本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2008年10月7日 日経平均株価10,155.90(-317.19)
日経平均は瞬間1万円割れ。米国株は連日の大幅安で戻ってきて、当然のように売り先行の始まり。とにかく今日も売り気配ばかりで、大型株もなかなか寄り付かない酷い状態でした。まるでゴミでも捨てるような売り方でした。もっともゴミは保有していても金が減ることはありませんから、毎日下がり続けるだけの株券はゴミ以下の存在と言ったところなんでしょう。ただ、今日は一方的に売られっぱなしと言う訳ではなく、指数同様個別も長い下ヒゲをつける銘柄がかなり出ました。ファンドが出す粗大ゴミが後どのくらいあるのかは分かりませんが、無限にあるわけではありませんから、需給的に厳しいのは今週一杯でしょう。

あと本日は先物が大商いでした。先物が20万枚を超える出来高をやったのは、1月23日・3月17日に続いて今年3回目の出来事。1月23日・3月17日から日経平均がリバウンドに入ったことを考えると、今日の27万枚は一つの区切りになるかも知れません。後は世界的な協調政策が出るかどうかでしょう。ただ、日銀も2005年~2006年の好景気、異常円安の時に、ちゃんと利上げをしていれば、今回協調利下げが出来たんですがね。いつも金縛りで動けない中央銀行など存在する意味があるのだろうか。まあ、自民党が日銀に対し、口を出し過ぎたというのもありますがね。

本日の取引:4勝 +48,300円
持ち越し:カイ5社 7,400株



2008年10月6日 日経平均株価10,473.09(-465.05)
日経平均は大幅に続落。週末の米国株は、雇用統計悪も、法案可決も、ほぼ予想通りだったが、買いは続かず続落となる。東京市場は本日もファンドの換金売りが吸収できず大幅安となる。主力株の寄り付き方をみていても、本当に買いが少ないなと感じます。新興市場は個人の投売りもあり、ついにぶっ壊れたように下がりました。

ヘッジファンドは過去20年間で最悪のパフォーマンスになっているようで、今後、年末に向け清算に追い込まれるファンドが急増するのは必至の情勢です。なかでもロング・ショート型のファンドは、米国の空売り規制でショート(売り)が出来なくなったので、それによって当然、ロング(買い)も出来なくなる訳で、その部分での買い需要がなくなります。もっともショートができないと言う事は=ビジネスモデルの崩壊ですから、買っていた銘柄もファンドの清算に伴い売らざる得なくなります。それによって彼等がロングしていた割安な株ほど叩き売られるという歪みが日本でも起きているという具合です。他にもロングオンリーのファンドからも換金売りも出ていますし、とにかく買い手がいないので、面白いように値段が下がってしまいます。

ただ、悲観することはありません。彼等は時間的制約や顧客の要望で値段に関係なく売らざる得ないのですが、個人投資家はそのような制約はありませんから、バーゲンセールになったものは黙って拾って行けばいいのです。考えて見て下さい、日経平均が18,000円の時は喜んで買っていた人が、値下がりリスクが低くなった10,500円を買えないというのは変な話ですよ。

本日の取引:カイのみ
持ち越し:カイ5社 6,300株



2008年10月3日 日経平均株価10,938.14(-216.62)
日経平均は続落。米国株は新規失業保険申請件数と8月の製造業受注が、予想を超える悪化を示し大幅安で戻ってくる。日経平均は本日も指数だけを見ると、たいしたことない下げですが、ファンド・クローズの流れに伴い、主力株でも対象になっているものは昨日同様メタメタに売られた。特定の個別株を見ていると、昨日・今日で日経平均が既に1万円を割れたような酷さです。ファンドの45日前ルールで、今月15日まではこの手の売りが警戒されます。ただ、昨日・今日とかなり前倒し的に進んでいると思われるので、こんな売りがいつまでも続くわけではありません。

今晩、米国では雇用統計と金融安定化法案の下院での採決という二大イベントがあります。どちらも結果は既に分かりきっていますが、市場がどう反応するかは別問題。まあ今回は期待値が低いので、大波乱はないでしょう。

