本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2016年3月4日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17014.78 +54.62 +0.32
TOPIX 1375.35 +6.30 +0.46

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。経済指標は冴えないものが多かったが、原油先物相場が底堅い動きを見せていることから、引けにかけ買いが優勢になった。

日経平均は4日続伸。米国株は小幅高で戻ってきたが、昨日同様ドル円が円高に振れていたことで売りが先行した。しかし、買い戻しは継続しており、後場から難なく切り返す動きとなった。ドルの戻りは弱いものの、世界的なリスクオフの巻き戻しと日本個別の要因としてGPIFなどの買いが重なったことで、安値から2,000円強の戻りとなっている。需給が良いので殆ど為替は無視されている状態。

個別を見ると、値持ちのよかった通信、薬品などが売られる典型的なロング・ショートのアンワインドが出ていました。ショートの買い戻しもだんだん勢いは弱まってきましたが、買いの回転が効き始めていますし、17,000円台ならまだGPIFの買いも継続するでしょう。海外が大きく崩れない限りは、目先はアイランドリバーサルになっている2月1日~2日の17,800円辺りがターゲットになりそう。ただ、為替の円安への戻りが鈍い状態が続けば、とんでもなく割高な株を買っていることになるので、その点は注意が必要。

本日の取引:2社 2勝 +18,400円
持ち越し: なし



2016年3月3日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16960.16 +213.61 +1.28
TOPIX 1369.05 +19.44 +1.44

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。利益確定売りでマイナス圏で推移する場面が多かったが、最後は原油先物に引っ張れる形で高値圏で引ける。ちなみにダウは昨年の終値まであと3%まで戻している。

日経平均は今年初の3日続伸。米国株は続伸で戻ってきたものの、ドル円が113円ミドルと昨日より円高方向に振れてたことで、朝方は小安い始まりとなった。ただ、その後はショートカバーを中心に切り返し、一時17,000円を伺うなど強い展開となった。ドル円も午後から114円台に戻し、日経平均・TOPIXとも本日の高値圏での大引け。

日本株は円が底堅いことも有り、株の割高感はかなり強まっていますが、昨日東証の空売り比率が今年最低になったように、本日も直近空売りの多かった銀行、資源、鉄鋼と言った辺りが、ちょっとした買い戻し祭りになっています。銀行や鉄鋼などはショートカバーで戻しているだけなので、ここから買うのはお勧めはしません。高値で買った人は戻り売りのチャンスです。短期で動ける人は踏み上げ狙いで買うのも面白そうですが、安全策なら指数と連動性の低い出遅れている小型株。勿論、こんな戻り相場には乗らず様子見を決め込むのも立派な選択肢。良い手を指そうとするよりは、悪い手を指さないよう自戒する そんな場面。

本日の取引:1社 2勝 +7,700円
持ち越し: 2社 500株



2016年3月2日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16746.55 +661.04 +4.11
TOPIX 1349.61 +48.78 +3.75

米国株は、ダウ・ナスダックとも大幅に上昇。ISM製造業景況感指数や建設支出などが市場予想を上回ったことで終日右肩上がりの展開となった。強い経済指標が出ても利上げをするほどではないね、という良いとことりも復活。

日経平均は大幅に続伸。欧米株がこれだけ戻せば日経平均の大幅高も当然と言ったところですが、寄り付いた後も右肩上がりで強い1日でした。2月半ばからのレンジを明確に上抜けて、2月1日の高値17,905円から12日の安値14,865円の61.8%戻しである16,744円も超えたので、チャートは買い転換しました。ただ、強気になりきれないのは為替の円高基調がまだ続いていること。以前から申しているように、私は115円で16,000円程度がフェアバリューだと考えているので、114円で16,700円は戻り過ぎです。為替と株どちらが修正する必要があります。

ヒラリー・クリントンとドナルド・トランプがスーパー・チューズデーを制しました。過去にスーパー・チューズデーを制して指名を受けなかった候補はいないので、本選はこの2人になりそうです。本命のヒラリーは、どちらかと言えば中国贔屓ですし、二人とも日本が円安誘導をしてアメリカの雇用を奪っていると批判している人物ですから、どちらになっても日本にはあまり良いことはなさそうです。

PS:昨日は日銀のETF買いは入っていませんでした。発動要件はすべて揃っていたんですが、2月3週はGPIFをはじめとした国内年金マネーが過去最高の買い越し(5000億円)をしているので、それも影響しているのかもしれません。

本日の取引:1社 2勝 +10,000円
持ち越し: 2社 300株



2016年3月1日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16085.51 +58.75 +0.37
TOPIX 1300.83 +2.98 +0.23

米国株は、ダウは続落、ナスダックは反落。原油先物の上昇を受けプラス圏で推移する場面もあったが、シカゴ製造業景況指数や1月の中古住宅販売成約指数が市場予想を下回ったことが重しとなった。

