初心者から経験者まで使える株式用語・証券用語集・経済用語集です。

株式用語集た行


あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行




第三者割当増資(だいさんしゃわりあてぞうし)
特定の第三者(縁故者)に新株引受権を付与して新株を引受けさせる増資のこと。通常、取引先、銀行、役員、従業員を対象に行うことが多く、第三者割当を「特に有利なる発行価格」で行う場合には、株主総会の特別決議による承認が必要となる。

代用証券
代用証券とは、信用取引で証拠金の代わりに用いられる証券のこと。現金と違って証券の値段は日々変わるため、時価の何割かに評価されることになる。

大量保有報告書(たいりょうほゆうほうこくしょ)
大量保有報告書とは、上場企業の発行済み株式を5%を超えて取得した企業や個人が財務局に提出する売買報告書のこと。5%を超えを持つ株主の保有比率が1%以上変動した場合も提出しなければならない。通称、5%ルール。

貸借倍率(たいしゃくばいりつ)
貸借倍率とは、信用取引における買い方と売り方の比率のこと。信用買い残高÷信用売り残高で計算する。理論上、貸借倍率が大きい銘柄(信用買い残が多い)は上値が重く、売り圧力が高いと言える。逆に貸借倍率が1倍に近づいたり1倍を割り込んでくると、取り組みが良いなどと言われ、売り方の買い戻しによる上昇が期待される。もっとも必ずそうなるというほど株式市場は単純ではないので、あくまで参考として見る指標である。

貸借対照表(バランス・シート)
会社の財務状態を示すもので、資産と負債を対照して表にまとめたもの。バランスシートは会社の経営分析には欠かせない資料である。

タイボー TIBOR(Tokyo InterBank Offered Rate)
タイボーとは、国際的な基準金利であるライボー「LIBOR」の日本版で、東京市場での銀行間取引金利のことをいう。全国銀行協会が公表している。

ダイリューション(Dilution)
ダイリューションとは「希薄化」のことで、新株の発行により発行済み株式が増加し、1株当たり当期純利益などが低下する。

タートル・スープ(Turtle Soup)
タートル・スープとは、タートルズの20日チャネルブレイクを逆手に取った戦略。つまり、チャネルブレイクアウトした時に、あえて逆張りで仕掛けるテクニック。

ダウ・ジョーンズ平均
ダウジョーンズ平均とは、アメリカのダウ・ジョーンズ社が毎日発表するニューヨーク株式市場の平均株価を言う。工業株30種平均、輸送株20種平均、公共株15種平均およびこれらの総合65種平均の4種類がある。テレビでNYダウと言われているのは工業株30種平均のことをさす。工業株30種平均は最も歴史が古く、採用されている銘柄は、その時代を代表する超一流企業ばかりである。

大納会(だいのうかい)
1年の最後の立ち会い日。通常12月30日。

大発会(だいはっかい)
1年の最初の立ち会い日。通常1月4日。大納会・大発会とも東京証券取引所でセレモニーが行われる。
大発会

ダイバージェンス現象
2つ以上の指標が、それぞれ違う方向性の動きをすること。例えば、ローソク足は上昇を続けながら、RSIが下がり始めるなどをいう。
ダイバージェンス現象
高値覚え(たかねおぼえ)
相場が下げに転じたのに以前の高値が忘れられず、元の水準に戻ることを期待して売ろうとしない状態。 反対語=安値覚え。

高値警戒(たかねけいかい)
相場が勢いよく上げてくると、今度はその反動による値下がりが心配になってくる。「高値警戒感から利食い売りが出た」などと使う。反対語=安値警戒・突っ込み警戒

高値引け(たかねびけ)
終値がその日の高値をつけること。

タコ配(たこはい)
タコ配とは、実際には配当に必要な利益が出ていないのに、資産売却をしたり、または余剰金から無理に配当をすること。タコが自分の足を食べるのと同じことからタコ配という。
タコ配

タックス・ヘイブン
タックスヘイブンとは、租税避難地のことで、法人税や利子・配当の源泉課税がゼロもしくは非常に安い国を言う。その他に税制上の特典がある国も含まれる。カリブ海のケイマン諸島などが有名。

立会外取引・時間外取引
時間外取引とは、取引所のシステムを使って、立会時間外に機関投資家などの大口注文を、証券会社が個別に対応する形で行う取引。一般の個人投資家が参加することは難しい。

建玉(たてぎょく)
信用取引や先物取引などで、決済されていない株のこと。

WTI(ダブルティーアイ)
WTIとは、米テキサス州沿岸部で産出される原油のこと。NYの先物市場マーカンタイル(NYMEX)に石油先物として上場されている。

ダレる
ダレるとは、上向きで推移していた株価が安くなること。例):前場は堅調だったが後場にダレた。

単純平均株価
単純平均株価とは、上場株式の株価合計を銘柄数で割って算出する指標。シンプルで分かり易い指標ですが、問題点もあります。日経平均は対象が225銘柄に限られ、計算に除数を使うことで連続性が保たれる(建前では)ようになっているが、単純平均株価は、株式分割が考慮されてない為、指数の連続性は当初から保たれていません。例えば株価10万円の企業が1:2の株式分割をすれば、株価は5万円となり、50%値下がりしたのと同じ扱いとなる。


