本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2012年10月25日 日経平均株価9,055.20(+100.90)
米国株は、新築住宅販売件数が市場予想を上回ったことなどを受け買い先行で始まるも、主要企業の業績不安は拭えず、ダウ・ナスダックとも続落で戻ってくる。

日経平均は反発。9,000円を挟み方向感のない展開が続いていたが、日銀の10兆円規模の金融緩和報道や政府の7000億円の経済対策報道をきっかけに、ジリジリと上げ幅を拡大して大引け。ただ、本当に日銀の金融緩和に反応したのかは怪しいところですね。今更10兆円規模では何のサプライズもなく、もしこれだけなら逆にネガティブ要因だと思いますが、需給がよい時はこんなものでしょう。

本日の取引:2社 2勝 +9,200円
持ち越し:3社 買い8200株 売り100株



2012年10月24日 日経平均株価8,954.30(-59.95)
米国株は、決算発表が本格化する中で、主要企業の業績悪化傾向が鮮明になり大幅に反落。また、iPadミニを発表したアップルは、3.4%安とさえない動きで指数の足を引っ張った。

日経平均は反落。米国株の大幅安を受け売り先行で始まったが、中国製造業PMIの改善などを手掛かりに、後場先物主導でプラス圏に切り返した。ただ、さすがに買いは続かず、円が強含むと再び売りが優勢になり大引け。

ここまでの決算発表を見ていると、中小銘柄の決算は比較的堅調で、グローバル企業ほど業績悪化が鮮明になっています。この影響は徐々に中堅企業に及んできますから、ここで業績悪を織り込みに行っている主力株を売って、中小に乗り換えるのは最悪な選択かも知れません。ただ、中国の反日不買運動の影響を、マーケットがどの程度織り込みに行っているかは、判断の難しいところですね。

本日の取引:1社 1勝 +4,000円
持ち越し:3社 買い8200株 売り300株



2012年10月23日 日経平均株価9,014.25(+3.54)
米国株は、引き続き業績不安から売りが先行したが、金曜日に大きく下げていたこともあり、引けにかけハイテク主導で切り返した。

日経平均は7日続伸、TOPIXは小幅に続落。CMEにサヤ寄せする形で小高く始まったが、円安基調も一服していたことから、利益確定売りも出て方向感のない展開となった。電力株が関電の配当見送りや円安デメリット株ということで軒並み急落した。

朝方、政府が日銀に対し国債などの資産買い入れ基金を20兆円増額する追加緩和を求めていると産経新聞が報じたが、城島財務相はこれを否定しました。まあ、追加緩和することはもう間違いのないところですが、きょう報道されてしまった数字にとどかないと失望を招きそうです。しかし、まだ1週間もあるのに、マーケットも報道も先走り過ぎていて、発表前に出涸らし状態になりそうですね。

本日の取引:1社 1勝 +7,700円
持ち越し:3社 買い8200株 売り100株



2012年10月22日 日経平均株価9,010.71(+8.03)
週末の米国株は、主力企業の四半期決算が市場予想を相次いで下回ったことで、業績不安が急速に台頭し、ダウ・ナスダックとも大幅に続落。

日経平均は今年初の6日続伸。米国株の大幅安を受け130円ほど下げて始まるも、円のジリ安基調を支えに切り返す。あまり下げないとは思っていましたが、プラスで終わるとは、ちょっと驚きですね。週末に大幅な下方修正と減配を発表した三菱商事やアマダが、それほど下がらなかったことも、今後の決算に対する不安感を緩和し、他の銘柄への買い戻しを誘った面もあるでしょう。

結局、なんだかんだ言っても、日銀の緩和期待で円安になっているのが一番大きいですね。そもそも、リーマン・ショック後に日銀がもっと機動的な金融政策を実施していれば、こんな円高や株安になっていないのですがね。

本日の取引:2社 2勝 +7,000円
持ち越し:3社 買い7900株 売り900株



2012年10月19日 日経平均株価9,002.68(+19.82)
米国株は、ダウ・ナスダックとも反落。景気先行指数の伸びを好感し底堅く推移していたが、グーグルの決算が誤って取引時間中に発表される、前代未聞のハプニングが発生。またそれが市場を予想を下回る悪い内容だったので、グーグルはパニック的に売られ、市場全体を冷やす結果となった。

東京市場は小幅に続伸。為替も株もほとんど動きのない1日でした。前日までの急騰を考えれば、反落してもいいタイミングでしたが、まだ売りポジションの巻き戻しが続いており、下がる場面でも下値は限定的だった。30日の金融政策決定会合までまだ時間があるので、そこまで期待感だけで上げ続けるとは思えませんが、下値も限定的なんでしょう。ただ、このままいけば月末で材料出尽くしとなりそうな感じですね。


