本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2008年3月27日 日経平均株価12,604.58(-102.05)
日経平均は続落。米国株安を受け、売り先行の始まり。ただ、ザラ場に売り込むような動きはなく下げ幅は限定的でした。昨日もそうですが、期末特有の薄商いの中、既にドレッシング買いが入っているんでしょう、ちょっと不自然な動きです。

上海総合指数は、昨年の高値から、もう直ぐ半値になろうとしているのに、本日も5%を超える急落で下落が止まりません。中国の2月のCPIは前年比+8.7%と、インフレは収まるどころか寧ろ加速しており、株価が下がっても金融を引き締めるしか打つ手がない状況です。ここまで経済を暴走させてしまえば、当然の結果でしょう。株のコツは下がれば直ぐに買うことなどと、したり顔で自慢していた中国の株民はどうしているんですかね。冗談抜きにそのうち暴動でも起こるんじゃないでしょうか。現状のアメリカも、リセッションを恐れるあまり、結構無茶なことをやってますから、他人事ではないでしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:2社 買い4,000株 



2008年3月25日 日経平均株価12,745.22(+265.13)

*26日の更新はお休みします。

日経平均は反発。米国株はベアー・スターンズの買収額引き上げ(5倍)をきっかけに大幅高。日経平均はドル・円が100円台に入ったことも追い風となり、引き続き戻りを試した。期末要因もあり、ボリュームは相変わらず少ないですが、取り合えず外国人の売りも止まっているので、需給的には悪くありません。

ベアー・スターンズの件ですが、さすがに2ドルは酷いと思っていましたが、10ドルでも破格の買い物である点は変わらないでしょう。今回ベアーが標的にされたのは、LTCMのときの仕返しによるものかもしれません。LTCMが危機になったとき、あまりにも影響が大きいと言うので、大手銀行・証券のCEOが連銀に召集され、各社幾ら救済に貢献できるかが話し合われた。貢献した会社は、ゴールドマン、JPモルガン、メリルリンチ、モルガンスタンレー、クレディスイス、UBS、ソロモンスミスバーニー、バンカーズトラスト、ドイツ銀行、バークレーキャピタルがそれぞれ3億ドルを拠出、ソシエテジェネラル、リーマンブラザーズ、パリバが1億ドル拠出した。

そんな中でベアー・スターンズだけは、LTCMの資本が5億ドルを下回ったらファンドの決済を停止すると脅し、「LTCMなど関係ねぇ」と言ったかは知りませんが、ビタ一文出さなかったという前科? があります。そもそも出すも出さないも自由ですが、これで金融界に多くの敵を作ったことだけは間違いないでしょう。恐ろしい世界ですね。日本には「情けは人の為ならず」と言う、ことわざがありますが、アメリカにも「A kindness is never lost」(親切は決して無駄にならない)という言葉があるようです。と言うことは、これは世界共通なんですかね。しかし、所詮は金融の世界ですから、情けをかけてやっても、やられる時はやられそうですがね。

本日の取引:1社 2勝 +18,000円
持ち越し:2社 買い5,000株 



2008年3月24日 日経平均株価12,480.09(-2.48)
日経平均は小幅に反落。週末欧米が休みだったこともあり、日経は金曜日の延長戦というような相場。当然、盛り上がりにも欠け、出来高は更に減少した。ただ、買いが少ない分、売りも少ないので、転換線と基準線との間で均衡が保たれていました。

配当取りの動きもそれなりにみられますが、直近のボラティリティの大きさを考えれば、権利落ち日のNY次第で、翌日どちらにも大きくギャップを空けてしまいますから、配当を無理に取りに行ったり、逆に権利落ち後のキャピタルロスを気にしても、あまり意味はないでしょう。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:2社 買い5,000株 



2008年3月21日 日経平均株価12,482.57(+222.13)
米国株は急落、急騰を連日繰り返す。昨日、東京は休みだったので、19日急落の影響を受けなかったが、なんとも荒い動きです。あと、大きな動きとしては、休み中の商品相場の急落。これに関しては、商品高で恩恵を受ける会社など、日本はごく僅かなので、株式相場全体にはプラス要因。

日経平均は為替も落ち着いていたことから、終日堅調な展開となった。しかし、欧米が今晩休みとあって売買代金・売買高は今年最低。買いが入ったと言うよりか、単に売りが少ない中、買戻しで騰がっただけという印象。来週は週前半は配当取り、後半はドレッシング買いと需給面では改善が期待されるものの、海外市場に振らされる展開には変わりない。

