本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2011年11月7日 日経平均株価8,767.09(-34.31)
週末の米国株は、雇用統計が市場予想を下回ったことや、パパンドレウ政権の信任投票を控え、ダウ・ナスダックとも軟調に推移した。

東京市場は小幅に反落。G20首脳会議は、IMFの財源活用や中国などからの資金拠出の確約も得られず失望に終わる。ギリシャでの大連立政権の樹立合意はポジティブな材料だったが、それより国際通貨基金(IMF)の監視下に入ったイタリアの動向に視点が移ってしまった。

東証1部の売買代金は1兆円を割れ、先物は僅か2万枚ですから、やる気のない相場ですね。そんな中、換金売りだけはまだ継続的に出てくるで、割安感があっても下方にバイアスが掛かってしまいます。個人投資家の株離れは深刻ですし、頼みの外国人も欧州からまだ何が飛び出してくるか分からない状況なので、今やローカル市場となった日本で動く気はないようです。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い9000株 



2011年11月4日 日経平均株価8,801.40(+160.98)
日本が休場の間、欧米株は続伸。下げ過ぎの反動や、欧州中央銀行の利下げ、ギリシャの国民投票中止観測などから買い戻しが入った。

東京市場は、欧米株高を受け反発。パパンドレウの意味不明な行動から世界中が振り回された1週間でした。欧米の株式市場は2日間で3~5%戻しているので、今日の戻りはちょっと物足りない感じもしますが、日本は主力どころの決算に下方修正が多いのでこんなものでしょう。

結局、パパンドレウは国民投票を撤回したようですが、辞任するかどうかはまだ不透明で、来週もギリシャのゴタゴタを引きずりそうです。もういい加減うんざりなんですけどね。

今晩の米雇用統計は、市場予想で8.5万人の増加予想になっています。最近、雇用統計ではあまり相場が動かなくなっており、どうなでしょうね。悪ければQE3期待が更に高まりそうですし・・・

本日の取引:2勝 +8,700円
持ち越し:2社 買い9000株 



2011年11月2日 日経平均株価8,640.42(-195.10)
米国株は大幅に続落。パパンドレウ・ショックで欧米の金融株が軒並み急落し、再びリスクオフになる。ISM製造業景気指数は予想を若干下回った。

東京市場は大幅に3日続落。ギリシャの話は昨日の東京市場で既に出ていたのである程度は織り込んでいたものの、欧米市場が予想を上回る強烈な反応となったことで売り直される。まあ、苦労の末やっと包括策が決まり、皆がほっと一息ついていたら、助けられる側のパパンドレウが、いきなりちゃぶ台をひっくり返したわけで、茫然自失→パニック売りになるのも仕方のないところ。しかし、星一徹だってちゃぶ台をひっくり返す時は、もう少し筋が通っていたように思います。星一徹って言っても若い人は知らないか? 冗談はさておき、来月国民投票が行われるまでこの問題に付き合わされるのは勘弁して欲しいですね。ただ、パパンドレウが説得に応じ国民投票が中止になれば、今度はショートの巻戻しが入るので、安易に売り込むのもリスクがあります。しかし、そうなるとパパンドレウは辞任せざるを得ないでしょから、可能性としては低い。いずれにしろ迷惑な国ですね。

本日の取引:2勝 +7,500円
持ち越し:2社 買い9100株 



2011年11月1日 日経平均株価8,835.52(-152.87)
米国株は大幅に下落。MFグローバルの経営破綻やギリシャのパパンドレウ首相が、同国に対する新たな融資計画を国民投票に問う必要があるとの見方を示し嫌気された。

東京市場は反落。欧州債務問題の再燃とMFグローバルの経営破綻が重しとなった。8月の介入時も翌日から欧州問題が悪化し、株は急落、為替も4日で介入前の位置に戻ってしまいました。なんか今回も似ていますね。

しかし、ギリシャのパパンドレウは何を考えているんですかね。国民との板挟みになっているのは分かりますが、国民投票で否決されればマーケットの大混乱は必至です。しかも否決される可能性の方が高いのに、敢えて無謀な賭けに出るとは、さすがギリシャ神話の国です。そもそも無秩序なデフォルトを避けるための欧州首脳会議でしたが、国民投票が実施されれば努力も無駄になりそうです。共産主義は嫌だが民主主義のコストは高い。