本日の取引:2社 2勝 +9,400円
持ち越し:3社 買い8000株 



2012年10月18日 日経平均株価8,982.86(+176.31)
米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。朝方は、冴えない決算のIBMやインテルが売られ反落して始まったが、住宅着工件数が市場予想を大幅に上回ったことが好感され切り返した。

東京市場は続伸。堅調に寄り付いた後もジリジリと上げ幅を拡大し、先物は9,000円にタッチするなど終日強い動きが継続した。昨日、業績の下方修正を発表した安川電機が、悪材料出尽くしで急騰したのも、決算に対する過度な警戒感を緩和した。ただ、今は地合いが良すぎるので、これを参考にしていいものかどうか?

相場は日銀の金融緩和を先取りして動いている感じですが、今日の午後の動きを見ると、株は上昇しているが、円は早くも伸び悩みを見せているので、もうあらかた織り込んでしまった感じですね。しかし、きょうで日経平均は三空ですか・・・ 弱気市場にすっかり慣らされているので、決算前にこんなに上げて大丈夫なのかと心配になりますね。

本日の取引:2社 2勝 +12,000円
持ち越し:3社 買い8000株 売り600株



2012年10月17日 日経平均株価8,806.55(+105.24)
米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。鉱工業生産が市場予想を上回ったことや良好な企業決算が好感された。取引終了後のインテルの決算は、減収減益も市場予想は上回り大きな影響はなかった。

東京市場は続伸。昨日同様、窓を空けて寄り付いた後も、大きく下押しすること無く堅調に推移した。売られ過ぎた銘柄へのリターンリバーサルが顕著ですが、逆に言えばそれ以外は何もないって感じで、3桁の上昇も中身はほとんどない相場。決算前にあまり戻すと、日本は下方修正の方が圧倒的に多いと思うので、悪材料出尽くしというシナリオが描きにくくなり、決算プレーが更に難しくなりそうです。

本日の取引:なし
持ち越し:3社 買い8100株 




2012年10月16日 日経平均株価8,701.31(+123.38)
米国株は、小売売上高が市場予想を上回ったことが好感され、ダウ・ナスダックとも上昇して戻ってくる。

東京市場は続伸。欧米株高を受けギャップアップして寄り付いた後も、為替の円安基調を支えに終日堅調な動きとなった。今日は若干内需系のほうが強かったように思いますが、外需系も円安が効いて底堅かった。注目のソフトバンクは、増資や減配はしないと明言したも買い安心感に繋がったが、それ以上に孫正義の強気な発言が評価された感じ。

明日はインテルの決算を受けての始まりとなりますが、あまり良くないのは既に分かっていますし、株価も低い水準なのでネガティブなショックになる可能性は低いでしょう。それより来週のアップルのほうが怖いですね。

本日の取引:2社 2勝 +10,000円
持ち越し:3社 買い8100株 



2012年10月15日 日経平均株価8,577.93(+43.81)
週末の米国株は、10月の米消費者態度指数が約5年ぶりの水準に改善したことが好感され、買いが先行したが金融株の下落が重しとなった。ダウは2ドル高まで上げ幅を縮小し、ナスダックは6日続落。

東京市場は反発。朝方、8,400円台まで下がるも、その後は為替の円安基調を受け外需系銘柄が買い戻され切り返した。日経平均は先週300円以上下がっているので、まずは順当な自律反発と言ったところ。

巨額買収を発表したソフトバンクは今日も下げ止まらず、指数の重しとなっている。ただ、内需の代表格だったソフトバンクが急落を始めてから、特に材料もない中、外需系が堅調になっています。この内外需のリバランスが一時的なものなのか、暫く続くのか、明日以降もソフトバンクの動きには注目ですね。

本日の取引:なし
持ち越し:3社 買い8300株 



2012年10月12日 日経平均株価8,534.12(-12.66)
米国株は4日続落。新規失業保険申請件数が市場予想より少なかったことが好感され上昇して始まったが、買いは続かなかった。米株を牽引してきたアップルの下落が重しとなっている。

東京市場は、日経平均が4日続落、TOPIXは反発となった。米携帯電話会社の大型買収観測が浮上したソフトバンクがS安寸前まで売り込まれ、海外事業の営業利益が市場予想を下回ったファーストリテイリングが10%の急落。この2社で日経平均を130円ほど押し下げた。この2社を除けば、為替が昨日より円安に振れていたこともあり、そこそこ堅調な動きだったと言える。SQ値は8,517.17円で決まり、ここが目先サポートとして意識される。

