本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2008年1月31日 日経平均株価13,592.47(+247.44)
日経平均は大幅に反発。注目のFOMCは、大方の予想通り0.5%の利下げ。株価はまず買いで反応したが、引けにかけモノラインの悪材料が出ると、一気にマイナス圏に沈んだ。それを受けた日経平均はCMEの清算値を大きく下回る軟調な寄り付き。ただ10時過ぎに米モノラインへの資金注入報道が流れると、先物に大口買いが相次ぎ前場安値から後場高値まで510円上昇する荒い動きとなった。月末のドレッシング買いも、上げに拍車をかけた感じでした。目先は25日の高値を超えることができるかどうか。ここを超えれば14,000円の窓にトライとなる。

激動の1月が終わりました。後半戻したとは言え、1月の日経平均は-11%、NYダウの-6.9%と比較しても酷い下げでした。直近だけみても震源地の1.6倍も下げているのですから、アメリカの所為ばかりにしていられないでしょう。しかし、日本の政治家や日銀は、全てアメリカのサブプライムの所為という感じで、まったく感覚がズレていますから、困ったものです。

昨日から大騒ぎになっている毒餃子には驚きました。もう中国産と書かれているものは、売れなくなるでしょうね。しかし、原材料を中国から輸入して日本で加工すれば日本産なわけで、中国の食品は絶対食べないなどと言ってる人も、結構知らない間に食べさせられているんですよね。

本日の取引:2勝2分 +17,000円
持ち越し:3社 買い5,500株 売り1,000株



2008年1月30日 日経平均株価13,345.03(-133.83)
日経平均は反落。米国株が続伸し、CMEは100円ほど高い水準でしたが、寄り前に発表になった12月の鉱工業生産指数が大きく下振れとなり、売り先行の始まりとなった。ただ、その後はFOMCを前に、クレディースイス・ゴールドマンといったビック・プレーヤーが先物ポジションをニュートラルに戻す過程で値動きが相殺され、上にも下にも限定的な動きでした。

サブプライム危機にFBIの捜査の手 ←気になるニュースですね。以前どこかかの証券会社がサブプライムでボロ儲けしていましたが・・・

本日の取引:1勝0敗 +5,300円
持ち越し:3社 買い5,500株 売り2,000株



2008年1月29日 日経平均株価13,478.86(+390.95)
日経平均は反発。米国株が反発し、日経平均も前日の下げ幅を7割方取り返した。追加利下げ期待で反発と言われてますが、米国の追加利下げは既に織り込まれているので、イベントを前に少々ネタ切れになってきたショート筋が買戻しを入れていると言ったところ。

日経平均は連日の乱高下ですが、ソシエテ・ジェネラルの損失計上に伴う裁定売買も本日で峠を越えたみたいですし、個別を見ると25日の高値を超えてきた銘柄も散見され、かなりアク抜けしてきた感じを受けます。まあ全ては30日のFOMCの政策決定を受け、米国株がどう反応するかなんですがね。

本日の取引:2勝0敗 +13,000円
持ち越し:3社 買い5,700株



2008年1月28日 日経平均株価13,087.91(-541.25)
日経平均は急落。週末の米国株が安かったので、ある程度の下落は想定内でしたが、1日通してリバウンドもなく売られ続けるとはちょっと想定外でした。

先物は例のソシエテ・ジェネラルの問題で今日もドイツ証券との間で、かなりの裁定取引があったようです。これがどう影響したかは分かりませんが。その他としては、アジア株が急落していたのがネガティブ要因でした。しかし、中国株などここから半値になってもまだ高い市場なんですがね。まあ外国人にしてみれば、インドも日本も中国も売るときだけは一緒であり、国内の7割のシェアを持っている外国人が売ったら、日本は下がるしかありません。あと国内決算は、先週に好決算を発表した任天堂がS安、本日、減益を発表したHOYAは当然急落、足元の業績が悪くなり始めている新日鉄は急落と決算に対する警戒感はかなり高くなった模様。今週はアメリカでもFOMC、雇用統計とイベントが続くので、当分落ち着きそうにありません。

25日の通常の取引終了後に、テラメント株式会社から出された大量保有報告書が週末話題になっていましたね。勿論、イタズラなんですが、51%の株を買われたのが、トヨタ、NTT、ソニー、三菱重工、フジテレビ、アステラス製薬と日本を代表する企業ばかり。でもこれだけの優良会社を全て支配下に収めるのに必要な金額が僅か20兆円で済んでしまうんですね。ビル・ゲイツの個人資産が7兆円、また最近サブプラ問題で大きい金額を聞きなれているせいか、なんか凄く安い気がしますね。この犯人は日本の不甲斐ない株価に腹を立て、このままでは買収されてしまう危機感を伝えたかったのかも知れません?

