本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2016年1月19日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17048.37 +92.80 +0.55
TOPIX 1390.41 +2.48 +0.18

米国株は、キング牧師の誕生日の祝日で休場。

日経平均は反発。欧州株安を嫌気し売りが先行したが、中国のGDP発表までは手控えムードが強かった。そして発表された2015年10-12月期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.8%と市場予想とぴたりと一致。毎度のことですが、恥ずかしげもなくよくやるものだと笑ってしまいます。日経平均は発表後に多少乱高下したものの、上海市場がジリジリと上げ幅を拡大し3%を超える急騰となり、為替も117円台後半の円安に振れたことで、今年になってようやく2勝目を飾ることができました。

上海総合指数に関しては、当局が3,000Pを下値メドに安定操作に入っていますから、本来無視してもいい(無視するべき)市場なんですけど、投機筋が材料に使うので良くも悪くも影響は受けてしまいます。

日経平均先物は今晩の欧米市場の大幅反発を先取りする形で、ナイトセッションに入ってから120円ほど上げ幅を拡大しています。まあ、明日の朝まで長いですからどうなるかは分かりませんが、これでもしずっこけたらショックが大きですね。

本日の取引:1社 2勝 +8,000円
持ち越し:なし



2016年1月18日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 16955.57 -191.54 -1.12
TOPIX 1387.93 -14.52 -1.04

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも大幅に反落。原油安、中国不安、国内のさえない経済指標を受け終日売りが優勢だった。

日経平均は3日続落。米国株安を受けCMEの清算値16,750円にサヤ寄せして始まり、一時500円近く下げる場面もあったが、中国人民元の基準値が僅かに切り上がったことや、上海市場が朝安後に切り返した流れを受け買い戻しが優勢になった。それとは別に公的な匂いもプンプンしますね。先週17,000円を割った時も急に不自然な買いがドカドカ入ってきましたから、当局は第一防衛ラインとして17,000円レベルを意識しているのかもしれません。

今晩の米国株式市場が休場なので、明日は比較的穏やかな始まりになりそうです。ただ、中国の10-12月期GDPが控えているので油断はできません。最も中国の経済指標に関しては、毎回市場予想とほぼ同じであり、そもそも中国の数字をそのまま信じている人はいないでしょうから、市場がどのように受けとるかは気分次第というところもあります。

本日の取引:先物ミニ・1社 3勝 +17,500円
持ち越し:1社 100株



2016年1月15日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17147.11 -93.84 -0.54
TOPIX 1402.45 -4.10 -0.29

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。朝方は下げる場面もあったが、前日大幅安していた反動や原油価格の反発を受け次第に買いが優勢になった。

日経平均は小幅に続落。米国株の大幅反発を受け17,500円を超える始まりとなったが、ほぼ寄り天となり、その後は中国株に連動する形でじり安となった。小幅安ですが、昨日よりがっかり感が強い引けで、地合いの悪さが顕著に現れていました。黒田氏が「現時点で追加緩和をする考えはない」と国会で述べたことを悪材料視する向きがいますが、「いまから日銀に戻って準備します」なんて言えるわけないですから、殆ど言いがかりのレベル。それはともかく、量的・質的金融緩和は、黒田氏がどう詭弁を述べようと既に限界に近づいており、量的・質的を保てるのは間違いなく次が最後になるでしょうから、抜きどころが難しい。本当に中国リスクが顕在化し、世界がリセッションに突入した後に何もカードが残っていないというのは最悪のシナリオです。

中国当局が蟻の一穴も許さない必死の市場介入を繰り返しています。しかしヘッジファンドは押さえ込めても草の根レベルでの元売り・株売りが止まりません。中国という国はいまは共産党の一党独裁国家ですが、歴史を遡れば中国人は常に自分たちで国家を選んできた民族です。日本人のような不変的かつ自然存在としての国家観は持ち合わせていません。だから最終的なところでは、誰もいまの国家を絶対だとは信用していないので、当局の介入も冷ややかに受け止めているんじゃないでしょうか(面従腹背)。このような国が経済危機などを起こせば、国家が一気に転覆してしまうわけですから、当局の危機感がどれほどのものか想像がつきます。

