本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2011年4月27日 日経平均株価9,691.84(+133.15)
米国株は、足元の好業績を背景にダウ・ナスダックとも上昇で戻ってくる。NYダウは、2年11か月ぶりの高値を更新した。

東京市場は米国株高を受け反発。ただ、東証1部の値上がりは867、値下がりは642と、日経平均が3桁の上昇となった割りには弱い。寄り前には、業績の大幅下方修正を出したキヤノンが、昨日の任天堂のように売られるのかと懸念されたが、今度は悪材料出尽くしで急騰となり、日経平均の上昇に貢献した。

経済産業省が26日発表した緊急調査によると、被災した大手製造業の生産拠点の6割が既に復旧し、3割も7月までに生産を再開できる見通しになったようです。思ったより順調に回復しているんじゃないでしょうか。

東京のスーパーも水を除けば買いたい物がほぼ買えるようになりましたし、居酒屋なども賑やかになってきました。

明日未明に発表されるバーナンキの記者会見ですが、ここで何も予防線を張らずにインフレ警戒を強める発言はしないでしょうから、QE2が6月末に終了となっても「基本的に緩和スタンスは維持する」と無難に纏めてくるんじゃないでしょうか。

本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:2社 買い10600株



2011年4月26日 日経平均株価9,558.69(-113.27)
米国株は、新築一戸建て住宅販売件数は市場予想を上回ったが、FOMC後、初となるバーナンキ議長による定例記者会見に市場の関心が移っており、ダウ・ナスダックとも小動きで戻ってくる。

東京市場は、FOMC、国内決算と様子見材料にはことかかず、また本日は円高が進行したこともあり、買いが手控えられ3日続落。もうすぐ東京市場が大型連休に入るので、外国人もその間の大規模な余震や原発のリスクまで取りたくないので、ポジション調整に徹している感じ。昨日、決算発表した任天堂もいったん買い戻されるのかと思いきや、素直に売られてしまう地合いですから、休み前はこんな感じで仕方ないってところですかね。

元ライブドア社長堀江貴文被告の上告を棄却。懲役2年6月の実刑。←判決後にツイッターで本人がいろいろコメントを出しているのを見ると、時代の流れを感じさせる。

本日の取引:1社 1分け ±0円
持ち越し:2社 買い10600株



2011年4月25日 日経平均株価9,671.96(-10.25)
週末の米国株は、イースター休暇で休場。

東京市場は、イースター休暇の関係で市場参加者は少なくポジション調整中心の動き。また震災後の主力企業の決算発表を前に、例年以上に様子見ムードが強まっている感じ。東証1部の売買代金は1兆円を大きく割り込み、225先物の出来高も2万枚台と低調。こうなると限られたマネーは小型株へという流れで、マザーズ市場は本日も上昇し9日続伸となった。

日経平均が揉み合いを続けている間に、空売り比率が27%と高水準になってきました。それだけ現在の株価は高過ぎると市場を弱気に見ている人が多いと云うことなんですが、ここまでの業績修正を見ていると、そんなに弱気になる必要があるのかと云う気もします。但し原発がこれ以上悪化しないと云う前提があってですが・・・ 理屈通りに動かないのが相場です。

本日の取引:1社 2勝 +9,000円
持ち越し:2社 買い11600株



2011年4月22日 日経平均株価9,682.21(-3.56)
米国株は、フィラデルフィア連銀の製造業業況指数の大幅低下や週間の新規失業保険申請件数が予想ほど減少しないなど悪材料もあったが、足元の好決算に支えられダウ・ナスダック
とも上昇で戻ってくる。

日経平均は小幅に反落。前場は昨日までの反動もあり小安く推移していたが、後場になると自動車株に大量の買いが入り、先物も買い戻された。この背景としては、自動車に搭載するマイコンで高シェアのルネサスが工場再稼働を6月に前倒しすると発表したことによるもの。ただ、全般的には、欧米など海外市場が休場に入るため、市場参加者は少なく、また来週から本格化する国内決算を前に様子見ムードが強い1日だったと言える。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月21日 日経平均株価9,685.77(+78.95)
米国株は、良好な四半期決算を受けダウ・ナスダックとも大幅高で戻ってくる。

