本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2015年8月5日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20614.06 +93.70 +0.46
TOPIX 1665.85 +6.02 +0.36

米国株は、ダウ・ナスダックとも下落。アトランタ連銀のロックハート総裁が利上げの開始時期が迫っているとの認識を示したことで売りが優勢となった。

日経平均は反発、TOPIXは6日続伸。米国株安を受け小幅安で始まったが、10時半ぐらいに先物に大口買いが相次ぎスルスルと上昇し、あとはそのまま惰性で大引けまで上昇を維持した。ここまで上げた理由としては円安ぐらいしか思い浮かびませんが、ちょっと意表を突く上昇でした。今日はファーストリテイリング1社で110円ほど日経平均を押し下げているので、もしこれがなければ日経平均は200円を超える上昇です。ただ、そこまで強かったかと言えば否で、直近売られていたファナックなどに買い戻しが入るなど、内外需のリバランスが指数を見かけ以上に押し上げた感じ。ハイテクは足元の業績は好調ですが、このまま上がって行くかと言えば中国の景気減速やアップルの200日線割れなど不透明感が強く、相当割高にはなっているものの、シコリの少ない内需系が優位な流れは続くと見ています。

本日の取引:1社 2勝 +10,000円
持ち越し:なし



2015年8月4日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20520.36 -27.75 -0.14
TOPIX 1659.83 +0.23 +0.01

日経平均は小幅に続落。米国株安を受け売り先行で始まり、一時100円近く下げ幅を拡大したが、その後は押し目買いや買い戻しも入り下げ幅を縮小した。一方、TOPIXは5日続伸。相変わらず内需・ディフェンシブ系が強く、外需系の動きが悪い。20,500円どころは、買うのも売るのもどうもって感じで動きづらい水準。

CRB指数は、とうとうリーマン・ショックの安値を下回ってきましたね。また、プエルトリコのデフォルトに関しては、昨晩の米国市場は無反応でしたが、米国の多くのファンドがプエルトリコ債をポートフォリオに組み入れているので、今後の展開には注意が必要です。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:なし



2015年8月3日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20548.11 -37.13 -0.18
TOPIX 1659.6 +0.08 0

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも小幅に続落。原油安の影響でエネルギーセクターが足を引っ張ったが、利上げ先送り期待から小幅な下げにとどまった。

日経平均は反落。小幅安で始まり、その後190円近く下げる場面もあったが、後場には日銀のETF買いも入り、いつものように下げ渋って大引けとなった。TPP交渉の閣僚会合で合意が見送られたことに関しては、関連銘柄など上がっているものも多いですから、日本特有の需給の良さから殆ど影響は見られなかった。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:なし



2015年7月31日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20585.24 +62.41 +0.30
TOPIX 1659.52 +12.31 +0.75

米国株は、ダウは小幅に反落、ナスダックは3日続伸で戻ってくる。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G )の株価が直近2年で最大の下げとなったことで朝方は売りが先行したが、その後は徐々に値を戻す展開となった。

日経平均は続伸。朝方は利益確定売りが先行したが、その後は好需給を背景にジリジリと値を戻し、日経平均・TOPIXとも本日の高値引けとなった。指数は小動きですが、個別の決算プレーはなかなか面白い動きになっていますね。直後の反応は7:3ぐらいの比率で買い方が勝利し、売り方は踏まされている感じ。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2015年7月30日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20522.83 +219.92 +1.08
TOPIX 1647.21 +13.27 +0.81

米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。FOMC後の声明で9月の利上げ開始を示唆しなかったことが目先の安心感に繋がり買い戻しが優勢になった。

日経平均は反発。欧米株高と円安進行に加え、概ね好調な4-6月期の国内企業決算を受け終日買いが優勢となった。東証1部は値下がり銘柄数は644と結構多かったんですが、高値を更新するファーストリテイリングや大型株の決算プレーで買われるものが多かったので、指数は体感より強めに出ています。売買代金も久しぶりに3兆円を超えた。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:なし



2015年7月29日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20302.91 -25.98 -0.13
TOPIX 1633.94 +4.48 +0.27

