。TOB関連で食品株の一角が思惑買いを呼んだが、他はとくに何も無い状態。

しかし、スティールパートナーズも毎回本気で買収する気などないくせに、日本の会社にグリーンメールを出すだけで、いつもボロ儲け出来るのですから、いい商売してますね。この手の話は既存株主の意向や利益も考えなければなりませんが、会社がその気になれば、逆にスティールを嵌め込むことなど簡単に出来るのですがね。

本日の取引:
持ち越し:買い3,000 売り1,000



2007年2月15日 日経平均株価17,897.23(+144.59)
日経平均は5日続伸。米国株が大幅高で、10-12GDPは大幅な上ブレとなり、大きくギャップアップしての始まり。しかし、寄り付き直後の10分間で本日の高値と安値を出し、あとはそのレンジ内での膠着状態となりました。米国株高がなければGDPで材料出尽くしとなり、指数はマイナスになっていたのではなかろうか。

これで再び利上げの有無が話題になってくるでしょう。前回、日銀が利上げを見送った原因の1つとして、7-9のGDPが弱かったことがあります。日銀は終わった期を参考にするバックワードルッキングを1月に使ったわけですから、今回、利上げを見送る理由にフォワードルッキングを持ち出せば、整合性のとれない話になります。まぁ私に言わせれば、日銀の独立性は、前回の会合で形骸化したわけですから、もう今更どうでも良いという感じですがね。彼等が見ているのは過去でも未来でもなく、政治屋なんですから、今回もGDPなど関係なく政治ルッキングになるんじゃないでしょうか。

本日の取引:A社・B社  4勝1敗 +19,200円 
持ち越し:なし



2007年2月14日 日経平均株価17,768.93(+147.48)
日経平均は4日続伸。米国株高もあり朝から堅調な展開。ようやく値嵩のハイテクにも資金が廻り、循環物色が上手く効いている状態。先物もクレディスイスが珍しく連日で買い越していることもあり、大きな売りが引っ込んでいる。明日のGDPを受け、先物がどう反応するか興味深いところです。

しかし、どうなんでしょうね。鉄鋼株などは、まだ低PERですから買われる理由は分からないでもありません。ただ不動産株などは、バブル期の上場来高値を更新し、PERも既に50~60倍ですから投資対象として買われる水準はとっくに超えています。相場ですから、ここから先もまだ騰がるかも知れませんが、昨年初めの新興市場のような、ババ抜きゲームの世界でしょう。

本日の取引:A社  2勝 +12,000円 
持ち越し:なし



2007年2月13日 日経平均株価17,621.45(+117.12)
日経平均は3日続伸。連休中、米国株が続落したこともあり、軟調な寄り付き。しかし、直ぐに先物主導でスルスルと騰がり始め、金曜日の高値をブレイクすると、ショートの買戻しを巻き込み上げ幅を拡大。まあ、金曜日にロングポジションを取ったところが、それを売るために強引に先物をかちあげたと言った感じでした。ただ東証1部の売買代金は8日連続で3兆円を超えていますから、先物主導とばかり言うのも変ですが。

ハイテクが弱い中での上昇ですから、日経平均の上値はまだ余裕を残していると見ることも出来ます。ただ、さすがに内需系は買われ過ぎでしょうね。10―12月期のGDPの改善は、既にかなりの部分で織り込んでしまったように見えます。

本日の取引:パイオニア・A社  3勝 +16,600円 
持ち越し:買い1,000株



2007年2月9日 日経平均株価17,504.33(+211.85)
日経平均は大幅に続伸。オプションSQ通過後の動きが注目されていましたが、前場小高い水準から、後場一気に先物主導で上げ幅を拡大。G7を控えた3連休前の後場という、意外なタイミングでの仕掛けでした。

最近、先物の手口でクレディスイスがよく話題になっています。先物を大きく売り越したと思えば、次の日には大きく買い越してみたりと、この繰り返しです。これはクレディスイスの自己売買というよりか、注文を出してるヘッジファンドなどが似たようなプログラムで運用している結果なんでしょう。勿論、この売買には、なんらかの裁定がかかっているでしょうし、実際の内容は当事者にしか分かりませんが、不思議な売買です。でもこの運用で儲かっているから、何度も同じようなことをするんでしょうね。

本日の取引:パイオニア・ローム・A社  5勝 +27,200円 
持ち越し:買い2,000株 売り500株



2007年2月8日 日経平均株価17,292.48(+0.16)
日経平均は小幅に反発。NYダウは横這いだったものの、ナスダックが大きく上昇し、ハイテク株中心に確りの展開。ただ直近の相場を主導してきた鉄・電力・船といったところが軒並み急落し、TOPIXはマイナス引け。

