
高値おぼえ、安値おぼえ
格言解説
人間も企業も同じで、きっかけ一つで、ダメだった者が優良に、優良だった者がダメになった例は枚挙にいとまがありません。
株価もレンジが大きく変わってしまうと、状況判断が難しくなります。それは昔の高値・安値が記憶として残っていているので、またもとの場所に戻るのではないかと思うからです。しかし、これが株式投資における最大のトラップ(罠)で、この勝手な思い込みで、みんな損をすると言っても過言ではありません。

新規にポジションを取る時も、昔の値段にこだわっていると、機会を逃してしまいます。本来は、こちらの意味で使う格言なのでしょうが、個人的には、機会を逃すより、過去の値段にこだわって、損を拡大させる方を戒めるべきだと思います。
明らかに状況が変わっているのに、過去の姿にこだわり過ぎると、投資でも人間関係でも失敗するのは同じです。あくまで過去は過去として考え、大切なのは今ある姿を冷静に直視して行動することでしょう。
類似格言
・相場に過去はない。
・安くとも高値覚えで買い建てるな、時の事情を深く考え
反対格言
・株価の里帰り
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