本日の取引:2勝 +6,800円
持ち越し:2社 買い9100株 



2011年10月31日 日経平均株価8,988.39(-62.08)
週末の米国株は、ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を上回るも、直近急騰の反動もあり、ダウは小幅高、ナスダックは小幅安で戻ってくる。

東京市場は反落。ようやく為替介入が実施されたが、株が反応したのは一瞬で、日経平均は介入前の水準も維持できず安値引けとなった。8月4日の介入時も日経平均は22円しか上がらなかったので、こんなものかと云う感じもしますが、それにしても9,000円台も維持できないとは・・・

介入に関しては賛否両論ありますが、日銀が緩和を渋っている状況では、これしか選択肢がありません。今朝のオセアニア市場でのストップロスを狙った売り仕掛けなどを見ていると、このまま放置しておけば、今週中には確実に74円台だったでしょう。ただ、今回も1日で介入をやめてしまうのであれば意味はありません。安住財務相の「納得いくまで介入したい」との発言は継続介入を意味しているのか? それとも今日納得すれば終わりなのか? どうなんでしょうね。

本日の取引:2社 2勝 +10,000円
持ち越し:2社 買い8800株 



2011年10月28日 日経平均株価9,050.47(+123.93)
米国株は大幅続伸。欧州首脳会議で域内銀行の資本増強やギリシャ国債の元本の50%減免、EFSFをレバレッジの活用で1兆ユーロ程度に拡大することなどが決まった。また米GDPが堅調だったことも相場の後押しとなった。

東京市場は続伸。米国株の急伸を受けほぼ全面高で始まったが、ドル/円が75円台で推移したこともあり、上値は重かった。東証1部の値下がり銘柄は大引けで602と拡大しており、決算発表を前に警戒感も強かった印象。今のところ決算自体は決して良くはないが、株価が相当下がっているので織り込み済みで反応するケースの方が多いですね。考えてみれば、震災・電力不足・円高・欧州危機・増税・国内政治不在・タイの洪水と、これでもかというほど悪材料が重なり、それを織り込んだわけですから当然ですかね。そうは言ってもまだ完全なリスクオンという状態でもなく、来週は急騰の反動がどこかで出るでしょう。ただ、下値を売り込むより、下がれば買いと云うスタンスに変わってくるのではないか。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い8800株 



2011年10月27日 日経平均株価8,926.54(+178.07)
米国株は反発。欧州首脳会議で銀行の資本増強と公的資金投入で合意に達したことや、米経済指標が市場予想を上回ったことが好感された。

東京市場は大幅に反発。朝方は方向感の乏しい展開だったが、欧州首脳会議での包括策の基本合意が報じられると、徐々に買い戻しが優勢になった。日経平均は高値引け。

日銀の金融緩和策に関しては、長期国債購入を5兆円増額しただけで失望に終わる。今日はユーロが買い戻され、株も上昇していたので特別ネガティブ視されなかったが、日銀は相変わらず協力する気はないようです。ただ、金融政策で一応努力したと言う姿勢を見せておかないと、介入もできないでしょうから、そういう意味では評価できます? しかし、この期に及んでも、金融政策で円高を止める気がまったく無いことがはっきりしたので、介入がなければ75円を割ってくるのも時間の問題か。

決算発表は明日から本格化してきますが、注目は自社株買いでしょうね。株価も安く商いも薄いので効果的でしょう。逆に金が余りまくっていながら、ここで自社株買いも出来ないような会社はダメですね。

本日の取引:1社 2勝  +13500円
持ち越し:2社 買い8800株 



2011年10月26日 日経平均株価8,748.47(-13.84)
米国株は大幅に反落。消費者信頼感指数が市場予想を大幅に下回ったことや、欧州財務相会合が中止になったことが嫌気された。首脳会議は日本時間で27日AM1時から予定通り開催される。

日経平均はは小幅に反落。米株は前日の上げを帳消しとする大幅安だったが、日本は先行して下がっていたこともあり、一段と売り込む動きにはならなかった。ただ、そうは言っても不自然な強さでしたね。一部に公的年金の買い観測も出ていたが、商いが薄いので入っていれば効果的に作用したと云ったところ。ドル/円は東京タイムでも75円台に突入し、こちらは素直にリスクオフの動きとなっている。

