本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2015年8月20日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20033.52 -189.11 -0.94
TOPIX 1623.88 -24.60 -1.49

米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。中国の景気減速懸念を背景にした商品相場の下落や、早期利上げ観測などが引き続き重しとなっている。

日経平均は3日続落。米国株安を受け売り先行で始まり、昼に先物主導で意味不明に切り返す場面もあったが、再び売り直され本日の安値圏での大引けとなった。中国経済への警戒感で身動きが取れない所を先物主導で崩されている感じ。ヘッジファンドの売り攻勢に対し、個人の押し目買い+公的資金の買いという構図だが、年初来安値銘柄も168に増え、銘柄によってはメタメタにやられている人もでている。売り方にしてみれば、追加緩和などの話が出る前に一気に攻めたいところ。

本日の取引:なし
持ち越し:300株



2015年8月19日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20222.63 -331.84 -1.61
TOPIX 1648.48 -23.74 -1.42

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。住宅着工件数は市場予想を上回ったものの、中国の景気減速やウォルマートの冴えない決算を受け軟調な展開となった。

日経平均は続落。米国株安を受け売り先行で始まり、前場は20,500円レベルで揉み合っていたが、後場から先物主導で一段安となり、本日の安値圏で大引けとなった。中国株安が要因という解説が殆どですが、個人的にはあまり関係ないと思いますね。ここから中国経済が一段と減速するのは心配ですが、中国の場合は景気と株価の相関関係は殆どないので、中国株を気にすることに意味はありません。

それより今日は先物主導とは言え、外需も内需も、グロースもバリューも全部売られてしまったので数字以上に嫌な下げ方でした。チャートも先週の安値を割り込んでしまったので形は良くありません。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:300株



2015年8月18日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20554.47 -65.79 -0.32
TOPIX 1672.22 -0.65 -0.04

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。ニューヨーク連銀景気指数が市場予想を大幅に下回ったことで売り先行で始まったが、住宅市場指数が堅調な数字だったことから買いが優勢となり切り返した。

日経平均は小幅に反落。米国株の続伸を受け買い先行で始まったが、上値は重く終日方向感のない展開となった。国内決算が終了し、中国人民元も落ち着いたことで手掛かり材料が無くなり、相場は一時的に虚脱状態に陥っている。20,500円どころは居心地の良い水準であり、上下どちらかにエネルギーを溜めている感じです。どっちに放れるかと聞かれれば6:4で上だと思いますが、そう考えている人が多ければ相場は逆に行くことも多いので慎重にいきたい場面です。

本日の取引:1社 +5,000円
持ち越し:なし



2015年8月17日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20620.26 +100.81 +0.49
TOPIX 1672.87 +8.41 +0.51

週末の米国株は、ダウは続伸、ナスダックは反発。中国の人民元切り下げによる過度の懸念が後退したことや、鉱工業生産指数が市場予想を上回ったことなどが好感された。

日経平均は反発。米国株高を受け買い先行で始まり、一時150円ほど上げる場面もあったが上値は重く、その後は利益確定売りや戻り待ちの売りに押された。東証1部の売買代金は2兆円割れの薄商いだった。

4-6月期GDPは、予想-1.9%に対し-1.6%とほぼ予想通りの結果となった。GDPが中途半端に悪かったので追加緩和や政策期待もそれほど盛り上がらなかった感じですが、個人消費も悪く、在庫も減ってない状況で上がったわけですから、やはり追加緩和期待や政策期待が株価を支えているんでしょうね。また、11月の郵政上場を失敗させるわけにはいかんでしょうから、一部で囁かれている10月の追加緩和説もあり得ない話ではありません。

本日の取引:なし
持ち越し:なし




2015年8月14日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20519.45 -76.10 -0.37
TOPIX 1664.46 -3.49 -0.21

米国株は、ダウは反発、ナスダックは反落。人民元の切り下げに対する過度の懸念が後退したことで上昇したが、原油先物価格が直近の安値を更新したこともあり上値は重かった。

日経平均は反落。米国株はほぼ横ばいで戻ってきたが、昨日大きく戻していたこともあり上値は重かった。人民元は0.05%の小幅な切り上げで始まったので、先物はちょこっと買いで反応したものの影響は限定的でした。人民元はひとまず落ち着いたと見ていいでしょう。ただ、どんな言い訳をしたところで自国の実体経済が悪いから元の切り下げに踏み切ったことには変わりなく、その不安はCRB指数が再び安値を更新したことにも現れています。

