本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2011年7月20日 日経平均株価10,005.90(+116.18)
米国株は、住宅着工件数の上振れ、主要企業の好決算、更にデットシーリング問題の進展などから、今年最大の上げ幅で戻ってくる。

東京市場は、CMEの清算値にさや寄せする形でギャップアップして始まり、10,000円台を回復した。引け後のアップルの好決算などもあり、先回り的に関連銘柄が物色された。基本的には本日もギャップアップした後は殆ど動かず、東証1部の売買代金も1兆円割れと薄商いが続いた。米国の上げ幅を考えると上値は重かったと言えるが、為替面でのフォローが無かったのと、日本株は本来下げるときに日銀のETF買いで下げていないので、トータルすればこんなものでしょう。米国もそうですが、この出来高で強いだの弱いだの言ってみたところで、たいして意味はない感じ。

本日の取引:1社 1勝 +6,600円
持ち越し:1社 買い8000株 売り1000株



2011年7月19日 日経平均株価9,889.72(-84.75)
米国株は、欧米の債務不安を背景に金融セクターを中心に売られ反落。ダウは一時180ドル下げる場面もあったが、堅調な企業決算を下支えに94ドル安まで下げ渋った。

東京市場は、欧米株安を受け反落。ギャップダウンした後は、お決まりの蟹の横這いとなりそのまま大引け。日経平均はサポートの200日移動平均を割り込んだが、まだ僅かなのでサポートとして機能している可能性はある。売買代金は2営業日連続で1兆円割れとなった。

アメリカのデットシーリング問題ですが、こんなものは双方が妥協し期限の8月2日までには当然合意されるんでしょうが、政治的駆け引きがもう少し続きそうですね。欧州の債務問題については、直ぐに問題が解決すると云うことはないので、去年と同じように一定期間騒げば、材料として次第に飽きられるんじゃないでしょうか。ただ、イタリア・スペインの10年債が6%台に乗ってきましたから、まだ一波乱二波乱ありそうです。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株 売り1000株



2011年7月15日 日経平均株価9,974.47(+38.35)
米国株は、朝方は堅調に推移していたが、前日追加緩和の可能性に言及したバーナンキ議長が「現時点で追加緩和は考えていない」と発言し、ダウ・ナスダックとも反落。

東京市場は小幅に反発。株式市場が開く直前にS&Pが米国債の格付け見通しをネガティブに変更したが、為替が一瞬反応したものの織り込み済みということもあり、影響は限られた。好材料としては、グーグルが好決算を発表し、時間外取引で急騰していたことぐらいで、それだけでは上値を追うこともできず終日揉み合い。売買代金も1兆円を割れるなど極めて低調であった。通常、この時期に商いが薄いと夏枯れ相場とか云うんですが、もともと枯れているのでなんとも・・・

今週は外部環境が悪化し、日経平均は4週間ぶりに週ベースでマイナスとなったが、それでも200日線は維持しているので、想定内の調整であり底堅かったと言える。

本日の取引:1社 1勝 +4,500円
持ち越し:1社 買い8000株 売り1000株



2011年7月14日 日経平均株価9,936.12(-27.02)
米国株は、バーナンキ議長が追加緩和に言及したことを好感し4日ぶりに反発。ドルは全面安となる。引け後には、ムーディーズが連邦債務上限が数週間以内に引き上げられない場合、米国を格下げする可能性を警告したことで更にドルは売られた。

東京市場は反落。ドル円が78円台で推移していた割りには200日線をサポートに底堅い動き。2時半過ぎに海外勢からまとまった売りが出たことで円が1円ほど急落すると、先物に買い戻しが入り、日経平均も下げ幅を縮小した。