本日の取引:1社 1勝 +6,700円
持ち越し:1社 100株



2016年1月14日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17240.95 -474.68 -2.68
TOPIX 1406.55 -35.54 -2.46

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。朝方は買いが先行したが、中国景気の減速や原油安に対する警戒感が根強く、終日右肩下がりの展開となった。

日経平均は反落。米国株の急落を受けCMEの清算値17,210円にサヤ寄せして始まり、その後も断続的に先物に売りが続き一時17,000円を割り込む場面もあった。しかし午後から上海がプラ転したことや公的資金などの買いも入っていたのでしょう、先物は安値から400円ほど豪快に戻し大引け。大幅安ではあるけれど、引け味は悪くありません。

それにしても今日の値動きはどうなんでしょうね? 純粋に上海市場の上昇に反応したのだとしたら随分くだらない動きですよね。現在、上海は完全に政府の管理下に入っているわけですから、値動きはすべて当局の思いのままです。もっとマクロ的な視点から売ってきているのなら怖いですが、中国株を見ながら売ったり買ったりしているのだとしたら、いま売り仕掛けている主体は、言っちゃ悪いがたいした連中ではないと思われます。

本日の取引:先物ミニ・1社 2勝 +11,700円
持ち越し:なし



2016年1月13日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17715.63 +496.67 +2.88
TOPIX 1442.09 +40.14 +2.86

米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。原油が30ドルを割り込みマイナスになる場面もあったが、中国当局の2日間に渡るオフショア市場での執拗な元買い介入を受け買い戻しが優勢だった。

日経平均は大幅に反発。中国人民銀行が2日間に渡りオフショア市場(香港)で元買い介入を繰り返したことで、とうとう本土との乖離がゼロになり、欧州市場が急反発し日経平均もナイトセッションから急激に値を戻す。昨日書いた通り目先の一番の売り材料がなくなったことで、買い戻し相場となりました。

流動性が枯渇するほど介入して開かれた市場を目指すなどお笑いぐさですが、ヘッジファンドには強いメッセージとなりました。中国当局が小さなオフショア市場を機能不全にして価格支配すること(彼らのいう市場安定化)は簡単でしょうが、これで国内からの資本流失が止まる保障はありません。当局が断固たる措置をとったことで、人民元の下落圧力はしばらく小康状態に入り、株も買い戻しが続くかもしれませんが、不自然な経済統計や株高など別な歪を溜め込むことになり、その歪につけ込み攻めてくるのがヘッジファンドですからね。

本日の取引:先物ミニ 3勝1敗 +23,000円
持ち越し:なし




2016年1月12日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17218.96 -479.00 -2.71
TOPIX 1401.95 -45.37 -3.13

米国株は、ダウは反発、ナスダックは8日続落。先週の雇用統計は市場予想を大幅に上回ったが、根強い中国不安や中東の地政学リスクもあり、買いは続かなかった。週明けは買い戻しが入り、ダウは小幅に反発したものの上値は重かった。

日経平均は6日続落。週末のCMEの清算値は17,280円だが、東京市場は昨日休場だったので、昨晩のNYダウの反発を受け先物は17,415円まで切り上がって寄り付く。ただ、その後も主力株の上値は重く、直近値持ちのよかった小型株も崩れたことで売り一色となり、先物は17,090円の安値引け。NYダウが曲がりなりにも上昇し、上海市場も当局が市場操作しているとは言え、本日は比較的落ち着いた動きだったので外部のせいにはできません。

この急落劇は去年の8月とまったく同じ構図で中国人民元が発端です。人民元のオンショア市場(本土)とオフショア市場(香港)の乖離が縮まらないことには、自律反発はあっても再び売り仕掛けられることになります。大混乱を覚悟で人民元を切り下げてしまえば、ヘッジファンドは攻撃材料がなくなり、製造業の多い中国経済にもプラスですが、資本流出が加速するので当局もそれだけはできないジレンマを抱えています。とにかく今は人民元が落ち着くのを待つしかありません。

