本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2010年8月3日 日経平均株価9,694.01(+123.70)
米国株は、欧州銀行の好決算とISM製造業景況指数が、事前予想を上回ったことで大幅高で戻ってくる。

東京市場は、最低限の上昇はしたが、相変わらず弱い動きですね。やはり為替が円高に張り付いている状況では、この程度の上昇で限界でしょう。韓国などは、ウォン売り介入をやってきたおかげで年初来高値を更新していますが、なぜ日本は口先介入のひとつもできないのか不思議でなりません。これでFRBが追加金融緩和をしたら、ドル/円は何処まで円高になってしまうのか? 政府や日銀の無能を嘆いても仕方ありませんが、直近の世界的な株高の流れに日本だけまったく乗れなかった訳ですから、痛い話です。

本日の取引:3社 3勝 +9,300円
持ち越し:4社 買い21800株 売り0株



2010年8月2日 日経平均株価9,570.31(+33.01)
週末の米国株は、4-6月期GDP速報値が事前予想を下回ったことで下落して始まったが、その後は買い戻され、ほぼ変わらずで戻ってくる。

東京市場は、為替が落ち着いていたこともあり、好決算を出した大型株に買い戻しが入り一時は139円高まであった。しかし、エネルギー不足から物色の広がりは見られず上げ幅を縮小し、上ヒゲの長い十字足となった。指数は小幅に反発したものの、東証一部は値下がり銘柄の方が多い状況。相変わらず先物と買い戻し銘柄だけの相場です。

今晩は米ISM製造業景気指数の発表があります。市場予想は54くらいですが、もうマクロの悪さは十分浸透しており、悪くてもサプライズは無くなってきたと思うのですがね。

たまには本の紹介でもします。現在私が読んでいる本。実践的スペキュレーション←ニーダホッファの市場を見る切り口はなかなかユニークです。人生でも市場でも進んでリスクを取る者だけが報われるというのが彼の信念。

本日の取引:1社 2勝 +7,000円
持ち越し:4社 買い21700株 売り0株



2010年7月30日 日経平均株価9,537.30(-158.72)
NYダウは2日続落。新規失業保険申請件数は予想より良かったものの、雇用情勢は依然厳しい状況が続いている。タカ派で知られるダラス連銀フィッシャー総裁の弱気なコメント、セントルイス連銀ブラード総裁は、米国は日本型デフレに陥る可能性を指摘するなど、連銀関係者からネガティブなコメントが相次いだ。

東京市場は、米国株安と円高基調を受け終日軟調な展開。米国は下げたと言っても小幅安なので、今日の下げは殆ど円高によるもの。円高になると本当に東京市場は脆い。FXのレバレッジ規制を前に仕掛け的なものもあったのかも知れません。そんななか個別の好業績銘柄も全体の悪地合いに押され、買い戻し以外は殆ど入っていない感じ。市場参加者の視点が完全に先行き不安に向いていますから、仕方のないところですが、それにしても酷い動きですね。実際に板を見ている人でなければ、この酷さは理解出来ないと思いますね。なんというか指数の下げ幅以上に脱力感の残る相場です。

日経平均はオプションの権利行使価格9,500円は維持したものの、日足基準線9,550円を割り込み大引け。来週はもうちょとマシな動きを期待したい。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:4社 買い21700株 売り0株



2010年7月29日 日経平均株価9,696.02(-57.25)
米国株は、耐久財受注の予想外の減少を受け反落。また為替が再び円高になり外部環境は悪化。

東京市場は、米国株安と円高進行を受け軟調な展開。相次ぐ好業績が下支えする形にはなっているが、今までの下げを考えれば戻りは鈍い。やはり現状の米マクロ指標の悪化や為替水準が重荷になっている感じ。また戻りの悪い銘柄には引き続き処分売りが継続している。基本的に業績発表銘柄への買い戻しを含むピンポイント物色が中心で、市場エネルギーは相変わらず乏しい状態。ただ、過度な下値不安も後退してきた感じで、当面9,500~9,750円のレンジをどちらに抜けてくるかと云ったところ。