今日などナスダックが高かったので、もう少しハイテク株にリバーサルがあってもよかった筈なんですが、鉄・電力を利食った金は一体どこに行ってしまったのでしょうか。SQ前のポジション調整もあったのかと思いますが、やはり相場が緩んでくると高水準の裁定残が重しになってくるのは避けられません。SQ・G7通過で物色が変わってくるのか見極めたいところです。チャート的には基準線の攻防で、ここを割り込んでくると調整が長引きそうです。

昨日、米財務長官が日本経済はなおデフレだといって騒いでいましたが、そこまでしてドル高を維持しなければ、やってゆけない米国も痛々しいですね。日銀はまた外堀を埋められてしまい、恐らく今回も何もできないでしょう。

本日の取引:パイオニア・ローム  5勝1敗 +28,400円 
持ち越し:700株




2007年2月7日 日経平均株価17,292.32(-114.54)
日経平均は反落。小安い水準で寄り付き、暫く揉み合っていましたが、30分レンジを下にブレイクすると先物主導でスルスルと下げ幅を拡大。ザラバ200円安まであって、引けにかけては先物が買い戻され下げ幅を縮小。

結果的に基準線がサポートとなり、下ヒゲを出す形で止まったが、先物に1日振り回されたという感じでした。ただ個別では強いものも多く、あまり下げたという感じもしません。このところ指数寄与度の高いハイテクが弱い状態なので、指数は弱含んでいますが、森をみればまだ買い気の方が強いといったところでしょう。

【お知らせ】
当サイトの読者でソフト開発の仕事をされている、スペース西さんが株式ソフトを作られたので、ご紹介します。私の我がままを、かなり取り入れて頂いた株ソフトです。各種テクニカル分析、シミュレーション、売買管理、メモ機能と揃っており、日足~月足を1画面で表示できます。まだ出来たばかりですが、短期投資家にも長期投資家にも使いやすいソフトだと思います。今後も更にバージョンUPしてくれるそうです。この機能で価格も2,800円と非常に安価です。是非試してみて下さい。

本日の取引:パイオニア・A社・B社  3勝1分 +12,300円 
持ち越し:1,300株



2007年2月6日 日経平均株価17,406.86(+62.06)
日経平均は反発。今日は先物がおとなしかったので、一昨日までの流れに戻り、踏まれている現物株主導で堅調な展開になりました。それにしても鉄鋼・電力株は止まりませんね。電力株は軒並み値上がり銘柄の上位にランクインしています。相場が暴落しているときに、消去法的にディフェンシブの電力が買われてランクインというのは何度も見てきましたが、こういう形ではちょっと記憶にないですね。あと、ちょっと気になっているんですが、電力株をもって高配当利回り銘柄というのは、やめて貰いたいですね。もう全然高配当じゃないですよ。

ブッシュが「テロとの戦い」につぎ込んできた戦費は、合計で約96兆円になると報道されていましたが、凄いというか何というか、もう言葉がないですね。これだけの金があれば、貧困問題や地球温暖化対策、なんでも出来ましたね。しかもブッシュの戦いは、96兆円を使いながら状況がよくなるどころか、益々泥沼化しているのですから、悲劇としか言いようがありません。孫子はこう言っています兵は勝つことを貴び、久しきを貴ばず 「テロとの戦い」では既にアメリカは負けています。そもそも始めから勝ち負けがつくような戦いではありませんがね。経済的にはドルの信認が崩れたとき、アメリカは高い代償を払うことになるでしょう。

本日の取引:ローム・パイオニア  4勝1敗 +13,900円
持ち越し:なし



2007年2月5日 日経平均株価17,344.80(-202.31)
日経平均は大幅に反落。寄り付き直後から先物に大口売りが断続的に入り、指数はスルスルと下落。シンガポールのデリバティブ取引がシステム障害を起こしていたせいとか、日産ショックとか言われていますが、どうなんでしょうね。でも前場の先物の出来高を見ると、シンガポールの影響は多少あったのかも知れませんね。

チャートは実体が転換線と基準線との間に入り、強弱感が対立する場面。明日以降、基準線を割って売られるのか、再び揉み合いに入るのか注目。

円安がG7で議題になるかが懸念材料となっているようですが、個人的には欧州勢がどこまで本気か疑わしいところですし、米国がドル高・円安ウェルカム状態なので、議題に上っても議長声明までは持っていけないでしょう。