本日の取引:先物ミニ・1社 3勝 +16,500円
持ち越し:なし



2016年1月8日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17697.96 -69.38 -0.39
TOPIX 1447.32 -10.62 -0.73

米国株は、ダウ・ナスダックとも大幅に下落。アジア⇒欧州と株安の流れが止まらず大幅安で寄り付く。その後、中国当局がサーキット・ブレーカー制度をいったん停止すると発表したことで下げ幅を縮小したが、引けにかけ再び売りが優勢になった。

日経平均は5日続落。米国株安を受け売り先行の始まりとなったが、オプションSQで下に大きく幻(17,420円)を出したことで売り一巡感が広がった。その後は中国が9営業日ぶりに人民元の中心レートを引き上げたことで先物は一時17,980円まで急騰したが、買い戻しの勢いはここまでで、中国株が上げ幅を拡大するなか結局マイナスで引ける。先物は17,400円台から戻したのでこれでも悪くはありませんが、アジア株が全面高の中マイナスで引けてしまったのは情けない。大発会からの5日続落は戦後初。

中国はさすがに年初からこれだけ世界のマーケットを混乱させれば、今日は当局のメンツにかけても上昇させなければと思ったんでしょうね。大株主の株売却を事実上凍結し、当局が爆買いを入れれば上がるのは当然でしょう。ただ、自然な需給で下げ止まったわけではないので、膿はどんどん溜まって行く一方です。不備のあるサーキットブレーカーを停止しても、マーケットを力で押さえ込む(押さえ込める)という考え方は何も変わっていません。市場に手を入れて膿を溜めていると言うことでは日本も同じなので、あまり言えた義理ではないんですが・・・ 

本日の取引:先物ミニ・1社 2勝 +18,000円
持ち越し:なし



2016年1月7日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 17767.34 -423.98 -2.33
TOPIX 1457.94 -30.90 -2.08

米国株は、ダウ・ナスダックとも下落。中東やアジアの地政学リスク、冴えない経済指標、原油価格の急落などを受け終日軟調な展開だった。

日経平均は4日続落。米国株安を受け売り先行の始まりとなったが、下げ幅は小幅で一時はプラ転するのかと思われたが、中国が8営業日連続で人民元の中心レートを引き下げたことで円高に振れ、一気に下げ幅を拡大した。その後、中国が2回のサーキットブレーカーで終日売買停止となると、まるで大発会のデジャヴを見ている感じで日経平均は一段安となった。

中国は人民元安による資本流出より、元安誘導による景気テコ入れを狙っているんでしょうが、日本のように上手く行くんでしょうかね? それと今年から導入した中国のサーキットブレーカーですが、2回目の発動で終日取引停止にしてしまうのはやめて貰いたいですね。中国株が取引停止になると外国人は同じアジアという括りで、代わりに日本株を売り出すのでいい迷惑です。本日などよくこの程度の下げで済んだと思います。

チャートはアベノミクスが始まってからサポートとなっている、週足雲下限に終値でほぼ到達しました。ここで止まれないようだと、次は心理的節目の17,500円や、9月29日の16,901円などが目先のターゲットとされそうです。とか書いているうちに先物は17,555円まで下がっているので、まずはナイトセッションで17,500円を維持できるのかが注目されます。ただ、今日もマザース指数やジャスダック指数はほとんど下がっていないので、新興株中心にトレードしている個人はあまり痛手を受けておらず、そこが去年の8月と大きく異なります。
日経平均一目均衡表(週足)

本日の取引:先物ミニ 1勝1敗 +8,000円
持ち越し:なし




2016年1月6日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 18191.32 -182.68 -0.99
TOPIX 1488.84 -15.87 -1.05