今日は株より為替の方が動きが激しく面白かったですね。今年は株よりFXの方が取引回数が遥かに多いのですが、それでも自分は株の方が好きです。値段が動けば、株でも商品でも為替でもなんでもいいのですが、株の胡散臭さと面白さは、FXなど足元にも及びません。ただ、東証も信用のレバレッジを緩和するなど、個人の取り込みを積極的に図らないと証券業界は更に地盤沈下していきそうです。ネット証券なども、いまや株など放置でFXの機能ばかり充実させていますからね。

本日の取引:1社 3勝 +23,400円
持ち越し:1社 買い8000株 売り1000株



2011年7月13日 日経平均株価9,963.14(+37.22)
米国株は、引き続き欧州債務危機をめぐる懸念から続落。

まずはドル円が商いの薄いオセアニアの取引時間帯(6時台)を狙われ、78円ミドルまで急伸。震災直後の3月17日の時も6時半ぐらいでしたから、ここは魔の時間帯ですね。東京市場は円高が懸念されましたが、株式市場が始まる前には急落前の水準に戻っていたので、あまり影響はなかった。また昨日の日銀のETF買いなどの効果からか、朝から先物に買い戻しが先行し、終わってみれば日経平均は予想外のプラス引けとなった。

日銀のETF買い入れも文句はありませんが、下げるときに下げないと、反発力も弱く、ボラだけがひたすら縮小する、面白くない相場になります。

本日の取引:1社 1勝 +7,500円
持ち越し:1社 買い8000株 売り2000株



2011年7月12日 日経平均株価9,925.92(-143.61)
米国株は大幅に続落。ギリシャの債務問題がイタリア・スペインなどの大国に拡大を見せ始めたことで、終日売り優勢の展開となった。

東京市場は反落。CMEの清算値にさや寄せした後は、殆ど動きはなく、本日も寄り付き30分で実質的には終了する相場。日銀のETF買い入れなども予想されることから、積極的な売りもなかった。目先、200日移動平均9,895円がサポートとなるかどうか。

株式市場が引けた後、ドル円が6月10日以来の80円割れとなった。しかし、今回の円高は1995年の時とは違い、80円前後での滞留時間が非常に長いので、日本の産業構造を大きく変えてしまいそうです。政府は無能、法人税は高い、円高は放置、おまけに電気代は値上げし節電も要請。これで国内の製造業が空洞化しない方が不思議です。

本日の取引:1社 1勝 +8,400円
持ち越し:1社 買い8000株 売り1000株



2011年7月11日 日経平均株価10,069.53(-68.20)
米国株は、雇用統計がネガティブサプライズとなり、ダウ・ナスダックとも反落。

東京市場は反落。ギャップダウンした後は、そのまま膠着状態となり、ザラ場は殆ど動きは無し。米国株が下げたと云っても小幅安だったので、売りは限定的だった。ただ、売買代金は辛うじて1兆円のせと低調。押し目を買われたと云うよりか、とにかく売り物が少なかったと云う印象。

エルピーダメモリが公募増資で急落。昨年から公募増資に関しては、発表前にファンドの空売りが増えたり、胡散臭い動きになっています。今回の株価の動きも、ちょっと首をかしげたくなりますね。いつまでもインサイダー天国では、個人投資家はますます市場から離れて行くでしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株 売り1000株



2011年7月8日 日経平均株価10,137.73(+66.59)
米国株は、ADP雇用報告が市場予想を大幅に上回り、ダウ・ナスダックとも続伸で戻ってくる。

東京市場は、米国株高を受け買い先行の始まり。SQ値は10,225円82銭と高く決まり、その後ここを一度も上回れなかったことで幻のSQ値となった。ただ、今晩の雇用統計を控え、寄り天になりそうな雰囲気はあったので、伸び悩みは想定内の動きと言える。その米雇用統計に関しては、昨日のADP雇用報告で良い数字はかなり相場に織り込んでしまったので、よほど上振れしない限りポジティブな反応は続かないだろう。短期的な過熱感を冷ます程度の下げはむしろ歓迎と言ったところ。

