本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2016年7月8日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15106.98 -169.26 -1.11
TOPIX 1209.88 -16.21 -1.32

米国株は、ダウは反落、ナスダックは続伸。原油価格の下落がダウの足を引っ張ったが、雇用統計を前に様子見ムードも強く、終日方向感のない展開だった。

日経平均は4日続落。米国株はまちまちだったが、ポジション調整から直近売り込まれた外需セクターに巻き戻しが入り、日経平均は三桁の上昇となる場面もあった。しかし、米雇用統計を控え様子見ムードが強く、五月雨的な小口売りに押されて安値圏での大引けとなった。本日は、大引けで指数連動型上場投信(ETF)などの分配金支払いに伴う換金売りが2000億円程度出ると言われていたので、それが重しとなった可能性がありますが、それにしても弱い動きでしたね。

雇用統計の事前予想は、6月の非農業部門就業者数が前月比16万~17万人増、失業率は4.8%(5月は4.7%)となっている。当然、前回の数字も上方修正されると思いますが、果たしてどうなるか。

本日の取引:1社 1勝 +6,600円
持ち越し: 2社 2900株



2016年7月7日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15276.24 -102.75 -0.67
TOPIX 1226.09 -8.11 -0.66

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。日本→欧州と株安の流れが続いたことで朝方は売りが先行したが、6月のISM非製造業景況感指数が上振れたことや、FOMC議事録がハト派よりだったことから買い戻しが優勢になった。

日経平均は続落。米国株高を受け朝方はプラスに切り返す場面もあったが、ドル円が100円台に定着しだすと、次第に売りが優勢になり3桁の下落となった。この円高局面で買っているのはGPIFと日銀ぐらいなもので、需給は悪いとしか言いようがありません。

それにしても、今日から明日の米雇用統計を気にしているんですから、どうしょうもありませんね。その雇用統計に関しては、もし今回も悪ければ前回の数値が異常値ではなかったことになり、一気にドル円は100円割れに向かう可能性がありますし、良い数字が出てもイギリスのEU離脱の影響から利上げ期待は高まらないでしょうから、大きく円安に振れるとも思えません。日本株には良い数字が出ても恩恵は軽微、悪ければ大きくマイナス、アメリカ株には良くても悪くてもプラスという理不尽な動きになりそうな予感。

本日の取引:1社 1勝 +4,000円
持ち越し: 2社 2800株



2016年7月6日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15378.99 -290.34 -1.85
TOPIX 1234.2 -22.44 -1.79

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。欧州の金融不安や原油安を受け終日軟調な展開だったが、前週大きく戻した割には底堅い動きだった。

日経平均は続落。欧米株安を受け売り先行で始まり、ドル円が100円台まで円高が進んだことで一時500円を超える下げ幅となった。大引けにかけては下げ渋ったが、別に焦って買い戻す材料もなかったので、いつものようにGPIFと日銀の買いが指数を押し上げたんでしょう。

イギリスの不動産ファンドで解約停止が相次いだことや、イタリアの大手銀行やドイツ銀行への信用不安がまたぞろ復活したことが、リスクオフに繋がったと解説されている。まあ、それはそうなんだけれど、日本は円高の影響が大きく国際優良株などの動きを見ていれば、海外が戻る中でも静かにリスクオフの動きは続いていたわけで、本日再びリスクオフになったわけではありません。

新発20年物国債の利回りもついにマイナスになりました。これが常態化してくると企業の退職給付債務の計算への影響も深刻ですね。企業利益を押し下げるのは勿論、マイナス金利の副作用として退職金の減額や退職給付制度自体が破綻する可能性もないとは言えません。

本日の取引:1社 2勝 +8,000円
持ち越し: 2社 2900株



2016年7月5日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15669.33 -106.47 -0.67
TOPIX 1256.64 -5.33 -0.42

米国株式市場は、独立記念日の祝日で休場。

日経平均は反落。欧州株は比較的落ち着いた動きだったが、ザラ場にドル円が101円台に入るなど円高が進んだことで終日軟調な展開となった。日銀のETF買いもあり、173円安からは下げ渋ったものの相変わらずの閑散相場。円高の割には頑張ったとも言えますが、中身はディフェンシブ株や胡散臭い銘柄でのチキンレースが中心だった。前日までの6連騰でリスクオンになったかと言えば否で、まだ静かにリスクオフが続いている感じ。

今週末は米雇用統計や参院選などのイベントが控えていますが、どうなんでしょうね? 雇用統計はそれなりに注目ですが、参院選はしらけムードが漂っていますね。

本日の取引:2社 2勝 +9,000円
持ち越し: 2社 2700株



2016年7月4日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15775.8 +93.32 +0.60
TOPIX 1261.97 +7.53 +0.60

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも4日続伸。アジア→欧州と株高の流れが続き、6月のISM製造業景況感指数が市場予想を上回ったことも追い風となった。