米国株は、ダウは小幅に反発、ナスダックは4日続落。特に材料はなく方向感のない展開だった。

日経平均は3日続落。欧米市場が落ち着いた動きで戻ってきたことで買いが先行したが、円高基調が変わらないことや、アップルの減産報道からハイテク株が弱く上値は重かった。その後、人民元が直近の安値を更新すると円高に振れ始め、日経平均は先物主導で3桁の下落となった。更に追い打ちをかけたのが北朝鮮の核実験報道で、先物は昼休みに一時18,000円割れまで売り込まれたが、その後は買い戻しも入り下げ幅を縮小した。先物が18,000円を割ったのは、重大発表をすると脅した北朝鮮の影響ですが、過去北朝鮮の核実験で日本株が下がったことはないので、すぐにオーバーシュートした分は取り戻した。残りの下げ分はすべて円高によるもので説明できます。

当局からの命令で大株主が株が売れない中国市場が陽気に大幅上昇していましたね(笑) 昨年のなりふり構わぬ介入もそうですが、今回の大株主の株売却の再延長など何の躊躇いもなくやってきます。こうなると最早体制の維持だけが目的のマーケットですから、こんな市場に振り回されるのは本当にばかばかしい話です。

日本株に話を戻すと、やはり一番心配なのは為替です。去年の8月に116円台をつけたのは一瞬の出来事で、すぐに120円まで戻りましたが、今回はジワジワと円が買われているので不気味です。既に企業の想定為替レートを超える円高になっているので、現状で止まらないと18,000円を維持するのは厳しそうです。

本日の取引:先物ミニ 1勝 +10,000円
持ち越し:なし



2016年1月5日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 18374 -76.98 -0.42
TOPIX 1504.71 -4.96 -0.33

米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。アジア⇒欧州と株安の流れが続いたことや、12月のISM製造業景気指数が市場予想を下回ったことが嫌気された。

日経平均は続落。欧米株は予想通り大幅安で戻ってきたが、日経平均は前日急落していたこともあり、小幅安での始まりとなった。その後は上海が始まるまで動けいないね、と言うことで小安い水準で揉み合っていたが、当局の市場介入を受けた上海市場が3%安で寄り付いた後、急速に下げ渋りを見せたことで日経平均もプラスになる場面もあった。しかし後場中頃から上海株が再びマイナスになると、日経平均も買いは続かずマイナス圏に沈んで大引け。上海市場に完全連動する形でしたが、ドル円が119円ミドルまでしか戻らなかったのも上値が重かった要因でしょう。2日間で650円下がりましたが、個人の需給は値幅ほど悪化した感じは受けません。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2016年1月4日 月曜日(大発会)
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 18450.98 -582.73 -3.06
TOPIX 1509.67 -37.63 -2.43

あけましておめでとうございます 本年もよろしくお願いいたします

日経平均は急落。連休中の米国株安や中東の地政学リスクを受け売り先行で始まり、その後は押し目買いなどで80円安まで下げ渋ったが、中国PMIの悪化から上海市場が急落し雰囲気が一変した。ドル円も節目の120円を超える円高になったことで先物が売られ、裁定解消売りを巻き込みながら一時600円を超える下げ幅となった。上海市場は今年から導入されたサーキットブレーカーが2回発動し、本来の1時間半前に取引が停止された。感覚的には582円も下がった気は全然しないのですが、よく下がりました。

本日はとにかく為替が円高になったのが効きましたね。ここ数年で日本企業の稼ぐ力が戻ったという人もいますが、私に言わせればアベノミクスが始まる前と何の変化もなく、為替が円安になったことで株価が上がったに過ぎません。つまり利益の質は良くないと言うことです。ドル円の10円の変動は日経平均で約3,000円のインパクトがあるので、今後、為替が110円になれば下方修正ラッシュとなり、日経平均はあっという間に15,000円まで下がる計算になります。ただ、円高が進めば追加緩和もやりやすくなるので、逆にSQ3でドル円が130円になれば、日経平均で22,000円ぐらいまではあるかもしれません。まあ、どうなるかは判りませんが、選挙前には追加緩和や政策期待も盛り上がってくるんでしょう。去年、海外投資家が売り越す中で日経平均が上昇したのは、GPIFと日銀のETF買いによるものであり、今年も日銀と政府の官製相場頼みに変わりはありません。

本日の取引:2社 2勝 +11,600円
持ち越し:なし