マーケットトーク
2008年9月5日 日経平均株価12,212.23(-345.43)
米国株の急落を受け、ほぼ全面安の展開。日経平均先物はCMEにサヤ寄せした後は、あまり大きな動きはなく膠着感を強めた。昨日発表されたADP全米雇用報告が弱かったので、今晩の米雇用統計を前に様子見といったところ。
為替で特にクロス円が大きく円高に振れてきたのが大きいですね。本日、年初来安値を更新したソニーなどは、ユーロ円の方が業績に与える影響が遥かに大きいですから、止む無しと言ったところ。対ユーロに関しては、どの企業も甘い想定レートでしたから、今後この部分での下方修正が出てくるかも知れません。本日の下落でオシレーター的には、いいところまできたと思います。ただ、個別銘柄の今日の下げ幅は、年初や3月の時と比べ、かなり物足りなさも感じます。来週ボラが高まってくれば、売りでも買いでもチャンスはあるでしょう。
本日の取引:2社 2勝2敗 ±0円
持ち越し:カイ1社 2,000株
2008年9月4日 日経平均株価12,557.66(-131.93)
日経平均は反落。今日も指数だけ見ると比較的安定していますが、中身は大荒れでした。基本的には昨日強かった銘柄は今日も強く、弱かった銘柄は今日も弱かった。昨日言ったロング・ショート系ファンドの手仕舞いが継続している印象です。これも憶測ですが、原油を始めとする商品市場の急落で痛手を負ったヘッジファンドの一部が、日本株に換金売りを出しているのかも知れません。⇒ファンド閉鎖は序幕
昨年もそうですが、この手の売りがどこまで続くかは推測できないのが厄介です。そして株価が下がることで、機関投資家はロスカットルールで投げてきますし、更にトレンドフォロープログラムが自動的に売りを出してきます。ここ2日間だけでも、ちょっと信じられないような下がり方をした銘柄も多いので、更に突っ込めば短期逆張りも有効でしょう。
本日の取引:1社 2勝 +9,000円
持ち越し:カイ2社 3,500株
2008年9月3日 日経平均株価12,689.59(+80.12)
日経平均は反発。米国株は原油安を受け大幅高でのスタートでしたが、買いは続かず続落。日経平均は、円安と2日で460円下げた反動もあり、反発となった。ただ、内容的にはかなり2極化した状態でした。一見、原油安メリットを受けられる銘柄が中心に買われたと云う印象ですが、そもそも原油安がデメリットになる企業は殆ど無く、ここまで2極化したのは、恐らくロング・ショート系ファンドの手仕舞いによるものではないか。従ってあまり評価はできない内容。
本日の取引:1社 2勝1敗 +8,000円
持ち越し:カイ2社 3,100株
2008年9月2日 日経平均株価12,609.47(-224.71)
日経平均は続落。米国株は休場でしたが、福田首相の突然の辞任を受け始まった日本市場。こう言ってはなんですが、福田さんは殆どレームダック状態だったので、マーケットへの影響は限定的でした。それよりハリケーン「グスタフ」の勢力が弱まったことで原油が時間外で急落。それを好感して前場は小高く推移した。しかし、後場なか頃から、先物に大量売りが出て一時12,500円割れまで急落。このところザラバのボラが低かったので、ちょっと不意をつかれたかたち。今日のところは12,500円で下ヒゲをつけましたが、ここから下は3月安値まで抵抗がない価格帯ですから、上値が重いと見れば、今日のような売り仕掛けも入り易くなるでしょう。
それにしても、日本の政治はどうなっているんですかね。2人続けて途中で放り投げるとは、呆れてしまいます。何の苦労もせずに、のほほんと育った2世議員は根性も能力もないですね。しかし、いい歳した大人が「わたしは自分自身を客観的に見ることができる。あなたとは違う」と記者に逆ギレして辞めるのを見ていると、情けなくなりますよ。そんなに客観的に自分を見れるなら、最初から分不相応な首相になど立候補しなければいい。
本日の取引:2社 2勝 +14,000円
持ち越し:カイ2社 3,100株
2008年9月1日 日経平均株価12,834.18(-238.69)