しかし、EDINET(エディネット)で公開される情報は金融庁からなんのチェックも無いんですね。これがもし取引時間中で、規模も中堅クラスの会社なら、疑いを持たれず、実際に株価が動いてしまったでしょう。速報性を犠牲にしても事前チェック制にするべきなんでしょうね。

本日の取引:2勝0敗 +14,000円
持ち越し:3社 買い5,600株



2008年1月25日 日経平均株価13,629.16(+536.38)
日経平均は大幅に続伸。米国株が続伸し、引け後のマイクロソフトの好決算もあり、東京市場も引き続き買い戻しが優勢になった。やっと他国並みのリバウンドが入ったと言ったところですが、これでも日本の反発力は強くはありません。

日経平均は日足転換線を超えたことで、基準線(14,000円絡み)が次の目標となる。ただ、ここまでは、あくまでリバウンドの範囲。余裕の買戻しが一巡すれば、また下に仕掛けてくる可能性もあり、楽観できる状況ではない。来週は既に0.5%の追加利下げを織り込んでいるFOMCも注目ですが、国内決算も波乱要因。今日など見ていても、日立化成、任天堂など決算を出してきた銘柄への反応は厳しいものがありました。

本日の取引:2勝3敗 -6,000円
持ち越し:3社 買い4,500株



2008年1月24日 日経平均株価13,092.78(+263.72)
日経平均は続伸。米国株の反発を受け終日堅調な展開。2日続伸しても一昨日の下げ幅を埋めることはできませんが、日本は限界を超えてゴムを伸ばしてしまったような市場ですから、他国のリバウンドに見劣りするのは仕方ないところでしょう。しかし、今日の後場寄りのクロスはビックリしました。SQでもないのに225銘柄の多くが、S安に近い気配値でしたからね。こんなときにヤルなよと言う感じ。ビックリして売ってしまった人もいるかも知れませんね。

昨日の米国株は大幅安から始まり、引けにかけモノライン(金融保証会社)への公的資金による救済策が話し合われるとの材料から、ラスト1時間での大幅反発となった。まだどうなるか分かりませんが、利下げでは売り込めても、こういう具体的な対策が話にあがると売り込みずらくなります。これがもし日本だったら、冗談抜きに対策が出るまでに最低10年かかりますからね。

それにしても時価総額が100兆円吹っ飛んでも他人事のような、日本の政治家、中央銀行はアメリカのスピード感を見習って欲しいですね。昨日まで我が国の政府要人の言ったことといえば、「一喜一憂するな」と「注意深く見守る」だけですからね。「一喜一憂するな」という政治用語は「興味が無い」と言う意味ですし、「注意深く見守る」というのは「全くなにもする気はない」と言う意味ですからね。これでは、もっとドンドン売って下さいと言ってるようなものです。政治に期待などはしませんが、このデリケートな時期に足を引っ張るような発言は慎むべきでしょう。幾ら無能であっても、黙っていることぐらいは出来ると思うのですがね。ちょっと言い過ぎでしょうか。

本日の取引:1勝 +5,800円
持ち越し:4社 買い7,200株 売り1,000株



2008年1月23日 日経平均株価12,829.06(+256.01)
日経平均は反発。FRBの緊急利下げを受け米国株の下げ幅が緩和され、昨日、米国の大幅安を見込んで動いていた東京市場は買戻しが優勢になった。ただCMEが600円高だったことを考えると、上値は重いというしかありません。アップルが時間外で急落し、GLOBEXが大幅安だったことを考慮すると、これでも頑張った方かも知れませんが。しかし、今日も動いているのは先物だけという感じで、現物は戻り売りが中心。