昨日、欧州財務相会合が中止になったことで、今晩の首脳会議も期待外れな結果になる可能性が高まっています。欧州首脳会議の結果が悪ければ、日銀も追加緩和に動くでしょうが、こちらもあまり期待はできません。

本日の取引:1社 2勝  +11000円
持ち越し:2社 買い8900株 



2011年10月25日 日経平均株価8,762.31(-81.67)
米国株は、主要企業の好調な決算やM&A報道なども刺激となり大幅続伸で戻ってくる。NYダウは、あれよあれよという間にレンジを上放れてきました。ただのベアマーケットラリーなのか、本格反転の兆しなのか意見の分かれるところですが、楽観的に考えている人は少数でしょう。

東京市場は、米国株高を好感し小高く始まるも、買いは続かずジリ貧となる。昨日は円高を無視して上昇しましたが、今日はさすがに重しとなりました。しかし、ナスダックが2.34%上昇して、日経平均がマイナスというのはあまり見たことがありません。

企業業績に関しては、歴史的ドル安の恩恵を受けている米企業と、歴史的円高の弊害を受けている日本企業とでは、比較するのもナンセンスな話でしょう。米国では追加の金融緩和が話題になっているが、こちらは増税の話題しかない状態というのもマインドを低下させています。海外の悪材料には鋭く反応するが、好材料には為替と国内の悪材料で相殺されてしまう。当然といえば当然の話だが・・・

本日の取引:2社 2勝1敗  +8500円
持ち越し:2社 買い8900株 




2011年10月24日 日経平均株価8,843.98(+165.09)
週末の米国株は、主要企業の好調な決算や欧州首脳会議への期待などから、ダウ・ナスダックとも大幅続伸となる。

東京市場は、円高懸念があったものの、欧米株高を受け買い先行の始まり。後場はHSBC中国製造業購買担当者指数(PMI)速報値が51.1と、5カ月ぶりの高水準になったことを手掛かりに、上げ幅を拡大した。買いも少ないが、売りも少なく、省エネで上昇しています。

欧州首脳会議は、域内銀行への資本増強やEFSFの拡充など、だいたい纏まってきました。26日に予定されている包括策の発表に関しては、現状から上積みがあればポジティブ、現状通りなら織り込み済みでいったん利益確定売り、それ以下ならネガティブで再びリスクオフと云ったところか。

本日の取引:1社 2勝  +10500円
持ち越し:2社 買い8900株 売り700株



2011年10月21日 日経平均株価8,678.89(-3.26)
米国株は、ダウは反発、ナスダックは続落。23日の欧州首脳会議が延期になると伝わると、ダウは3桁の下落になる場面もあったが、ドイツとフランスの両国首脳が「26日までに包括策をまとめる」との共同声明を発表し、その後は持ち直した。

東京市場は、狭い値幅で終日方向感のない展開。欧州首脳会議を来週に控え、身動きがとれない状態だった。東証1部の売買代金はとうとう8000億円割れとなり、今日は大納会ですか?って感じ。ちなみに東電とオリンパスがなければ7000億円も割れています。個別株も板が薄い状態なので、突飛な動きをする銘柄も散見された。ここまで商いが落ちると、アルゴリズム取引を引っ掛けるような注文を出して、値幅を取ろうとする向きも出てくるのではないか。

欧州首脳会議ですが、23日から先送りしなければならないほど話が難航していると云うことは、市場の期待とはたいぶ乖離したものが出てきそうで嫌な感じですね。また、これとは別にEU当局が欧州や国際的な金融支援を受けている国の格付けの禁止を検討しているそうです。まあ、格付け会社もわけのわからぬ金融商品にAAAを付与し、サブプライム問題を引き起こした、いい加減な組織ですが、これをやっても意味はないでしょうね。

本日の取引:1社 2勝2敗  +500円
持ち越し:2社 買い8900株 売り500株



2011年10月20日 日経平均株価8,682.15(-90.39)
米国株は反落。比較的好調な企業業績を受け上昇して始まったが、地区連銀経済報告(ベージュブック)で先行きに対しネガティブな発言が出たことで引けにかけ売られる。

