本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2012年2月24日 日経平均株価9,647.38(+51.81)
米国株は反発。週間新規失業保険申請件数の減少や全米住宅価格指数の上昇を好感し堅調な推移となった。

日経平均は続伸。さすがに過熱感から朝方は小安い場面もあったが、結局、終わってみれば高値引けで、今日も強い相場だった。株は調整したがっている感じですが、為替がそれを許しません。

AIJ投資顧問による巨額の年金消失問題・・・ またかって感じですが、顧客にアドバンテストや安川電機などの大手も含まれていたので、ちょっと驚きました。AIJは金融庁に「失われた額や理由は説明できない」と言っているそうですが、オプションの売りがメインだったようなので、リーマン・ショックの時や原発が爆発した時にヤラれたのは容易に想像できます。しかし、オルタナティブ運用で、相場動向に左右されない安定収益がこのファンドのセールスポイントですから、ヘッジは必ずかけているはず? であり、90%なくなるなんてことは考えられませんね。理由が説明できないと言うことは、運用自体していなかったという疑惑もあるわけで、真相を明らかにして欲しいですね。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い7300株 売り800株



2012年2月23日 日経平均株価9,595.57(+41.57)
米国株は反落。ユーロ圏総合景気指数や米中古住宅販売件数が市場予想を下回ったことを嫌気した。ただ、下げ幅は限定的で下げても強しと言ったところ。

日経平均は続伸。欧米が弱く、アジア市場も軒並み下げていたが、円安が相殺する形で本日も堅調な推移となった。先週までは、オプション絡みの思惑もあり、先物が主導する形でしたが、今日などは先物が逆に現物を追いかけるような形になっていました。こういう形になるとなかなか下がりません。なんか全員が強気になってポジションを取るまでは下がりそうもありませんね。

本日の取引:2社 2勝 +10,200円
持ち越し:2社 買い7300株 売り800株



2012年2月22日 日経平均株価9,554.00(+90.98)
連休明けの米国株は、ダウは3日続伸、ナスダックは小幅に続落。ギリシャの第2次支援合意は織り込み済みでさほど材料にならず。ダウは一時1万3,000ドルの節目を上回る場面もあったが、原油が9カ月ぶりの高値圏に上昇していることもあり伸び悩んだ。

日経平均は反発。前場は海外が小動きだったこともあり、様子見ムードの強い展開だったが、為替がジリジリと円安に振れると、先物主導で上げ幅を拡大した。ドル円は昨年の8月4日以来の80円台乗せとなった。

それにしても日本株は強いですね。←こんな言葉を書いたのは、ITバブルのとき以来かもしれません。米国が上がったときは更に上昇し、米国が下げても円安で上昇する展開。まるで去年までと逆になっています。それもこれも、日銀の怠慢と為替投機で好き放題やられていたと言うことなんですがね。ただ、冷静に考えて米国株は、もう伸びしろが殆ど残っていないようにも思いますが、まだ上に行くんですかね?

本日の取引:1社 3勝 +16,800円
持ち越し:2社 買い7500株 売り800株



2012年2月21日 日経平均株価9,463.02(-22.07)
米国株式市場は、プレジデンツデーの祝日で休場。欧州の株式市場は、ギリシャ追加支援の承認期待や中国の預金準備率引き下げを好感し堅調だった。

日経平均は小幅に反落。ギリシャ支援は、朝には決まっていると思っていましたが、結局10時間以上もかかり、決まったのが東証の前場が終わった昼休み。発表直後、まず為替が円安に振れ、遅れる形で株先にも買いが入ったが、基本的に織り込み済みの話なので反応は限定的だった。

後場、上値を重くしたのはマツダの増資発表ですかね。これで大型株に警戒感が広がりました。大きな赤字を出して資本を毀損した会社は多くありますが、いまは内容が伴わず株価だけ戻している状況です。株価が高くなったところで、これ幸いとマツダのように増資をしてくる可能性は否定できません。ただ、25%以上も株が希薄化するマツダがストップ安にならなかったと言うのは驚きであり、それだけ相場が強いってことですね。先日、継続企業の前提に関する注記がついたエルピーダでさえ、普通に売り買いされていますからね。