東京市場は、米株高を受け続伸。昨日、インテルの決算を受け、NY高を先食いしてた面もあるので、上げ幅はこんなものかと言う感じですが、相変わらず商いは薄い。外国人も9,700円から上はなかなか買ってくれません。本日の東証1部の値上がり銘柄数は812、値下がりは700と、値下がり銘柄も多い。この2日間円高にも関わらず、日経平均だけかち上げた訳ですから、中身は殆どない相場です。結果、NT倍率は急上昇した。

本日の取引:1社 1勝 +9,700円
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月20日 日経平均株価9,606.82(+165.79)
米国株は、堅調な企業業績や住宅着工件数が市場予想を上回ったことなどが好感され、ダウ・ナスダックとも反発で戻ってくる。また引け後に発表されたインテルの決算は、予想を上回る好決算となった。

日経平均は、米株高やインテルの好決算を受け4日ぶりに反発。ただ、TOPIXの上昇率は+1.16%に留まり、日経平均が終日優位の展開だった。昨日、9,500円を割り込んだことで、ショートした先物の買い戻しが上げ幅の拡大に繋がった。日経平均だけ見ると随分上げましたが、現物の商いは今年4番目の少なさで、状況は何も変わっていません。

やはり日銀は、昨日方程式通りETFを184億円買っていましたね。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月19日 日経平均株価9,441.03(-115.62)
ギリシャ問題の再燃や米国債の格付け見通し引き下げを受け、欧米の株式市場は1~2%の下落で戻ってくる。

日経平均は3日続落。国内のセンチメントは既にボロボロだが、比較的落ち着いていた欧米の外部環境が悪化したことで、更に買いが手控えられた。今月に入り初めて節目の9,500円を下回って引けたことで、下方バイアスがかかりやすくなっている。次は3月29日のザラ場安値9,317円が意識される。唯一確実な買い手である、日銀のETF買いで何処まで持ち堪えられるかと言ったところ。

日銀のETF買いですが、震災後倍増されたので来年の6月末まで9,000億円の枠があります。現在2,410億円を買い入れていますから、残りは6,590億円。本日、日経CNBCで解説していましたが、過去日銀がETFを買い入れた日は、TOPIXが前場で1%以上下がっていたそうです。本日は条件を満たしているので買い入れがあったかも知れません。まあ、下げ渋る要因にはなりますが、これが良いのか悪いのか・・・

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月18日 日経平均株価9,556.65(-34.87)
米国株は、消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことや、ミシガン大消費者信頼感指数が市場予想を上回ったことを受け、ダウ・ナスダックとも上昇で戻ってくる。

日経平均は続落。予想通りの閑散相場で上にも下にも行けず膠着感を強めた。東電を中心としたマネーゲームも勢いがなくり、東証1部の売買代金は今年最低となった。

5月の連休が明けると相場が荒れることが多いですが、その要因の一つとして、ヘッジファンドの中間決算があります。ファンドのポジションによってアンワインド(巻き戻し)がどちらに強く出るかですが、今年は震災の影響で難しいですね。震災前からすれば、現在の株価位置は低く、買い戻し需要があると言えますが、一旦、8,000円前半まで突っ込んだことで、直近の外国人の平均買い付けコストは、8,800円~9,000円位だと思われます。現在、日経平均は9,600円ですから、いつでも売れる位置にあります。個人的には、指数はいったん下に振れる可能性の方が高いと思いますがね。

