本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2008年12月30日 日経平均株価8,859.56(+112.39)
日経平均は4日続伸。米国株安を受け小安い始まりだったが、GMの金融会社GMACへの公的資金注入報道などもあり、先物主導で切り返した。ドレッシング的なものもあったと思いますが、七ヶ月ぶりに月足が陽線となったのは、素直に喜びましょう。

今年の相場を振り返ると、リーマンの破綻が全てだったと思いますね。ここから地獄の蓋が開き、なにもかもがぶっ壊れました。その後の米政府の対応も、金融安定化法が否決されたり、かつての日本を見ているように、後手後手になってしまいました。あのタイミングでリーマンを潰さなくても、いずれは同じ道をたどったのでしょうがね。

個人的には、現在の含み損を入れてもプラス計上で終われたので、悪くはないのかも知れませんが、20年株をやってきて今年が一番最低でした。3月安値を切った時点で売りに転換しなければならなかったのですが、値ごろ感で買いに入ってしまったのは大いに反省しています。来年も実体経済の悪化は続いて行くでしょうから、難しい対応になるでしょう。ただ、株価とは過去を清算しながら、未来を織り込むものですから、実体経済より先に立ち直る筈です。その時は間違わないようにしたいものです。

読者の皆様、1年間お疲れ様でした。よいお年をお迎えください

本日の取引:2社2勝 +11,000円
持ち越し:カイ5社 6,900株 



2008年12月29日 日経平均株価8,747.17(+7.65)
日経平均は小幅に続伸。主力どころは開店休業状態でしたが、材料株中心にそれなりの動きでした。全体的には正月休みを前に、手仕舞い売りも出ているんでしょうが、逆に手仕舞いの買戻しも入っているようで、相殺されている感じです。ボラティリティの落ち着きが安心感に繋がっている面もあるでしょう。

ボラティリティと言えば、先日、日経新聞に面白い記事が出ていました。過去30年間の日経平均の値動きを元に計算すれば、1日で5%以上動く確率は1万分の1以下とのこと。しかし、今年の10月は2日に1回の頻度で日経平均は5%以上動きました。更に暴落した10月16日の11.4%の下げについては、124京年に一回の発生確率だそうです。統計学的に有り得ないことが次々に起き、リスク管理の概念が根本的に変わってしまうような年でした。もっとも2008年を前提にファンドのリスク管理など考えたら、今後運用など出来ないでしょうがね。

本日の取引:2社2勝 +12,600円
持ち越し:カイ5社 7,900株 



2008年12月26日 日経平均株価8,739.52(+140.02)
昨日同様、ほぼ消化試合と言った感じの相場でしたが、売りものも少なく堅調に推移した。外国人不在で、この2日間の信頼性はありませんが、下方修正が相次ぐ中、踏ん張ったとも言えるでしょう。

11月の鉱工業生産指数は、過去最大の下げ幅となったが、これは予想されていたことですから、影響はなし。私が作っている経済指標のグラフを見てもらえば、ようやく株価の下落に指数が追いついてきたのが分かります。ついでと言ってはなんですが、同じページに載せてある残業時間の落ち方も半端ではありませんね。いかに急激に仕事がなくなったかが現れています。もっとも派遣をどんどん切っていけば、正社員の残業時間は上がる方向でしょうから、今後の見方は難しいのですが。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:カイ5社 7,900株 



2008年12月25日 日経平均株価8,599.50(+82.40)
日経平均は反発。米国株は耐久財受注が市場予想より良かったことで小幅高で戻ってくる。東京市場は外国人のクリスマス休暇に加え、株券電子化による売買停止銘柄の影響から、裁定取引も入らず、超薄商いとなった。なんと言っても先物の出来高が僅か2万枚ですからね。最後にピョコンと先物が跳ね上がったのは、いかにも仕掛けたという感じですね。一方、ボロ株や材料株は、ここぞとばかりに本日も大暴れしていました。まあ1ヵ月前なら、こう言う資金でさえ動きませんでしたから、少しは余裕も出てきたと云ったところですかね。