本日の取引:1社 2勝 +8,000円
持ち越し:2社 買い7700株 売り600株



2012年2月20日 日経平均株価9,485.09(+100.92)
週末の米国株は、ダウは続伸、ナスダックは反落。ギリシャの第2次支援が20日のユーロ圏財務相会合で承認されるとの期待感から買いが優勢だった。


日経平均は続伸。米国株高、円安、中国の預金準備率引き下げなどの好材料から、窓を開け9500円を上回っての寄り付きとなった。朝方、79円台後半まで円安が進んだが、過去最大となった貿易収支の赤字1兆4750億円が発表されても反応がなく、逆に材料出尽くしで79円ミドルまで押し戻されると株式市場も伸び悩んだ。

ギリシャの支援が正式決定しても、今朝の円相場のように一旦材料出尽くしとなる可能性や、105ドル台をつけた原油価格、イラン・北朝鮮の地政学リスクなどにも注意が必要。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い7700株 売り600株



2012年2月17日 日経平均株価9,384.1(+146.07)
米国株は反発。週間新規失業保険申請件数が、2008年3月以来約4年ぶりの低水準となったことや、住宅着工件数・フィラデルフィア連銀製造業景況指数も市場予想を上回り、リスク志向が高まった。

日経平均は大幅に反発。さすがにギャップアップした後は終日横這いだったが、円安と米国株高を好感し、主力株中心に堅調に推移した。結局、9,500円のコール売りが踏まされる形で、先物へのヘッジ買いから裁定買いという流れ。ポジションの巻戻しは、値段に関係なく買い戻してくるので、都合のいい押し目など待っていてもないのが普通ですが、それにしても今週はまったくと言っていいほど押しませんでした。日銀のサプライズ緩和で、為替が円安に振れたのが一番大きいですね。

本日の取引:2社 2勝 +9,000円
持ち越し:2社 買い7700株 売り600株



2012年2月16日 日経平均株価9,238.10(-22.24)
米国株は反落。ギリシャ問題の紆余曲折や、FOMCの議事録で追加緩和に賛同する委員が少数派だったことも嫌気された。

日経平均は小幅に反落。今日はふつうに下がるかと思われましたが、昨日の勢いが続いており、殆ど下がりませんでした。次の節目の9,500円は、昨年、3月末から6月末まで揉みあった水準で価格帯出来高も多い。ここを抜けてくるには為替が80円台に入らないと苦しいか。ただ、今日の異様な強さを見せられると、弱気筋のポジションの巻戻しがまだ続いている感じですね。

アップルの株は反落となったが、一時526.29ドルまで上昇し過去最高値を更新しました。アップルの時価総額は4640億ドル(約36兆円)。 これがどれだけ凄いかと言うと、ソニー・パナソニック・キヤノンを合わせた時間総額は現在8兆円ぐらいで、これにトヨタの11兆をつけても、まだ全然とどかないという数字です。アップル株がナスダック100指数に占める比率は現在16.5%と言うのも凄いですね。もう米株が上がるも下がるもアップル次第って感じです。

本日の取引:2社 3勝 +10,500円
持ち越し:2社 買い7800株 売り600株




2012年2月15日 日経平均株価9,260.34(+208.27)
米国株は小幅に続伸。15日に予定されていたユーロ圏財務相会合が延期となり、ギリシャへの追加支援の承認が遅れることから、売り先行の始まりとなった。しかし、歳出削減に関する誓約書を15日に提出するなどの報道もあり、引けにかけ急速に切り返す。

日経平均は大幅に続伸。遅きに失した日銀の金融緩和ですが、投機筋にしてみれば今回の決定は不意打ちに近いものだったので、海外タイムになってからも円売りが進み、日本株には強いフォローとなった。それにしても、ザラ場これだけ強いトレンドを出したのは久しぶり。9250円、9500円のコールを売っている投資家からの、先物へのヘッジ買いも上昇に拍車を掛けた感じ。個別もトヨタなどの信用残を見ると、個人も完全に踏み上げられていますね。ただ、今日のような上げ方をすると、目先ピークアウトする時期が近づいてきている気もする。