日経平均は、200日移動平均9,888円がサポートし、上は本日のSQ値10,225円。来週、SQ値を超えて行けるかに注目。

本日の取引:2社 3勝1敗 +9,500円 
持ち越し:1社 買い8000株 売り1000株



2011年7月7日 日経平均株価10,071.14(-11.34)
米国株は、ダウ・ナスダックとも上昇。ISM非製造業総合指数の低下や中国の利上げが上値を重くしたものの、週末の雇用統計や来週からの決算発表への期待感から次第に買いが優勢となった。

東京市場は小幅に反落。オプションSQと米雇用統計のイベントを前に、終日様子見ムードが強かった。主力大型株が利食いに押されたが、中小型株が支えとなり、全体的には底堅い動きであった。

やらせメールが発覚した九電を始めとする電力株は軒並み大幅安となった。しかし、レベル7の事故が起きた後に、こういう直ぐバレる姑息な手段を使いますかね。個人的には、電力会社が単独で行なった行為だとは思えません。株式会社と云っても公務員のようで、経営など頭にない彼等がこんな大胆なことをやる度胸があるのか? ただ、官からの指示であれば躊躇なくやるでしょうね。 私の想像であり、仮にそうでも絶対口は割らないでしょうが・・・ 原発に関しては、産学官の癒着を絶たない限り、今後どんな安全対策を出してきても、それは通り一遍の形式だけであり、何の意味もありません。脱原発が盛り上がっていますが、原子力村にはまだなんのメスも入っていないことを知るべきです。

本日の取引:1社 1勝 +7,000円 
持ち越し:1社 買い8000株




2011年7月6日 日経平均株価10,082.48(+110.02)
米国株は、ムーディーズがポルトガルの長期国債格付を4段階引き下げたことで銀行株が売られ、ダウは6日ぶりに小反落。ナスダックは6日続伸。相場への影響は強く出なかったものの、去年から幾らでも格下げするタイミングがありながら、なぜ財政状況が僅かながらでも改善に向かっているポルトガルを一気に4段階も格下げをするのか? なにか格付け会社の胡散臭さを感じます。

東京市場は7日続伸。日経平均は小高く始まり1万円の攻防を続けていたが、2時過ぎまでは値下がり銘柄数の方が多く、一部の値嵩株が主導する展開であった。しかし、2時過ぎから先物に大口買いが相次ぎ、ストップロスやオプション絡みのヘッジ買いを巻き込みながら、日経平均は3桁の急上昇となった。先物の上昇に合わせ、値上がり銘柄も大引けでは1,000を超えた。騰がる時はこんなもんですね。

7日のADP雇用報告、8日の雇用統計、ポルトガルの格下げは本当に織り込み済みなのか? 一万円台定着への関門は多い。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株



2011年7月5日 日経平均株価9,972.46(+7.37)
米国株は独立記念日で休場。

東京市場は、米国が休みだったので動かないだろうとは思っていましたが、案の定、動意に乏しい展開となった。日経平均は6日続伸となり、オシレーター面での過熱感は否定できません。ただ、出遅れ銘柄は多く残っているので、指数が調整してもリターン・リバーサル的な動きはまだ継続すると思われる。

松本復興相が辞任しました。わざと暴言を吐いて菅首相と刺し違えるつもりだったとか云う話まで出ていますが、そんなことはどうでもいいですよ。しかし、私はこの大震災を機に日本人の連帯が強まり、政治も少しは変わるだろうと思っていましたが、責任転嫁、醜い権力闘争など劣化する一方です。こんなゴミみたいな政治家しか出せない国民にも責任がありそうです。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円 
持ち越し:1社 買い8000株



2011年7月4日 日経平均株価9,965.09(+97.02)
米国株は、ISM製造業景況指数の予想外の改善を受け5日続伸。ただ、在庫の積み上げが主な押し上げ要因であり、新規受注や雇用は小幅な伸びだったことを考えると、あまり楽観的にはなれない内容。