米国株は、ダウ・ナスダックとも反発。7月の消費者信頼感指数は市場予想を大幅に下回ったが、直近大きく売られていたことや、原油相場の反発もダウの上昇に貢献した。

日経平均は4日続落。欧米株高を受け買い先行で始まったが、ファナックや東京エレクトロンなどの下方修正に警戒感が広がり買いは続かなかった。ただ、今日はファナックと東京エレクトロンの2銘柄だけで日経平均を130円ほど押し下げているので、これがなければ100円高とそこそこ堅調な動きだったと言えます。

ファナック、東京エレクなどの下方修正で改めて中国の景気減速懸念が強まったことはちょっと心配ですね。通常、第一四半期が終わった時点で下方修正はあまりしませんから、スマホ関連事業は市場の想像以上に環境が悪化しているのかもしれません。

今日はファナックが日経平均を大きく押し下げましたが、寄与度の大きさでは比較にならない、ファーストリテイリングが3日間逆行高して上場来高値を更新していますから、下げの緩衝材になっています。ただ、ファーストリテイリングにおんぶに抱っこの日経平均になってしまったのはどうなんでしょうね。もしファーストリテイリングが1年前の水準まで下落すると、それだけで日経平均を約3,000円押し下げることになります。「生活の党と山本太郎となかまたち 」なんて政党名がありますが、日経平均株価は「ファーストリテイリングとなかまたち 」って感じです。

本日の取引:なし
持ち越し:なし




2015年7月28日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20328.89 -21.21 -0.10
TOPIX 1629.46 -8.44 -0.52

米国株は、ダウ・ナスダックとも5日続落。6月の耐久財受注は市場予想を上回ったものの、中国株の暴落が響き終日軟調な展開となった。

日経平均は3日続落。中国株安が世界を一周してきて売り先行で始まったが、為替は比較的落ち着いていましたし、-4%で始まった中国株がリバウンドしたことで、先物主導で買い戻しが入りプラス圏に切り返す動きもあった。まあ、今日も中国株に振られいたって言えばそうなんですが、昨日も今日も日経平均寄与度が10%もあるファーストリテイリングが異様に強い動きでしたから、GPIFなどの公的資金が指数を買い支えている感じですね。市場に直接手を入れているということでは、ETFやGPIFなどを通じて株価を吊り上げている日本も中国と同列でしょう。

中国株で面白いのは、景気と株価がまったく連動していないことです。景気の良い時には株価は上がらず、昨年からの株価急上昇は国内の不動産バブルが弾け景気減速が鮮明になってきてから起きたものです。つまり株価はファンダメンタルズを反映せず、すべては当局の意向次第という完全官製相場です。中国経済は世界にとって重要ですが、中国株にはあまり神経質になる必要はないのかなと。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:なし



2015年7月27日 月曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20350.1 -194.43 -0.95
TOPIX 1637.9 -17.96 -1.08

週末の米国株は、ダウ・ナスダックとも4日続落。中国の景気減速を背景とする国際商品相場の下落や、6月の新築住宅販売件数が市場予想を下回ったことが嫌気された。

日経平均は続落。世界景気の減速懸念から欧米株が安く、東京市場も売り先行の始まりとなった。その後も決算発表を前に積極的な買いは見られずジリジリと下げ幅を拡大した。また、株価対策の出口論が噂された中国株が大きく売られたことも足を引っ張った。中国株は東京市場が終わってからも下げ続け、最終的に-8.48%の暴落で引けているので、今晩の欧米市場にも悪影響を与えそうです。日本企業の決算は悪くはないんですが、為替や株価水準を考えればそれほどインパクトはありません。特にインバウンド関連は相当過剰に好業績を織り込んでいるので、この辺がどう反応するかですね。相変わらず空売りも多いので、下と見せかけて上に仕掛けられる可能性もあり、一筋縄では行きません。それにしても毎日暑い(熱い)。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2015年7月24日 金曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20544.53 -139.42 -0.67
TOPIX 1655.86 -9.02 -0.54

米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。週間新規失業保険申請件数が40年ぶりの低水準となったことを受け朝方は底堅く推移していたが、スリーエムやキャタピラーの冴えない決算や、国際商品相場の下落が止まらないことも嫌気され下げ幅を拡大した。

