安くとも高値覚えで買い建てるな、時の事情を深く考え
格言解説
2000年のITバブルのころ、富士通の株価は1株5,000円を超えていましたが、その後ITバブル崩壊と共に株は下がり続け、2003年には、なんと10分の1以下の300円まで暴落。結果論でなら何とでもいえますが、2000年の年初の段階で、誰がここまでの暴落を予測できたでしょう。恐らく節目の4,000円、3,000円、2,000円、1,000円と株価が下がるたびに、これは安いと値ぼれ買いをしてしまった人が多かったんじゃないかと思います。
これとは逆に100円だった株が500円に値上がりしたとき、今度は安値覚えで、安易に空売りをして大怪我をするなんてこともあります。
明らかに状況が変わっているのに、過去の株価にとらわれて、安易な値ぼれ買いをしてはいけないと言う格言ですが、相場の中に身をおいていると、言うは易し行うは難し、と言ったところでしょう。
類似格言
・高値おぼえ、安値おぼえ
・相場に過去はない
反対格言
・株価の里帰り
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