本日の取引:1社 2勝  +15,000円
持ち越し:カイ4社 6,900株 



2008年12月24日 日経平均株価8,517.10(-206.68)
日経平均は反落。休み中の米国株は続落で戻ってくる。日経平均は為替が90円台で落ち着いていたのはプラス要因でしたが、さすがにNYが5連敗もすれば、下がるしかないと言ったところ。外国人がクリスマス休暇で商いは閑散、動いていたのは低位の材料株だけという相場ですから、特に言うこともありません。

内部留保33兆円空前の規模に積み上がる。この期に及んでPERで日本株は割高だなどという、訳の分からない人がいますが、以前から申し上げているように、日本企業の内部留保は2003年から倍増し、更に自社株買いもされています。仮に赤字が2~3年続けば、その分、資本は喰われますが、2003年時と比較すれば、まだかなり余裕があります。幾ら現時点でPERが割安でも、内部留保の薄い欧米の会社が赤字になれば、一気に経営危機になります。このような環境下で、どちらに安心して投資できるかと言えば、不況耐性の強い日本株ではないでしょうか。

PERに関して言えば、2003年に日本株が底入れしたときのPERは103倍でした。これは現在の5倍ぐらい、PER信者のいう割高な水準です。連日ニュースで派遣切りが問題になっていますが、そもそも経営者や投資家にとって都合の良いことは、使われている人間にとっては悪いことで、これは何百年も前から同じであり、別に今に始まったことではありません。マスコミもちょっと悪のりし過ぎでしょう。

本日の取引:2社 1勝2敗  -6,000円
持ち越し:カイ5社 7,900株 



2008年12月22日 日経平均株価8,723.78(+135.26)
週末の米国株はビッグスリーに対するつなぎ融資の材料があったものの、既に織り込み済みで小動きで戻ってくる。

日経平均は円建てのCMEの清算値は弱かったものの、今日はドル建て清算値での寄り付きとなった。ザラバにドル/円が一時90円台に戻すなど、円安基調を辿ったことで終日底堅い展開。欧米の投資家がクリスマス休暇ということもあり、商いは薄いですが、年内に売らなければならないものは、先週までに売ってしまったでしょうから、鬼の居ぬ間になんとやらと言う感じ。しかし、8,750円を終値で抜け切らないところが、なんとももどかしいですね。為替が93円ぐらいに戻ってくれば、スルスルと上にいけそうなんですがね。

本日の取引:1社 2勝  +13,200円
持ち越し:カイ5社 7,900株 



2008年12月19日 日経平均株価8,588.52(-78.71)
日経平均は反落。米国株が大幅安で戻ってきたものの、昨晩から日銀の金融緩和を先取りする形で、円が弱含んでいましたから、先物は小幅安での寄り付き。2時過ぎに政策金利を0.3→0.1への引き下げとのニュースが流れ、為替と株は一瞬反応したものの、長続きはせず、発表前の水準に戻しての大引け。ただ、これが現状維持だったら、軽く300円は下がっていたでしょうから、それを思えば仕方のないところでしょう。あと、昨日言ったように、この円高で外国人はかなり日本株を売り易くなっていますから、外国人の持ち株比率の高い銘柄には、直近かなり売りが出ているように感じます。

最近、CMEの円建てとドル建ての価格乖離が非常に大きいのですが、CNBCの友松さんが、そのカラクリを詳しく解説されています。ドル建てか、円建てか

来週25日から株券電子化に伴う売買停止(12月25日~12月30日)株が結構ありますので、持ち株がリストにある方はご注意下さい。売買停止銘柄

本日の取引:買いのみ
持ち越し:カイ4社 7000株 



2008年12月18日 日経平均株価8,667.23(+54.71)
日経平均は小幅に続伸。明日の金融政策決定会合の結果を控え、終日揉み合いの展開。日米の金利差が逆転したことで、利下げを含めた措置がとられることでしょう。ただ過去の日銀を見ていると、利上げをしなければならない時にも動きませんし、とにかく滅茶苦茶な集団ですから、明日も現状維持なんてことも、十分あり得る話なんで油断できません。

