本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2012年4月20日 日経平均株価9,561.36(-27.02)
米国株は続落。スペインの長期債の入札は波乱なく通過したものの、新規失業保険申請件数、中古住宅販売件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数がいずれも市場予想を下回ったことで売りが優勢になった。

スペインの国債入札は波乱なく通過したが、これをポジティブ視する向きもなく、今度は格付け会社がフランスを格下げするという噂から、欧州株は軒並み売られる有様。またフランスの大統領選挙もネガティブ材料になっていますね。報道を見る限り、決選投票になると社会党のオランド氏の勝利はほぼ確実な情勢なので、遅まきながらその後の金利上昇やユーロ安を織り込みに行っている感じです。恐らく大統領の就任祝いに格下げをぶつけてくるんでしょうね。

東京市場は続落。大型株が売られた反面、小型株は比較的堅調だった。ただ、ザラ場の値幅は狭く売買代金が1兆円を大きく割れているように、基本的には見送り相場。来週は国内の企業決算が始まり、FOMC、アップルの決算、日銀の金融政策決定会合などイベントが目白押しです。

本日の取引:2社 +11,000円
持ち越し:2社 買い6500株 売り700株



2012年4月19日 日経平均株価9,588.38(-78.88)
米国株は反落。スペインの銀行の不良債権比率が1994年以来の高水準に上昇していると発表されたことや、インテルとIBMの決算が市場予想を下回ったことが嫌気された。

日経平均は反落。米国株安を受けギャップダウンして寄付いた後は、今晩のスペイン国債入札を控え終日様子見ムードが強まった。ただ、大型投信の設定や日銀の追加緩和期待が相場を下支え、下げ幅は限定的だった。今日のマーケットの動きを見るとスペインの国債入札を本気で心配しているって感じではなかったですね。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い5900株 売り700株



2012年4月18日 日経平均株価9,667.26(+202.55)
米国株は大幅に反発。スペインが実施した短期国債入札で発行額が目標上限を上回ったことを受け、欧州からの株高の流れを引き継いだ。

日経平均は大幅に反発。商いは薄く先物主導の買い戻しですが、それにしても日経平均はよく上げましたね。後場に上げ幅を拡大したのは、日銀の西村副総裁が岡山で行った講演でしょうか。これが追加緩和に前向きと評価され、為替が円安に振れたのが大きかった。いずれにしろ来週の追加緩和は100%織り込んだので、あとはETFの買い入れの増額などのオマケが付くかどうか。

スペインに関しては、昨日の短期債は応札倍率こそ高かったものの、利回りは3月から大幅に上昇しているわけですから、こんなに好感する理由が分かりません。警戒されているのは19日の長期債の方なので明日は動きづらい展開か。

本日の取引:2社 2勝 +8,000円
持ち越し:2社 買い5900株 売り700株



2012年4月17日 日経平均株価9,464.71(-5.93)
米国株は、3月の小売売上高が市場予想上回り、ダウは上昇したものの、アップルが4%を超す急落となり、ナスダック指数は続落で戻ってくる。

日経平均は続落。動いていたのは仕手系材料株ぐらいなもので、様子見ムードの強い1日でした。結局、また欧州が騒がしくなり、欧米時間にどんな悪材料が出てくるのか分からないので、東京市場で動く理由がなくなっている。この辺は去年の悪い時期と似たような感じになっています。

やっぱりきたかって感じですが、スペインの10年債利回りは終値でも6%を上回り、かなりやばくなってきました。19日の2年物と10年物の国債入札が目先のヤマ場になる。

ロイターの記事によると、昨日、ジョージ・ソロス氏がユーロ危機は深刻化しつつあり、当局者の間違った対応により欧州連合(EU)は崩壊に向かいかねない、と警告したそうです。彼曰く、ユーロ危機は米国での銀行システムの崩壊から始まり、欧州各国間の競争力の違いから深刻化したにもかかわらず、単なる財政危機として対応がとられているのが間違いだと指摘。

確かに資金供給をして、ひたすら緊縮財政を求めるだけでは行き詰まるのは目に見えています。しかもスペインを救済するとなれば、ギリシャのおよそ4倍の規模ですから、そんなことが実際できるのかと言えば恐らく無理でしょう。もっとも一気に崩壊に向かうかと言えばそんなことはなく、暫くたてばまた忘れ(忘れたふりをする)そしてまた騒ぎ出す、この繰り返しになりそうです。ただ、このサイクルがどんどん短くなってきているので、ソロス氏じゃないですが、いい方向に向かっているとは思えませんね。

本日の取引:2社 2勝 +9,300円
持ち越し:2社 買い6000株 売り700株



2012年4月16日 日経平均株価9,470.64(-167.35)
週末の米国株は大幅に反落。スペイン財政不安が蒸し返されたほか、ミシガン大消費者信頼感指数も市場予想を下回り終日軟調な展開となった。

日経平均は反落。欧米株安をう受けギャップダウンで寄付いたあとは膠着状態だったが、2時過ぎから為替が円高に振れると先物主導で売られ本日の安値圏での大引けとなった。商いも1兆円を割れですから、リスクオフでお構いなしに売られているというよりか、様子見ムードのなかポジション調整で下げているって感じですね。