収束まで6~9カ月とした、東電の工程表に関しては妥当なものかどうかは分かりませんが、現在のスピード感からすると、かなり苦しそうです。これから梅雨になり、野ざらしの建家に大雨が降ったらどうなるのか? 真夏に分厚い防護服を着て作業ができるのか? 現在、雨も少なく季節的には一番恵まれている時期なので、少しでも前倒しで作業が進むことを祈ります。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月15日 日経平均株価9,591.52(-62.40)
米国株は、週間新規失業保険の申請件数の増加を受け、売り先行の始まり。その後は企業業績の改善期待を背景にダウは小幅高に切り返し、ナスダックは小幅安で戻ってくる。ただ、基本的に株価位置が高いこともあり、決算発表は良くても悪くても材料出尽くしで売られる銘柄が多い。

日経平均は反落。終日膠着感の強い展開で日経平均の値幅は震災後最小となった。今日は、公的資金や昨日から言われ始めたチャイナマネーとかの買い入れがなかったので、ジリ貧になったと言ったところ。中国政府系ファンドはこう言う事態でなくでも、以前から定期的に日本株を買い入れていますから、通常のオペレーションだと思いますがね。

小売りの決算発表を見ていると、来期の予想を出した企業は減益でも買われるものも多く、再来週から本格化する製造業の決算でも、来期予想の見送りだけはやめて欲しいものです。来週も、この辺で揉み合って、動き始めるのは再来週からと言った感じでしょうか。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月14日 日経平均株価9,653.92(+12.74)
米国株は、企業業績の改善期待から、IT関連を中心に買われ、ダウ・ナスダックとも上昇で戻ってくる。

東京市場は、昨日の反動から売り先行の始まりも、公的資金と見られるバスケット買いが相場を支え、小幅高に切り返し大引け。大型株は冴えないものが多いが、小型株には強いものが多く、東証1部の値上がり銘柄数は1173と高水準。日経平均の上げ幅以上に堅調な動きだったと言える。

上を買う状況にはないが、下も日銀や公的資金が買ってくるので、日経平均は9,800円~9,500円の狭いレンジ相場になっています。こうなると材料が出た銘柄を物色する動きが一段と激しくなりそうです。

親戚で飼っている犬が、3.11の巨大地震以来ノイローゼになり、余震がくるとオシッコを漏らすようになったとボヤいていました。私はオシッコは漏らしませんが、余震がかなりのストレスになっているのは、間違いありません。

本日の取引:1社 1勝 +6,500円
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月13日 日経平均株価9,641.18(+85.92)
米国株は、日本の原発問題や非鉄大手アルコアの冴えない決算を受け、ダウ・ナスダックとも下落で戻ってくる。

日経平均は反発。基本的に金曜日と似たような動きで、寄り前は悪材料の方が多く、続落しての始まり。しかし、9,500円レベルになると先物が買われ、それ以上下がらないと見た向きの買い戻しが優勢になり、次第に上げ幅を拡大した。また日銀のETF買いでしょうか? 本日も殆ど指数プレーの世界であり、相場の強弱を言っても、あまり意味はないと言った感じ。

昨日、発表された J.フロントリテイリングの2012年2月期の見通しですが、連結純利益が49%減となり、ほぼ半減するという内容だった。今後、出てくる決算見通しの基準として、株価がどう反応するか注目していましたが、-4.96%の下落。この辺を見ると業績悪はまだ織り込んでいないと言ったところか。東京の街の雰囲気を見ていると、利益半減でも強気な見通しを出したと、褒めてあげたいところなんですがね。

本日の取引:2社 2勝 +22,100円
持ち越し:1社 買い7600株




2011年4月12日 日経平均株価9,555.26(-164.44)
日経平均は大幅に続落。原発の事故レベル7への引き上げは、今更という感じで呆れるだけだが、昨日の夕方から大きな余震が相次ぎ、その度に1Fの心配をする状況では買いが入るわけもなく、商いも薄く終日軟調な展開となった。ただ、金曜日、無意味に上げた分を、月・火でそっくり落としただけで、特別売り込まれたわけでもない。なんとか9,500円を維持して欲しいところだが、米国株の勢いが無くなってきたので、日銀のETF買いだけではレンジが一段切り下がる可能性の方が高くなっている。