本日の取引:カイのみ
持ち越し:カイ4社 4,900株



2008年10月2日 日経平均株価11,154.76(-213.50)
NYダウは200P以上下げる場面もあったが、引けは小幅安で戻ってくる。日経平均は何故かCMEが高かったこともあり小高い寄り付きとなった。ただ金融安定化策が上院で可決されたというニュースが流れても無反応で、逆にそこから売りが加速し、先物は安値引けとなった。こういうものは内容も大事ですが、タイミングが一番重要ですから、先に下院で否決された時点で既に材料としては終わっているという感じです。明日下院で可決されても同じでしょう。

日経平均は200円安と、たいしたことない下げですが、指数の表示が壊れているんじゃないかと思うほど、中身は酷いものでした。買われていたのはディフェンシブだけで、鉄鋼・自動車・機械・ハイテクの主力どころが売られ、新興以外でいままで比較的下げの緩かった東証1部の中・小型株までもが、今日は軒並み叩き売られました。まあ、叩き売られたように見えるが、実際はちょっとした売りでも、それを吸収できるだけの買いが入らない、という表現の方が正しいのかも知れません。

ロング・ショートのアンワインドも当然でていたのでしょうが、ロングオンリーのファンドからも換金売りが出ていたように見受けられます。松井証券で個人の信用買いの評価損をみると、昨日の時点で-29%でしたから、今日は恐らく-30%を超えてくるでしょう。詳細に調べていませんが、松井で-30を超えるというのは、初めての出来事だと思います。いままで虫の息でどうにか生きながらえてきた個人投資家も、そろそろ限界が近づいている感じです。レベル感で言えば今は間違いなく買いなんですが、とにかく買いが入らない環境下ですから、ファンドの換金売りを引き金に、一気に下にオーバーシュートする可能性も頭に入れた上で資金配分をしたいものです。

本日の取引:カイのみ
持ち越し:カイ4社 4,500株



2008年10月1日 日経平均株価11,368.26(+108.40)
NYダウは時価会計制度を見直すなどという滅茶苦茶な話も出てきて、急落した分の6割強を取り戻して戻ってくる。日経平均は昨日NYより下げ方が緩かった分、戻りも弱かった。それにしても1/4すら戻せないのは弱すぎですね。外国人もマザーマーケットが大荒れですから、日本株までは手が廻らないという感じ。金融安定化策は、今後再可決されても好材料にはならず、下手すれば材料出尽くしになってしまうかも知れません。

日本は短観の大企業・製造業の業況判断指数が5年3カ月ぶりのマイナスに落ち込んだのも、戻りの足を引っ張りました。米国の金融危機ばかりに気をとられていますが、国内の景気減速の方も深刻です。恐らく今後、業績の下方修正ラッシュになるでしょうから、手出し無用という雰囲気が市場に出てきちゃっていますね。今後はPERとか配当利回りとかいう指標は、業績が悪くなれば簡単に変わってしまいますから、なんの役にも立たなくなります。景気減速下で買い下がるならキャッシュリッチな低PBR銘柄だけにするべきでしょう。

本日の取引:2社 3勝  +15,500円
持ち越し:カイ2社 4,100株



2008年9月30日 日経平均株価11,259.86(-483.75)
金融安定化策が下院でまさかの否決となり、NYダウは777Pの暴落となる。しかし、否決するとは夢にも思いませんでした。実に愚かですね。どのみち公的資金を入れざる得ないに、選挙のことしか考えていないのでしょうか。高給を貰って好き放題やっていたウォール街を税金で救済するのは、けしからんという国民の感情に迎合した愚かな決定です。ただ、NYダウも年初から20%も下げていませんでしたから、議会も国民もなんの実感もなかったのかも知れません。このまま先延ばしすれば金融機関がバタバタ倒れ、75兆円などという小銭では足りなくなります。金融に疎い議会も国民もその時になって初めて事の重大さに気づくのでは悲劇です。法案を否決した議員も、昨日の下げでかなり驚いたでしょうから、最終的には法案は成立せざる得ない状況に追い込まれると思われます。しかし、ただでさえ骨抜きになった法案が、更に軟弱なものに修正されれば、再可決されてももう何の効果もないかも知れません。

日経平均は寄付きこそパニック的に下げましたが、その後は先物が400円近く戻すなど荒っぽい動き。ただ今日も出来高は少なく、セリングクライマックスという感じもしませんでした。日本株はPBRからみれば、既に売られすぎに来ていますから、中長期の人はこういう時に確りした会社を買っておけば、報われるでしょう。