日経平均は上値が重く冴えない動きですが、ドル安/円高により、ドル建ての日経平均は75日移動平均線も越えて来ているんですよね。我々が見ている日経平均より1,300円ぐらい強く、上昇トレンドになっています。もっとも母国のマーケットが崩れれば、一番換金売りの対象にされ易いとも言え、微妙なところですが。

本日の取引:1社 2勝  +6,800円
持ち越し:カイ4社 6,900株 



2008年12月17日 日経平均株価8,612.52(+44.50)
注目の米FOMCは、FF金利を0.75%~1.0%引き下げ、ゼロ金利となった。これを受け米国株は大幅高となったが、日米の金利差が逆転したことでドル安が進行した。

日経平均はドル建てのCMEが9,000円を超えていたこともあり、買い先行のスタート。(最近、ドル建てと円建てのCME値が大きく乖離している)しかし、堅調だったのは朝だけで、ザラバに中川昭一財務・金融担当相が「悪い円高ではない、替介入については考えていない」などと言う、円高容認発言もあり、輸出企業の株価が崩れ、一時100円を超えるマイナスとなる場面もあった。大引けにかけては買い戻しが入り、なんとかプラス圏を維持して終了したが、後味はあまり良くない相場となった。まだ日銀の出方が分からないので、売り込むこともできませんが、ここでKYな対応をすれば、株式市場はネガティブな反応になるでしょう。しかし、今日の中川発言もKYだったので、どうなんでしょうね。

本日の取引:1社 3勝  +14,400円
持ち越し:カイ4社 6,800株 ウリ100株



2008年12月16日 日経平均株価8,568.02(-96.64)

日経平均は反落。FOMCを控え予想通りボケた相場となった。FOMCは市場予想では0.5%の利下げですが、0.75%だと日米の金利差が逆転してしまいます。利下げは既に100%織り込んでいるものの、実際どう為替市場が反応するかは、やってみなければ分からないと言ったところ。

ソニーの目標株価を1,000円などという会社も出てきましたし、これ以上の急ピッチな円高はさすがに不味いでしょう。日銀も0.3%の金利を維持することなど、今更なんの意味もありませんから、0.1にでもするしかないですね。しかし、各国とも視力検査のような金利となり、いよいよ金融政策も行き詰まってきました。後は好むと好まざるとに関わらず、財政出動しか選択肢はありません。

本日の取引:1社 1勝  +5,000円
持ち越し:カイ4社 6,800株 



2008年12月15日 日経平均株価8,664.66(+428.79)
ホワイトハウスがビッグスリーを救済する方向に転換したこともあり、週末の米国株は反発。しかし、東京タイムで不安を煽るだけ煽っておいて、NYが始まると米金融安定化法で救済を表明するなど、なんだかやりたい放題って感じですね。結局、米国民の7割が救済に反対している訳ですから、政治としては一応国民に敬意を払うという形で、それなりのポーズを示したといったところか。ただ、仮に支援が決ったとしても、相場は早々に次の展開を織り込みに行くことでしょう。

日経平均は週末の下げを、ほぼ取り戻し急反発となった。トヨタの下期赤字転落や短観の大幅悪化など悪材料も多かったものの、もう悪いのは既に分かっていることですから、別に驚きもなかったと言ったところ。FOMCの結果が分かるのが日本では17日ですから、明日は様子見気分が強まりそうです。

本日の取引:2社 4勝  +17,600円
持ち越し:カイ5社 7,800株 



2008年12月12日 日経平均株価8,235.87(-484.68)
日経平均は急落。米国株は反落、為替は円高と、下げる要因は朝から揃っていましたが、SQ後は底堅く推移。前場終了時点では-100円まで下げ渋りをみせ、かなり良い感じでした。しかし、昼休みにビッグスリー救済法案が米上院で廃案となり雰囲気が一変した。後場寄りから先物が急落、為替も急激な円高となり、10月の悪夢が甦った。

