本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2011年11月28日 日経平均株価8,287.49(+127.48)
米国株は、感謝祭の翌日で短縮取引のなか欧州債務懸念から7日続落。

日経平均は反発。朝方に国際通貨基金(IMF)がイタリアに最大6000億ユーロの支援を準備しているとの報道があり、買い戻しが先行した。その後昼過ぎに否定するようなコメントがでたことで伸び悩んだが、今晩の欧米市場を見守りたいと、売りも限定的だった。またこのニュースとは別に、大手インターバンクブローカーICAPなどが、ギリシャがユーロを離脱し、ドラクマに戻るケースに対応するため、EBS(電子ブローキングシステム)で準備を行なっているという報道もあり、信憑性の乏しい欧州からの情報に一喜一憂と云ったところ。

しかし、商いが少ないですね。本当に買い戻しだけという感じで、純粋な買いは殆ど入っていません。日経平均は久しぶりに3桁の上昇となったが、強さはあまり実感できませんね。アメリカのクリスマス商戦は順調な滑り出しとなったようです。

本日の取引:2社 3勝 +12,000円
持ち越し:3社 買い9900株 



2011年11月25日 日経平均株価8,160.01(-5.17)
米国株式市場は、感謝祭の祝日で休場。欧州市場は、朝方は堅調に推移していたが、ドイツのメルケル首相が、ユーロ共同債とECBの機能拡大をあらためて拒否したことで失望売りに変わる。

日経平均は5日続落。直近大きく売られた銘柄へのリターンリバーサルが出ていましたが、欧州債務危機拡大への懸念は根強く、東証1部は値下がり銘柄のほうが多い状態で大引け。

しかし、ドイツはあれはダメこれはダメ、でもユーロは守りたい、と一体どうするつもりなんですかね。もう2年もこんなことをやり、ここまで債務危機を拡大させてしまった以上、共同債に踏み込むか、ユーロを崩壊させるか殆ど二者択一になっているんですがね。それでも動かないというのは、マーケットをなめているとしか思えません。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い10100株 



2011年11月24日 日経平均株価8,165.18(-149.56)
米国株は続落。中国PMIが09年3月以来の水準に低下、ドイツ国債の札割れによる欧州不安の拡大、米耐久財受注減・GDP改定値の下方修正と悪材料がてんこ盛り状態。ナスダック・S&P500はこれで6日続落となった。

東京市場は4日続落。マネーの流出が止まりません。リーマン・ショック時のようなサーキット・ブレーカーがかかるような急落は、原発の時を除いてはありませんが、ジワジワと確実にマネーが市場から抜けて行っています。赤字でもなくPBRが0.5以下、配当利回りが4%超え、こんな銘柄にも買いがまったく入らない状況ですから、どうしょうもありません。ただ、先行して売られた銘柄には買い戻しも入ってきている。

欧州はとうとうドイツ国債にまで影響が及んできました。ユーロ圏のリセッションは確実であり、問題は信用収縮がどこまで進むのかと云うところにきています。既に不安がピークに近いところに来ている感もありますが、ダメ押し的なパニックが発生する可能性も否定できません。そうなって初めて政治が機能するというのでは、リーマン・ショックと同じであり、3年経ってもあまり進歩はしていません。

本日の取引:3社 3勝1敗 +7,500円
持ち越し:2社 買い10100株 



2011年11月22日 日経平均株価8,314.74(-33.53)
米国株は、ダウ・ナスダックとも大幅安で戻ってくる。ムーディーズがフランスの格下げの可能性について言及したことや、米国の財政赤字削減に関する超党派協議が決裂したことが嫌気された。

東京市場は3日続落。欧米株は大幅安だったが、東京市場は既に震源地以上に下げていることもあり、下げ幅は限定的だった。市場では年金・国内機関投資家がまとまった買いを入れたとの観測も出ていたが、日中のボラは相変わらず低くやりずらい相場。

本日の取引:2社 2勝 +8,500円
持ち越し:3社 買い10200株 



2011年11月21日 日経平均株価8,348.27(-26.64)
週末の米国株は、ダウは3日ぶりに反発、ナスダックは続落で戻ってくる。欧州中央銀行(ECB)がイタリアとスペインの国債を買い入れたとの観測から両国の利回りは低下したが、米国の財政赤字削減策の決裂などが重しとなった。