日経平均は反発。米国株は下落して戻ってきたが、昨日先行して下げていたこともあり、小幅高での寄り付きとなった。その後、円が112円台前半まで買われたことで、先物は15,850円まで売られる場面もあった。ただ、後場になると日銀のETF買いや、株価下落によるGPIFのリバランス買いが下値を支え切り返した。中国人民銀行による預金準備率の引き下げに関しては、これで新規の借り入れが容易になっても、借金の返済に回るだけで実態面での効果は殆どないでしょう。もうこんな話で済むレベルではなくなっています。

チャートは日足転換線レベルでのちゃぶつきで方向感が見えない。先物はナイトセッションの方が動きが良い状態。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:1社 100株



2016年2月29日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16026.76 -161.65 -1.00
TOPIX 1297.85 -13.42 -1.02

日経平均は反落。今年初の3日続伸はおあずけ。G20に関しては、論評に値する話は何もなく、例えれば円陣を組んで「しまっていこー! おう」ってな感じですから、G20の本質を理解している人には特に失望はなし。真面目に期待していた人には期待外れと言えるでしょう。

朝方の上昇はG20とは関係なく、金曜日にアメリカの2015年10~12月期の米国内総生産(GDP)が1.0%増に上方修正されて、ドル円が114円近くまで円安に振れた貯金分ですから、ザラ場に円が強含むと株は必然的に売られる流れとなった。また、人民元が4日連続で切り下げられたのも、言行不一致で国際協調などお伽話でしかない証左。

アメリカのリセッション懸念が目先後退したのは円安要因で日本株にはプラスですが、米国株が得意のいいとこ取りを発揮して上げてくれないと、それも相殺されてしまいます。

本日の取引:2社 2勝 +10,500円
持ち越し:1社 100株




2016年2月26日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16188.41 +48.07 +0.30
TOPIX 1311.27 +3.73 +0.29

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。朝方は売り買いが交錯し方向感のない展開だったが、原油先物に連動する形で徐々に上げ幅を拡大した。

日経平均は続伸。欧米株高と円安進行を受け16日からのレンジ上限である16,350円を上回ったが、後が続かず安値引け。ふつうはレンジを抜ければ走るものですが、そうならず安値引けになってしまうのが今の相場。順張りで入ると高値掴み、かと言って逆張りで今日の朝ショートを振れるかというとそれも難しい。売買代金の少なさを見ても、ショートカバーが主体であったことが窺えます。

G20に関しては期待を煽る報道も結構されていたので、今週はそれが買い戻しや下支え要因になりました。個人的には何を期待しているのかまったく意味不明なんですが・・・。実際、期待を煽っている人も、どういう声明ならポジティブなのかと問われると、意味不明なことをモゴモゴ言うだけです。まあ、期待している人も判らない何かがでればラッキーですが、今回も期待外れに終わることでしょう。まあ、G20が期待外れに終わっても、ここにきて米国株が原油に振らされながらも順調に戻しているので、そこが救いですね。

本日の取引:2社 2勝 +7,700円
持ち越し:1社 400株



2016年2月25日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16140.34 +224.55 +1.41
TOPIX 1307.54 +23.01 +1.79

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。欧州株の下落や冴えない経済指標を受け売りが先行したが、週間在庫統計でガソリン在庫の減少が報じられると原油先物相場が反発し、株も買い戻しが優勢になった。

日経平均は反発。米国株が大きく下げた後に切り返して戻ってきたことで買い先行の始まりとなった。昨夜のナイトセッションで15,520円まで下げた後、本日の高値16,220円まで700円の値幅が出る。なんとも違和感のある動きですが、先週末から現物株は妙に底堅い動きだったので、後場に先物にちょっとまとまった買いが入ると理由もなくスルスルと上げ幅を拡大した。私には円高が一服したと言うよりか、株に引っ張られて仕方なく円安になったように見えました。それでもたった50銭程度。

上海総合が急落する中での上昇だったので、前場ショートを振っていた向きも完全にあてが外れ、ストップロスの買い戻しが上げ幅を拡大した形。米国株も週間在庫統計がちょっと減っただけで、原油が大きく戻しダウが300ドルもプラスに動くんですから、G20前のポジション調整の影響が大きそう。日経平均はチャートだけ見れば16日から完全にレンジ相場なんですが、トリッキーな動きで買いも売りも難しい相場です。

本日の取引:2社 2勝 +7,100円
持ち越し:1社 300株



2016年2月24日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15915.79 -136.26 -0.85
TOPIX 1284.53 -6.64 -0.51

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。サウジが改めて減産を否定したことや、JPモルガンがエネルギー関連企業への貸し倒れ引当金を積み増したことが嫌気された。

日経平均は続落。欧米株安と円高進行を受け売り先行で始まり、一時300円近く下げたが意外に下値は堅く下げ渋っての大引け。ドル円が111円に入ってこの動きなら実質上昇と言ってもいいぐらいの底堅さです。円安は素直に株高で反応するが、円高に株は反応しなくなっている。