民主・共和の議員数が拮抗している上院で難航するのは誰しも考えていたことですが、簡単に法案を潰すとは、ネガティブサプライズとしか言いようがありません。一番ネックになったのが、給与カットを巡っての労組との問題だそうですから、この期に及んで随分マヌケな話ですね。金融市場の手当てが出来ていなければ、ビッグスリーなど存在する価値のない会社は潰した方が良いと思いますが、手当てが出来ていなければ、どんな手段を使っても当面延命させてやるしかないでしょう。実体経済が急速に悪化している中で、再び金融パニックをやる体力など残っていません。いずれにしろリーマンの時みたいに、5兆円ケチって100兆円必要になるなんて、アホなことだけはやめて貰いたいものです。

本日の取引:3社 3勝1敗1分  +12,000円
持ち越し:カイ4社 6,800株  ウリ100




2008年12月11日 日経平均株価8,720.55(+60.31)
日経平均は4日続伸。内容的には昨日と同じような感じで、ディフェンシブ売り、景気敏感株買いのリターン・リバーサルな1日。ただ、同じセクター内にあっても、かなり跛行色の強い動きで、対象になっていない銘柄は昨日も今日も殆ど放置状態。早くも過熱感を指摘する人もいますが、まだ銘柄間でのリバランスが主で、全体的な温まりには至っていない状況でしょう。

ただ、SQ週は弱いというアノマリーを覆しての4日続伸はそれなりの意味があると思います。裁定買い残もピーク時の6兆円から、直近5千億円まで1/10以下に減りましたから、そろそろ売り一辺倒から違う展開を期待したいところです。

本日の取引:1社 1勝  +6,000円
持ち越し:カイ6社 7,900株 



2008年12月10日 日経平均株価8,660.24(+264.37)
日経平均は3日続伸。米国株は反落で戻ってくるも、昨日の東京市場は実質マイナスのような動きでしたから、今日の上昇で辻褄を合わせたと言ったところ。直近売り込まれた銘柄に買い戻しが先行し、ディフェンシブが売られる、典型的なリターン・リバーサルの動き。日経平均は直近3日でで9%戻しているのに対し、TOPIXの戻りは6%ですから、バランスは悪いですね。

日経平均は大方の予想を裏切る形で三角もち合いを上方にブレイクし、節目の8,500円を超えてきた。まだ戻りは期待できそうであるが、上には一目均衡表の分厚い雲が垂れ込めてきており、ここを一気に超えて行くのは、かなりしんどそうである。為替が円高で貼りついたまま、ほとんど動いていないので、本日のドル建て日経平均は11月5日に次ぐ高値になっている。この辺はちょっと注意しておきたいところです。

本日の取引:1社 2勝  +14,000円
持ち越し:カイ6社 7,900株 



2008年12月9日 日経平均株価8,395.87(+66.82)
米国株は大幅に続伸。日経平均先物は8,500円にワンタッチするも買いは続かず、伸び悩んでの大引け。400円高の翌日にしては悪くはありませんが、昨夜9,000Pの攻防に入っていたNYダウと比較すると、いかにも物足りない上昇でした。

主要先進国のなかで突出して日本株の戻りが鈍い(下げる時は突出して大きい)のは、やはり為替の影響なんでしょうが、何一つサプライズを出せない、政治もかなり足を引っ張っていますよね。こんなくだらない替え歌を作って喜んでいる連中ですから、期待するのも無駄というものでしょう。

本日の取引:1社 1勝  +8,000円
持ち越し:カイ5社 6,900株 



2008年12月8日 日経平均株価8,329.05(+411.54)
日経平均は反発。週末の米雇用統計は-50万人を超す大幅悪化でしたが、株価は上昇、ビッグスリー問題はまだ流動的なものの、マクロ指標の悪化にはかなり反応が鈍くなっています。日経平均はCMEの清算値を下回る弱い寄り付きでしたが、10時半あたりから先物主導で上げ幅を拡大し、大幅高での大引けとなった。

買戻し主導で商いが伴っていないという指摘もありますが、それを言ったら下げる時も薄商いのなか、換金売りでヅルヅル下がっているだけですから、この相場で商いをどうこう言っても、あまり意味は無いでしょう。参加者減少のなか、突然トリッキーな動きを出す相場環境では、下がっても、上がっても、参加しづらい面はあります。