本日の取引:2社 2勝1分  +14,000円
持ち越し:カイ4社 4,500株



2008年9月29日 日経平均株価11,743.61(-149.55)
日経平均は続落。米国は金融安定化法案の大筋合意となりましたが、これは当たり前の話で、合意がなされなければ、再び大惨事が起きるだけです。ただ、ゴタゴタやった末に金融機関に厳しい条件が幾つも課せられたので、株式市場は素直に好材料という反応は出来ませんでした。もっとも、どれも想定内の動きと言えるでしょう。しかし、これで米国株が騰がらないと、残っているのは利下げカードしかなくなります。ただ、まずインフレが落ち着くのが条件ですし、米国が単独でやるとドル不安が再燃しますから、各国が協調利下げ出来るかが今後の焦点となりそうです。

日経平均は10時ぐらいまでは堅調に推移したものの、その後は買い手不在が顕著となり、ズルズルとマイナス圏に沈んだ。先物は安値引け。それにしてもボリュームが寂しいですね。ゴールドマンとモルガン・スタンレーが銀行屋に移行した為、当局の規制が厳しくなり、ヘッジファンド向け融資が細ると言う話もその通りだと思いますし、そういうポジションクローズに伴う反対売買が出ているのか、個別の動きも掴みずらくなっています。

本日の取引:2社 2勝 +14,300円
持ち越し:カイ3社 4,400株



2008年9月26日 日経平均株価11,893.16(-113.37)
日経平均は続落。米国株は反発するも、ワシントン・ミューチュアルの破綻や金融安定化法案が詰めの部分で揉めていることもあり、GLOBEXが終日軟調に推移。日経平均もそれに引きずられる形で冴えない展開となった。

まあアメリカの議会もそれほど愚かではないでしょうから、この法案を潰せばどうなるかは良く認識していると思います。従ってこの部分での心配はしていません。ただ、法案が原案に近い形で通っても、中小銀行の破綻や再編は寧ろこれからが本番ですから、金融危機が直ぐに収まるというものではありません。もっとも大手どころがほぼ片付いたので、先週を上回るような金融危機が今後出るかといえば、それは無いと思います。しかし、市場原理主義のアメリカが公的資金を注入したり、空売り規制をしたり、為替介入を匂わせたりしたのですから、もう他国に市場原理主義を押し付けることは、今後できないでしょうね。

本日の取引:1社 1勝1敗 +4,000円
持ち越し:カイ2社 4,100株



2008年9月25日 日経平均株価12,006.53(-108.50)
日経平均は反落。昨日、米国株の大幅反発を先取りする形で上昇した東京市場だが、ダウは続落、ナスダックは小幅高と冴えない展開で戻ってくる。

寄り前は大幅反落しても仕方なしという環境でしたが、意外に今日もしぶとい動きでした。配当落ち分の84円を差し引けば実質24円安ですからね。NYダウが3日間で600P近く下げているのを考えれば、日本株も強くなったものです。ただ、現物のボリュームが急速に萎んだところを見ると、買いが入ったというよりか、単に売り物が少なかっただけとも言えます。一方、先物の商いは活況なので、結局、昨日も今日も先物に振り回されているという感じですね。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:カイ2社 4,100株



2008年9月24日 日経平均株価12,115.03(+24.44)
連休中のNYダウは500Pを超える急落。金融安定化法案も早速議会でケチがつき、不透明感が強まった形。ただ、米議会も国民向けのポーズをしているだけでしょうから、先に発表した内容で早晩決着するでしょう。

日経平均は米国株安を受け、大幅反落になると思いきや、意外に堅調な展開でした。ゴールドマンが発表した一連の資本調達が好感され、GLOBEXが大幅高だったのが大きいと思いますが、それだけで米国の500P安を撥ね返すというのも違和感があります。まあ現物の商いが薄いので、先物でどうにでも振らされてしまうというのはありますがね。ポジティブに考えれば、野村やメガバンクによる米投資銀行に対する積極展開が評価されたと云うことなんでしょう。ただ、買収した後が問題ですからね。ロックフェラービルを買収した三菱地所の教訓が活かされるといいんですが。