利上げも利下げも機動的に動けない、どこかの国の中央銀行とは違い、FRBはそれなりに頑張っていますが、0.75%の緊急利下げもあまり効いていませんね。しかも、月末のFOMCで0.5%の追加利下げもマーケットは既に織り込んでますから、無駄なカードを切ったとは言いませんが、事態は良くありません。前にも書きましたが金融機関のバランスシートが痛んでいるのに、流動性をいくら供給しても解決にならないのは、日本のバブル崩壊後の動きを見れば実証済みです。モラルハザードといわれようが、公的資金を使って早めに外科手術をするしかないでしょう。まあ、それが出来ないから困っているんですけどね。米国は日本とは経済規模が違いますから、利下げで乗り切れる可能性もありますが、市場に督促(強迫)されて無駄な利下げを繰り返すのも、どうかと思いますね。ドルが昨日、比較的堅調だったのが唯一の救いです。

先物主導でのボラタイルな展開が暫く続くとしても、日本株が極めて割安な水準にあるという認識には変わりあません。

本日の取引:2勝 +26,000円
持ち越し:4社 7,400株




2008年1月22日 日経平均株価12,573.05(-752.89)
日経平均は大幅に続落。満月は人を狂わすといわれていますが、本当に狂った下げ方になりました。時系列で解説すると、昨日大幅安で引けた後、アジア株が更に急落し、大証のイブニングセッションで先物が13,000円を割れ、更に株安が欧州に飛び火して、もうその頃にはCMEが12,600円台に急落。アメリカが休場だったこともあり、そのままCMEにサヤ寄せする始まり。リンク債を意識した売り崩しか、とにかく先物の売りが止まりません。

ただ先物の始まりが12,700円だったことを考えると、ザラバではそれほど落とせなかった訳ですが、5.65%の下落は暴落といっていい下げ幅でした。インドや中国はもっと酷い下げ幅ですが、そもそも向こうは株価が何倍にもなってる市場であり、下がるときだけ日本もアジアの一員との括りで売られてしまうのは、なんとも不条理な話です。愚痴しか出てきませんが、幾つかセリング・クライマックス的な要素を探すと、先物の出来高26万7千枚は昨年8月の急落時とほぼ同じ。25日移動平均線との乖離率は-14.75%でこれは過去10年間で最大。今晩の米国次第ですが、ダウで400~500、ナスで80~100ぐらいの下落は本日織り込んだのではないか。しかし、いまこれを書いている時点(17:00)でイブニングセッションが12,210円。終値から既に300円ほど下がっています。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:4社 9,400株



2008年1月21日 日経平均株価13,325.94(-535.35)
日経平均は急落。週末の米国株は景気刺激策が発表されるも不発に終わる。日本は金曜日に米国の反発を先取りして戻したこともあり、大きくギャップダウンしての始まり。ここまでは寄り前に誰もが予測していたことなので驚きはなし。しかし、その後も一向に下げ止まらず、後場に先週のザラバ安値までアッサリ割り込んでくるとは想定外でした。それにしても、これだけ酷い相場は久しぶりです。大発会に買った人でも、そのまま持っていれば既に追い証レベルという人も多いんじゃないでしょうか。

こんな状況ですので、週末に割安株をスクリーニングしたところ、配当利回り3.5%以上、自己資本60%以上、売り上げ高が伸びていて、かつ低PBR、低PERなど結構無茶な条件でもゴロゴロひっかかってきますね。しかも2003年当時と比較して、財務内容は改善、また自社株買いなどで1株利益は拡大しているにも関わらずです。竹中平蔵が潰せない銀行などないと喚いていた当時の株価に戻ってしまうというのは、今後下方修正が出るにしても、あまりにも異常です。長期投資家とか言う人達には美味しい場面でしょう。じゃあいつ下げ止まるんだと言うことですが、相場は一度勢いがついてしまうと、上にも下にも考えれない値段まで行くことがあるので、目安というのはつけれません。ただいろんな指標から見ても、今日、明日が底になっても不思議ではない、そんな水準まできていると思います。

こんな時に政治家から気の利いた発言でもでれば、マインドが改善するんですが、株を汚らわしいものぐらいにしか思っていない日本の政治家には無理な話ですね。ちなみに明日は満月です。去年からの流れだと満月前後で一旦リバウンドに向かっています。政治家は無理なので満月に期待しましょう。”月”頼みかよって言わないで下さい。