本日の取引:2社 2勝 +20,000円
持ち越し:1社 買い3,000株 



2008年3月19日 日経平均株価12,260.44(+296.28)
注目のFOMCは0.75%の利下げ。ただ昨日の米国株は、リーマンとゴールドマンが市場予想を上回る第1・四半期の決算を出したことで、昨日危ないと見られてたリーマンが46%の急騰となり、FOMCが始まる前から金融株全般に買戻しが入り大幅高。FOMCはオマケみたいな感じになっていました。

日経平均は米国株の急騰、為替のドル高を受け大きくギャップアップしての始まり。ただ先物はCMEに届かず12,410円で寄り天。為替が円高に振れだすと上げ幅を縮小し、終日上値の重い展開でした。騰がって文句を言うのもなんですが、商いも薄く、買い戻しに毛が生えた程度でしたね。その買戻しにしても、米国みたいに空売りが高水準にあるわけではないので、迫力がありません。3月12日も前日にダウが400P上げたにも関わらず、日経はショボイ終わり方だったので、同じようなことを書いていますね。結局、何度も梯子を外されているので、またオオカミ少年が騒いでいるぐらいにしか思われていませんね。まあボラティリティが大きいので面白いとも言えますが。

日銀総裁は空席になってしまいました。まるで自民党(ボケ役)と民主党(ツッコミ役)の漫才を観ているようです。実際の漫才なら「もうええわ」で話が終わるんですがね。しかし、日銀総裁人事で漫才やってる場合じゃないでしょう。ホントにどうしょうもない国ですね。

本日の取引:1社 2勝 +23,000円
持ち越し:2社 買い7,000株 



2008年3月18日 日経平均株価11,964.16(+176.65)
NYダウが小幅高、ナスダックは35P安で戻ってくる。日経平均は昨日の大幅安の反動から、先物が買い戻され反発。先物はドッタンバッタンやってましたが、個別株に関してはFOMCを前にリバランス中心の動きで特に言うこともなし。FOMCで予定通り1%の利下げがあったとして、それでNY市場がどう反応するのか、みんな読みあぐねていますね。

昨日のNY市場では、リーマン・ブラザーズの株価が一時50%近く下がるなど、早くもベアー・スターンズに続く、第二の生贄を探し始めたようです。かなりヤバイ雰囲気なんですが、それでも米国株は粘っているんですから、個人的にはむしろそっちの方が驚きです。

先日、決算書の暗号を解け! という本を読みました。会計の知識がなくてもスラスラ読める本で、インチキ会社を見抜くポイントが分かり易く書かれています。決算シーズンを前に読んでおいて損はないと思います。

本日の取引:2社 3勝1敗 +14,500円
持ち越し:2社 買い6,000株 



2008年3月17日 日経平均株価11,787.51(-454.09)
週末の米国株は急落。2月の米CPIは総合・コアとも前月比変わらずで、これはポジティブ・サプライズとなり、株価は上昇スタート。しかし、CPIを帳消しにしたのがベアー・スターンズの急落。なんでも流動性が24時間で大幅に悪化したとかで、取り付け騒ぎが起き、NY連銀とJPモルガンが緊急資金供給。比較的健全と認識されていた全米5位の証券大手までもが、一晩で危機に陥ってしまうということで、マーケットに恐怖感が広がった。

FRBが銀行以外の個別金融機関に資金支援するのは、1929年に始まった大恐慌以来。結局、ベアー・スターンズは、本日モルガンに買収されました。しかし、買収価格はただ同然ですね。ベアー・スターンズの株価は、2月は80ドルあったわけで、それがたった2ドルで買収ということは-97.5%、株主にしてみれば実質破綻したのと同じです。それにしても国際金融資本はやることがエグイですね。サブプライムに乗じてまた大儲けでしょう。私の穿った見方ですが、公的資金を入れるには、何社か生贄が必要だと思っていたので驚きはありません。むしろこれで公的資金を入れる言い訳が揃ってくるのではないか。

日経平均は、寄り前にアメリカの公定歩合引き下げがのニュースが出たものの、それがドル売りを加速させ、株価は急落。巷ではパニック売りと言われてますが、私の見た感じでは、先物はノックイン価格を何個かブレイクしたこともあり、大商いの激しい動きでしたが、個別は出来高もたいして増えていませんし、まだ値段を見ながら売っていると言う感じでした。ただノックイン債も11,500円前後にまだ1000億ほど残っていますから、油断できません。逆にここがノックインされれば、株価は来期の10%減益も織り込んだ水準ですので、アク抜けも早そうです。