本日の取引:1社 1勝 +9,000円
持ち越し:カイ2社 4,100株



2008年9月22日 日経平均株価12,090.59(+169.73)
日経平均は続伸。週末の米国高を受け、買い先行の始まり。CMEの清算値がちょっと異常な値段でしたから、そこまでは行かないとは思っていました。ただ、先物が12,230円で寄り付き、ほぼ寄り天で安値引けになったのも想定外の弱さでした。相場の中身も、直近売り込まれたところに買戻しが入っている以外は目立った動きもなし。東京市場が明日休みなのもマイナスでしたね。なにせ市場が荒れているときですから、2日分のNYの動きを考えれば、売りも買いもポジションは傾けられません。

米国は金融安定化策と言うか、単なる売り方への恫喝が効いて戻していますが、素直に纏まる話でも金額でもないので、市場の疑心暗鬼は簡単には収まらないでしょう。今後、政策の詳細が明らかになり、楽観や悲観を繰り返しながらと言ったとろでしょう。

本日の取引:3社 4勝 +24,500円
持ち越し:カイ2社 4,100株



2008年9月19日 日経平均株価11,920.86(+431.56)
昨晩の米国株は一時マイナスになるなど不安定な動きでしたが、政府による「不良債権買い取り機構」の設立報道を受け急伸。ただ、昔のRTC(整理信託公社)の時と違って、今回は複雑なデリバティブ商品となって市場に散らばっている訳ですから、どれだけ実現性がある話なのかは不透明です。ただ、売り方にしてみれば、かなりプレッシャーになる話なので、慌てて買い戻しに走ったと言ったところでしょう。更に、SECが昨日の空売り規制とは別に、空売りそのものを一時的に禁止する措置の準備を進めているとの報道もあり、米国株は時間外でも大幅高で推移。日経平均も直近売り込まれたセクターを中心に大幅反発となった。一方、直近堅調だったディフェンシブは弱く、典型的なリターン・リバーサルな1日でした。

日本は政権投げ出し後の総裁選に忙しいので、株価対策のカの字も出てきませんが、アメリカは上記の通り、イギリスは金融株の空売り禁止、中国は利下げ、ロシアは公的資金での株の買い支えと、各国株価対策に必死です。力技で市場を押さえ込むのは、筋がいい話とは思えませんが、なんとかしようと言う気持ちは伝わってきます。日本を除く各国の危機意識の共有で、ある程度は株価が戻るかも知れませんが、結局、株価はファンダメンタルズに収束するので、パニックが一段落した後が本当の正念場でしょう。

本日の取引:1社 2勝 +15000円
持ち越し:カイ4社 4,600株




2008年9月18日 日経平均株価11,489.30(-260.49)
日経平均は反落。米国株はAIGの救済も、金融システム不安は後退せず大幅安。日経平均は年初来安値を更新後、引けにかけ下げ渋る展開。米国で今日から始まる、無期限・全銘柄を対象にした空売り規制を前に、先物にNYの上昇を見込んだ先回り的な買戻しが入ったと言ったところか。

前回の空売り規制は心理的効果もあり、それなりに効きましたが、今回はどうでしょうね。マーケットに介入するのはアメリカの原理原則に反する行為ですが、もうこのぐらいしか手がありません。空売り規制も公的資金も日本がやったときには、さんざん馬鹿にされましたが、まさに因果応報というものでしょう。

ただ、リーマンを潰したのは間違いだったと思いますね。個人的にも感情論で言えば、負けた時だけ国が救済するというのは、許せない話ですよ。しかし、金融システムが危機になるような時は、モラルを論じても無意味ですし、当事者だけでなく国民全体が不幸になるだけです。過剰なレバレッジをかけた連中が悪いと責めるのは簡単ですが、連中も犯罪行為をやっている訳ではなく、資本主義のルールのもとでプレーしているだけですからね。自己資本の何倍もレバレッジをかけることができる、ルールそのものを規制するべきでしょう。そうしなければ今回の危機が終わっても、喉元過ぎれば熱さを忘れるではないですが、同じことを繰り返すだけです。CDSの6,300兆円なんて、どうこうできる金額ではないですよ。