本日の取引:2勝 +9,400円
持ち越し:4社 7,900株



2008年1月18日 日経平均株価13,861.29(+77.84)
日経平均は続伸。米国株が急落しCMEにサヤ寄せする大幅反落での始まり。先物は昨日の安値を1ティック下回ったが、米国の大型減税などの景気刺激策の報道もあり、それ以上売り込むことはできず、後場になると急激に買い戻された。

それにしても先物は前場安値から600円近くカチ上げましたから、激しい動きです。ただ、中小型株は前場安いとこでも悪材料が出ている銘柄は別にして、売り圧力はかなり弱くなってきている感じですね。個人の追い証投げは11日~16日でかなり整理されたんじゃないでしょうか。逆に戻し始めれば、今度は売り板が少ないので、なかなか思うような値段では買えなくなってくるでしょう。まあ、そうは言っても下落トレンドの中での戻りですから、あまり欲張るとまた梯子を外されるので注意しましょう。

2008年相場が始まってからまだ9日半ですが、これだけの値幅ですから、なんかもう4ヶ月ぐらい相場をやったような妙な感覚ですね。このような相場になると資金管理を理解している人と、適当にやってる人との差が顕著に現れてきます。普段、資金管理なんて話をしても、誰も耳を傾ける人はいませんが、ぶっちゃけた話、相場などファンダメンタル分析やテクニカル分析が分からなくても、資金管理だけやっていれば、どんな状況になっても乗り切ることができます。逆に資金管理を軽んじていては、なにを勉強しても無駄になります。資金管理ってなんだと? という方には以下の本が分かり易いと思います。

魔術師たちの心理学 - トレードで生計を立てる秘訣と心構え
6章と12章は何度も読むべき。

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

本日の取引:4勝1敗 +28,400円
持ち越し:3社 6,100株



2008年1月17日 日経平均株価13,783.45(+278.94)
日経平均は反発。米国株は小幅続落するも、昨日に大幅安を織り込んで日経は動いていたので、これは影響無し。為替が円安に振れたのはプラスで朝から買戻しが優勢になった。後場寄りにアジア株安から先物に仕掛け的な売りが出てマイナスになる場面もあったが、これはさすがに無理筋という感じで、逆に踏み上げられる展開になった。

ショートカバーが中心とはいえ、今年になって初めて上げらしい上げになったので、それは素直に喜びましょう。売買高も連日3兆円を超え底値圏らしい動きになってきました。短期間でこれだけの下げをやったのでリバウンドは当然ですが、あまりにも痛み方が激しいので不安定な動きは当面続くでしょう。

本日の取引:1勝 +21,000円
持ち越し:3社 7,900株



2008年1月16日 日経平均株価13,507.06(-465.57)
日経平均は大幅に続落。米国株は月曜日余計に上げた分、cityの損失拡大でアク抜けせず改めて売り圧力が強まった。また引け後に発表されたintelの決算が市場予想を下回ったことで、GLOBEXが急落し市場心理を冷やした。

最悪な外部環境で始まった日本市場は、寄り付きで小型株中心に投売りが続出。5%・10%の下げは当たり前という、かなり凄惨な光景でした。そんな中で日経平均はかなり頑張っていたんですが、後場円高が進んでくると下げ幅を拡大し、ほぼ安値引けとなった。TOPIXは2005年の10月に揉み合っていたラインを明確に割り込んできましたが、日経平均は本日急落したと言ってもまだこのラインの上にありますから、かなり温度差が違います。本日、昨年来安値銘柄が1165銘柄となり、これは史上最高の数字だとか。これがすべてを物語っています。

今晩の米国はCPIが市場予想内に収まるかどうか。これが上振れするようだと、既にFOMCでの大幅利下げを織り込んでいるだけに、市場の反応が懸念されます。日本株に関しては、陰極近しと言ったところでしょう。

本日の取引:2勝 +13,000円
持ち越し:3社 6,900株



2008年1月15日 日経平均株価13,972.63(-138.16)
日経平均は続落。連休中の米国株は、金曜日の急落分を週明け埋めきれず若干のマイナスで戻ってくる。それでもCMEは大証比で小高い水準で、前場は堅調に推移した。ただ前場高い時でも東証1部の値下がり銘柄数は1000を超えていましたし、新興市場は連日の暴落となり、前場の日経平均の上昇にはかなり違和感がありました。