原発に関して言いたいこと
私は以前、計測や制御系のエンジニアをやっていたことがあり、福島、女川、浜岡原発にもよく出入りしていました。そんな訳で、原子力の専門家ではないですが、一般の人よりは少しだけ知識があります。今回爆発した建家にも入っており、相当ショックを受けました。しかし、それ以上にショックを受けたのが、事故後の報道です。

経済産業省原子力安全・保安院は、今頃になってレベル7に該当すると発表しましたが、この一ヶ月間の、政府・保安院・東電の情報の出し方は、先進国のそれと言うより、北朝鮮並の酷さでした。部分的にチェルノブイリで強制移住になった地域より汚染された飯舘村の避難が始まったのが、昨日のことですよ。これは何週間も前からTVやネットで情報が出ていたことで、政府にしてみたら住民をパニックにしたり、後の補償問題など直接責任を取りたくないので、住民が自己責任で逃げてくれと思っていたのでしょう。しかし、住民は土地への執着が強く逃げないので、渋々避難区域にしたとしか思えません。被曝は最初に多くしてしまったら、その後いくら遠くへ避難しても意味はありません。これでもNHKの御用学者達は、直ちに影響はないと繰り返すのでしょう。

科学なんてものは、データのどの部分を抜き出すかによって、どうにでも安全・危険の基準が変わってしまいます。ですから、NHKの御用学者達が安全と言っていることも間違いではありません。特に低線量の被曝に関しては、長期で被曝線量ごとに人を追跡したデータが殆どありません。ただ、それで反対側の意見をスポイルしていいと言う話ではありません。特にマスコミや学者は。命に関わることで、どちらか分からない時、学説の分かれる時は、安全策をとるのが普通の感覚ではないでしょうか? 一応、いままで基準にしていたデータ(表2)があるのですから、御用学者はそれを無視したり、軽んじたりする理由を最初に説明するべきでしょう。

表2

先日、文部科学省が福島の子供の被爆量を年間20mSVにするとかしないとか言っていましたが、これも酷い話です。既にそうするしか仕方のないところにまで深刻な事態になっているのですが、20mSV/年など放射線管理区域で働いている成人男性でも浴びない量です。作業環境にもよりますが、普通は管理区域の人でも年間1~2mSV程度の被曝です。そんな僅かな被曝でも、血液や白内障の検査とか、放射線従事者用の健康診断を定期的に受けた上での被曝なのです。20mSVなど安全だという学者もいるかも知れませんが、それでは今までの基準はなんだったのかと言うことです。まだ言いたいことの1/10も書けていませんが、長くなるのでまた次の機会に。

本日の取引:1社 1勝 +4,200円
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月11日 日経平均株価9,719.70(-48.38)
米国株は、止まらない原油高や予算をめぐる政府閉鎖懸念(その後回避)から、ダウ・ ナスダックとも続落で戻ってくる。

日経平均は小幅に反落。先週は基本的に日経平均買いのTOPIX売りでしたが、本日は逆になった形。先週やり過ぎた分の巻き戻しでしょう。引き続き商いは減少気味で、仕手株以外は殆ど開店休業状態。これでは200日移動平均を超えていくのは難しい。それでも、原発の収束が全く見えない中、この水準で揉み合っていること自体、かなり上出来だと思います。

震災からちょうど1ヶ月。絶望と希望が入り交じった1ヶ月。人の優しさを感じた1ヶ月。人の醜さを感じた1ヶ月。日本人の何かが変わった1ヶ月。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月8日 日経平均株価9,768.08(+177.15)
米国株は、続伸して始まったものの、日本の震災後最大級の余震を受け、一時100ドル近い下落となった。ただ、津波や原発の安全が確認されると買い戻され、ダウ・ナスダックとも小幅安で戻ってくる。

東京市場は、余震の影響が心配されましたが、まずまず落ち着いた寄り付きとなった。余震と言っても、マグニチュードで比較すれば、阪神・淡路大震災より大きいわけで、恐ろしいとしか言いようがありません。