本日の取引:2社 4勝1敗 +17,500円
持ち越し:カイ2社 4,100株



2008年9月17日 日経平均株価11,749.79(+140.07)
米国株は反発。FOMCは金利据え置きも、FRBがAIGに融資を検討しているとの報道を受け、引けにかけ切り返した。まあ、金融機関のバランスシートが痛んだ状態で、幾ら利下げをしても、なんの効果もないことは、既に日本でも昨年のアメリカにおいても証明されていますから、賢明な判断でしょう。

日経平均は米国株が反発したことで買い先行の始まり。FRBからAIGに対する9兆円の救済策が前場中ごろに正式発表され、先物主導で上げ幅を拡大する場面もあった。ただ、買戻しが一巡すると、追撃買いは入らず伸び悩んでの大引けとなった。指数こそプラスでしたが、メガバンク・自動車・鉄は軟調で、僅か140円高ですが、それさえもおこがましい内容でした。実際、前回ファニーメイとフレディマックを救済した時も、1日しか持たなかったので、まだ次のターゲットが出てこないか疑心暗鬼と云ったところ。

アメリカもさすがにAIGは潰せませんでしたね。リーマンでもかなりのインパクトでしたが、AIGはCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)のメインプレーヤーであり、リーマンよりカウンターパーティーも多いので、こんなところを破綻させたら、6,300兆円のCDS市場に火が点き、金融パニックになります。選挙やモラルがどうこうと言っている事態ではなかったと云うことでしょう。しかし、アメリカも際どいことをやってますね。裏読みすればAIGの救済は最初からの既定路線で、その前に国民感情に配慮してリーマンを潰したということかも知れません。そうでなければ、助けたり、助けなかったり、あまりにも場当たり的な対応です。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:カイ2社 4,100株



2008年9月16日 日経平均株価11,609.72(-605.04)
日本が3連休の間に相場環境は激変。金曜日まではリーマン・ブラザーズもベアーの時みたいに、なんとかなるんじゃないかと、根拠のない楽観をしていましたが、あっけなく破綻。アメリカは大統領選挙も近いので、国民にモラル・ハザードと受け取られることを避けたかったのでしょう。ただ、倫理的問題はおいといて、アメリカの場合は投信を含め株を持っている人が多いですから、株価を急落させる方が、より国民負担になると思うのですがね。

また、次のターゲットとされていた、メリルがバンカメに身売りとなる。これはリーマンみたいに株価が3ドルとかになってからだと、日本の長銀とかもそうでしたが、株価に会社が殺されることになりますから、これは迅速な判断でした。ただバンカメも泥舟を買ったせいで、当日株価が20%も急落するなど、この先どうなるか予断を許さないことろ。まだAIGもやばそうですし、これだけデカイとこを潰すと、カウンターパーティーリスクによる連鎖倒産も懸念されます。あまり前例がないので、どこにどういう形で歪がでるのかは分かりません。

日経平均も当然、各国の下げ幅と同じ5%近い急落となり、3月安値を更新した。ギャップダウンが激しかったので、ザラバの動きは限定的でしたが、個別は結構荒い動きをする銘柄も多かった。変な動きをした銘柄は、株式市場から金を引くための買戻し、いわゆるロング・ショートのアンワインドですから、勘違いしない方がいいでしょう。こうなるとファンドは流動性の高い大型株から手仕舞いをするので、突っ込み買いも順番は間違わないようにしたいところ。FOMCでパニックになったバーナンキが利下げをする可能性も出てきましが、リーマンを潰した後でどれだけ効果があるのか難しいところ。

本日の取引:1社 2勝 +8,000円
持ち越し:カイ3社 4,200株



2008年9月12日 日経平均株価12,214.76(+112.26)
米国株はリーマンの買収観測が出て引けにかけ上昇。日経平均先物は、昨日のイブニングセッションで12,000円を割れていたが、米国株高を好感し買い先行の始まりとなる。ただ、メジャーSQは12,295円と高めに決まり、これにはザラバ一度もタッチできず幻のSQ値となる。

後場にはズルズルと前日比マイナスになる場面もあり、112円高も上値の重さばかりが目立った。逆に金融株は、日本の連休中に米国で好材料が出ると、またカチ上げられるので今日もせっせと買戻しが続いていました。しかし、ハイテク株は弱いままですし、金融のショートカバーだけでは迫力がありません。その金融もリーマンが救済されても、次はメリルなんて話が既に出ているようでは、エンドレスですね。ただ、日本株も12,000円前後での買いは、そんなに割高ではありませんから、いいものは拾うというスタンスで良いんじゃないでしょうか。