本日の取引:3社 3勝 +27,800円
持ち越し:3社 買い6,200株 



2008年3月14日 日経平均株価12,241.60(-191.84)
日経平均は続落。昨晩の米国株は200P以上下がる場面もあったが、スタンダード・アンド・プアーズが「サブプライム関連の評価損の大半が既に評価済みであり、市場の混乱は終わりに近づいている」とのレポートを出したことで急速に買い戻され小幅高で終わる。しかし、米国は株がヤバイ水準になると、この手の噂やレポートで急速に買戻しが入り持ち直しますね。そして2日~3日すると今度はサブプライムの評価損が更に拡大とか、ヘッジファンドが破綻するとかいう噂でドカンと売られることを繰り返しています。なんかアホみたいですが、そんな中でもドル安トレンドだけは不変なので、NYダウの年初からの下落率-9.37%に対し日本は-21.11%と倍の下げ幅になっている。10%は為替の分といったところ。

日経平均は、前場は小高く推移していましたが、それでも値下がり銘柄の方が多く全体としては弱い動き。後場寄りに前場のレンジをブレイクするとズルズルと力なく下落。ドル・円が14時過ぎに100円を突破すると下げ幅も250円を超え、連日で昨年来安値を更新した。もうPER/PBR・配当利回りも関係ないという感じになっており、来週も大荒れの展開でしょうが、こんな時こそ冷静に対処しましょう。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:3社 買い4,500株 



2008年3月13日 日経平均株価12,433.44(-427.69)
米国株は小動きで戻ってくる。日経平均は前場は安いながらもそれなりに値を保っていましたが、昼休み時間中に仕掛け的なドル売りが出て、後場寄りで先物が100円ギャップダウン。もうそこからズブズブという感じで、ドル・円も気配値で100円を割るなどして、日経平均は2日分の上げ幅を帳消しとする大幅安となった。

100円も99円もたいした違いはありませんが、やはり大台を割ると投資家心理はネガティブに作用します。いずれにしろ、ドル・円は12年間のサポートライン101.30円を割ってしまったわけですから、早急に此処を回復しないと厳しい。29日↓に書きましたが今回のドル安は、アメリカを取り巻く外部環境が前回とは違いますから深刻です。投機筋は当然つけこんでくるでしょう。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:2社 買い3,200株 



2008年3月12日 日経平均株価12,861.13(+202.85)
昨晩の米国株は、FRBがオルトAの住宅ローン担保証券(RMBS)を担保として認め、米国債の貸し出しをするという資金供給策を出したことで急反発。単なる利下げだけでは反応が鈍くなってきているので、新鮮味が好感されたようです。ただ、これは買い入れではなく、一時的に預かるというものなので、どこまで効果が続くかは疑問です。最終的には公的資金で不良債権を買い上げ、バランスシートから完全に外すまで金融不安は続くのではないか。まあ、昨日の政策はその伏線だったとも言える訳で、買戻しが大きく入ったということでしょう。

日経平均は、大きくギャップアップして寄り付いた後は、終日ジリ安の展開。アメリカが歴史的急騰だったことを考えると、200円高は物足りませんが、米国とはショートの絶対数が違うので、こんなもんでしょう。為替を見ているとドルの上値は重く、これが伸び悩みの要因とも言えるでしょう。

大和総研のレポートによると、2007年以降のケースでは1ドル=1円の円高で日経平均は273円下落するそうです。単純な推計では1ドル=100円で日経平均は12,059円、1ドル=95円なら10,690円まで下がる可能性があると解説。輸出も昔ほど米国だけに依存しておらず、ドル・円だけでこんなに影響がでるのかと思いますが、今日も約1円ほど円安に戻って日経が200円高ですから、それなりに当たってますね。

本日の取引:2勝 +19,000円
持ち越し:1社 買い3,000株 



2008年3月11日 日経平均株価12,658.28(+126.15)
日経平均は反発。米国株安を受け安く寄った後は先物に買戻しが入り終日ジリ高の展開。背景としては、先週末から言われてますが、アメリカの緊急利下げ及び公的資金注入など、なんらかのアクションを期待してのもの。もっともこの水準から更に下に仕掛けるには、ドル・円が100円を割るなど追加材料が必要で取り合えず買戻しが入ったという感じ。緊急利下げに関しては、やれば今回も株価はそれなりに戻すと思いますが、ただやるたびに反発力も持続時間も短くなっていますから、単なる利下げだけでは、また商品相場が高騰しドル安が進むだけでしょう。