今日は恐らく日銀のETF買いも入ったんでしょうが、先物主導で下げ渋ったと言うか現物市場に売りが少なかったように見えます。先の急落で投げさせられた人も多いので、一時的に需給が改善しているというのもあるんでしょう。ただ、来期が2~3%の減益で済むならこの値段でも納得ですが、為替が115円からこれだけ離れると個人的には10%減益でも甘いと考えています。従ってこの値持ちのよさにはとても違和感を感じているんですが、私の考え通りに相場が動いてくれるわけでもないので、この環境を受け入れてプレーするしかありません。また、3月の日銀の追加緩和も織り込まれつつあるって感じですね。ヒラリー・クリントンが自分が大統領に就任した場合は、日本の円安誘導に対抗措置を検討すると発言しましたが、日銀も118円台でマイナス金利を導入したんですから、動かざる得ないでしょう。

本日の取引:2社 2勝 +8,400円
持ち越し:1社 500株



2016年2月23日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16052.05 -59.00 -0.37
TOPIX 1291.17 -8.83 -0.68

米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。アジア⇒欧州と株高の流れが続いたことや、原油先物が32ドル台にのせたことも好感された。

日経平均は反落。昨日はど~んと朝に騰がって横這い、欧州もど~んと朝に騰がって横這い、アメリカも同じ、これを見るとCTAなどのアルゴが買い戻しに走っている感じです。ただ、今日は一瞬ですがドル円が111円台まで円高に振れてしまったので、200円高から一転マイナスとなって大引け。

マイナス金利導入前が118円台で17,000円、現在が112円台で16,000円ですから、為替から見たらあり得ないぐらい健闘しています。円高にも関わらずこれだけ戻せたのは非常にラッキーと言えますが、欧米株が下がりだすとまた日経平均だけ2倍、3倍下がるリスクも高まったと言えます。当面ボラは高止まりしそうなので、割安な低ベータ株は拾えても、ベータ値の高い株は避けたほうが無難か。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:2社 1400株




2016年2月22日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16111.05 +143.88 +0.90
TOPIX 1300 +8.18 +0.63

週末の米国株は、ダウは小幅に続落、ナスダックは小幅に反発。上振れたCPIにも原油安にも、さほど反応せず終日方向感のない展開だった。

日経平均は反発。米国株は小動きだったが、ドル円が112円台で戻ってきたことから朝方は三桁の下落で始まった。しかし、そこから一気に先物主導で400円ほどかち上げ、為替も株を後追いする形で一時113円台を回復すなど円安気味に推移した。証券当局トップを更迭した中国株が大幅高で推移したこともプラスだったが、それより何より朝の意味不明の大量の先物の買いが1日の方向性を決めました。この動きに皆違和感を感じているのか、東証1部の売買代金はかろうじて2兆円のせと閑散相場。

証券当局トップが代わると発表して株が急伸するあたりは、さすが中国と言ったところですね。このところ人民元もしっかりドルに連動させて小幅な切り下げはやめていますし、株価も何故か2月に入ってから安定して右肩上がりです。今回のG20議長国である中国にしてみれば、混乱の原因は中国経済にあるなどという批判は避けたいでしょうから、通貨と株の安定に一所懸命なのは容易に想像できます。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 100株



2016年2月19日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 15967.17 -229.63 -1.42
TOPIX 1291.82 -19.38 -1.48

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。前日までの大幅上昇の反動や、週間原油在庫が前週比で増加となったことで原油先物が上げ幅を縮小したことも売り材料となった。

日経平均は反落。米国株は小幅安だったが、ドル円が113円前半で戻ってきたことで売り先行での始まりとなった。その後ドル円が112円台に入ると400円近くに下げ幅を拡大したが、後場中頃から急速に下げ渋る。為替水準を考えれば、割高分の修正を含め600円ぐらい下がっても文句は言えないところでしたが、妙に底堅かった印象。まあ、投げ売りが一巡したこともあるんでしょうし、公的な買い支えの匂いもしますし、薄商いのなか日銀のETF買いも効果的だったんでしょう。今週は1,000円ほど自律反発となりましたが、為替が115円まで戻れず円高基調が続いているので、下値不安はくすぶったまま。

本日の取引:1社 1勝 +1,800円
持ち越し:1社 100株



2016年2月18日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16196.8 +360.44 +2.28
TOPIX 1311.2 +28.80 +2.25

米国株は、ダウ・ナスダックとも3日続伸。欧州株高や原油増産の凍結にイランも賛同したことが好感された。また、FOMC議事要旨で、多くの参加者が景気見通しに対する下振れリスクが拡大しているとの認識を示し、年内の追加利上げ観測が後退していることも買い材料視された。

日経平均は反発。為替はほぼ横這いだったが、米国株高を受け先物はCMEの清算値を大幅に上回る16310円で寄り付き、その後多少の上下はあったものの、節目の16,000円は終日キープして大引け。証券会社の情報によると、昨日までは追証の強制決済が出ていたということなので、突然下がり出したり不安定な動きでしたが、本日はそれがなくなったことで大きくギャップアップしても比較的安定した動きでした。

アメリカが3日間で5%上昇しているとは言え、どうなんでしょうね? 為替が115円で16,200円ならギリギリ許容できますが、114円で16,200円は戻りすぎって感じがします。従って為替水準から考えると早くも割安感はなくなりました。

本日の取引:2社 2勝 +20,500円
持ち越し:1社 100株