本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2009年5月20日 日経平均株価9,344.64(+54.35)
GDPは過去最大の落ち込みも、これは織り込み済みで材料にならず。結局、本日も小動きだった米国の写真相場で、上にも下にも行けず膠着感を強めた。みんな考えていることは同じで、下がれば買ってもいいが、ここから上は買いたくないというのが本音なんでしょう。米国株が上に放れるか、下に放れるか、それを待つしかない状況。

本日の取引:1社 2勝 +8,500円
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年5月19日 日経平均株価9,290.29(+251.60)
米国株は、アナリストによる金融株格上げなどで大幅高で戻ってくる。なんか自分の会社を格上げして貰ったら、相手の会社もお礼に格上げするみたいな、胡散臭い動きですね。胡散臭いと言えば、ムーディーズの日本国債格上げもそうですね。たいした理由もなく日本国債をボツワナ以下にしておいて、なぜ以前より状況が悪くなった、このタイミングで上げてくるんでしょうね。考えられる理由としては、米国債の格下げをしたくないので、日本の国債を引き上げておかなければ、整合性が取れなくなるからなんでしょう。さすがはアメリカですね。

本日の日経平均は、米国の写真相場となり大幅高となる。ただ、ギャップアップした後のザラバは、殆ど動きが無く、商いは低調でした。米国はこのところ、続伸・続落がありませんから、写真相場の日本も方向感が出ません。相場を強気にみている人には、上値が重いと映るでしょうし、弱気にみている人には、下値が堅いと映る相場です。まったりした相場も飽きてきたので、そろそろ派手な動きを期待したいですね。

本日の取引:1社 3勝1敗 +12,500円
持ち越し:カイ2社 4500株



2009年5月18日 日経平均株価9,038.69(-226.33)
日経平均は反落。米国株の反落、国内での新型インフルエンザ拡大、円高の進行と悪材料が重なった。中でも円高が一番効いたという感じですね。今期の輸出企業の想定為替レートは、だいたい95円ですから、ここを超えてくると値嵩ハイテク株の比重の高い日経平均は、ネガティブな反応になります。ただ、今日なども先物は仕掛け的に売られましたが、現物にはそれほど大きな売りが出ていないので、売り込まれたという感じはないですね。9,000円絡みで持ち堪えられるかは、やはり米国次第ということになるんでしょう。

それにしても今日はナニナニ紡と名のつく銘柄が殆どS高ですね。実際、マスクがちょっと売れた位では、繊維メーカーの業績に与える影響など軽微なものなのでしょうが、市場全体を見渡せば、各セクターの買いも一巡、決算も通過と材料のないところですから、尚更短期資金が材料株に集中する形になった。

本日の取引:1社 2勝 +9,500円
持ち越し:カイ2社 4600株



2009年5月15日 日経平均株価9,265.02(+171.29)
前日に急落した米国株は反発して戻ってくる。日経平均はCMEの清算値にさや寄せして始まり、その後も堅調に推移した。昨日の下げの70%を取り戻したわけですが、米株よりも戻りが良いのは、やはり日本独自の需給要因によるところが大きいと思います。昨日形成したアイランドリバーサルを早くも否定する形で窓を埋めてきたのは強いと言えますが、ドルの戻りが弱いのが気になるところです。

本日の取引:1社 2勝 +11,000円
持ち越し:カイ2社 4100株



2009年5月14日 日経平均株価9,093.73(-246.76)
米国株は小売売上高が市場予想に達しなったことが嫌気され大幅安で戻ってくる。今までも弱い経済指標は幾つも出ていましたが、無視するか、都合のよい解釈で上げ続けていたわけですから、小売売上高だけ気にするというのも変な話です。ストレステストを通過して、逆に細かいところに目が行くようになったと言ったところでしょうか。

日経平均は米国の大幅安を受け、当然の反落となりましたが、直近の急騰を考えれば、窓埋めの246円安は想定内の動きで、それほど大きな痛手ではありません。ただ、個別でみると綺麗なアイランドリバーサルを形成した銘柄も多く、今晩の米国株が大きく続落するようだと、雰囲気が変わってくるかも知れません。

AIGのCEOが公的資金完済に3-5年かかると言ったそうですが、35年の間違いではと思ったのは私だけでしょうか? 記憶が正しければ、AIGには15兆円以上の公的資金が入っている筈ですから、それを僅か3年で返済するとは、一体どんな悪いことをするんですかね。この狂った金銭感覚は金融危機の後も全く治っていませんね。

