本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク


2012年5月25日 日経平均株価8,580.39(+17.01)
米国株は、終日揉み合いの展開となり、ダウは小幅高、ナスダックは小幅安で戻ってくる。

日経平均は続伸。続伸と言っても日経平均は寄り天で、TOPIXはマイナスになるなど弱い動きが今日も継続。基本的に動きがなくなっていますが、ソニーなどは新たな悪材料が出たわけでもないのに一時5%急落するなど、とらえどころのない相場になっている。日経平均の8週連続の下落は20年ぶりだそうですが、幾ら欧州不安と言っても、ここまで一方的に売られるというのは異常ですね。

巨額赤字3兄弟(シャープ・ソニー・パナソニック)が下げ止まりません。それにしても、シャープの鴻海(ホンハイ)への技術供与は、背に腹は代えられないと言うことなんでしょうが、厳しいものがありますね。当面はこれでしのげても、将来どのようなことになるかはシャープ自身が一番良く分かっているでしょう。パナソニックやソニーにも言えることですが、会社が経営戦略を見誤ったと言うのもありますが、為替が100円台で推移していれば、恐らくこんなことにはなっていないでしょう。そういう意味では国にも責任があります。結局、国策会社と言われたエルピーダは外資に渡り、この先、シャープ・ソニー・パナソニックが中国や韓国の会社に買収されると言うのも有り得ない話ではありません。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:3社 買い9600株 




2012年5月24日 日経平均株価8,563.38(+6.78)
米国株は、ギリシャのユーロ圏離脱観測から、ダウが一時190ドル下げる場面があったが、引けにかけては値ごろ感から買い戻された。

日経平均は小幅に反発。一時心理的節目の8,500円を割り込んだが、NY同様引けにかけ買い戻された。ただ、朝方に具体的な対策が示されなかった、EU非公式首脳会議の結果が伝わると、ユーロ円が100円を割り込み終日株式市場の重しとなった。今日はいままで売り込まれていた銘柄が買い戻され、比較的値持ちの良かった銘柄が大きく売られるなど、ロング・ショートに絡むアンワインドも出ていたのでしょう。

欧州は飽きもせず何年も意味のない会議を繰り返していますね。結局ドイツが歩み寄らなければ、何も具体的な策など出ないわけですから、見方を変えれば欧州問題ではなく、ドイツ問題とも言えるでしょう。しかし、一番ユーロ安の恩恵を受けているドイツは、文句を言うだけでいいポジションにいますね。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:3社 買い9200株 



2012年5月23日 日経平均株価8,556.60(-172.69)
米国株は欧州からの株高の流れを受け堅調に推移していたが、ギリシャのパパデモス前首相が「ギリシャがユーロ圏から離脱するリスクは現実味がある」と発言したことから下げに転じた。フェースブックは今日も-8.9%安と下げ止まらず。

日経平均は大幅に反落。日本国債の格下げ、過去最大の貿易赤字という、2つの円安材料があったが、リスクオフの方が強く材料にはならなかった。しかし、やっと落ち着いてきた矢先にギリシャのパパデモスは、マーケットがいま一番聞きたくないことを思いっきり言ってしまうんですから、困った人です。

それにしても今日はよく下げました。他のアジア市場も下がっていますが、そのなかでも日本株の下げは突出しています。その原因とも言える日銀の追加緩和見送りですが、これ自体は予想通りの内容なので失望という言葉は当たらず、売り方が安心して再び売り直したという感じでしょうか。どの道7月には追加緩和に追い込まれるんでしょうが、その時は既に織り込み済みになっていそうです。

本日の取引:1社 1勝 +3,400円
持ち越し:3社 買い8900株 



2012年5月22日 日経平均株価8,729.29(+95.40)
米国株は7営業日ぶりに反発。直近の下落で値ごろ感がでたことや、欧州からの新たな危機対応期待、中国の温家宝首相が安定成長を重視する姿勢を示したことも下支えとなった。