本日、特に酷かったのが東証1部でも小型のバリュー系銘柄が激しく売られ、昨年来安値が続出した点。とても日経平均が138円安などという相場ではありませんでした。年が明けてからまともに上昇した日がありませんから、ファンド系の売りに、体力の落ちている個人が買い向かうことも出来ず、買いの薄い中ズルズルと値を消して行く銘柄が多かった。個別株の中には2005年はおろか2003年の水準を意識するものまで出てくる始末。ここまでくると逆に日経平均の割高感の方が異常に思えてきます。

本日の取引:1勝2敗 -21,000円
持ち越し:3社 5,900株



2008年1月11日 日経平均株価14,110.79(-277.32)
日経平均は大幅に続落。NYは続伸して戻ってくる。CMEの清算値は大証比105円高であり、当然それなりの戻りはあって然るべきでした。しかし、本日のSQ値14,355円を切ってから下げが加速し全面安で終了。昨日のバーナンキの講演が次回FOMCでの大幅な追加利下げを容認したことで、日銀の年内利上げは難しくなるとの思惑から、海外から株先売り/債先買いのオペレーションが入ったのも下げを加速しました。ただ大型株の下げはたいしたことはなく、逆に新興市場の小型株は板が薄い中、追い証がらみの投げが出て暴落となった。大発会の急落でトラウマになった人もいるのか、3連休前に処分したかった人も多かったのでしょう。

年末から続いていたゴールドマンの大量のTOPIX売りですが、なんと建玉が日経平均が1万円前後のときからとのこと。なんでこんなに売れるのか不思議でしたが、そんなに長期の資金だったとは知りませんでした。ここで売ってもまだ40%~50%の利益が乗っているので余裕の売りだったんですね。これを相手に目先筋が立ち向かっても勝ち目はありません。あらかた売り切ったんでしょうが、それだけ長期の資金を日本から引き上げたというのは不気味です。本日もメリルの損失拡大報道150億ドル(1兆6千5百億円)が出ていましたが、サブプラ問題は、さすがにシティの決算あたりで一旦アク抜けとなると思いますがね。甘いですかね?

本日の取引:2勝 +8,200円
持ち越し:4社 2,305株



2008年1月10日 日経平均株価14,388.11(-211.05)
日経平均は反落。米国株はようやく自律反発するも、ザラバは80P安になるなど不安定な動きで戻りも弱い。CMEの清算値は+10円。これは昨日、米国高を先取りして騰がっていた面もあるので、NYがこの程度の戻りでは仕方のないところ。しかし、ザラバは昨日と逆に終日ダウントレンドとなり、後場14,500円を割れてから下げが加速した。

今晩予定されているバーナンキ議長の講演、明日のオプションSQが売り越しかも知れない、3連休前に信用期日がきた株の投売り、来週から始まる米国決算など弱かった後付理由はいくつもありますが、明日のSQ絡みの影響が6割ぐらいあったんでしょうかね。それとは別に、ザラバを見ていて思うのは主力銘柄から少し外れると、板はスカスカで本当に参加者が減っているなと実感させられます。

今朝の日経新聞にもネット証券の売買代金が初めて減少に転じたと載っていましたね。ただ私の感覚からすると、1日何回も売買するアクティブなトレーダーの数はそれほど減ってなく、その他が大きく減ったんじゃないかと思います。結局、市場に厚みがなくなってくると、思わぬ値幅が取れることもありますが、その逆もあるわけで、好ましいことではありません。またアクティブなトレーダーも市場に合わせて戦略を変えていかないと、簡単にはとれなくなってくるでしょう。

本日の取引:3勝1敗 +11,400円
持ち越し:5社 1,604株



2008年1月9日 日経平均株価14,599.16(+70.49)
日経平均は続伸。米国株が引け間際に急落したことで重たい雰囲気でのはじまり。実際、朝方は200円を超える下げ幅となり、2006年の安値を意識せざる得ない状況でした。ただ、他国に比べ下げが先行している分、一段と売り込む動きにはならず、その後は先物が買い戻され、終わってみれば、ほぼ全面高となった。