明日、大下げをしなければ7月は陽線で終わることになる。

持株のオリエンタル酵母(2891)がTOBになりました。去年は日立マクセルをTOB前に売ってしまい悔しい思いをしましたが、今回は我慢したかいがありました。1万株持っているので素直に嬉しい。

本日の取引:1社 1勝1分 +6,000円
持ち越し:4社 買い20600株 売り0株



2010年7月28日 日経平均株価9,753.27(+256.42)
米国株は、消費者信頼感指数が2月以来の低水準に落ち込んだものの、ダウは小幅に続伸、ナスダック・S&P500は小幅に反落で戻ってくる。

東京市場は、昨日の大引け後から進んだ円安を好感し大幅高となった。参加者が少ないなか、為替や債券との無機質なプログラム売買で株が売られていたので、円安になれば今度はその逆になると云ったところ。最近としては大商いだが、まだ買い戻しだけで上がっている感は否めず、力強さはない。

日経平均は、25日移動平均、50日移動平均をクリア。個人的には戻りや押しの目処になりやすい50日移動平均を注目している。50日線絡みで戻り一杯となるのか、10,000円を超えていくかは為替次第である。日銀もこのようなタイミングで追加の金融緩和を行うくらいの知恵はないものだろうか。何も市場におもねて金融政策をやれと言っているのではなく、世界とのバランスの問題である。

本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:3社 買い19100株 売り0株




2010年7月27日 日経平均株価9,496.85(-6.81)
米国株は、6月の新築住宅販売が予想を上回り3日続伸で戻ってくる。5月が最悪だったことを考えれば当然なんですが、株は上昇となった。

東京市場は・・ 一体なにを書けばいいのでしょう? ザラ場の値幅が53円では、今日も動かなかった以上、としか書けません。解説的には25日移動平均線がレジスタンスとして機能しているとでもしておきましょうか。そんなレベルの話でもないのですが・・ 直近の日本株の弱さは為替で殆ど説明できてしまうので、日銀の追加金融緩和を期待したいところ。

業績発表をみていると、ユーロ安の影響は軽微ですね。そもそも日本から欧州圏への輸出比率は11%と低いので、ユーロ安は過度に心配され過ぎています。日本はいまやアジア向けの輸出がウエートとしては一番大きい。ただ、中国は欧州を最大の輸出先としているため、緊縮財政により今後欧州経済が失速がすると、その影響は間接的に日本の輸出鈍化につながる可能性がある。もっともこのような懸念も、株価は既に先行して織り込みに行っていると思うのですがね。

本日の取引:2社 2勝 +5,800円
持ち越し:2社 買い20000株 売り0株



2010年7月26日 日経平均株価9,503.66(+72.70)
米国株は欧州銀行のストレステストを受け、瞬間下に振れたもののその後はGEの増配発表やM&Aの材料などから上昇して戻ってくる。

東京市場は、CMEの清算値にさや寄せしたあと25日線の9,547円で頭を押さえられ終日膠着状態となった。それにしても躍動感のないマーケットですね。米国が騰ればCMEにさや寄せしてよくて横這い。米国が下がればギャップダウンしてジリ貧。どちらにしろ、主体性がまるでなくザラ場が無いに等しい状態です。

メディアでは相変わらず薄商いという言葉を使っています。お気づきになられている方もいるでしょうが、私は薄商いという言葉を最近使っていません。1日~2日商いが低迷するだけなら、薄商いという言葉を使ってもいいですが、1兆円前後の売買代金が定着してしまった現状では、薄商いという言葉を使うのは明らかに間違いです。売買代金が1兆5千億を超えたら大商いという言葉を使う方が理にかなっている。

本日の日経に出ていた、リーマンショック前を100とした各国の株価指数の比較。米国100→88.4、中国100→116.6、韓国100→117.6、英国100→95.2、ドイツ100→96.9、ロシア100→103.6、インド100→128.3、日本100→77.0 完全に日本のひとり負け状態。日本企業はそれなりに頑張っていると思いますが、政府や中央銀行が無能だと問題を起こした国よりも酷いことになってしまうという見本。

本日の取引:2社 2勝 +12,500円
持ち越し:2社 買い19000株 売り0株