日銀総裁が空白だと外国人売りが出ると言われてますが、それはありえないでしょう。はっきり言って買いかぶり過ぎです。まあ世界に対して恥ずかしいのは確かですがね。また困難な時期と言いますが、具体的に何が困難というのでしょう? 福井さんが怠けた所為で、当面、日本は利下げも、利上げも、為替介入も出来ない状態であり、ただアメリカ経済を分析するのが日銀総裁の仕事みたいになっている現状では、武藤氏がやっても、亀田大毅がやっても一緒でしょう。ちょっと言い過ぎですか?

本日の取引:2勝 +14,000円
持ち越し:2社 買い4,100株 



2008年3月10日 日経平均株価12,532.13(-250.67)
日経平均は続落。週末の米国株は悪い雇用統計を受け乱高下となった。ただ、FRBの緊急利下げがあるとか、公的資金注入が纏まるとか、目先の売り方を怯えさせる噂が出て下げ幅は小幅だった。

日経平均は機械受注の上ブレは無視され、あっさりと昨年来安値を更新。ただ個別を見ていると、滅茶苦茶売られている銘柄と、妙に底堅い銘柄に2極化した1日。昨年の8月もそうでしたが、割安な銘柄を買い、割高な銘柄を売る、いわゆるロング・ショート系ファンドのアンワインド(巻き戻し)が本日も出ていたようです。

米国は利下げを繰り返すより、公的資金投入の方が話が早いんですが、そうなれば経営責任が厳しく問われますから、入れられる方も嫌がりますし、また国民感情からしても、バブルで踊った連中を助ける必要があるのかとなりますからね。ご存知のように日本はバブルの後始末に10年以上かかってしまいました。アメリカはそんなに時間はかからないでしょうが簡単ではありません。しかし、バブルに踊ったのはアメリカだけではなく、まだ現在進行形で商品相場の高騰や新興国の株バブルが続いており、ここ数年で世界のマーケットは、大きな歪みを抱えたと思いますね。そんななかで目先のパフォーマンスが悪くても、消去法で日本株は比較的まともな投資対象に入るんじゃないでしょうか。政治はアホですけど。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:1社 買い3,000株 




2008年3月7日 日経平均株価12,782.80(-432.62)
米国株は住宅ローン会社のデフォルトなどから信用リスク懸念が再燃し急落。日経平均は昨日、先物で変な上げをやったこともあり大幅反落となった。ただギャップダウンして寄り付いた後は、先物で一段と売り込むような動きは無く、1日通して狭いレンジで推移した。今晩の米雇用統計は、エコノミストの予想レンジが11万人減から10万人増までと凄い幅がありますから、急騰・急落どちらもあり得るわけで、後場は殆ど動けなかったということでしょう。

福田総理がメルマガで春闘での賃上げを要求したそうですが、随分ノー天気な話ですね。原油高や食料品高からくる生活の逼迫感は、CPIを操作しインフレ政策をやってきた成果であり、その結果、日本はスタグの兆候が出始めて初めて事の重大さに気がついたのでしょう。しかし、簡単に賃上げと言っても日本の98%が労働組合もない中小企業なわけで、トヨタのように簡単に賃上げなどできるわけがありません。更に格差が拡大するだけでしょう。また一部上場企業にしても、皮肉な話ですが、その労働分配率の低さが日本株買いの要因になっていた一面も否定できません。

本日の取引:3社 3勝1敗 +62,000円
持ち越し:1社 買い2,000株 



2008年3月6日 日経平均株価13,215.42(+243.36)
日経平均は大幅に反発。米国株の反発、為替もドル安一服となり、買い優勢の始まり。後場に2日間揉み合っていたレンジを上抜けると、先物に買戻しが入り大幅高となった。急騰の背景としては、米下院民主党が劣化した住宅ローンの買い取り案を協議とか、公的資金などと言われてますが、個別を見ていても、そんなに強かったという感じは受けませんし、あくまで先物主導の動きでした。

日銀総裁人事が揉めています。誰がやっても同じと言ってしまえば身も蓋もないですが、実際いい人材もいないですね。こうなったらグリーンスパンにでも頼んでみたらどうですかね。現在、グリーンスパンの1回の講演料は1,500万円だそうですから、いったい幾ら出せば引き受けてくれるのでしょう。まあ冗談はともかくとして、グリーンスパンの時給1,500万円って、アメリカのインフレを先取りしているようで凄いですね(笑)