ゴールドマンの先物ポジションがどうこうという話はありますが、一般の個人投資家には訳の分からない動きになっています。チャートは包み線となったことで15,000円までの自律反発があっても然るべき。ただ市場の厚みがない現状では、ビックプレーヤーの動向次第で風向きが瞬時に変わってしまうので楽観は禁物でしょう。

本日の取引:4勝1敗 +25,300円
持ち越し:5社 2,404株



2008年1月8日 日経平均株価14,528.67(+28.12)
日経平均は小幅に反発。米国が比較的落ち着いた値段で戻ってきましたが、先物はCMEの清算値を70円下回る弱い寄り付き。ザラバも指数の方向感は乏しく揉み合いに終始。

主力株の一部には買い戻しなのか、値ごろ感からの買いなのか堅調に推移するものも散見された。ただ昨日時点の松井証券の信用評価損益率(買い)が-22%ですから、個人の追い証がらみの投げも出始めたのか、板の薄いなか僅かな売りで値を消していく小型株も多く見られた。現状、下に仕掛ける方が抵抗が少ないのは明らかですが、上も15,000円ぐらいまでは真空地帯ですから当面トリッキーな動きになるでしょう。

本日の取引:1勝 +8,000円
持ち越し:4社 6,504株



2008年1月7日 日経平均株価14,500.55(-190.86)
日経平均は続落。週末の米国が弱くCMEの清算値にサヤ寄せする始まり。予想された下げ幅でしたので、大発会のようなサプライズはありません。先物は一時切り返す場面までありましたが、その後は再びダラダラ売られ、安値圏での終了となった。それでも現物の割安な銘柄には、それなりに買いも入っており、下方硬直性が出てきた感じ。今は割安なものは拾える水準なので、変な思惑をする必要もないでしょう。

米国は経済指標の悪化もあり、次回のFOMCで0.5%の追加利下げという話も出てきました。前にも書きましたが、こうやってドンドン先に織り込んでしまう状況は良くないですね。そもそも金融機関のバランスシートが痛んでいるのに、FRBが公定歩合を下げたり短期市場の資金供給量を増やしても、かつての日本もそうでしたが、抜本的な解決にはなりません。バブルをやった後は、当局が望もうが望むまいが、結局、最後はハードランディングになってしまうのは歴史を見ればあきらかです。インフレを気にしながら、市場を失望させない為に利下げをしなければならないFRBは苦しい立場。言葉を選ばず言えば、今回のサブプライムなど、それ程たいした問題ではないと思います。中国バブルが弾けるときは、恐らくこの数倍のインパクトがあるでしょう。

本日の取引:2勝 +15,800円
持ち越し:3社 5,004株



2008年1月4日 日経平均株価14,691.41(-616.37)

謹賀新年:本年も宜しくお願い致します

波乱の大発会となりました。日本市場が6連休の間、ダウが300ポイントの下落、原油先物は100ドルを突破、為替は110円割れと外部環境が悪化。まず先物の寄りが14,900円で、これはCMEの清算値と同値であり、ここまでは仕方ないなという感じでしたが、そこから更に先物主導でズルズルと下げ幅を拡大し、一時750円を超えるまで急落。引けでは100円強買い戻されたものの、想定外の大幅安となった。チャートは心理的節目の15,000円はおろか11月の安値まで更新したことで、2006年の14,040円が次の節目として意識される。

「押し目買い」という人もいますが、日本の場合、長期のトレンドフィルターは既に陰転しているので、押し目買いという言葉は不適切でしょう。この状況下で買いで儲けるには、突っ込み買いの吹き値売りに徹するしかありません。ただ15,000円以下になってくると、PBR・配当利回りの尺度から見て、絶対的な割安感が出てくる銘柄がありますから、悪いことばかりではありません。

さすがに今日はオーバーシュートという感じですが、明日からまた2日間休みになってしまう日程の影響もありましたね。昔のようなノンビリした時代ならいいですが、リスクマネーが瞬時に世界中を駆け回ってしまう時代に、6日間も市場を閉めたあげく、ノンビリ半日立会いの大発会などやってることの愚かさを国や東証も考えて欲しいものです。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:4社 3,201株