本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2011年6月6日 日経平均株価9,380.35(-111.86)
米国株は、予想を大幅に下回る雇用統計を受け大幅反落で戻ってくる。

東京市場は続落。雇用統計が悪いのは、ある程度織り込んでいたので、朝方は値上がり銘柄数の方が多かった。その後はCSによる大口の先物売りなどもあり、サポートの9,400円を下回って大引け。電力10社が軒並み年初来安値を更新したことも市場心理を冷やした。

東電が法的整理になるのであれば、他の原発を抱える電力会社も売られるのは仕方がないところでしょう。地震の多い日本ではどんな安全対策をしたところで、想定外のシビアアクシデントのリスクは残ります、まるで爆弾を抱えながら経営しているようなものです。原発を維持するにしても、今後は増加する安全対策費用が電力会社の経営を圧迫するのは必至。また今までのような安いコストでの資金調達も難しくなる。そもそも原発など民間企業がやるにはリスクが高過ぎるので、やるなら半国営化みたいな形にするのが妥当でしょう。

本日の取引:1社 1勝 +4,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月3日 日経平均株価9,492.21(-62.83)
米国株は、ダウは続落、ナスダックは小反発となった。雇用統計前と言うこともあり、様子見ムードが強いなか、新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、製造業受注額は、前月比1.2%減少と昨年5月以来最大のマイナスになるなど経済指標の下振れが上値圧迫要因となる。

東京市場は、今晩の雇用統計を控え、様子見ムードが強くなるのは分かっていたことですが、それにしても動きが悪かったですね。日経平均の下げ幅は62円と僅かですが、TOPIXの下げ幅は1%を超え、東証1部の値下がり銘柄数は1,413とほぼ全面安。とても62円安という相場ではなかった。

国内政治は、不信任案が否決になったものの、昨日のうちから言った言わないの内輪揉めが始まり、只々呆れるばかりです。

雇用統計に関しては、マーケットの期待値がたいぶ下がったので、極端な下振れがなければ、買い戻しも期待される。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月2日 日経平均株価9,555.04(-164.57)
米国株は、ADP雇用リポートでズッコケて、ISM製造業景況指数でダメ押しとなり急落。ダウの下げ幅は今年最大となった。

東京市場は、米国株安を受け大幅ギャップダウンで始まり、その後は内閣不信任決議案の採決待ちから、殆ど動きがなくなり、そのまま大引け。ただ、昼には鳩山氏が反対の意向を表明をしたことから、マーケットは99%否決を織り込んで動いていました。そもそも日本の政治に期待している投資家は皆無なので、材料にもなりません。それより米国や中国の経済動向の方が遥かに重要。それにしても、昨日は不信任に賛成すると言っていた鳩山氏が土壇場でハシゴを外すなど、民主党らしい茶番劇でしたね。辞任の時期についても二転三転するんでしょう。はっきり言えることは、彼等は国民のことより、自分の議員バッチの方が大切だということです。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株



2011年6月1日 日経平均株価9,719.61(+25.88)
米国株は、ギリシャに対する追加支援期待からダウ・ナスダックとも上昇。米国は直近出てくる経済指標は軒並み悪化しているが、株はドル安・商品高効果もあり、なかなか下がりません。今晩のISM製造業景況指数も弱い数字が予想されており、どのような反応になるのか予断を許さない。

東京市場は、小幅に続伸。前場は昨日買われすぎた反動もあり、小安い水準で推移していたが、売りも限定的だった。内閣不信任案が今夕に提出されることになったが、マーケットの反応は鈍かった。結局、可決されても否決されても、不安定な政治状況は続くわけで、何も変わらないと言ったところか。

さて、今日から6月相場です。過去十年間の6月の日経平均の勝敗は5勝5敗と拮抗。いったんトレンドが出ると走りやすい傾向にある。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株



2011年5月31日 日経平均株価9,693.73(+188.76)
米国市場は「メモリアル・デー」のため休場。

東京市場は大幅に反発。ギリシャ支援の進展期待などはあったものの、国内的には買い材料がない中、朝から先物主導でスルスルと上昇。また昼にムーディーズによる日本国債の引き下げ見通しで円安に振れ、日経平均は更に上げ幅を拡大した。月末のドレッシング買いなどの影響を考慮しても意外感のある上昇でした。ただ、大引けのMSCIのリバランスで売買代金は増えていますが、それがなければ薄商いは相変わらずで信頼感には欠ける。

昨夜、S&Pによる東電の長期企業信用格付けの5段階引き下げ「BBB」から投機的等級の「Bプラス」があったが、市場の反応は限定的でした。限定的と言うか政府のスキームが流動的なので反応のしようがないと言ったところでしょうか・・・ 全てのステークホルダー(利害関係者)に責任を求めるのであれば、株を100%減資してからが順番な筈。枝野氏の株主責任をすっ飛ばして、いきなり銀行に貸し手責任を負わせる話もまだ否定されていませんし、これからどう決着させるのか五里霧中です。

本日の取引:2社 2勝 +13,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年5月30日 日経平均株価9,504.97(-16.97)
米国株は、商品高から素材株が買われ、ダウ・ナスダックとも続伸で戻ってくる。