本日の取引:1社 2勝 +15,000円
持ち越し:カイ2社 4,100株



2008年9月11日 日経平均株価12,102.50(-244.13)
日経平均は3日続落。やはりと言うか米国株はショボイ上昇で終わり、昨日、大幅高を期待して下げ渋った日本株は、直近の安値を割って売られた。ただ、本来なら昨日300円下がるところだったので、合わせて一本になっただけ。米国との写真相場は継続しています。あすはMSQ、今晩の米国次第ですが、一旦アク抜けるのか、3月安値を目指すのか、難しいところですね。本日の終値から下は、今年2日間だけしか滞留時間がない価格帯ですから、先物で売り仕掛けをやられるとつらいところです。

株が一向に下げ止まらない中国では、とうとう言論統制をするようです。まあ、元から言論の自由の無い国ですが、株の論評まで検閲しますかね。株価下落で中国当局、ネットでの論評に検閲強化

本日の取引:カイのみ
持ち越し:カイ2社 3,200株



2008年9月10日 日経平均株価12,346.63(-54.02)
米国株は、リーマンが45%急落するなど金融不安が再燃し、大幅下落で戻ってくる。日経平均はCMEにサヤ寄せ後、直近安値を下回るが内需系銘柄に買戻しが入り下げ渋った。

後場になると、昨夜、協議が打ち切られたと報じられた韓国産業銀行が、リー マンの経営権を取得するとか、米政府が救済に乗り出すとか、いろんな噂が飛び交って先物主導で乱高下。また、リーマンの決算が本日に前倒しになったことで、悪くても一旦アク抜けするという読みもあったのでしょう。アメリカも問題が山積みですが、原油が急落し、ドルもこれだけ戻ってくれば、無いとは思いますが、なにせバーナンキのことですから、利下げという選択肢も無視できなくなります。この辺は神経戦ですね。本日も米国株の反発を先取りした形になったので、一昨日のようなことに成らなければいいですね。

本日の取引:2社 4勝1敗 +13,000円
持ち越し:カイ2社 2,100株



2008年9月9日 日経平均株価12,400.65(-223.81)
NYダウは期待したほど戻らず、ナスダックに至ってはバズーカ砲どころか水鉄砲程度の反発。日経平均は、昨日やり過ぎた分が剥げ落ちる。今日など見ていても、金融や不動産には引き続きショートカバーが見られましたが、その他は商いも低調で早くも様子見状態。

なにも考えていない相場解説では、昨日の反動安と書くのでしょうが、実際の中身はもっと悪いですね。昨日、大幅高した金融株は、今日はそれほど下がっておらず、逆にハイテク銘柄などは、昨日の上昇分以上の下げになっている銘柄が多い。結局、買戻し以外は殆ど入っていないという状況。

本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:カイ2社 2,100株



2008年9月8日 日経平均株価12,624.46(+412.23)
週末の米国株は、雇用統計が悪く売り先行の始まりも、前日に大きく下げていたこともあり、反応は限定的。為替も雇用統計後に105円台に突っ込みましたが、これで一旦材料出尽くしとなり、クロス円も含めて大幅な円安となり戻ってくる。更に日曜日に、ファニーメイとフレディマックへの公的資金による救済案が示され、日経平均も大幅に窓を空けての反発となった。メガバンクや直近売り込まれたセクターを中心に終日買戻しが続いた。

公的資金の注入に関しては、英FT紙が「バズーカ砲使った」とか書いていますが、そもそも7月に法案が通り、実質破綻している2社を救済するのは既定路線だったはず。それでここまでマーケットが反応するとは、個人的にはちょっと意外でした。直近の株価が下げていたのは、アメリカの金融不安というより、世界的な景気減速が主だったので、買戻しが一巡すれば上値はまた重くなるでしょうね。日経平均の本日の上げ幅(3.38%)をNYダウに当て嵌めると379ドル高、ナスダックは76ドル高ですから、まずは今晩の米国株が期待通りに動くかに注目です。

本日の取引:1社 2勝 +18,000円
持ち越し:カイ1社 2,000株