地政学リスク
地政学リスクとは、特定地域における政治・軍事的な緊張が経済活動に与えるリスクのことをいう。英語ではgeopolitical risk

中間配当
決算の途中で配当をすること。またはその配当をいう。最近は中間配当をする会社が増えてきた。

ちょうちん
有力な投資家の売買をまねて、同じ銘柄を売り買いすること。「ちょうちんをつける」などという。

賃金インフレ
賃金インフレとは、賃金が上がる⇒需要が増える⇒物価が上昇する⇒また賃金が上がる・・・を繰り返すインフレをいう。


突っ込み警戒感
突っ込み警戒感とは、悪材料などが出て相場が短期間に急落すると、買い方の投げ売りが出尽くし、同時に値ごろ感から新規に買いを入れてくる投資家も増えてくるので、きっかけ一つで急反発に向かうかもしれないと、売りを手控える心理状態になってくる。これを突っ込み警戒感という。反対語=高値警戒感。

つなぎ売り
つなぎ売りとは、手持ちの株が値下がりしそうな時、信用取引を利用して、その銘柄や内容の似ている銘柄を空売りすること。それにより持ち株の値下がり分をヘッジできる。

強含み(つよぶくみ)
このような言葉を解説するのが一番難しいのですが、強含みとは個々の投資家が持っている感覚的な表現です。従って、株価が上昇トレンドを継続している時に、連日強含みで推移しているなどと使いますが、株価の動きはいま一つでも下値が堅く、これから上に行きそうな雰囲気の時に、横這いながら強含みで推移していると使うこともある。この反対を弱含みという。

つれ高
ある銘柄が好材料が出て値上がりした場合、同じ業種の他の銘柄が材料もなにもないのに買われることがある。このようなことを、つれ高という。


TOB(Take Over Bid)~株式公開買い付け制度~
TOBとは経営権の取得、買収などを目的に不特定多数の株主に公告(買い付け株数・価格・期間)して、市場外で株の買い付けを行うことをいう。通常、時価に数パーセント~数十パーセントのプレミアムがつく。なぜ市場外かと言うと、市場で短期間に大量の株を買うと株価が上昇し、買収コストが高くつくからです。公開買い付けは、一度公告したら市場で株価下落があっても、買い付けの中止・価格の引き下げは認められない。対象となる会社の賛同を得てから行う友好的TOBと、嫌がる相手を強引に買収する敵対的TOBがある。

ティック
ティックとは、株価の動きまたは、株価が上下に動く最小単位のことを言う。ちなみに2,000円以下の株の1ティックとは1円、10万円超~100万円以下の株の1ティックは1,000円となる。

ディスクロージャー(Disclosure)
ディスクロージャーとは、情報公開のことで、投資家保護の立場から経営内容などを一般に公開することをいう。迅速・正確・公平の3原則が求められている。ディスクロージャーの悪い会社は投資家から信頼を失ってゆく。

デカップリング論
デカップリング論とは、日米欧の主要国経済が景気後退に陥っても、BRICs ブラジル (Brazil)、ロシア (Russia)、インド (India)、中国 (China)などの新興国が成長を続けるので世界同時不況は起こらないという考え方。(デカップリング=連動しない)

デット・エクイティ・スワップ
デットエクイティスワップとは、債権者と債務者の合意に基づき、債務の一部を株式に変換することをいう。過剰債務企業が借金を株式として発行することで、返済義務のある借金が減り利子負担が圧縮される。これにより返済義務のない資本が増え経営が安定化する。銀行などの債権者は、株式が手元に残るため債権放棄による企業救済より受け入れられやすい。しかし、経営が破綻すれば株は無価値となる。



手掛かり難
相場が沈滞していて、売買するだけの材料がないため、売買が手控えられている状態。

手口(てぐち)
手口とは、個々の銘柄にどの証券会社がどれだけ売買注文を出したかをいう。

手じまい
信用取引で売り建玉、または買い建玉を反対売買して決済すること。

手張り(てばり)
手張りとは、証券会社の役員や社員が、自分自身で相場に手を出すこと。

デフォルト
債務不履行。

出来高(できだか)
出来高とは、取引所で売買が成立した株数。1000株の売り買いが成立したら出来高は1000株となる。

出来不申(できもうさず)
取引が成立せず値段がつかなかった場合をいう。

テールリスク(正規分布曲線)テールリスク(tail risk)発生する確率は低いが、いったん発生すれば甚大な損害をもたらすリスクをいう。確率論や統計学で用いられる、つりがね状の正規分布曲線の左右の両端を「tail」と呼ぶことから、テールリスクと呼ばれるようになった。類義語:ブラック・スワン

転換社債
一定の条件の下で株式に転換する権利のついた社債のことで、転換権を行使することにより株式となり、行使しなければ社債として満期日に償還される。


投機(Speculation)
配当や長期的な株価の値上がりを期待して株式を買うのを投資で、短期的な値上がりを当てにして株を売買するのが投機というが、はっきりした区別はない。