日経平均は小安く寄った後、先物に大口買いが入り次第に上げ幅を拡大した。ちょっと意外感のある上昇で、外国人買い、CTAの買い戻し、日銀のETF買い、などいろいろ噂されていましたが、どれが本当かはわかりません。ただ、余震を受け朝方売った向きが買い戻しを余儀なくされたのは確かでしょう。現状、商いが薄くショートもそれなりに溜まっているので、ちょっと買いで仕掛ければ、理屈に関係なく200円ぐらい動いてしまいます。売りで仕掛けられても買い板が薄いので同様でしょうが。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月7日 日経平均株価9,590.93(+6.56)
米国株は、来週からの決算期待もあり、ダウ・ナスダックとも上昇で戻ってくる。

東京市場は、震災前のような米株や為替相場との相関性は殆ど無くなってきましたが、今日のところは小反発となった。ただ、東証1部の値下がり銘柄数は、ようやく1,000銘柄を割り込んだものの、まだ900台後半と高水準で、反発と言っても違和感のある上昇です。

現在、日経平均は、PBR1倍相当の9,500円前後がフェアバリューみたいな形になっていますが、震災後の影響があまりにも不透明で、動きが取れなくなってきました。今回の大震災+原発危機は比較するものが無いわけで、どこまで経済に悪影響が出るのかは予測不能です。個別企業も3月決算で来期の予想は難しいでしょう。ただ、腰だめにしても来期の予想が出揃ってくれば、動き易くはなるんでしょうが・・・

本日の取引:1社 2勝1敗 +7,000円
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月6日 日経平均株価9,584.37(-31.18)
米国株は、テキサス・インスツルメンツによるナショナル・セミコンダクターの大型買収があったが、ダウ・ナスダックとも方向感はなく小動きで戻ってくる。

東京市場は、一時ミニ「トリプル安」となるなど終日軟調な展開。朝方、放射性物質汚染水の流出停止ニュースがあったが、殆ど好感されなかった。日経平均の下げ幅は小幅ですが、TOPIXは本日も約3倍下げており、相場の実態はかなり悪い。TOPIXは4月に入ってから全敗となり、終値で基準線を割り込んできた。

原発は対応が後手後手になっている感は否めませんね。鳴り物入りで来たアメリカやフランスの専門家は何をしているのでしょうか? 自国が引き起こした失態なので、体を張るのは日本人なのは当然ですが、評論家ばかり集めても混乱するだけかも知れません。しっかりとした司令官を一人決め、問題が発生してからでなく、これからは先手を打って欲しいものです。政府にしても、既に東電などが対応できるレベルはとっくに超えているんですから、後々の責任逃ればかり考えていないで、もっと積極的に主導して貰いたい。日本国民も国際社会も耐えられる限度というものがあります。

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い7600株



2011年4月5日 日経平均株価9,615.55(-103.34)
米国株は、方向感の無い展開ながら、ダウは小幅高、ナスダックは小幅安で戻ってくる。ダウは2年10ヶ月ぶりの高値。

東京市場は、売られたと言うよりか、商いが減少するなか僅かな売り物が吸収できず反落。昨晩、東電が行なった汚染水の海への放出は、日本ではそれほど大騒ぎになっていないが、海外メディアでは、かなりセンセーショナルに報道されており、日本売りに繋がった感は否めません。このまま海洋汚染を続ければ、そのうち海外からも補償を求められるかも知れません。現状の円安にしても、肝心の輸出が停滞している状況を考えると、穀物・原油高などのコストが企業や国民生活に跳ね返ってくるだけなので、むしろマイナスでしかありません。

今更という感じだが、先の見えない原発問題が投資意欲を大幅に後退させているのは間違いのないところ。このまま長引けば、日本の食品はもとより、工業製品、人間までもが放射性物質に汚染されているような、風評リスクが世界で加速して行くことも考えられる。そうならない為には、一刻も早い残留熱除去系の回復しかないのだが、まだまだ時間がかかりそうだ。暗い話題しか無いが、終わらない危機はないと前向きに考えて行くしかありません。

本日の取引:2社 2勝 +12,000円
持ち越し:1社 買い7600株