本日の取引:1社 1勝1分 +4,000円
持ち越し:カイ2社 4500株



2009年5月13日 日経平均株価9,340.49(+41.88)
米国株は小動き戻ってくる。東京市場は為替が一時95円台に入ったことで、弱含む場面もありましたが、大きな動きには繋がらず。良く言えば落ち着いた相場、悪く言えばやる気のない日でした。200日移動平均を前に足踏み状態ですが、やはり気になるのは連休明けに空けた窓で、ここを一旦埋めるのか、埋めないで一気に上に持っていくかというところですね。ここから上を買う材料は無いのですが、抵抗が小さいのは明らかに上方向ですから悩ましいところです。

GMはいよいよチャプター11を申請するんですかね。GMのチャプター11申請の話は、今年になって何百回も聞かされている話ですから、実際そうなってもその日の相場は反応しないでしょう。ただ、これだけの会社を整理するとなれば、影響はジワジワと効いてくるでしょうね。

本日の取引:1社 2勝 +8,000円
持ち越し:カイ2社 4600株



2009年5月12日 日経平均株価9,298.61(-153.37)
米国株は金融株に利益確定の売りが出て、ダウは大幅に反落、ナスダックは小幅安で戻ってくる。もし今日も日経が騰がったら、なんて書こうかと思っていましたが、さすがに5営業日で958円も上げていたので、素直に反落となった。ただ、買い戻し需要がまだ多いので、下げても底堅い動きでした。

決算発表ですが、来期の予想はもっと保守的になるかと思っていましたが、意外に強気な会社の方が多いですね。既に世界各国で数百兆円規模の財政出動がされており、これが全く効かないということは考えられませんから、会社の予想通りそれなりに回復はするんでしょう。しかし、株価は既にそれなりの回復は織り込んでしまいましたから、今後は大幅な回復になるかという所に視点が移ってきます。まあ、現状の東京市場は完全に需給だけの相場になっていますから、目先はチキンレースのような感じでしょうか。

本日の取引:2社 2勝1敗 +9,500円
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年5月11日 日経平均株価9,451.98(+19.15)
日経平均は小幅に5日続伸。輸出関連は総じて軟調でしたが、メガバンクが急騰し、相場を引っ張る。いままでTOPIXを10倍にしたのが日経平均でしたから、まだTOPIXは相対的に出遅れているので、リバランスも入っているんでしょう。あとは売り残の多い銘柄をスクイーズする動きが本日も継続していましたね。例の東芝を大量売りしているTCIなんかも、あれから東証に報告が全然上がってきませんから、まだ1億株以上の売り玉を抱えたままなんでしょう。しかし、幾ら需給が優先するとは言え、個別でみると理解不能の株価まで上昇している銘柄が散見されるようになりました。

2010年3月期も8500億円の営業赤字になると発表したトヨタは流石に売られました。乾いた雑巾を絞るといわれたトヨタの効率経営も、年間固定費だけで7兆円もかかるほど会社が巨大化してしまいましたから、一旦歯車が逆回転を始めると立て直しには時間がかかるということでしょう。しかし、考えようによってはセコイ経営をするトヨタだからこそ、この程度の赤字で済んでいるんでしょうね。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年5月8日 日経平均株価9,432.83(+47.13)

米国株は反落で戻ってくる。NYが引けてから発表されたストレステストは事前に漏れていた(漏らされていた)内容と殆ど乖離は無く、日本市場への影響は全くなし。日経平均は直近3営業日で900円近く上昇した反動と米国株安で、200円程度反落するかと思われましたが、異常に強い動きで、逆に9,500円に乗せるかという場面までありました。今日下がらないで、一体いつ下がるのかという感じです。先駆した主力株は一服でしたが、それでも下がれば直ぐに買いが入ってきますから、売り方はまだ買い戻せていないですね。

テクニカル的には、11月5日の9,520円と200日移動平均を超えていけるかが焦点。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年5月7日 日経平均株価9,385.70(+408.33)
日経平均は大幅に続伸。日本が連休中の米国株は非常に堅調で、トータル344ドル上昇して戻ってくる。日本は既に休み前に、この雰囲気を察知して買い戻しが進んでいましたが、更にその上を行ってしまった感じです。