東京市場は続伸。欧米株高を受け5月になって初めての続伸となった。ただ、商いは超閑散で買われたというよりか、ポジション調整の買い戻しだけと言った感じでした。

日銀の金融政策決定会合の結果が明日発表されます。当初は100%現状維持という予想でしたが、もしかしたらという雰囲気が少し出てきたのか、それによる買い戻しも多少あったようです。ただ、先週実施した国債買い入れオペは札割れになっている状況(銀行はもうカネなんか必要ないと言っている)ですし、マーケットも多少落ち着いてきたので99.8%現状維持でしょうね。

本日の取引:3社 3勝 +11,000円
持ち越し:3社 買い8800株 



2012年5月21日 日経平均株価8,633.89(+22.58)
米国株は続落。引き続き欧州債務問題が重しとなった。注目のフェースブックは、公開価格を約11%上回る初値を付けたが、市場センチメントも悪く、ナスダックのシステム障害なども重なり、終値は公募価格を僅かに上回る水準まで押し戻された。

日経平均はファナックとファーストリテイリングに支えられプラス圏を維持したが、TOPIXは年初来安値を更新するなど弱い動きが継続。商いも薄く閑散相場。新たに悪材料が出なくても、欧州問題の不透明感が強すぎて買えず、悪材料が出れば一気に下げるという展開ですから、幾ら割安でも手を出しにくい環境になっている。

欧州情勢も気になりますが、今晩のフェースブックが公募価格の38ドルを下回ってくると投資家のマインドが更に悪化しそうですね。

フェースブックついでに、フェースブック世代が買わない8つのモノ と言うのがネットに出ていたので紹介します。ここでいうフェースブック世代とは、1980年~1999年の間に生また人たちと定義。

1.電子メール
2.ビール
3.新聞
4.クルマ
5.固定電話
6.タバコ
7.デスクトップPC
8.テレビ

若者のクルマ離れはアメリカも深刻みたいです。そう言えば、GMが広告効果が低いとフェイスブック向けの広告を打ち切る方針を明らかにしましたが、コアユーザーに興味を持たれないものを広告しても確かに無意味ですね。

本日の取引:なし
持ち越し:3社 買い8900株 




2012年5月18日 日経平均株価8,611.31(-265.28)
米国株は続落。スペインの大手銀行から資金が流出しているなど引き続き欧州不安が重しとなる。また米フィラデルフィア連銀業況指数が8カ月ぶりの低水準となったことも売り材料となった。

東京市場は、欧米株安と円高進行を受け問答無用のリスクオフとなり、日経平均の下げ幅は今年最大なった。週末と言うこともあり、今日を含め土日に欧州から何が出てくるか分からないので、ファンダメンタルズもテクニカルも関係なしに、とにかく売れるものは売っておこうという感じでした。

アメリカの経済指標が悪化し、来週の日銀金融政策決定会合で追加緩和が期待できないということで、ドル円でも円高が進行しましたが、決定会合でサプライスがあれば面白いですね。ただ、GDPが予想より良かったので99%現状維持でしょう。

ギリシャを始めとする欧州問題は、既に経済問題を離れ極めて政治的な駆け引きの段階に入っていますから、どう決着するかは誰にも分かりません。17日に公表されたギリシャの最新世論調査では、支持率トップを維持していた急進左派連合が2位に転落し、緊縮推進派の新民主主義党が首位になるなど流動的です。EUが緊縮策を緩める可能性もゼロではありませんが、ギリシャ国民もこのまま急進左派を支持すれば、どういう結果になるのか分かってきたのでしょう。

ムーディーズが景気悪化を理由にスペイン16行格下げと言うのも呆れた話です。緊縮財政しなければ格下げすると脅し、緊縮財政して景気が悪化すればそれを理由にまた格下げとは意味が分かりません。だったら積極財政をした方がよほどマシという話になってしまいます。本当にこの無節操な格付会社の存在が混乱を助長していますね。

しかし、フェースブックの上場は最悪のタイミングになりました。それでなくても高い公募価格ですから、上を買っていく人がいるんですかね・・・

本日の取引:2社 2勝 +5800円
持ち越し:3社 買い8900株 



2012年5月17日 日経平均株価8,876.59(+75.42)
米国株は続落。住宅着工件数や鉱工業生産指数は予想を上回ったものの、欧州不安から買いは続かなかった。