本日の取引:2社 3勝 +23,000円
持ち越し:3社 買い4,001株  売り1,000株



2008年3月5日 日経平均株価12,972.06(-20.22)
NYダウは一時12000P割れ寸前まで下げるも、引け間際にモノライン救済報道から買い戻され小幅安。東京市場は寄り前に発表された全産業の設備投資が7.7%減(予想2.0%減)となり、かなりネガティブな内容だったが、あまり材料にならず。結局、昨日のレンジをそのまま継続した膠着相場。来週はメジャーSQですし、海外が大きく動かなければ売るのも買うのも決め手に欠ける状態。昨日・今日と2日間揉み合ったレンジをどちらに抜けるかそれだけ。

本日の取引:1社 1勝 +8,000円
持ち越し:2社 買い3,000株 



2008年3月4日 日経平均株価12,992.28(+0.10)
米国株は小幅安、為替は膠着状態で戻ってくる。日経平均はCMEにサヤ寄せして始まるも、直ぐに先物で13,000円まで押し戻され、その後は13,000円を挟み終日揉み合いとなった。1日ちゃぶついていただけなので、特に言うこともありませんが、2月7日~2月12日同様に公的資金の買いではなかろうか。

今晩のバーナンキの講演は、前回余計なことを言ったので、今度はリップサービスが入るかもしれませんが、空気を読んだ発言になるのか注目です。前回の中小金融機関が破綻するという発言は、不用意だと批判が多いですが、今更どうでもいいことなんですよね。むしろ問題なのは、バーナンキが既にパニック状態で、株がちょっと下がると直ぐに緊急利下げをやり、また今度のFOMCでの再利下げを既に市場に織り込ませているところにあります。日銀のように機動的に動けない盆暗な中央銀行など論外ですが、FRBが必要以上にヒステリックに行動すれば、マーケットだってヒステリックになりますよ。

本日の取引:2社 2勝 +15,500円
持ち越し:1社 買い2,000株 



2008年3月3日 日経平均株価12,992.18(-610.84)
日経平均は大幅に続落。週末の米国株が大幅に下がりドル安が進行。CMEが13,300円だったものの、寄り付きはこれを大きく下回るギャップダウン。後場に何度か戻りそうな場面もありましたが、安値揉み合いの域から脱せず、最後に先物が売られ安値引けとなった。

インデックス売買で主力株が大きく下がっているものの、周辺銘柄に関しては1月のようなパニック売りは見られなかった。取り合えず売り易いものから売っているということもありますが、需給的に一旦整理がついた銘柄も多いので、3日間で1,000円下がった割には底堅い印象。ただ、先週同様、売買代金は盛り上がりにかけ、騰がっても下がっても模様眺めムードという感じ。当面、ドル安がどこまで行くかで、13,000円で止まれるか1月安値を見にいくかが決りそうです。

本日の取引:3社 1勝2敗 -16,000円
持ち越し:1社 買い2,000株 



2008年2月29日 日経平均株価13,603.02(-322.49)
日経平均は大幅に続落。米国株はマクロ経済指標の悪化にプラスして、バーナンキが中小金融機関の破綻リスクに言及したこともあり三桁の下落。またドル安が加速してドル・円が104円に入ったこともあり、日経平均の下げ幅は300円を超えた。一応、基準線で下げ渋ったのでリバウンド相場が壊れたわけではありません。

ドル安が止まりませんね。米国は80年代後半にも双子の赤字からドル危機がありました。結局、ドル危機にならず持ち直した訳ですが、当時は2つの幸運があったから助かったともいえます。①原油価格が安く、ドル安が進んでもアメリカのインフレ率が低く抑えられていた。②日本・欧州などが利下げで協調できた点。一方、現在は原油が史上最高値を更新中、また他国が利下げで協調できるかと言えば、ユーロ圏のインフレ率は目標を大きく上回っている状況ですし、日本にいたっては日銀が仕事をしなかったせいで、1回利下げすればもうお手上げという状態です。更にドルペッグをしている湾岸諸国は米国が利下げをする度に自国通貨も安くなるので、インフレが進み滅茶苦茶な状態です。今後クウェートのようにドルペックを放棄する国が出るかは、経済の他に軍事問題が絡んできますからなんともいえませんが、それでも限界があるでしょう。ドル危機が起こるかどうかは分かりませんが、80年代の幸運が今回はないと言うのは当時より深刻であるといえます。