日経平均は6日続伸。欧米株は続伸で戻ってきたものの、為替の円高を嫌気し朝方は100円を超える下げとなった。ただ、積極的に売り込む材料もなく、売り一巡後は買い戻しが優勢になりプラス圏に浮上した。今晩の米国株式市場が独立記念日で休場となることから、海外勢のフローが一段と少なく、東証1部の売買代金は今年の最低水準付近だった。内需ディフェンシブとマザーズなどの新興株が中心で、それ以外は何もなしと言った相場。

欧米株が強い戻りを見せていることから、日本株は出遅れているなどとトンチンカンなことを言っている人がいますが、為替水準を見れば出遅れているどころか戻り過ぎていると言えます。

本日の取引:なし
持ち越し: 2社 2600株




2016年7月1日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15682.48 +106.56 +0.68
TOPIX 1254.44 +8.62 +0.69

米国株は、ダウ・ナスダックとも3日続伸。イングランド銀行の金融緩和観測や朝方発表された6月のシカゴ購買部協会景気指数の改善などが好感された。

日経平均は5日続伸。欧米株高と円安進行を受け買いが先行したが、東京時間に入ってからドル円が再び102円台に入ったこともあり、上値は重かった。また、東証1部の売買代金は早くも2兆円割れとなり、ブレグジット前の閑散相場に逆戻りとなった。この為替水準では16,000円で既に割高感が出てしまうので当然と言ったところか。

日銀短観は市場予想より良好な数字で、本来であれば日銀の追加緩和期待後退で株にはマイナスですが、大企業・製造業の想定為替レートは、1ドル111.42円と直近のレートとは大きな乖離がありますし、そもそもブレグジット前の数字なので、誰も信じていないって感じでしたね。

本日の取引:なし
持ち越し: 2社 2600株



2016年6月30日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15575.92 +9.09 +0.06
TOPIX 1245.82 -1.87 -0.15

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。アジア→欧州と株高の流れが続き、原油先物相場も一時節目の50ドルを超えたことで終日堅調な展開となった。

日経平均は4日続伸。欧米株式市場の続伸を受け朝方は200円を超える上昇となったが、為替は円安に戻しているとは言ってもまだ102円台ですから、買い戻しが一巡してしまえば積極的な買い手は不在で伸び悩む展開となった。今回は2月と違い投げ売りが出なかったことも上値を重くしている感じ。結局、省エネ相場ってことで、少ない資金で大きく動かせるマザーズなどに投機マネーが集中する動きが継続。日経平均の月足は今年4回目の陰線となりましたが、円高が進んだわりには持ち堪えています。このへんはGPIFや日銀の買いによる部分も大きいのかなと。

明日の短観が悪化することは織り込み済みですが、どの程度になるのか注目ですね。今年に入ってから月初は大きく下げることが多いのも気になるところ。

本日の取引:2社 2勝 +12,200円
持ち越し: 2社 2600株



2016年6月29日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15566.83 +243.69 +1.59
TOPIX 1247.69 +23.07 +1.88

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。欧州株が反発した流れを受け恐怖指数が急低下するなど、リスクオフムードが和らぎ終日買い戻しが優勢だった。

日経平均は3日続伸。欧米株の反発を受け、やっと外需系銘柄にも買い戻しが入り指数を押し上げた。分足チャートを見ると昨日とまったく同じように10時過ぎから突然先物が買われ出すなど、不自然な動きでしたが・・・。アメリカの追加利上げが年末に1回あるか無いかというところまで後退してしまったので、ドル円は102円前半と円高基調はそれほど変わりません。イギリスのEU離脱前が106円台だったことを考えれば、102円前半で15,500円レベルというのは、悪いどころか充分に健闘していると言えます。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し: 2社 2900株



2016年6月28日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15323.14 +13.93 +0.09
TOPIX 1224.62 -1.14 -0.09

米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。イギリスのEU離脱の影響から欧州市場が引き続き弱く、金利の急低下を受けて金融株が大幅続落となった他、原油安からエネルギー関連株も冴えなかった。

日経平均は小幅に続伸。欧米株安を受け一時300円を超す下げとなり、再び15,000円割れまで売られたが、10時過ぎから公的年金の買いが入ったことで先物が急騰し、それに短期筋の買い戻しが加わりプラス圏に切り返す動きとなった。物色動向は昨日と同じで、小型株の短期値幅取りと、外需と内需ディフェンシブ系のリバランスが中心だった。選挙期間中ということもあり、これ以上の円高・株安は回避しようと政府・日銀はファイティングポーズをとっていますが、ファンドは粛々と仕事をしている感じ。

本日の取引:3社 3勝 +12,800円
持ち越し: 2社 2900株



2016年6月27日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15309.21 +357.19 +2.39
TOPIX 1225.76 +21.28 +1.77

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。イギリスのEU離脱が決定し終日リスクオフの流れとなったが、ダウは610ドル安(-3.39%)と、日本の半分以下の下げに留まり事なきを得る。