東京市場は続落。トヨタ・ソニー・パナソニック・新日鉄・郵船などの主力株が、下げ止まるどころか更に売られて行く状況ですから、指数の下げ幅以上に弱い感じを受けます。

東証は今日から売買を活性化させる狙いで取引時間を30分延長しました。しかし、商いは今年2番目の低水準となり、電気代の無駄に終わりました。今は世界的にリスクオフの流れになっているので、仕方ない面もありますが、それにしてもこの商いは酷すぎますね。そもそもなぜ日本は投資家の株式離れが進んでいるのかということを、関係者はよく考えたほうがいいですね。もし分からないのなら、じっくり教えてやるからメールしてこいと言いたい。

本日の取引:2社 3勝 +9,500円
持ち越し:3社 買い9500株 



2011年11月18日 日経平均株価8,374.91(-104.72)
米国株は続落。新規失業保険申請件数が市場予想より減少したことが好感され、朝方は上昇する場面もあったが、スペイン国債利回りの上昇など、欧州債務危機の拡大懸念から次第に売りが優勢になる。

東京市場は反落。さすがに米国株が2日連続で大きく下げると、既に下げ過ぎの日本株も影響は免れません。TOPIXは再び年初来安値を更新した。

欧州ソブリン問題は、ギリシャから始まりイタリア→スペイン→フランス辺りまで火がついてきました。やはり合意が自発的(実質強制だが)であるとの理由で、ギリシャ債のCDSが無効になってしまったのがジワジワ効いている感じです。他のソブリン債のCDSもあてにならないとなると、もう現物を売るしか選択肢がありませんからね。

本日の取引:3社 3勝1敗 +6,000円
持ち越し:2社 買い9400株 



2011年11月17日 日経平均株価8,479.63(+16.47)
米国株は、イタリア国債が7%前後で高止まりしていることから軟調な始まり。その後プラス圏に浮上する場面もあったが、格付け会社のフィッチが欧州信用不安が長期化した場合には、米国大手金融機関の信用格付けにも引き下げ圧力が生じるとしたことで、最後の1時間で下げ足を早めた。

東京市場は小幅に反発。米国株安を受け軟調スタートとなったが、売り一巡後は買い戻しが入り小幅高で引ける。しかし、アメリカもフィッチが言った、当たり前の一言でこれだけ相場が反応するというのは、まだまだ不安定な証拠ですね。

米株の急落で底抜けが懸念されましたが、何とか踏みとどまりました。まあ、今日は内需売り、外需買いのリバランスで結果的に上昇したが、ただそれだけと言う感じで、これで何かが変わったとも思えません。東証1部の売買代金は若干増えたもののまだ1兆円にもとどかず、薄商いが継続している。

本日の取引:3社 3勝 +12,000円
持ち越し:2社 買い9000株 



2011年11月16日 日経平均株価8,463.16(-78.77)
米国株は、イタリアの国債利回りが再び7%台に上昇したことを受け、軟調に推移する場面もあったが、10月の小売売上高が好調だったこともあり小幅に反発した。

東京市場は続落。フランスの格下げの噂などからユーロ・円が103円台で推移し次第に売りが優勢となった。今日はオリンパスがザラ場に寄ったので、売買代金は増えましたが、それでも8,200億円台と低水準。この商いでは僅かな売りも吸収できません。TOPIXは年初来安値を更新し、東証一部の時価総額は250兆円を割れた。これでTOPIXは、ほぼリーマン・ショック時に並びました。相場の中身は、リーマン・ショック時より遥かに悪いんですけどね。
NYダウ・ナスダック・日経平均・TOPIX比較チャート
質問:グラフを見て答えよ。これだけ日米の株価が乖離した理由はなにか?