東京市場は続落。今晩の欧米市場が休みと云うこともあり、外国人投資家のフローが減少し売買代金は1兆円を大きく割り込む薄商い。先物ではチョロチョロした動きはあったものの、国内政局の不透明感などもあり、終日様子見ムードが強く方向感のない展開だった。日本株に関しては、PBR(株価純資産倍率)以外に買う材料がないと言った感じですね。割安な銘柄は沢山あるんですが・・・

明日はMSCIのリバランスに絡んだイベントがあります。既に手当済みだと思いますが、商いが薄いだけに、大引けにかけ波乱要因として意識される。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株



2011年5月27日 日経平均株価9,521.94(-40.11)
米国株は、マクロ指標の悪化から景気減速感が出たものの、ハイテク企業の好決算を受け小幅に続伸。

東京市場は、昨日上げ過ぎた反動から小安く始まり、その後は先物主導で切り返す場面もあったが、上値は重く反落。ただ、ドル/円が一時81円割れになった割りには底堅かったとも言える。まあ、この薄商いですから、ただの様子見だったと言った方が的を射ていますね。

来週中に、自・公が内閣不信任案を提出するようですが、民主党から80人の造反が出て可決されるかは微妙なところです。この辺は土日に政治評論家が予想してくれるでしょう。しかし、国民にしてみれば、この国難の時に政局など、いい加減にしてくれって感じです。菅内閣が倒れることは、短期的にはポジティブ材料とまでは言いませんが、ネガティブな反応はないでしょう。可決された場合、今よりマシな内閣が誕生すれば良いのですが、近年そういう期待もことごとく裏切られているので、後のことは分かりません。逆に何もなく菅政権継続になった場合はネガティブ視されるかもしれません。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株



2011年5月26日 日経平均株価9,562.05(+139.17)
米国株は、4月の耐久財受注が市場予想を下回り軟調な始まりだったが、商品市場が上昇したことを受け反発で戻ってくる。

東京市場は、欧米の株高を受け反発。日経平均は再び節目の9,500円を回復したが、薄商いで139円高も強かったと言う感じは無い。自社株買いを発表したキヤノンや大規模なリストラを発表したリコーが買われるなど、材料が出たところが引き続きピンポイントで物色されている。それも手詰まり感からくる売買と言える。

国内政治の方は、どうも6月の政局は避けられそうもない雰囲気になっていますね。もう政治に関してはコメントするのもウンザリって感じ。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年5月25日 日経平均株価9,422.88(-54.29)
米国株は、マクロ指標の悪化や欧州財政不安に対する警戒感も根強く続落。

東京市場は反落。買う理由もなく、売り込むほどの材料もなく、膠着感の強い展開が本日も継続した。今日は投信の新規設定などが期待されていたが、殆ど影響らしいものはなかった。日経平均は、4月19日の終値9,441円を割り込んで引けており、後は3月29日のザラ場安値9,317円が試される。

物色は何かしら材料が出た銘柄に限られ、本日はトヨタが5割前後に落ち込んでいる国内の生産台数を、6月に9割まで引き上げる方針と伝えられ、自動車株は強かった。全体的には方向感がなく、ボラも低いのでやりずらい相場です。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い8000株



2011年5月24日 日経平均株価9,477.17(+16.54)
米国株は、引き続きギリシャ問題や、S&Pによるイタリアの格付け見通しの引き下げ見通しなど、欧州の財政不安から大幅に続落。欧州の財政問題など去年から同じなんですが、材料がなくなると引っ張り出されてくる感じ。

東京市場は小幅に反発。米国安を受け売り先行の始まりも、昨日既に大きく売られていたことや、大幅な最終赤字に転落したソニーに買い戻しが入ったことで、日経平均もジワジワとプラス圏に切り返し大引けとなった。悪材料が多い割には、まだ日経平均はレンジを維持しており、しぶとい動きとも言えますが、商いがこの薄さですから評価が難しい。この時期の欧州ソブリン問題は、去年と同じですが、今回騒いでいる割には為替は比較的安定している。

昨日、日銀はETFを買い入れていたんですね。まだ残りは6,202億円分あり、下支え要因としては期待できます。まあ、外国人が本気で売ってきたら焼け石に水ですがね・・・

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:1社 買い8000株



2011年5月23日 日経平均株価9,460.63(-146.45)
米国株は、ギリシャの長期債務格付けの引き下げや、小売り企業の冴えない決算を受け反落で戻ってくる。

東京市場は3日続落。寄り付き30分下げた後は殆ど横這いだった。枝野官房長官が「銀行の債権放棄は東電支援法案の条件ではない」と先週までの愚かな発言を事実上撤回しましたが、マーケットは殆ど反応がありませんでした。この内閣は内部はバラバラで、言ったことは直ぐ変り、その後で言った言わないと、まるで学級会レベルです。どうせ明日になれば、また言うことが変わると思われているんでしょう。この辺は鳩山前首相の遺伝子と言ったところか。

日経平均は、まだかろうじてレンジ内の動きと言えますが、TOPIXは二ヶ月続いてきたレンジ下限を下抜けてしまった。またコマツやファナックと言った、いままで日経平均を支えてきた銘柄のチャートが崩れてきたので、本日はTOPIXより日経平均の方が下げ幅が大きい。やっとNT倍率の修正が始まった感じ。

しかし、今日なども寄り付いた後は、ザラ場は殆ど死んだように横這いですから、動きようがありません。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:1社 買い8000株