日経平均は反落。米国株安を受け売り先行で始まり、その後は狭いレンジで動いていたが、7月の中国製造業PMIが市場予想を下回ったことで先物に売りが出て下げ幅を拡大した。ただ、下値を叩きに行くような売りではなく、ポジション調整の範囲内で様子見ムードが強かった。東証1部の売買代金もかろうじて2兆円と夏枯れ状態です。決算発表はここまで良好なものが多いので、来週から本格化する決算発表には期待感が高まっていますが、炭鉱のカナリアと言われる原油や銅などの国際商品相場が弱いのは気になるところ。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2015年7月23日 木曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20683.95 +90.28 +0.44
TOPIX 1664.88 +9.51 +0.57

米国株は、ダウ・ナスダックとも続落。アップル株の下落や原油安を背景に終日冴えない展開となった。

日経平均は反発。米国株の下げが比較的小幅で済んだことや円安進行を受け買い先行で始まった。ただ、その後は殆ど動きがなく横ばいのまま大引け。

SOX指数が年初来安値に沈んでいるというのもありますが、円安になるとハイテク株が騰がるのではなく、円安→訪日外国人増→インバウンド関連銘柄が急騰するという流れが顕著になっていますね。また、とにかく値動きの良い銘柄に乗っかるモメンタムトレードもファッションになっています。

本日の取引:1社 +12,000円
持ち越し:なし



2015年7月22日 水曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20593.67 -248.30 -1.19
TOPIX 1655.37 -18.51 -1.11

米国株は、ダウ・ネスダックとも反落。ここまで決算期待へのハードルが低い中、まずまずの決算が出ていたが、本日発表されたユナイテッド・テクノロジーズやIBMがずっこけたことで売りが優勢になった。

日経平均は反落。欧米株安に加え、取引終了後に発表したアップルの4~6月期決算が市場予想を下回り、時間外取引で同社株が急落したことも足を引っ張った。日銀のETF買いで後場下げ渋る場面もあったが、本日の安値圏での大引けとなった。まあ、これだけ急激に戻した後ですから、ほどよいお湿りと言ったところでしょう。

昨夜の東芝の会見ですが、都合の悪い質問には答えないなど、まったく誠意がなくちょっと呆れましたね。誰が見ても100%粉飾決算なんですが、主要メディアの扱いもいまだに不適切会計ですし、なんで東芝にこんなに気を使うの? って対応です。これが粉飾決算でないなら、今後日本では粉飾決算という言葉は死語になるんでしょう。メディアの追求が甘いせいか、TVのある司会者など「赤字を黒字にしたんじゃないのだから、それほど悪質ではないですよね」なんてとんでもないことを言っていました。東芝を苛めたいわけではありませんが、投資を判断する際の決算報告書が出鱈目だったら、株式市場だって社債市場だって成り立たないわけで、資本主義の根幹に関わる大問題です。歴代3社長が辞めることで早々に幕引きを図りたいようですが、こんなことで許されたら日本は粉飾天国ってイメージになってしまい、中国のことなど笑えませんよ。恐らく似たようなことをやってる上場会社は他にもあるでしょうし、日本を代表する大企業だからと甘い対応で済ませたら、将来に禍根を残すことになります。

本日の取引:なし
持ち越し:なし




2015年7月21日 火曜日
指標 終値 前日比 騰落率
日経平均 20841.97 +191.05 +0.93
TOPIX 1673.88 +10.94 +0.66

日本が連休中の米国株は、ダウ・ナスダックとも続伸。ギリシャ政府がECBなどに68億ユーロ(9150億円)の支払いを実施したことや、概ね好調な主要企業の決算を受け堅調な展開となった。ナスダックは連日で史上最高値を更新。

日経平均は6日続伸。欧米株高と円安進行を受け買い先行で始まり、その後は高値圏で揉み合う展開だったが、後場中頃から再び先物主導で上げ幅を拡大した。今日は商いが薄かったんですが、朝からファーストリテイリングが異様に強く、225主導で本日の高値圏で大引けとなった。

東芝の粉飾決算も地合いの悪い時なら、日本企業全体のコンプライアンスに発展しかねない問題なんでしょうが、逆にコンプライアンスの強化につながるとか言って好材料にされる始末です。ギリシャと中国が一段落したことで、上がる材料もないが、それ以上に売る材料がなくなってしまったってところでしょう。東証の空売り比率も30%を維持しており、売り方もこんなはずはないと頑張っているんですが、根拠なき楽観の前に多勢に無勢って感じですね。

本日の取引:1社 1勝 +9,000円
持ち越し:なし