日経平均は反落。週末の米国株の下落を受け売り先行の始まり。最近、先物は寄り付きから30分ほどしか動きが無く、今日もギャップダウンした後は狭い値幅で終始しました。オーストラリアの利下げ観測やイギリスの景気減速など、クロス円が円高に振れたこともあり、ドル円でも円高基調となった。現在、日経平均(主力輸出企業)を支えているのは、はっきり言って円安だけですから、ここで円高になるのは厳しい。日経平均は10週に亘り週足基準線でブロックされており、今週もここを越えるのは大変そうです。
個人的には、日経平均は意外に頑張っていると思いますが、ジャスダック市場などは、PBR1倍割れ企業がとうとう7割にも達し、2003年の信用危機のような状態です。いかに個人の資金が逃げているかということですね。
本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:カイ2社 4,100株
2008年8月29日 日経平均株価13,072.87(+304.62)
日経平均は大幅に続伸。米国株は4-6のGDP改定値が大幅に上方修正され急騰。これに関しては、弱い内需を外需が補った形で、ドル安もかなり効いたようです。ただ、ユーロ圏は4-6から減速が鮮明になっていますから、今後どこまで外需で補えるかは疑問の残るところです。アメリカはドル安を放置すれば原油高・インフレを招き、逆にドル高が行き過ぎれば、今度は頼みの外需が落ち込むという板挟み状態です。まあ、今やアメリカは立派な為替操作国ですから、その辺は上手くやるんでしょう。
日経平均は、寄り天になりそうな雰囲気もありましたが、あまり抵抗なく13,000円を超え、高値圏での大引けとなった。今日は月末ということもあり、みんな上げ賛成ということで、ベクトルが合った感じ。ドレッシング買いも多少あったのでしょう。日経平均は日足基準線を超えましたが、今日だけの動きでは、まだ信用できないと言ったところ。
本日の取引:2社 3勝1敗 +16,000円
持ち越し:カイ2社 4,100株
2008年8月28日 日経平均株価12,768.25(+15.29)
米国株は耐久財受注が市場予想を上回り反発。日経平均は買い先行の始まりも、CMEの清算値には一度も届かず、ほぼ寄り天となった。売買代金は多少増えましたが、これは材料の出たリコーとキヤノンとのロング・ショートによるもの。相変わらず開店休業状態です。相場が動かないときに、自分が動いても仕方ないので見送りですね。
相場がこんな調子では書くこともないのですが・・・ そうそう、キヤノンは読み方は「きゃのん」ですが、書く時は「きやのん」なんですよね。ここまでなら知っている人も多いと思いますが、名前の由来は知らない人が多いでしょう。なんでも創業者が観音様を信仰していたので、カンノン→キヤノンになったようです。
本日の取引:なし
持ち越し:カイ1社 4,000株
2008年8月27日 日経平均株価12,752.96(-25.75)
日経平均は小幅に続落。米国株が小動きで戻ってきた時点で、動かない相場になることは予測できましたが、正にその通りの動きでした。仕方なく小型株に資金が流れていたようですが、とくに言うこともありません。
ロシアが南オセチアなどの独立を承認するなど、強気な対応ですね。低迷していた経済が資源高の御蔭で復活しましたから、強気にもなるでしょう。資源を巡っては、反米で資源大国のイランやベネズエラは当然ロシアに付くでしょうから、そうなると世界経済にとってかなりのリスクになります。更に中国が加わるようなことになれば、軍事的にもアメリカを中心とするNATO軍と、ほぼ互角の戦力でしょう。イラク戦争も結局、石油利権を巡ってのものでしたが、その後アメリカが誘導したとも云える原油高で世界のミリタリーバランスまでもが大きく変わってしまった。アメリカはそれを予測していたのだろうか。サブプライムどころの話ではないでしょう。
本日の取引:なし
持ち越し:カイ1社 4,000株
2008年8月26日 日経平均株価12,778.71(-99.95)