東京市場は、ようやく直近大きく売り込まれた銘柄を中心に買い戻しが入り反発。日経平均も14営業日ぶりの陽線となる。ただ、欧州の不透明感など市場環境は昨日までと何も変わらず、これが明日につながるかは分かりません。業績が良いにも関わらずリスクオフの流れで一緒に売られた銘柄は、マーケットが落ち着いてくれば戻り余地も大きいと思いますが、落ち着くのはまだ当分先でしょうね。

本日の取引:2社 2勝 +12,300円
持ち越し:3社 買い9000株 



2012年5月16日 日経平均株価8,801.17(-99.57)
米国株は続落。マクロ指標が市場予想を上回り堅調に推移していたが、ギリシャのパプリアス大統領が、国内銀行から7億ユーロの預金が流出したと述べたとことで売りが優勢になった。

東京市場は大幅に続落。下げるのは仕方ないとしても、欧米市場よりも下げ幅がきついと言うのは、日本独自の需給の悪さがありますね。しかし、これで日経平均は13営業日連続の陰線ですか・・・ こんなことはリーマン・ショックの時にもなかったことで、いかに大口投資家がマーケットから資金を引き上げているかが表れています。

ギリシャ国民は7~8割がユーロ圏に留まりたいと望みながら、ちゃぶ台をひっくり返す急進左派を躍進させ、その一方で銀行からせっせとカネを引き出しドラクマ復活に備えているんですから、したたかと言うか図々しい連中ですね。そう言えば、ギリシャ神話に登場する神々も、自己中で破滅的な神が多い。ただ、日本もギリシャみたいな状況になったら、多分同じ事をするんでしょうね。

本日の取引:なし
持ち越し:3社 買い9300株 売り200株



2012年5月15日 日経平均株価8,900.74(-73.10)
米国株は続落。引き続きギリシャを始めとする欧州不安から金融株主導で下げる。

東京市場は続落。前場は個人投資家からの投げ売りも出ていたようで、小型株中心に急落する銘柄が多発し、東証1部の1/3が年初来安値を更新した。後場は日銀のEFT買いもあり下げ渋ったものの弱い動きでした。個別で見ると長い下ヒゲを出した銘柄も散見されますが、コツンときたかは微妙なところですね。

今回のリスクオフですが、欧米のマーケットは金融株中心の下落であり、それが当然なんですが、日本はハイテク・小型株中心の下落で中身は大きく異なります。ハイテクは円高の進行が原因の一つですが、小型はコンプガチャ問題で個人の需給が大きく悪化したのが効いている。

JPモルガンは昨日も下げ止まらず。損失額は同社を脅かすほどの額ではないが、マーケットは金融規制が厳しくなるのを見越して資金を引き上げているようです。しかし、JPモルガンはなんでポジションを全部クローズしない内に負けを認めたんでしょうね? 溺れている犬がいたらみんなで叩いて沈めるのがマーケットですから、相手に足元を見られて更に損失が拡大するのはプロ中のプロなら分かっているはずなんですがね。恐らく既に隠しようもない巨大なポジションだったのでこのような行動に出たと思われますが、こんなポジションを組むのは、相手にカードを見せながらポーカーをやるようなものでしょう。

本日の取引:2社 3勝 +16,400円
持ち越し:3社 買い9300株 売り200株




2012年5月14日 日経平均株価8,973.84(+20.53)
週末のNYダウは、ミシガン大消費者信頼感指数が市場予想を上回り上昇する場面もあったが、JPモルガンが9%の下落となり金融株主導で反落。ナスダックはほぼ変わらずで戻ってくる。

日経平均は続落。主力株の一角に買い戻しが入りSQ値の9,019円を上回る場面もあったが上値は重かった。売買代金の1兆円割れからも実需の買いが殆ど入っていないことが窺える。

しかし、きょうは日経平均こそプラスですが、年初来安値が390銘柄ですから、東証1部の約4社に1社が安値を更新している状況。需給の悪化傾向に依然歯止めがかかっていない。ここまで年初来安値が増えると陰極も近づいている感じだが、個人からの投げ売りも出始めているので、当面荒い動きになりそう。

本日の取引:2社 2勝1敗 +7,000円
持ち越し:3社 買い9000株 売り500株