原発の再稼働問題は福島が収束していない中では、安全基準をどうこう言ってみたところで理解されるはずもありません。現在、法律上の規定はないが近隣自治体の同意も必要という議論がなされていますが、福島の事故で東京の水道水からもヨウ素が出たように、この狭い国土で地元も近隣もないでしょう。段階的な原発の廃止には大賛成ですが、毎年夏が来るたびに電力不足では、経済活動も停滞し、工場の海外移転など更に空洞化も進んでしまいます。今後のエネルギー政策などと合わせ、政府にはもう少し腹を括った対応を望みたい。

本日の取引:2社 2勝 +8,000円
持ち越し:2社 買い6500株 売り700株



2012年4月13日 日経平均株価9,637.99(+113.20)
米国株は大幅に続伸。QE3期待や中国の1-3月のGDPが市場予想を上回るとの観測から堅調な推移となった。

日経平均は続伸。北朝鮮のミサイル発射は寄り付き前に失敗に終わり、なんの影響もなし。きょうは、ファーストリテイリングがぶっ飛んでいたことで日経平均だけ見ると堅調ですが、ソニーが急落していたことからハイテク系が弱く、跛行色の強い相場だった。TOPIXの上昇率は日経平均の半分程度ですから、多くの人は強かったという実感はないんじゃないでしょうか。

しかし、経営方針説明会を開いたソニーは酷い売られ方ですね。まあ、人間も会社も落ち目の時は、何を言ってみたところでネガティブにしか評価されません。逆に上り調子の時は、たいしたことを言わなくても過大に評価されてしまうもの。

本日の取引:2社 2勝 +8,400円
持ち越し:2社 買い6000株 売り700株



2012年4月12日 日経平均株価9,524.79(+66.05)
米国株は6日ぶりに反発。直近の下落で値頃感が出ていたところに、アルミ大手アルコアの好決算なども後押しとなり堅調な推移となった。

日経平均はようやく反発。北朝鮮のミサイル発射が本日実行される可能性もあったためか、一時はマイナスになるなど上値は重かった。ただ、午後に上海株が上げ幅を拡大すると、日経平均も2時過ぎから先物主導で上昇し、9,500円台を回復しての大引けとなった。個人的には、北朝鮮のミサイル発射が売買材料になっているとは思えませんが、近くにこんな国が存在していると本当に迷惑ですね。

本日の取引:2社 2勝 +8,500円
持ち越し:2社 買い6700株 売り700株



2012年4月11日 日経平均株価9,458.74(-79.28)
米国株は5日続落。スペインの10年債利回りが一時6%近くまで上昇したほか、イタリアやポルトガルの国債利回りも上昇し、欧州不安が再燃した。

日経平均は7日続落。NYダウが今年最大の下げとなり、ドル円も80円台ではもう下げるしかないと言ったところ。円相場の落ち着きや日銀のETF買いもあって、大引けにかけ下げ渋ったものの、ついこの間までの強さは見る影もなく、もう調整とは言えないレベルになってきました。

毎度のことですが、セルサイドの人たちが12,000円とか13,000円とか言い出すとこんなものです。日銀も27日の金融政策決定会合では追加緩和に動くのでしょうが、マーケットは織り込んでしまいますから、発表した時にはこんなものかって感じになっているでしょう。さすがに7日も続落すれば、そろそろリバウンドするでしょうが、当面1万円がレジスタンスになりそうですね。

本日の取引:2社 2勝 +7,000円
持ち越し:2社 買い7000株 売り700株




2012年4月10日 日経平均株価9,538.02(-8.24)
米国株は4日続落。先週の雇用統計で非農業部門雇用者数の増加幅が市場予想を大きく下回ったことが嫌気され、終日軟調な展開となった。

日経平均は6日続落。米国の下げは昨日織り込んでいたので影響はなし。バーナンキ議長の発言は、追加緩和への言及はなかったが、こちらも特に影響はなかった。後は日銀のサプライズ緩和があるかどうかでしたが、一部にはそれなりの期待感もあったので前場は堅調な展開だった。しかし、昼休みに日銀の追加緩和見送りのニュースが伝わると先物が下落し、後場寄りから現物も軟調な動きとなり、マイナス圏での大引けとなった。ただ、これが基本的な読み筋だったので大きく売られることもなかった。まあ、サソリとカエルの寓話じゃないですが、日銀は日銀ですよ。

サソリとカエルの寓話
川の向こう側に渡りたいと思っているサソリが一匹いました。でもサソリは泳ぐことが出来ません。サソリは側にいたカエルに、自分を背中に乗せて運んでほしいと頼みます。カエルはそんなことしたらキミはボクの背中を刺すだろう? と言って断ろうとします。サソリはそんなことしたら僕も溺れて死んでしまうから、絶対にしないと言います。結局、カエルはサソリを乗せて川を渡り始めますが、途中でサソリはカエルを刺してしまいます。カエル「キミは刺さないって言ったじゃないか」 サソリ「仕方ないよ。それがサソリの性(さが)なんだから」