日経平均は反落。米国株はAIGの投資判断の格下げなどから、再び金融株が売られ急落。日経平均はCMEにサヤ寄せした後、下を試したが一昨日の安値を割らなかったことで、その後は買戻しが優勢になり下げ幅を縮小した。為替が109円前半から後半にジリ安に推移したのも、為替と先物の間でなんらかの裁定が掛かっているので、日経平均にはプラスに作用した。ただ、この底堅さが明日に繋がるかと言えば、あまり関係ないのが今の市場。とにかくザラバの動きが鈍いので、日計り派にはつらい相場。
本日の取引:1社 1勝 +6,000円
持ち越し:カイ1社 4,000株
2008年8月25日 日経平均株価12,878.66(+212.62)
日経平均は反発。商いは今年最低も、円安・原油安・米国株高を受け堅調な展開。しかし、指数の上げ幅ほど強さは感じられませんでした。売買代金が3年ぶりの低水準では、買戻し以外には何もナシと言う感じ。連日薄商いと言われますが、考えてみればここ数年の出来高が凄かっただけで、それまでは1日通して3~5億株ぐらいが普通でしたからね。それを思えば、現状まだ10億株以上ありますから、薄商いと言うのも若干違和感があります。ただ、先物の取引は落ちていませんから、現物とのバランスが悪くなったという感じはします。
チャートからは本日、3回頭を押さえられた転換線12,950円が目先の攻防ラインだが、日本株は米国株次第、米国株は原油次第と云った流れが続きそうです。
本日の取引:2社 2勝 +11,000円
持ち越し:カイ1社 5,000株
2008年8月22日 日経平均株価12,666.04(-86.17)
日経平均は続落。米国株は小動きでしたが、日経平均は上がる気配すら見せず軟調な展開。この流れ、似ていますね。日経平均が12連敗した時と。大きく売られもしないが、市場から1人抜け・2人抜けと言った感じで、ジワジワと下値を切り下げて行きます。チャートも7月安値を切ってしまい、月足先行スパン(雲下限)で止まれるかどうか、来週は正念場でしょう。ただ、イメージとしては雲下限で止まって上に騰がって行くような感じには見えませんね。一旦、下抜けて12,000円前後で仕切り直しの方がイメージし易い。
女子ソフトは頑張りましたが、オリンピックの野球は残念でした。普通にやれば楽勝で勝てる相手なんですが、なんて言うか、選手が頭を丸めたり悲壮感だけが全面に出てしまい、今回も空回りしてしまった感じですね。勝負事は難しい。
本日の取引:買いのみ
持ち越し:カイ2社 5,100株
2008年8月21日 日経平均株価12,752.21(-99.48)
日経平均は続落。米国株は小幅高で戻ってくるが、プラスだったのは寄り付きの一瞬だけ。主力株がジワジワ売られ、なんとなく市場も諦めムードでした。後場に円高が進んだ割には頑張ったとも言えますが、円安基調のときも、為替にはあまり反応していなかったので妥当な動きとも言えます。しかし、こんなボケた動きが続くなら、急落してくれた方が良いんじゃないかという気もしてきます。
あまり書くこともないので、最近変更になった、主要企業の直近想定為替レートを載せておきます。対ドルに関しては各社まだ余裕のあるところですが、対ユーロでは余裕がありません。今のところECBが利下げする兆候はありませんが、ハイテク企業は対ユーロの売り上げが大きいので、今後注意してみる必要があるでしょう。
想定為替レート | 1円変動による営業利益の増減 | |||
対ドル | 対ユーロ | 対ドル | 対ユーロ | |
トヨタ | 105円 | 161円 | 350億円 | 60億円 |
ホンダ | 101円 | 162円 | 200億円 | 30億円 |
ソニー | 105円 | 162円 | 40億円 | 70億円 |
キヤノン | 105円 | 163円 | 99億円 | 56億円 |
松下 | 100円 | 155円 | 25億円 | 16億円 |
本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:カイ1社 5,000株
2008年8月20日 日経平均株価12,851.69(-13.36)
米国株は金融不安の蒸し返しにプラスして、卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回り、インフレ懸念も再燃して続落。日本株も朝から冴えない展開でしたが、昼休みに中国株が6%も急騰したことで、後場寄りに先物が100円程ギャップアップ。ただ、現物の薄商いは相変わらずで、上値を追う向きはなく、引けは小幅安となった。