日経平均は反発。内需ディフェンシブ系とマザーズなどの小型株が買われたものの、主力の外需系は円高を受け引き続き売られるものも多く、基本的にまだリスクオフの流れの中にいる感じだった。まあ、あれだけのショックだったので半日程度で消化できるものでもないでしょう。ただ、各国の政策期待や日本は100円を割れると介入警戒感も強まってくるので、ここから一方的に売りで攻めるのもリスクが高く、下げで値幅が取れないと見れば買い戻しもそれなりに入ってくるでしょう。ザラ場もうちょっとボラが高くなると思っていましたが、意外に大人しい動きでがっかり。

本日の取引:2社 2勝 +10,000円
持ち越し: 2社 2800株



2016年6月24日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 14952.02 -1,286.33 -7.92
TOPIX 1204.48 -94.23 -7.26

日経平均は暴落。昨日夕方からイギリスのEU残留を完全に織り込みにかかり、欧州・アメリカと大幅高で戻ってきて、出口調査もEU残留の方が優勢だったので、これで100%残留だと私も思いましたが、開票が進みだすと離脱派の方が終始リードを保ち、大都市部が開き始めても差は縮まらず、まさかのEU離脱になりました。この結果には正直驚いています。

昨日書いたように、接戦にも関わらず残留で織り込みが進みすぎていたので、離脱濃厚となると案の定サーキット・ブレーカーとなり、日経平均の下落率は歴代9位を記録。しかし、日本の出口調査は殆どその通りになるのに、イギリスの出口調査はどうなっているんですかね(笑) 欧州は日本以上に残留で織り込みが進んでいましたが、今のところ日本より下げていません。これから政策協調なども出てくるとは思いますが、今後スコットランドは再び独立を目指して行くでしょうし、他のEU諸国に波及して行くことは必至なので、流動性供給ぐらいで早期に元通りになる話ではありません。今晩のNYダウが500ドル安ぐらいで収まれば、月曜日は大きく反発するかもしれませんが、地震と同じで今後余震が何回も市場を襲ってくることを覚悟しておかなければなりません。これがたんなる前震である可能性も否定はできませんが・・・。

本日の取引:2社 3勝 +7,000円
持ち越し: 2社 3000株




2016年6月23日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16238.35 +172.63 +1.07
TOPIX 1298.71 +14.10 +1.10

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。午前中は堅調に推移していたが、原油安や一部の世論調査で離脱派が優勢との情報が伝わるとポジション調整の売りに押された。

日経平均は反発。イギリスのEU残留を見越して先物に買い戻しが続き、それが裁定買いを誘発する形で上昇し本日の高値圏での大引け。とにかく超薄商いなので、強いとか弱いとか論じても今日は意味がありません。

いまだ接戦にも関わらず、既に勝負がついたかのように、ポンドも株も快調に戻してしまいました。予想通り残留が決定すれば、日経平均でまだ200~300円は上がるかもしれませんが、これで離脱にでもなればサーキット・ブレーカーもあり得ますね。イギリスでは日本の選挙のような出口調査はあまり行われないようですが、幾つかは実施され発表されるようです。この結果は世論調査などより遥かに信用性が高いので注目です。ヘッジファンドなどは一歩先に動くため、自腹を切って出口調査を行うようです。凄いですね。また、投票率が65%を越えれば残留派が優位になると言われているので、これも一つの目安となります。

本日の取引:2社 2勝 +12,400円
持ち越し: 2社 2600株



2016年6月22日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16065.72 -103.39 -0.64
TOPIX 1284.61 -9.29 -0.72

米国株は、ダウ・ナスダックとも小幅に続伸。イギリスの国民投票を控え小動きだったが、残留派が優勢を保っていることもあり底堅く推移した。

日経平均は反落。欧米市場は小幅高で戻ってきたが、直近大きくも戻した反動やドル円の上値が重いこともあり、200円近く下げる場面もあった。後場は日銀のETF買いを受け一時8円安まで下げ渋ったが、商いは薄く再び弱含んで大引け。まあ、機関投資家が完全に様子見になっているのでこんなもんでしょうが、この調子だと明日は更に商いが減りそうです。

ブックメーカーではEU残留が8割を超えたようですが、事前の払い戻しはまだ行われていません。スコットランドの独立やギリシャの国民投票の時は、ブックメーカーが事前に払い戻しを始めましたが、今回は市場が織り込んでいるほど残留は鉄板ではないということなんでしょう。この数字を見て残留派が多いと言われている若者が安心して投票に行かなければ、まだどう転ぶか判りませんからね。個人的には以前から間違いなく残留するだろうと言ってきましたが、市場が8割も残留を織り込んでいるとしたら、ちょっと織り込みすぎって感じ。

本日の取引:2社 2勝 +598,000円
持ち越し: 2社 2700株