東京市場は、米国株高を受け買い先行の始まりとなり、ザラ場に5月2日以来となる1万円台に乗せる場面もあった。ただ、若干増えたと言っても、相変わらず商いが薄く、1万円台定着には力不足であった。また、S&Pがギリシャ債のロールオーバーを選択的デフォルトにする可能性があるとのニュースも上値を重くした。文句ばかり言っていてもあれですから、大方の予想を裏切り、ここまでヨロヨロと上昇して来たことは褒めてあげましょう。

週末にオプションSQを控え、1万円を超えさてたくない向きもいるでしょうから、明日も膠着感が強そうです。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円 
持ち越し:1社 買い8000株



2011年7月1日 日経平均株価9,868.07(+51.98)
米国株は4日続伸。新規失業保険申請件数は予想より悪かったものの、シカゴ購買部協会景気指数が市場予想を大幅に上回り、今晩発表のISM製造業景況感指数に楽観的な見方が広がった。

日経平均は4日続落。日銀短観については、足元悪化も先行き9月予測はプラス2と予想通りの内容で材料視されず。東証アローズは、本日から電光表示が消え節電モードですが、相場の方もザラ場は殆ど動きがなく節電モード。商いが薄いので力強さはありませんが、日経平均はなんとか200日線を抜けてきました。今晩のISM製造業景況感指数で梯子を外されなければ、来週は1万円台が見えてきそうです。

本日の取引:1社 1勝 +5,000円 配当金+90,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月30日 日経平均株価9,816.09(+18.83)
米国株は3日続伸。ギリシャで緊縮財政法案が可決されたことや、原油価格の上昇もダウの上げを牽引した。主要株価指数の3日間の上げは3月以来で最大となった。

東京市場は、米国株高を受け買い先行の始まりも、高値警戒感のあるところに、ドル円が円高に振れたことで上値は重かった。買い一巡後は、明日の日銀短観や米ISM製造業景況感指数の発表を控え様子見ムードが広がった。

日銀のETF買い入れは、3月は合計7回も発動されましたが、今月は6月2日の一回だけ。TOPIXが前場に1%以上下がっている日が少なかったと云うことですが、今後も下支え要因としては期待できる。ただ、これがボラを縮小させている面も否めませんが・・・

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月29日 日経平均株価9,797.26(+148.28)
米国株は、引き続きギリシャ不安の後退からリスクオンとなり、ダウ・ナスダックとも大幅に続伸。ケース・シラー住宅価格指数、消費者信頼感指数は予想より悪かったが、ほぼ織り込み済みで相場への影響は限られた。

東京市場は、米国株高やドル円の81円台乗せと、良好な外部環境を受け、買い先行の始まり。ギャップアップした後は薄商いの中、狭いレンジでの取引が続いたが、大引け前に再び先物が買われ高値引け。今日は外需から内需まで満遍なく買われた。日本も米国株も強気で上を試しに行ったと言うよりか、悪材料が多かった割りには、思ったより下がらず、売った向きが仕方なく買い戻している感じ。もっとショートが溜り、出来高も増えてくれば面白いのですが、いまや1兆円の商いが普通になっている東京市場の地盤沈下は深刻です。

今晩(日本時間PM8時)予定されている、ギリシャの緊縮財政法案に関しては、既に可決されると言うことでマーケットは動いていますから、万一否決されれば波乱となる。予定通りに可決されても、材料出尽くしでの反動も若干気になるところ。

5月の鉱工業生産指数の上昇幅は、1953年の統計開始以来、2番目の水準となりました。日経平均とマネタリーベースグラフ。鉱工業生産指数グラフ。所定外労働時間グラフ

7月の予測指数が0.5%上昇にとどまるのは、節電や米国の景気後退懸念の影響なんでしょうが、それでも政治が何もしない中、企業は頑張っていると言えます。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:1社 買い8000株