しかし、現物の薄商いは深刻ですね。値ごろ感は出ているんですが、なんと言っても現物のシェアの60%は外国人ですから、彼等が動かないことにはどうしょうもありません。
本日の取引:1社 2勝 +9,000円
持ち越し:カイ2社 5,100株
2008年8月19日 日経平均株価12,865.05(-300.40)
米国株はバロンズの政府系住宅金融2社に対する公的資金投入報道が嫌気され下落。正確には株主責任を取らされるかも知れないと言うところが、嫌気されたんでしょうが、ファニーメイもフレディマックも実質破綻しているような会社ですから、今更という感じですね。
日経平均は米国株安を受け反落。昨日とは逆の動きで、薄商いの中、前場先物主導で一時380円安まで急落。そして後場はいつものように動かなくなり、そのまま大引け。結局、昨日先物を買った欧州系の2社が今日は売っただけという相場。ただ、TOPIXはサポートラインを下抜けてきましたし、日経平均は7月16日安値が意識される。少しずつ外堀が埋まってきているのは嫌な感じ。
本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:カイ5,000株
2008年8月18日 日経平均株価13,165.45(+146.04)
日経平均は続伸。週末の米国株は小動きだったが、原油安、円安基調と外部環境はまずまず。ただ、なぜかCMEは安く、そのままサヤ寄せしての始まり。しかし、朝方の売りが一巡すると、一気に先物に買戻しが入り13,270円まで急騰。先物を安く買い戻したい向きが、CMEから価格操作していたとしか思えない変な動きでした。
もっとも今日も動いていたのは午前中だけで、後場は惰性でダラダラとヤル気の無い相場。外国人も活気の無いマーケットに1日付き合っていられないと言うことでしょうか、このところ前場でお帰りになるようです。まあ、欧州系の証券会社のポジション調整をその都度、理屈をつけて解説しても意味はありませんがね。
本日の取引:1社 1勝 +10,000円
持ち越し:カイ4,000株
2008年8月15日 日経平均株価13,019.41(+62.61)
日経平均は反発。米国株の反発、為替の円安基調を受け終日堅調な展開。ただ、先物も現物も商いは閑散だった。8月に入ってから130-135の揉み合いが続いていますが、決算が冴えなかった割には健闘としていると言えます。
日経平均の上値が重いのは、16倍を超えているPERの高さと言えます。しかし、ドル円が110円で安定すれば、トヨタなども上方修正を織り込みにいくでしょうから、レンジが一段切り上がることも可能でしょう。政府がしょうもない景気対策をするより、円安になる方が日経平均の為にはプラスになります。変な話ですが、外需に依存するしかない国なので仕方ありません。
本日の取引:1社 1勝 +20,000円
持ち越し:カイ2,000株
2008年8月14日 日経平均株価12,956.80(-66.25)
日経平均は続落。米国株は続落も、NYタイムでクロス円が買い戻されたことで、対ドルでも円安が進み、CMEは小安い水準で戻ってくる。ただ、寄り付き直前に大口の先物売りが出て12,900円で安寄りした後、今度は一気に200円戻す荒い値動き。しかし、先物に動きがあったのは其処までで、後は放置状態でした。
今日は指数だけみると殆ど動いていないような相場ですが、東証一部でも突然急落する銘柄が多かった。全市場でもストップ安が93銘柄もあり、見た目より遥かに悪い印象です。アーバンの破綻の影響もあったのでしょうが、日経平均が底堅い反面、新興3市場は3月の安値を遥かに下回り、連日安値を更新している状態ですから、追い証絡みの投売りが出ているんでしょう。それが東証1部の小型株にも影響している感じです。ただ、小型株は美味しい水準になった銘柄も多く投資のチャンスともいえます。
本日の取引:買いのみ
持ち越し:カイ4,000株
2008年8月13日 日経平均株価13,023.05(-280.55)