1・政治の差、2・中央銀行の差、3・企業努力の差、4・日本の国力の低下。5・アメリカはインチキ。

答え(   )

本日の取引:2社 2勝 +6,500円
持ち越し:3社 買い9300株 




2011年11月15日 日経平均株価8,541.93(-61.77)
米国株は、イタリア国債の落札利回り上昇などを嫌気し反落。

東京市場は反落。欧米が上がっても反応が鈍く、下げる時は同じという展開が続いています。売買代金はなんと7,280億円まで落ち込みました。ん~ 本当に枯れきっていますね。

来週の21日から前場の取引時間が30分延長されて午前11時30分までになりますが、こんな閑散マーケットは、はっきり言って電気の無駄なので短縮した方が宜しいかと・・・・

ただ、これだけマーケットが枯れてくると、何かをきっかけに(米国のQE3・中国の金融緩和など)急発進する可能性もありますね。欧州問題で下に急発進されると困りますが。

本日の取引:2社 2勝 +5,500円
持ち越し:3社 買い9300株 



2011年11月14日 日経平均株価8,603.70(+89.23)
米国株は大幅に続伸。ミシガン大消費者信頼感指数の上振れやイタリア上院の財政安定化法案可決を好感した。

東京市場は、欧米株高を受け続伸。まあ、上がることは上がりましたが、買われたというよりか、売りが少なかっただけと言った感じですね。東証1部の売買代金は僅か8,200億円と閑古鳥が鳴いている状態・・・  しかも東電とか野村とかが通常の商いであれば、8,000億円も割れている状態ですから実態は更に酷い。

PBRからみた日本株の割安感は際立っていますが、それは決算が正しく行われているという前提のもとでの話。直近の日本株のパフォーマンスの悪さは、オリンパス問題がかなり影響していると言わざるを得ません。

そのオリンパスは、週末に一部の新聞が上場廃止を回避できるかのような報道をしたことから、本日は一転してストップ高となった。上場廃止が避けられるなら、それに越したことはありませんが、過去に上場廃止になった会社との整合性も問われるでしょう。西武鉄道が上場廃止になった後に、投資家保護の観点から上場契約違約金制度というものが出来ました(フタバ産業などが活用)これ自体はいいのですが、市場や社会に影響を与える大会社には適用するが、小さい会社や東証が気に入らない会社は見せしめで上場廃止にしてしまえという、ダブルスタンダード的な対応は却って市場の信頼性を損ないます。こういう不透明なことをやっているから、株はなんか胡散臭いということで、個人もFXの方へどんどん人が流れてしまうんですよ。

本日の取引:2社 2勝 +10,500円
持ち越し:2社 買い9000株 



2011年11月11日 日経平均株価8,514.47(+13.67)
米国株は反発。イタリアの国債利回りの低下や失業保険申請件数の減少を好感した。

東京市場は、欧州株が騰がってもまったく反応できず、終日8,500円を挟み方向感のない展開が継続した。日経平均は僅かにプラスですが、東証1部は値下がり銘柄の方が多く、TOPIXはマイナス。売りが特別多いという訳ではないが、買いが引っ込んでしまっているので、見ていても上がる気がしません。今日はオプションSQでしたが、出来高も非常に薄く完全に相場が死んでいます。SQ値は8,542円だったが、上回って引けることは出来なかった。

こんな相場ではあまり書くこともありませんね。日銀株(8301)が25年ぶりに4万円を割り込んだとか、トヨタが15年ぶりの安値とか、陰の極に近づいてきたようにも感じるが・・・

本日の取引:なし
持ち越し:3社 買い9300株 



2011年11月10日 日経平均株価8,500.80(-254.64)
米国株は、イタリア国債利回りの急騰を嫌気し金融株主導で急落。昨日も欧州中央銀行(ECB)がイタリア国債を買い入れていたようだが吸収できなかった。

東京市場は、欧米株安を受け急落。 ギャップダウンした後は、明日のSQを意識して8,500円を挟み終日横這いとなった。想定内とは云え、次から次えと悪材料が出てきますね。イタリアの問題に関しては、今やれることはECBがイタリア国債を買い続けることしかありません。昨日それでも売りを吸収できず、あっと言う間に7%を超えてしまったのは驚きです。多くのアナリストが指摘しているように、イタリアを救済することは現在の枠組みでは不可能なので、なにかしら対策を出さなければなりません。