当面は、日銀の金融緩和期待が下値を支える形だが、逆にそれしか下値を支える材料がない状況。

本日の取引:1社 2勝 +9,600円
持ち越し:3社 買い8300株 



2012年10月11日 日経平均株価8,546.78(-49.45)
米国株は3日続落。世界的な景気減速や米主要企業の業績先行き不安も強まり、終日軟調な展開となった。

東京市場は3日続落。欧米株安やS&Pによるスペイン国債の格下げを受け売り先行の始まり。売り一巡後は主力株に買い戻しが入り切り返す場面もあったが、円のジリ高基調が重しとなり再び売り直され大引け。なんとか8,500円は維持したが、無理やり維持させたという感じもあり、SQ通過後の動きの方が心配。

円高を許した日銀の重責と政府の使命=ジョルゲンソン教授。為替市場での円レートの過大評価が、日本経済の低パフォーマンスの主因であることは明白だ。 ←まったく仰るとおり。しかし、日本人の学者の中には、企業努力が足りないとか的外れなことを言っている連中も多い。

本日の取引:1社 1勝 +4,700円
持ち越し:3社 買い8300株 



2012年10月10日 日経平均株価8,596.23(-173.36)
米国株は続落。IMFによる2012~13年の世界経済見通しの引き下げが嫌気された。また、投資判断が引き下げたられたインテルが売られ、今後本格化する四半期の決算への警戒感も広がった。

東京市場は大幅に続落。明後日のオプションSQの思惑から、先物を売り仕掛けた面もありますが、本当に下がるときだけは気持よく下げますね。日経平均は9月6日の安値も下回り、チャートも壊れました。世界的な景気減速、円高、チャイナリスク、アメリカの四半期決算もどうもって感じで、8,500円で止まれるかも怪しくなってきました。

中国の政府系ファンド「OD05・オムニバス」のことを書こうと思ったら、日本経済新聞に先に書かれてしまいました。やはり皆、漠然と不安を感じているんですね。

OD05・オムニバスは、日本の主力銘柄を中心に5兆円前後の株を保有しているので、彼らが一斉に持ち株を売り浴びせれば大暴落は避けられません。なにしろ桁が違うので日銀の一回100億とか200億のETF買いなど、なんの役にも立たないでしょう。当然、自分たちも大損をするのでそんな愚かなことはやらないと思いますが、尖閣問題が始まってからの行動を見れば、彼らは基本的になんでも有りですから、日本の証券市場を麻痺させるためならやりかねません。また、そういうリスクが意識されるだけで買いが手控えられ、心理的な重しにもなってしまいます。日銀は早急にETFの買い入れ枠を拡大しておくべきでしょう。また、逆にこんな安い値段で株を放置していると、中国にどんどん買い占められ、気がつけば首根っこを押さえられていた、なんて事態も避けたいものです。そもそも、こういう危機感は政府の人間に持ってもらいたいのですが、この期に及んで考えているのは自分たちの選挙のことだけですから、呆れて物もいえません。

本日の取引:2社 2勝 +7,500円
持ち越し:3社 買い8500株 




2012年10月9日 日経平均株価8,769.59(-93.71)
5日の米国株は、雇用統計が市場予想を上回ったことで、ダウは4年10カ月ぶりの高値をつけたが、既に株は高値圏にあることから反応は限定的だった。昨日は世界銀行が中国の経済成長の鈍化などを発表したことで利益確定売りが優勢になった。

東京市場は大幅に反落。米株安と言うよりか、3連休前より為替が円高に振れたことで、朝から軟調な展開となった。途中、上海市場の上昇などで下げ渋る場面もあったが、後場は先物主導で一段安となり、ほぼ安値圏での大引けとなった。しかし、今日などアジアの中で大きく下がっているのは日本だけですから、弱いと言う他ありません。自動車販売の急減など、中国の反日不買運動の影響もジワジワと相場に効いてきている感じ。それと円高も政府がこの水準で満足してしまったかのような放置状態(口先介入さえ無くなっている)のも問題ですね。

昨夜、山中伸弥/京都大教授が、ノーベル医学生理学賞を受賞するという嬉しいニュースがありました。関連銘柄は(本当に関連しているか眉唾物の銘柄もありますが)急騰していましたね。

本日の取引:2社 2勝 +11,500円
持ち越し:3社 買い8200株