日経平均は続落。米国株安・円高を受け売り先行の始まり。薄商いの中、先物主導で節目の13,000円を割り込む場面もあったが、後場に円高が一服すると、買戻しが入り若干下げ渋った。日経平均は下がったと言っても、まだ基準線を挟んでの揉み合いの範囲。一方、より実体を反映していると云えるTOPIXは基準線に頭を押さえられ、逆に2番底を割れそうな感じになっている。お世辞にも良い状態とは言えません。ここで持ちこたえるか否かは為替次第と云ったところでしょう。
4-6月期のGDPは、ほぼ事前の予想通り-2.4%のマイナス成長。外需が悪いながらも持ちこたえているなかで、マイナスになってしまうのは、日本がいかに外需依存の脆弱な経済体質であるかが窺い知れます。戦後最大と言われた景気拡大も、ボロ儲けしたのは一部の輸出企業だけで終わったようです。もっとも人口が減ってゆく国ですから、これからも外需に頼るのは当たり前の話ですが、デフレと言われた時期より、庶民の暮らしが苦しくなる景気拡大では、歪んでいるとしか言いようがありません。
米国の空売り規制の解除が話題になっていますが、これでドカドカと売りが増える程、単純な話ではないでしょう。ただ、空売り規制後に単純に30%も金融株が戻したのも事実であり、これはなんとも言えませんね。
本日の取引:買いのみ
持ち越し:カイ1,000株
2008年8月12日 日経平均株価13,303.60(-127.31)
米国株は原油安を受け続伸するも、日経平均は昨日の高値を抜けられず失速。米国の場合、原油安はそのまま消費増→内需拡大というシナリオが描けますが、日本の場合は外需依存経済なので、米国ほど原油安のインパクトはありません。もっとも原油高のインパクトも相対的に少なかった訳ですから、こんなもんでしょう。
グルジアは争いが収まるどころか、逆に戦線が拡大しており心配です。グルジア自体に天然資源はありませんが、重要なパイプラインが国内に通っているので、本来であれば石油価格が跳ね上がる材料です。しかし、石油はなぜか連日下がっています。この事態を無視している訳ではないんでしょうが、この問題の前から始まっている、市場間(ドル・商品・株)での大規模なアンワインドの方が、数量的に大きいのでしょう。従ってあまり真っ正直に考えると、足をすくわれるかもしれません。また、有事でドルが買われているなどと言う人もいますが、GOLDが急落しているわけですから、的外れもいいところでしょう。
本日の取引:1社 2勝 +12,000円
持ち越し:なし
2008年8月11日 日経平均株価13,430.91(+262.50)
日経平均は続伸。週末の米国株高を受け、堅調な展開。先物の買戻しと共に、直近、売り込まれた自動車・ハイテクと云った、指数インパクトの高いセクターを中心に買い戻された。ただ、商いは低調で指数の上昇幅ほど内容はなかった。
現在、原油だけでなく商品相場が全体的に崩れていますから、株に資金が向かうのは自然なこと。この市場間でのアンワインドが、どのくらいの規模で、いつまで続き、トレンドとして定着するかは誰にも分かりません。ただ、現状ファンダメンタルズで株に資金が向かっている訳ではないので、その辺は割り切って考えるべきでしょう。
本日の取引:2社 2勝 +15,000円
持ち越し:カイ2,000株
2008年8月8日 日経平均株価13,168.41(+43.42)
日経平均は反発。米国株は大幅安で戻ってくるが、SQ通過後は先物に買戻しが入り堅調な展開となった。市場を引っ張ったのはトヨタで、決算自体は良くないが、円安のおかげで通期の下方修正を免れ、更に直近110円近くまで円安が進んでいることで、目先の不安感は後退している。今日はトヨタの大幅高で日経平均が上昇したといっても過言ではないでしょう。一方、新興市場は下げ止まりませんし、東証2部指数も年初来安値を更新するなど、バランスは悪い。
テクニカル面からは、日々細かいことを言ってる人がいますが、日経平均は現在、基準線を挟んでちゃぶついているだけですから、ほとんど意味はなし。もみ合いを放れた時は、上は13,600円がレジスタンスとなっており、下は心細いサポートラインしかない状況。円安・原油安はプラスとしても、ここから上に仕掛けるのも大変そうである。
本日の取引:なし
持ち越し:なし