東京市場は反落。米株の下落は昨日織り込んでいたものの、今日もそれなりに売られてしまいました。タイの洪水の影響もあり、外需系が弱く、内需系に再びリバランスする動きとなった。リスク・オフでもリスク・オンでもない状態が継続しているが、とにかく手詰まり状態です。こうなるとオリンパスと東電で遊ぶしかないと云った状況で、この2銘柄に商いが集中、東電とオリンパスがなければ、東証1部の売買代金は8千億円も下回っている状況ですから、どうしょうもないですね。

本日の取引:1社 1勝 +7,000円
持ち越し:2社 買い8900株 売り500株



2011年10月19日 日経平均株価8,772.54(+30.63)
米国株は大幅に反発。バンカメの決算をきっかけに金融株が買い戻された。更にフランスとドイツが、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)を2兆ユーロに拡大することで合意したとの報道を受けて上げ幅を拡大した。2兆ユーロの話は後に関係者が否定?

東京市場は、米国株高を受けとりあえず買い先行となったが、NYがクローズしてから、アップルの決算が市場予想を下回り時間外で急落、スペインの格下げ、2兆ユーロ報道の否定などがCME高を完全に相殺した。それでもなんとかプラス圏は維持したので、ここから売り込む向きも少なくなってきたと言うことでしょう。東証1部の売買代金は3営業日連続で1兆円割れ。たまには国内から買い材料でも出て欲しいところですが、民主党ではそれも無理そうです。来週末から本格化する決算発表までこんな感じなんですかね。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い8900株 



2011年10月18日 日経平均株価8,741.91(-137.69)
米国株は大幅に反落。ドイツのショイブレ財務相が週末のEU首脳会議で「抜本的な解決策」が打ち出されることはないとの見方を示したことで、市場に芽生え始めた楽観論が後退した。

東京市場は、欧米株安を受け反落。ドイツのショイブレ財務相の発言が原因と云われていますが、たった一言でこれだけ振れてしまうというのは脆弱なマーケットですね。東証1部の売買代金は、8384億円と更に減少して今年最低を更新した。

タイの洪水被害は拡大を続けており、震災後のサプライチェーンの寸断を思い起こさせる事態になっている。またこれとは別にタイでは、最低賃金を40%引き上げる方針も示しています。国内では超円高と震災で痛めつけられ、進出先でも洪水と賃上げ、日系企業は踏んだり蹴ったりだ。

オリンパスは今日も下げ止まりませんでした。しかし、会社側は暢気なもので、市場が最も懸念している過去の買収案件に関するファイナンシャルアドバイザー(FA)への報酬について「今後も追加的な開示は行わない」とコメントするなど、オリンパスは市場の懸念に答える気はないようです。IRの姿勢にかなり疑問符が付く会社と言わざるを得ません。解任されたウッドフォード氏の調査によると、当時2150億円の買収案件(英医療機器メーカー)に対しFAに支払った金額が730億円と信じられないほど巨額なものだったとしています。これに関しては、会社側が否定していないので金額は事実なんでしょう。そもそもFAへ支払う報酬額はどのくらいが妥当なのか? 昨日、bloombergに出ていた記事によると、成功報酬で1%~5%が一般的な目安みたいなので、オリンパスの支払った36%がいかに常識を外れた、巨額なものだったかが分かります。しかもFAを務めたケイマン諸島の企業は、そのご都合よく消滅しています。ん~ まだ知られていない闇がありそうですね。

本日の取引:2社 +9,800円
持ち越し:2社 買い8900株 



2011年10月17日 日経平均株価8,879.60(+131.64)
米国株は、好調な小売売上高とグーグルの好決算を受け、ダウ・ナスダックとも上昇して戻ってくる。

東京市場は、米国株高を受け反発。順当に海外に連れ高したと云ったところで、特にコメントもない相場。東証1部の売買代金は、1兆円どころか9,000億円割れと更に薄商いになった。私は証券会社ではないので、商いが薄くても別に良いのですが、それにしても酷いですね。

目立ったところでは、やはりオリンパス(7733)でしょう。先週、外国人社長の解任を発表して売買を伴って暴落したが、本日も投げ売りが継続した。スティーブ・ジョブズのようなカリスマ経営者ならいざ知らず、普通の社長を解任しただけで何故あんなに売るのかと思っていましたが、どうやらM&Aを巡る不透明な資金の流れの方が本筋だったようで、触らぬ神に・・・ って感じになってきました。

本日の取引:2社 +12,500円
持ち越し:2社 買い8900株 売り700株