騰落レシオ(とうらくれしお)
騰落レシオとは、市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から、現在の市場が買われ過ぎの状態にあるのか、売られ過ぎの状態にあるのかを計る指標。

投資顧問業
投資家に株式など有価証券に関する情報提供をし、報酬を得る業務。もぐりや悪徳業者にはご注意を。

トービンのQ
企業の市場価値(企業の将来収益を金融市場が現在価値に還元したもの)と、その再取得価値(企業が所有する個別資産を時価評価したもの)との比。この比が1より大きいということは、それだけ市場から評価されている会社ということになる。

投資信託
多数の投資家から集めた資金を一つにまとめ、その資金を投資信託委託会社が運用し、成果を出資額に応じて投資家に還元する。



掉尾の一振(とうびのいっしん)
掉尾の一振とは、年末、12月20日過ぎに相場が高くなること。

同族会社(どうぞくがいしゃ)
同族会社とは、社長の家族および近親者で株式の大部分を保有し、経営がその一族に支配されている会社をいう。メリットとしては経営者が大株主のため意思決定スピードが早い。デメリットとしては、社内のチェック機能が働かず、経営が私物化され、ともすると放漫経営に陥りやすい点である。同族会社は上手くいっているときは良いが、悪くなり始めると歯止めが掛かりづらい。

飛ばし
飛ばしとは、評価損が出ている有価証券を保有している企業が、決算期末にその損失を隠すため、決算期の異なる企業に有価証券を転売することを言う。結局、転売を繰り返しても時価が回復しない限りは評価損は膨らんで行く。

解け合い(とけあい)
解け合いとは、相場環境の激変で市場が大混乱に陥る恐れのある時、その他やもえない事情により決済不能になった場合などに、非常手段として双方に一定の値段提示し、既存の売買契約を決済することを言う。

特別気配
需給バランスが一方に偏り、呼値が直前の約定値段を基準に取引所が適正と認める範囲を超えた場合に、取引所が特別に周知させるための気配値。5分を経過するごとに一定値幅で更新されて行く。

特別分配金
特別分配金とは、投資信託の元本を取り崩して支払われる分配金のこと。運用収益から支払われる普通分配金は課税対象だが、元本の払い戻しに該当する特別分配金は非課税扱いとなる。

特別目的会社
特別目的会社とは、金融機関や事業会社などが投資事業や資金調達を行うために設立するペーパーカンパニーのこと。企業の投資効率を高める反面、連結する必要がないので財務諸表から外れ、外から資金の流れが見えにくくなる。

トップダウン・アプローチ
トップダウンアプローチとは、景気、金利、為替などマクロの投資環境を予測し、ポートフォリオ戦略をたてる運用手法。

ドテン
ドテンとは、買ってた人が売りに、売ってた人が買いに方針を一変すること。

トリプルウィッチング
トリプルウィッチングとは、主に米国のマーケットで使われている言葉で、株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引の期限満了日のことを言う。3月、6月、9月、12月の第三金曜日がそれにあたる。日本のSQとは違い、その日の終値で清算値が決定する。魔女のことを英語でwitchというが、この日はクロージング・ベルに向け、妙な動きになることが多いので、3人の魔女に絡めトリプルウィッチングと言われている。

ドルコスト平均法
ドルコスト平均法とは、毎月一定額で買い付けを行っていく投資法のことを言う。株でも金(GOLD)でもいいが値動きのあるものを買うときは、安い時に多く買いたいと思うのは人情である。しかし、投資をするタイミングは難しく、自分の思い通りいかないのは周知の通りである。そこで毎月決った金額で買い付けを行っていくドルコスト平均法を用いれば、必然的に価格が安いときには沢山買えて、価格が高い時には購入量は少なくなる。あまり面白みはないが、長期的に考えれば効果的な投資法ではある。「るいとう」や「純金積み立て」がこれにあたる。

トレンドライン(傾向線)
トレンドラインとは、上げ相場のときは安値をつないだライン、下げ相場のときは高値をつないだラインをいう。ローソク足がトレンドラインを上下にブレイクしたときを投資タイミングの参考にする。
トレンドライン



トレンドフォロー
トレンドフォローとは、マーケットが同じ動きを続ける限り、マーケットにとどまるという考え方。
トレンドフォロー

止め足
止め足とは、終値だけをつなぎ、折れ線グラフにした単純なチャート。

トラッキング・エラー
トラッキングエラーとは、主に株価指数(TOPIXなど)に連動することを目指すパッシブ運用において使われる言葉で、ポートフォリオと株価指数を比べたときの乖離(ずれ)のことをいう。

トレーダー
トレーダーとは、株式、債券、為替などを業務として活発に売買する人。

ドローダウン
ドローダウンとは、負けにより資金が減ること。または含み損が発生したこと。

独歩高・独歩安(どっぽだか・どっぽやす)
他の銘柄がほとんど動かないなか、あるいはそろって安い時などに、ある銘柄がただ1つ大きく上げている状態を独歩高という。その反対を独歩安という。



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