本日の取引:ローム・パイオニア・A社  3勝0敗 +18,000円 
持ち越し:400株



2007年2月2日 日経平均株価17,547.11(+27.61)
日経平均は小幅に続伸。米国高を好感し、小高く始まるも、ザラバの動きは鈍く、終日膠着感の強い展開。ハイテク株は合いかわらずズブズブですし、仕方なく含み資産株を再度蒸し返していた感じ。2:40分ぐらいから先物が売られたこともあり、指数の上げ幅は縮小。

アメリカの貯蓄率が世界恐慌時と同じ、マイナスになっている現状を、このページでも何回か言ってきましたが、今朝のBSTVを見て、あらためてアメリカは狂っているなと思いましたね。貯蓄率がマイナスでクレジットカードのローンが1人頭9,000ドル。つまりアメリカ人は、借金してまで狂ったように消費を続けていることになります。アメリカ人が消費好きと言うのもあるのでしょうが、そればかりでは、この現状を説明することはできません。

アメリカ政府はインフレは抑制されていると言っていますが、庶民へのインタビューでは、給料が上がってもインフレで相殺されてしまい貯蓄したくてもできないと言う意見でした。矛盾した話ですね。恐らくどちらかが嘘をついているんでしょう。アメリカ経済を維持しているのは海外からの投資であり、その為にはドルを健全な通貨と世界に認めさせなければなりません。ドルの覇権を守る為には戦争も辞さない国です。インフレ隠しなど朝飯前でしょう。まやかしのドル高はまだ暫く続くんでしょうかね。また日銀の利上げに関しても、アメリカだけ必要に牽制を入れてくるのも、なにをかいわんやですね。

本日の取引:A社・B社 2勝1敗 +12,000円 
持ち越し:なし



2007年2月1日 日経平均株価17,519.50(+136.08)
日経平均は反発。先物主導の昨日の下落を先物主導で取り返しました。好需給の銘柄に買いが継続する流れは本日も不変。

それにしても、今日は不思議な動きでしたね。米国株が大幅高しても、なぜかCMEは弱く、寄り付き直後マイナスになる場面もありました。しかし、その後は昨日とは逆に先物主導でスルスルと上昇。思うにCMEなどは出来高が少なく、幾らでも価格操作ができるので、ある筋が前日先物を売り越している場合、CMEを低めに操作することで、翌日の買い戻しを容易にしているのではないか。

実際、昨日の手口をみると、FOMCのイベントを前にショートポジションを取った証券会社が多かった。逆に前日買い越している場合は、CMEを高めに操作して、勘違い買いを呼び込んだ段階で翌日ポジションを外しているような気がします。勿論、こんな単純なものではないでしょうが、最近のCMEと先物の動きを見ていると大体こんな感じです。直近ザラバの動きが鈍いので、余計にこのような操作が目立ってしまうのかもしれませんがね。あと、幾らでも操作できると言えば、寄り前の外国証券経由の注文。今日だけなぜか大幅な売り越しだったのも不自然極まりない動きでしたね。

本日の取引:1社買い付け
持ち越し:2,000株



2007年1月31日 日経平均株価17,383.42(-106.77)
日経平均は反落。先物主導で下げ幅は一時200円を超える場面もありましたが、一部の主力株が踏まれている現状もあり、先物だけで大きく崩すことはできず、引けにかけては買戻しが優勢になりました。目先は日本独自の材料はないので、海外待ちといったところでしょう。

日興コーディアルが上場廃止懸念から再びS安まで売られましたが、どうなんでしょうね。ルールに違反した会社は、市場から退場していただくというのはよいですが、投資家保護という観点から考えると、安易に上場廃止を連発されては、株など怖くて保有していられません。それに会社が上場廃止になっても証取法の罪が軽いので、不正をやった連中は大儲けし、執行猶予もついて悠々自適な生活です。まさにやり得といった犯罪です。何も知らずに、その会社の株を持っていた株主が一番馬鹿を見るというのでは、あんまりでしょう。粉飾といっても、いろいろあるので、社会的影響や悪質性などを考慮する必要はありますが、不正に関わった連中は、会計士、監査法人も含め、もっと厳しい刑事罰を適応する方が、投資家保護にもなりますし、同時に抑止力にもなるのではないでしょうか。個人的には20~30年刑務所にぶち込んでやりたいところです。

本日の取引:・パイオニア 2勝0敗 +31,000円
持ち越し:なし