来週は4-6月期のGDPが月曜日に発表されますが、マイナスになるのはほぼ確実視されています。マイナス幅が大きめに出ると、また追加緩和や大型補正予算の期待が高まることになるので、素直に売りで反応するとは限りません。本田内閣官房参与などは、GDPが低調なら3兆円を超える景気対策をしろなんって言っていますし、安部首相も支持率が下がっているので、これ幸いと日銀に圧力をかけたり大型補正を組む可能性は高そうです。

本日の取引:1社 2勝 +10,400円
持ち越し:なし



2015年8月13日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20595.55 +202.78 +0.99
TOPIX 1667.95 +2.20 +0.13

米国株は、ダウは小幅に続落、ナスダックは反発。アジア・欧州と売られた流れを受け売りが先行したが、利上げ先送り期待や人民元が基準値下限まで売られてから元買い介入が入ったことなどから切り返した。

日経平均は反発。先物はナイトセッションで20,040円まで下げたが、米国株が切り返しを見せたことから先物はプラスでの始まりとなった。10時過ぎに人民元の基準値が小幅ながら3日連続で切り下げとなると、日経平均は先物主導で一時マイナス圏に沈んだが、その後は買い戻しが優勢となり202円高で大引け。ただ、オプションSQに絡む売買でかなり日経平均に偏ったイビツな上昇でした。昨日の空売り比率は過去最高の39.2%まで上昇しており、ヘッジファンドの売りVS個人の押し目買いって感じになっていますね。

元の切り下げに関しては、エコノミストなどがいろいろ解説していますが、結局、前日の終値を参考にするという基準値の決め方に計算式がなく、すべては当局の思いのままなので、どこまで元安が進むか分からないところに不安があります。楽観的な人は元安で中国の景気が持ち直すので日本にとってもプラスだと主張していますが、日本を例にしても円高が20%ぐらい反転してからタイムラグを伴って景気が回復し始めたわけですから、現状の5%程度の切り下げでは中国経済をプラスに押し上げる効果は殆どないですし、逆にマイナスの影響も限定的です(マーケットは過剰反応しすぎている)今後、元が20%ぐらい切り下げられば効果がでるでしょうが、そうなればそうなったで世界経済も混乱に陥るでしょうから、プラスもなにもありません。昨日、中国当局はザラ場に元安が2%の下限まで進んでしまったのを見て、本日の基準値を上げるため、引けの15分前に元買い介入を行ったようですから、当局も無茶はしないということが分かりました。10時15分頃に始まる人民元プレーも早晩落ち着いてくるんじゃないでしょうか。

本日の取引:1社 1勝 +8,500円
持ち越し:100株



2015年8月12日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20392.77 -327.98 -1.58
TOPIX 1665.75 -21.85 -1.29

米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。人民元の切り下げを受けてアジアや欧州の株式市場が下落した流れを受け、終日軟調な展開となった。

日経平均は続落。米国株安を受け売り先行で始まったが、ドル円が125円台に下落したことや昨日先行して下げていたので、朝方は小幅な下げにとどまっていた。しかし、中国人民銀行が二日連続で人民元の切り下げを行ったことで、先物に仕掛け的な売りが出て裁定解消売りを巻き込みながら一時400円を超える下げとなった。日銀のETF買いなども入り安値からは90円ほど戻したが、明日に不安を残す引け方だった。

IMFは人民元の基準値の算出方法変更について、歓迎すると表明していますが、何を言ってんだって感じですね。今までは銀行にヒアリングして実質ドルにペッグするように基準値を決めていましたが、昨日から人民銀行が前日の終値などに基づいて基準値を決定し、そこから上下2%の変動を認めるというルールになりました。市場化のレベルを高めたとも言えますが、今日なども朝に決めた基準値からジリジリ元安が進んでいるわけですから、これだと明日も切り下げられる可能性があります。まあ、中国も為替操作国と認定されたくないので、露骨な元安誘導はしないでしょうが、当面は元の落ち着きどころを見極めるまで不安定な動きになりそうです。

本日の取引:1社 1勝1敗 +7,000円
持ち越し:なし




2015年8月11日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20720.75 -87.94 -0.42
TOPIX 1687.6 -3.69 -0.22

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。下落を続けていた商品市場が上昇したことや、ウォーレン・バフェット氏が率いるバークシャー・ハサウェイによる巨額買収なども好感された。