本日の取引:2社 3勝1敗 +14,200円
持ち越し:2社 買い7700株 売り600株



2012年2月14日 日経平均株価9,052.07(+52.89)
米国株は反発。ギリシャ議会が財政緊縮法案を可決したことを好感し底堅い動きとなった。

日経平均は続伸。ギリシャの財政緊縮法案可決による米株の上昇は、前日に織り込んでいたので日本株への影響はなし。朝方発表されたムーディーズによる、イタリア・スペインなどユーロ圏6カ国の格下げも、予定されていたものなのでマーケットの反応は限定的だった。ただ、それによりユーロが若干売られたため、前場は弱含みでの推移となった。しかし、後場に日銀の金融政策決定会合で、追加緩和の金融緩和と、声明文にインフレターゲット的なニュアンスが盛られたことで為替が円安に振れ、株式市場も先物主導で一気に切り返した。

日銀の追加の金融緩和は、期待値が低かったのでポジティブな材料となったが、個人的には随分と間の抜けたタイミングでの緩和だと思いますね。政治からの圧力もあったのでしょうが、FRBやECBが金融緩和に動いているので、うちも取りあえずやっておくかという程度のものなんでしょう。

まず、マーケットが安定しているときにカードを切ることが自体が無駄。それから、金融緩和をしなければならないタイミングが去年何度もあったわけですが、不作為の罪とも言えるほど何もせず、結果、超円高を定着させてしまってから緩和などしても遅すぎます。いま国内の製造業でなにが起きているかと言えば、大企業も中小企業も国内の工場を潰し、海外に出ていくしか生き残る道がない状況まで追い込まれているのです。いまさら少しばかりの緩和などしても、この流れは止まるものではありません。日銀の周回遅れとも言える遅い対応を見ていると、守るべきものが何も無くなった後に、今度は誰も望まない円安になりそうな気がしてなりません。

本日の取引:1社 2勝 +8,300円
持ち越し:2社 買い7800株 売り600株



2012年2月13日 日経平均株価8,999.18(+52.01)
週末の米国株は、4日ぶりに反落。ギリシャ向け追加金融支援の結論を持ち越したことや、ミシガン大消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことが嫌気された。

日経平均は反発。ギリシャ議会が財政緊縮策などの法案を可決したことから、CMEの清算値を上回る寄り付きとなり、後場に先物主導で上げ幅を拡大した。オプションの建玉などを見ても、ややアップサイトにバイアスが掛かっている状況なので、日経平均をまだ上に引っ張り上げようとする意志が感じられる。

ギリシャは財政緊縮策などの法案が可決し、残るは民間部門の損失負担(PSI)の行方となる。これが一番やっかいと言えますが・・・ 放漫財政をやってきたギリシャは自業自得なのですが、この状況で緊縮財政をすれば、税収も更に落ちるでしょうし厳しいものがありますね。
ギリシャ緊縮法案抗議が暴徒化、アテネでは火災34カ所 ←今回の件でギリシャの人はドイツ人を快く思っていないでしょうし、ドイツ人もなんで俺達の税金でギリシャを救済しなければならないのだと思っていることでしょう。目先のデフォルトを回避しても、これでギリシャが立ち直るとは思えませんし、問題を先送りしただけという感じもします。結局、ユーロを存続させるには、最終的に財政を統合するしかないと思うのですが、これも口で言うのは簡単ですが実現性はゼロに近いですね。

本日の取引:2社 2勝 +12,400円
持ち越し:2社 買い7600株 売り500株



2012年2月10日 日経平均株価8,947.17(-55.07)
米国株は3日続伸。ギリシャの財政問題が緊縮財政と改革案の受け入れで合意に達したと伝わったことや、米新規失業保険申請件数が市場予想以上に減少したことが好感された。

日経平均は続落。主力どころが利益確定売りに押され、SQ値の9011円は下回って終わったが、全体的にはそれほど弱くはなかった印象。SQで9,000円をつけるために、主力株を買い支えた反動と言ったところか。

ギリシャへの支追加支援の決定は15日の会合まで持ち越しとなったが、後はカネを出す方と、受ける方の政治的な駆け引きの話。駆け引きし過ぎてまとまらなくなる可能性もまだ若干残されています。もっともデフォルトになって困るのは、ギリシャよりも周りの国って感じですからね。

本日の取引:2社 3勝1敗 +8,000円
持ち越し:2社 買い7600株 売り1000株