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い6600株 売り700株




2012年4月9日 日経平均株価9,546.26(-142.19)
米国市場はグッドフライデー祝日で休場。注目の米雇用統計は非農業部門雇用者数の増加数が前月比12万人にとどまり、市場予想の20万3000人増を大幅に下回るネガティブサプライズとなった。

日経平均は5日続落。今日は日銀のETF買いも入ったと思いますが、こうなってしまうと焼け石に水です。当然ですが、ファンダメンタルズのファンダメンタルズの裏付けがなく、買い戻し主導で上昇していた銘柄の下げがきつい。日経平均は個人的に下値めどとしていた、50日移動平均9597円を50円ほど下回ってしまいましたが、ここで持ち堪えられるか正念場。

明日の日銀のサプライズ緩和に期待する声もありますが、2月14日の場合と違い、既に期待がある時点でサプライズじゃないんですけどね。しかし、若干の期待がありながら、これだけ下がってしまうと言うことは、何もなかったらそれなりに失望されるんでしょうね。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円
持ち越し:2社 買い6600株 売り700株



2012年4月6日 日経平均株価9,688.45(-79.16)
米国株はダウは小幅に続落、ナスダックは反発で戻ってくる。引き続き欧州財政懸念が重しとなった他、本日の雇用統計を控え様子見ムードが強まった。

日経平均は4日続落。米雇用統計を前に様子見ムードが強いなか、ポジション調整の売りに押され、終日冴えない展開となった。朝方に首相と日銀総裁が会談したなんてニュースもあり、売り込みづらい雰囲気にはなりましたが、たぶん来週の金融政策決定会合では動かないでしょう。会見で多少気の利いたコメントが出れば、御の字と言ったところか。

しかし、日銀は権利落ちの後に無意味にETFを買い入れておきながら、今週は日経平均が週で400円近く下がっても、前場にTOPIXが1%以上下がらなかったので一度も買い入れはなし。日銀は恣意的な買い入れを行うより、ルールに則り機械的にやることが正しいと思い込んでいるようですが、それを逆手にとる人も出てきますし、逆に相場を更に歪めていると思わないんですかね。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:2社 買い6500株 売り700株



2012年4月5日 日経平均株価9,767.61(-52.38)
米国株は続落。引き続き追加緩和期待が後退したことや、スペインが実施した国債入札の不調が嫌気された。

日経平均は続落。欧米株安を受け売り先行の始まりとなったが、昨日先行して大幅安になっていたことや、連休明けの上海株が金融緩和期待で堅調だったこともあり、下げ幅は限定的だった。まあ、ここまでの下げならスピード調整の範囲内と言ったところ。

それにしても昨日に引き続き、TOPIXの前場の下げ幅が0.99%になったのには驚きました。偶然なんでしょうが、日銀もいいかげん1%ルールを変更したらどうですかね。明日は米雇用統計を控え膠着感が強まりそう。

本日の取引:2社 2勝 +9,300円
持ち越し:2社 買い5800株 売り700株



2012年4月4日 日経平均株価9,819.99(-230.40)
米国株は反落。FOMC議事録を受け追加緩和(QE3)期待が後退し株が売られドルが買われた。

日経平均は大幅に続落。朝方は米国株安を円安で相殺し前日終値を挟んでの揉み合いだったが、10時30分からの先物売りで一気にマーケットの雰囲気が変わりました。節目の10,000円を割り込んだことでストップロスを巻き込み、日経平均の下げ幅は今年最大となった。

ここまで急落した理由は正直よくわかりませんが、10時30分にオーストラリアが発表した2月の貿易収支が赤字だったことが、先物の急落とタイミング的に同じなので、理由にされてしまうのでしょう。個人的には、アメリカの金融緩和が後退したのと、日銀のスタンスを見て外国人の期待が徐々に失望に変わってきていると言った方がしっくりきます。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:2社 買い5900株 売り700株



2012年4月3日 日経平均株価10,050.39(-59.48)
NYダウは3日続伸。3月のISM製造業景況指数が市場予想を上回ったことを受け、幅広いセクターが上昇した。

日経平均は反落。米国株高も円高でCMEの清算値は弱く、更に株式市場が開く直前に、ドル円が81円ミドルまで突っ込んだことで日経平均はマイナスでスタートとなる。その後も狭いレンジで終日マイナス圏で揉み合う展開となった。

円高のきっかけになったのが、本日発表された日銀のマネタリーベースです。この数字は前年同期比なので震災の反動は当然あるでしょう。しかし、前にも書きましたが市場が期待しているほど日銀は緩和姿勢にはなっていません。それどころか下のグラフを見てもらえば分かりますが、逆に金融引締めをやっているんじゃないかと思われるぐらいです。今日のところはですが、為替もよく81円ミドルで止まったと思いますね。

いずれにしろ、日本株が急上昇を始めたのは日銀のバレンタイン緩和からなので、こんな口だけ緩和では、また円高圧力がかかり、日本株は去年のように欧米が上がっても取り残される懸念が出てきます。マネタリーベースのグラフ

本日の取引:1社 1勝 +7,300円
持ち越し:2社 買い5800株 売り700株