日経平均は反落。米国株高を受け買い先行で始まり、ザラ場の年初来高値まで後わずかの水準に迫ったが、中国人民銀行が人民元を2%切り下げるとの報道をきっかけに先物主導でマイナスに転じた。ただ、このニュースは10時ぐらいには既に伝わっていて、株式市場が反応したのが11時からですから、いかにも後付って感じですね。TOPIXは9連騰した後にわずか0.22%の下げですから、下がったうちにも入らず、売り方が追い込まれている状況には変わりありません。

ちなみに人民元が切り下げられれば、日本を始め他国の輸出競争力は低下しますし、爆買い需要が減退する恐れもあります。しかし、人民元の切り下げで中国経済が持ち直せば、それは日本経済にもプラスになるわけですから、悪い面ばかりではありません。ただ、李克強首相は最近まで元の切り下げはしないと明言していたことに注目しなければなりません。それは人民元が下落して国内から資本流出が加速すれば、まさにやぶ蛇になるからです。それにも関わらず元の切り下げという最終手段に出たと言うことは、内需主導の景気回復を諦めて(不動産や株の暴落など)、結局、外需に頼らざる得なくなったということに他なりません。今回の切り下げ幅は2%で、これ一回きりだと言っているので世界経済への影響は限定的でしょうが、中国という国は共産党が決めればどんなことも可能なので、切羽詰まれば今後大幅に元を切り下げるなど何をしてくるか分かりません。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:なし



2015年8月10日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20808.69 +84.13 +0.41
TOPIX 1691.29 +12.10 +0.72

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。雇用統計は市場予想を若干下回ったものの、概ね強い内容と受け止められたことで、改めて早期利上げへの警戒感が強まり株は軟調な展開となった。

日経平均は続伸。米国株安と円高進行を受け売り先行で始まったが、売り一巡後はいつものようにジリジリと下げ幅を縮小し、後場にプラ転するとそのまま上げ幅を拡大した。ザラ場に7月の消費者態度指数の悪化など悪材料も伝わったが、官製相場に売りなしと言った感じで、TOPIXは9連騰となり年初来高値を更新した。週末のSQに向け21,000円をトライしそうですね。

NYダウはローソク足だけ見ると下降トレンドに入ったように見えますが、200日線はまだ上向きですし、ナスダックは強いので微妙なところです。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:1社 1,000株



2015年8月7日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20724.56 +60.12 +0.29
TOPIX 1679.19 +5.61 +0.34

米国株は、ダウは6日続落、ナスダックは大幅に反落。早期利上げ懸念や冴えない決算が嫌気された。メディア株やバイオ医薬品株の下げがきつい。

日経平均は3日続伸、TOPIXは8日続伸。米国株安を受け売り先行で始まり、一時100円近く下げる場面もあったが、後場寄りから先物主導で切り返し、本日の高値圏での大引けとなった。日銀の決定会合は現状維持だったので、これが材料になったわけでもなく、前場が安かったので後場に日銀のETF買いが入るだろうということで、先物でとっちょ仕掛けたら上に行ってしまい、朝方売りから入った向きを踏み上げたって感じですね。また、あまりの日本株の強さに雇用統計前に買い戻したい心理も働いたんでしょう。まあ、しかしTOPIXが7連騰しててもETFを買うんですから、売っている人はたまったもんじゃありませんね。

本日の取引:1社 1勝 +9,000円
持ち越し:なし



2015年8月6日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20664.44 +50.38 +0.24
TOPIX 1673.58 +7.73 +0.46

米国株は、ダウは続落、ナスダックは続伸。ADP雇用報告は市場予想を下回ったが、7月のISM非製造業景況指数が10年ぶりの高水準なるなど強弱マチマチ。ダウはウォルト・ディズニーの大幅な下落が重しとなった。

日経平均は続伸。円安進行を受けCMEの清算値20,760円にサヤ寄せして始まり、その後は20,750円を挟んでの一進一退の動きを続けていたが、大引けにかけては利益確定売りに押され伸び悩んだ。

アメリカは9月の早期利上げが現実味を帯びてきました。それに対して日本は民間シンクタンク9社の4~6月期のGDP予想は-2.2%です。明日の決定会合は何もないでしょうが、マイナスGDPに乗じて黒田ラインの125円を突破させ、株は高水準な空売りを踏み上げる準備を整えているようにも見えます。

本日の取引:なし
持ち越し:なし