しかし、冷静に考えてイタリアはそんなにやばいのかと云う思いもありますね。イタリアの債務残高は、対GDPで129%(日本は212%)高いのは認めますが、現在プライマリーバランスは黒字ですし、債務残高は17年間、120でほぼ横這いなわけですから、右肩上がりの日本よりは遥かにマシな状況です。参考:債務残高の国際比較(対GDP比)まあ、国債の国内消化率が95%の日本と比較しても意味はありませんが。もし欧州危機が更に波及していくようだと、最終的にはユーロ共同債しか道はありません。ただ、それには年単位の時間が必要ですから簡単にはできない。そもそもイタリア国債をここまで売るのは、個人的にはやり過ぎだと思うが、夏からモタモタしていたので、マーケットに勢いがついてしまいました。直近の債務の増え方からいけば、アメリカの方がイタリアよりやばい状況なので、ぐるぐる回って米国債に飛び火する心配もでてきます。そして大トリは、我が日本・・ 考えたくもない。

本日の取引:2勝 +5,000円
持ち越し:3社 買い9300株 



2011年11月9日 日経平均株価8,755.44(+99.93)
米国株は続伸。朝高のあとはマイナス圏で推移していたが、イタリアのベルルスコーニ首相が辞意を表明したと伝えられ引けにかけ買い戻された。別にこれで何が変わるわけでもないが、なんとなく上がったと云う感じ。しかし、米株はなんだかんだ言って強いですね。

東京市場は反発。今日はなんとか上昇しましたが、オプションSQを意識して8,750円が終日レジスタンスとなった。個別も基本的には様子見と云う感じで上値は重かった。ドル円は77円ミドルまで円高が進行し、介入効果もなくなりつつある。

昨日は野村証券が暴落したましたが、今日もオリンパス問題の絡みで三井住友FGが一時急落しました。買い板の薄いことを利用して、ファンド勢がアルゴリズム取引を引っ掛けるような売り仕掛けを繰り返しているようです。地合いが悪いので、ちょっとでも悪い噂が流れると一気にやられますね。

オリンパスは、不正の内容が徐々に明らかになってきましたが、これはかなり悪質ですね。99.9%上場廃止になるでしょう。ただ、同社の内視鏡事業は毎年700億円~1,000億円の営業利益をたたき出すので垂涎の的です。余剰金を2兆円近く溜め込んでいて、医薬事業でM&Aを繰り返している富士フイルムなどは喉から手が出るほど欲しいでしょうね。 昨日、今日とS安をつけながらもザラ場に寄っているので、おそらく海外のファンドでしょうが、買ってる人もいるんですよね。どうなるか分かりませんが、海外の会社にオリンパスを取られるような事態は避けて欲しいところ。

本日の取引:2勝 +7,300円
持ち越し:2社 買い9000株 



2011年11月8日 日経平均株価8,655.51(-111.58)
米国株は反発。マイナスで推移する場面もあったが、欧州投資銀行による域内金融機関への追加融資報道などから持ち直した。ただ、ドイツの鉱工業生産指数が市場予想の3倍も落ち込むなど、欧州のソブリン問題が実体経済に悪影響を出し始めています。

東京市場は続落。米国株高を受け今日は上がるかと思われましたが、オリンパスが8時44分に損失隠しのIRを出したことで市場心理が悪化した。久しぶりに国内要因で相場が動きましたが、こういう形で動いても喜べません。オリンパスが嘘をついていることは、誰の目にも明らかだったので驚きはありませんが、実際に事実を明らかにすると(まだ全部ではない)それなりにショックが走りますね。後場になると買いが殆ど引っ込んでしまうなか主力株が売られ、日経平均は下げ幅を3桁に拡大した。

オリンパスが上場廃止になるかどうかは、東証の裁量による部分が大きいのでなんとも言えませんが、かなり悪質なので上場廃止になる可能性は高いんじゃないかと思います。それはともかく、この問題は外国人や国内の投資家に、優良企業のオリンパスがこんなことをやっているなら、他の上場企業も同じようなことをやっているのではないかと云う疑念を抱かせます。問題が広がりを見せるようだと、外国人は資金を引いてしまい、個人の株離れがますます進み、ただでさえ弱い日本株に更なる逆風となります。野村證券はオリンパス問題に名前が出ていることから、本日15%の暴落となった。こちらも早急に事実関係を明らかにし、IRを出さないと、投資家は疑心暗鬼になり悪影響がどんどん波及していきますよ。まあ、今日は雰囲気だけで売り過ぎた面もありますが、地合いの悪い中でのオリンパス問題・・・ 悪いことは重なりますね。

本日の取引:2勝 +6,000円
持ち越し:2社 買い9000株