明日の朝に、ストレステストの結果が発表されますが、これは前にも書きましたが、単なる茶番ですから、特にどうこうと言うことはないでしょう。ただ、事前にこれだけ上昇しているので、結果に関係なく、一旦材料出尽くしになる可能性は高いでしょうね。また昨日、ADP全米雇用報告が発表になり、民間雇用の悪化スピードの鈍化が確認されましたから、明日の雇用統計の改善も織り込んでしまった感があります。

本日の取引:2社 2勝 +14,000円
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年5月1日 日経平均株価8,977.37(+149.11)
米国株は、ダウは小幅安、ナスダックは小幅高で戻ってくる。今日は連休前ですし、昨日急騰した反動で弱含みの展開かと思いましたが、本日も強い動きでした。為替の円安が効いて、主力に資金が向かったのも、指数を押し上げました。豚インフルエンザ関連は、昨日、全然関係ない銘柄までカチ上げていましたから、今日はさすがに急落していましたね。

普通、連休前は先物にヘッジ売りが出て弱含むものですが、このところ日米ともなんでも好材料にしてしまう流れがあるので、今日は逆に連休中の海外市場の上昇を警戒した、先物のショートカバーが入ったようですね。休み明けは直ぐにSQになるので、海外市場が荒れると9,250~8,750というレンジを抜けて、9,500~8,500まで考えなければならないので、辛いところだったかも知れません。

今回の豚インフルエンザは、幸い毒性があまり強くないみたいですが、マスコミ報道を見ていると、本当に毒性の強いウイルスでパンデミックになった場合、ほとんど何も打つ手がないように見えました。そもそも感染症病棟など大病院でも50床くらいしかないわけですから、圧倒的に数が足りません。タミフルなんかも症状が出てから48時間以内に服用しなければ効果がなくなるわけですから、現状のスピード感を考えると、とても間に合わないでしょう。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:カイ2社 4300株




2009年4月30日 日経平均株価8,828.26(+334.49)
日経平均は大幅に反発。東京市場は休み前、米国の金融不安再燃を懸念して売られたが、その晩のNYは殆ど下げず、昨日は1~3月のGDPで個人消費が多少持ち直したことだけを囃し大幅高となる。民間設備投資などはボロボロなんですが、アメリカ人のポジティブ思考というか能天気さには本当に感心します。

日経平均は休み前の下げ方が非常に嫌な形だったので、下降トレンドに入ったかに見えましたが、今日のところは騙されたという感じですね。月末のドレッシングもあったんでしょうが、強い動きでした。後場、クライスラーがチャプター11を申請することが、ほぼ確実になったと報道されましたが、これは耳にタコができるほど聞かされている材料なので、ネガティブ思考の日本でもさすがに相手にされず、高値圏での大引けとなった。

本日の取引:1社 3勝1敗 +9,000円
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年4月28日 日経平均株価8,493.77(-232.57)
米国株は反落で戻ってくる。日経平均は、昨日米国株の下げを織り込んでいたので、前場は小高く推移する。しかし、後場になると円高の進行、米当局がシティとバンカメに増資の必要性を通知したとの報道から下げに転じ、ズルズルと下げ幅を拡大した。ただ、どうなんでしょうね。米国の金融不安再燃というよりか、決算前にあたかもV字回復が確定したかのように、好材料を織り込み過ぎたというのが一番の原因でしょう。

横ばいを続けていた日経平均ですが、基準線を割り込んでしまい、ベクトルがちょっと下向きになり始めました。目先は4月2日の窓埋めで止まれるかと言ったところ。

本日の取引:2社 2勝1敗 -9,000円
持ち越し:カイ1社 4000株



2009年4月27日 日経平均株価8,726.34(+18.35)
週末のNYが高く、なにもなければCMEに鞘寄せして200円高位にはなったんでしょが、豚インフルエンザの影響で円高になり、日経平均は後場マイナス圏で推移するなど、さえない展開となった。期待外れの展開でしたが、グローベックスがかなり下がっていたことを考慮すると、底堅かったとも言えます。ただ、輸出企業の22年3月期の想定為替レートは、ドル/円で95円くらいで考えている会社が多いですから、目先95円を突破してくるようだと、株にはネガティブですね。

新型インフルエンザのパンデミック(感染爆発)は、専門家に言わせると、今後起きるか起きないかという問題ではなく、いつ起きるかという問題だそうですから、我々も準備だけはしておいた方がよさそうです。私もN95マスクを一応用意しています。今日は当然のようにマスク関連の株がストップ高していますが、株は買えなくてもいいですが、パンデミックになってからマスクが買えなくなるというのは困りますからね。