本日の取引:2社 2勝 +16,000円
持ち越し:2社 買い2,100株 



2008年2月28日 日経平均株価13,925.51(-105.79)
日経平均は反落。米国株は4日続伸して戻ってくるも、ドル安と1月の鉱工業生産指数の下振れで反落となった。もっとも鉱工業生産指数が下押し要因となったかは疑問ですがね。それを言ったら米国など出てくるマクロ指標がボロボロにも関わらず戻っているので、この辺は織り込み済みというよりか、一時的に眼をつぶっていると言ったところ。また震源地である米国が一番底堅いのは、ファンダメンタルズがどうこうというよりか、ショートポジションの多さが要因でしょう。

東証1部の売買代金は昨日より更に減少し連日の薄商い。反面マザーズの売買代金は今年最多となり、小型・材料株が活況。先物はクレディスイスを筆頭にかなりロングになっていると思われ、そろそろアンワインドしてくるのか、もう一段の上げを狙っているのか難しいところですね。結局、米国株次第ですが、現水準からなら上に仕掛けた方が抜けると思っているのかも知れません。

本日の取引:1社 3勝 +18,000円
持ち越し:1社 買い2,000株 売り1,000株



2008年2月27日 日経平均株価14,031.30(+206.58)
日経平均は反発。米国株はPPIを始めとするマクロ経済指標はネガティブなものが続出しましたが、買戻しの勢いが継続し連日三桁の上昇となる。日経平均もCMEにサヤ寄せし堅調な1日。ただ、売買代金は大発会を除くと今年最低を記録。今週に入ってからクレディスイスの先物買いなどで、指数だけは14,000円台と戻りましたが、中身があまり伴っていない感じですね。ここまでの戻りは、買戻し中心の相場でしたから、出来高・売買代金が伴っていなくとも気にすることはなかったが、ここから上はボリュームが伴ってこないと厳しいものがあります。

あまり書くことも無いので、現時点の主要国のPER比較を載せておきます。PERからは日本株に割安感はありませんが、PBRを調べれば日本が一番低いんじゃないですかね。

市場     PER
日経平均  16.08倍
NYダウ   13.74倍
ナスダック 21.29倍
英国FT100 11.69倍
ドイツDAX 11.19倍
上海総合  25.62倍

本日の取引:なし
持ち越し:1社 買い2,000株



2008年2月26日 日経平均株価13,824.72(-89.85)
日経平均は反落。昨日の米国株はS&Pがモノライン大手MBIA・アムバックの格付けを据え置いたことで大幅に続伸。日経平均はCMEにサヤ寄せする形で14,000円台を回復して始まったが、昨日のような先物買いはなく、次第にジリ貧となり大引け。ただ、先物は現物が終わってから100円ほど高く引けてますから、相変わらず先物主導の空中戦相場。

しかし、米株はショートが史上最高水準にあるので、戻るのは分かりますが、質が悪化してきているなと思いますね。そもそもS&Pを始めとする米格付け会社は、サブプライムで適当な格付けをし世界中を混乱させた主犯格です。そのいい加減な会社が今後はモノラインの格付けを据え置いたと囃し、株が騰がるんですから茶番もいいところですね。

本日の取引:2社 2分け ±0円
持ち越し:1社 買い2,000株



2008年2月25日 日経平均株価13,914.57(+414.11)
日経平均は大幅に反発。週末の米国株は引け間際にモノラインの救済案が週明けに纏まるとの報道から切り返し反発。日経平均もCMEにサヤ寄する堅調な寄り付きとなった。

ザラバは先物に大口買いが相次いだことから2月4日の戻り高値をあっさり更新。なんでこんなに騰がったのか不思議ですが、モノライン救済案から、週明けの米国株高を先取りした、先物のショートカバーということになるんでしょう。実際、本日のクレディスイスの先物買いは、前代未聞の1万4千枚。これが今日の急騰の全てと言っていいでしょう。しかし、日経は先物の比重が高くなりすぎて500円・1000円幅の変動も、なんの重みもありませんね。

米国はサブプライムよりも45兆ドルもあるクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の方が問題で、僅か1%デフォルトするだけで軽くサブプライムの損失を上回ってしまいます。従ってその補償をしているモノラインがズッコケルと連鎖的に金融不安を引き起こすので、これはなんとしても食い止めなければなりません。でもそんなに上手く纏まる話なんですかね。

本日の取引:3社 3勝 +29,000円
持ち越し:1社 買い2,000株