本日の取引:1社 2勝 +7,000円
持ち越し:カイ3社 4700株



2009年4月24日 日経平均株価8,707.99(-139.02)
米国株はダウ・ナスダックとも上昇して戻ってくる。売られたという感覚はそれほどありませんが、CMEの清算値に一度も届かず軟調な展開。後場になるとドル/円が96円台に入ったことで、昨日の上昇分を吐き出してしまった。今の相場は個別株の動きが激しいので、指数だけを取り上げ、どうこう言うのは非常にナンセンスなのですが、上昇に転じてかれこれ40日ですから、主力どころには、疲れが見えますね。

今週はTCI空売り銘柄とか公的資金銘柄とか、本来買えないところを需給でカチ上げる「石が流れて木の葉が沈む」ような相場でしたから、物色に一巡感が出て、質が悪くなってきた感は否めません。今後は決算発表を見ながら、良くも悪くも冷静さを取り戻して行くんじゃないでしょうか。

本日の取引:3社 5勝2敗 +19,300円
持ち越し:カイ2社 4300株



2009年4月23日 日経平均株価8,847.01(+119.71)
米国株はダウは反落、ナスダックは小幅続伸で戻ってくる。日経平均は手掛かり材料難の中、為替の円高基調を受け前場はジリ安となった。ただ、25日移動平均の8,644円を割り込まなかったことで、後場は買い戻しが優勢になり高値圏での大引け。

ストレステストの結果を懸念する声が増えてきましたが、どう考えるかは難しいところです。ガイトナーが言うように「大部分の銀行は必要以上の資本を備えている」なら100年に1度の金融危機は一体なんだったのかという話になりますし、悪い数字が出れば再び金融不安ということになります。

ただ、時価会計基準まで変えておきながら、ストレステストで市場がパニックになるような数字を素直に出すとも思えません。アメリカの金融機関は、時価会計の緩和にプラスして、負債評価益という特殊な会計処理(自社の信用度が下がるほど会計上の利益が積み上がる仕組み)で利益をかさ上げしているだけですから、ストレステストも茶番になりそうな気がします。ストレステストという、イベントリスクは通過するものの、実際の信用度・財務内容は闇の中ですね。

本日の取引:なし
持ち越し:カイ3社 4600株



2009年4月22日 日経平均株価8,727.30(+15.97)
米国株は反発。ガイトナーが議会証言で「大部分の銀行は必要以上の資本を備えている」と述べたことで、金融株が反発し、前日の下げ幅の約半分を取り戻した。ただ、GLOBEXが弱かったことを考えると、ガイトナーの発言も、あまり信用されていないという感じですね。5月4日のストレス・テストの結果が発表されるまで、ストレスの溜まる相場が続きそうです。

日経平均は、僅か15円高で東証1部の値下がり銘柄数も1,103と多かったものの、個別では年初来高値を更新する銘柄も多く、結構賑わっていました。しかし、エルピーダ・パイオニア・東芝といった急騰している顔ぶれを見ると、こんなんで良いのかなという感じですが、これも相場ですね。

本日の取引:1社 2勝 +7,600円
持ち越し:カイ3社 4600株



2009年4月21日 日経平均株価8,711.33(-213.42)
NYダウは、今年5番目の下げ幅(-289)で戻ってくる。バンカメが好決算を発表したものの、こんなのはとっくの昔に織り込み済みで、市場は貸倒引当金の増加の方を嫌気して-24.33%の急落となった。他の金融株もシティが-19.45%、JPモルガンが-10.73%となり、これらの金融株がダウの下げを主導した。時価会計の緩和で表面上の数字がよくなっても、実状は株価の上昇ほど、変わっていないようですね。

また、昨日の急落は、ターナー・ラジオ・ネットワークというところのブログで「米政府のリポートに基づくと、ストレス・テストの結果19行中16行が厳密には破たんしている」と書いたことも影響したようです。(米財務省は否定) そんなに影響力のあるブログなのか知りませんが、これで本当に相場が影響を受けたのなら犯罪ですね。まあ、時価会計もインチキなので、風説の流布をされても大目に見るんですかね。

日経平均は、米国株安を受け大幅反落になるも、先物は高値引けですし、個別株も売られているというよりは、利食い売りの範囲内といった感じ。少し下がると直ぐにショートカバーが入ってくるので、なかなか崩れません。

本日の取引:2社 3勝 +22,800円
持ち越し:カイ3社 4600株