本日の取引:2社 2勝1分  +15,000円
持ち越し:カイ6社 7,100株 



2008年12月5日 日経平均株価7,917.51(-6.73)
日経平均は続落。米国株は反落で戻ってきて、続落スタートになるのは仕方なしという雰囲気でしたが、寄り付きに買いバスケットが入り、意外にもプラススタートとなった。ザラバは狭い値幅での揉み合い状態を続け、このまま終われば、いい感じかなと思っていましたが、大引けにかけ、ファンドの解消売りか、米雇用統計やビッグスリー問題を控えてのヘッジ売りかは分かりませんが、纏まって売られ、結局マイナスで終了。

今週の日経平均は、先週の上げをそっくり返上したものの、8,000円を大きく割り込まなかったので、指数はまだなんとか三角保合いを維持しています。ただ、主力株の一部が10月安値を下放れてきましたから、お世辞にも良い状態とは言えません。

米雇用統計ですが、一昨日発表のADPが-25万人ですから、雇用統計では市場予想より悪い-40万人を超える悪化になるんじゃないでしょうか。ただ、最近の米国株は悪い経済指標が発表されても、耐性がついてきましたから、今晩の雇用統計が、それが本物かどうかの試金石になります。

本日の取引:1社 2勝1敗  +5,000円
持ち越し:カイ7社 7,200株 



2008年12月4日 日経平均株価7,924.24(-79.86)
日経平均は反落。米国株は続伸して戻ってきたが、CMEの清算値を下回る弱い寄り付き。その後も、冴えない動きを続け、後場になるとマイナス圏に沈み、浮上することはなかった。東京市場は殆ど心肺停止状態と云ったところか。

今日は主力株にかなりの売り圧力がかかっていましたから、海外ファンドによる換金売りがかなり出ていたような感じです。昼にGMとクライスラーの破産法申請検討ニュースが、マイナスに作用したという解説もありますが、政府が支援をするという事前合意型の破綻なら=救済ですから、これが影響したとは思えません。それより、トヨタ・ホンダ・キヤノン・パナソニック・野村Hなど、個人にも人気の主力株が下げ止まりませんから、センチメントの悪化は深刻です。

どこも凄い株価になっていますが、なかでもビックリなのがパイオニア(6773)です。1年前に1600円前後でよく売り買いしていましたが、今日みたら株価が158円ですよ。時価総額がたったの330億円ですから、51%の株を買ったとしても165億で経営権が手に入ります。これでもどこも手を上げないんですかね。もっとも今は手元キャッシュだけでも、時価総額を上回っている、冗談みたいな株価の会社もありますからね。まあ、なんと言うか逆バブル状態ですね。

本日の取引:3社 3勝  +16,600円
持ち越し:カイ7社 7,200株 



2008年12月3日 日経平均株価8,004.10(+140.41)
日経平均は反発。米国株は前日の暴落から40%ほど戻しましたが、日本は27%ほどの戻ししか出来ず、上値の重さが目立った。為替が殆ど円安に戻らず、時価総額の大きい輸出関連が弱かったことを考慮すれば、これでも頑張った方かも知れません。それにしても、無気力な相場でした。

ビッグスリー問題は予断を許しませんが、一連の報道を見ると、どうやら救済する方向で動いているようですね。「ビッグスリー救済は天下の愚策」←このような意見も多いでしょうね。私も以前に書きましたが、インドや中国も車を作る時代なんですから、アメリカという国に、自動車産業はもう必要ないと思いますね。そういう意味ではこの記事に賛成です。ただ、このタイミングで潰してよいかとなれば、それは絶対に反対です。GMを潰せば大量の失業者や連鎖倒産が出るのは当然ですが、GMに貸し付けている金融機関も多額の損失を計上しなければならず、下手すればまた金融危機が再燃しますよ。まあ、今も危機が続いている訳ですから、再燃ではなく延焼が拡大すると言った方が適切ですかね。いずれにせよ、そうなればリーマンを潰したときみたいに、3兆や4兆のカネでは済まなくなります。無駄金だと分かってはいても、一旦は救済する方が得だと思いますがね。

本日の取引:3社 2勝1敗  +9,000円
持ち越し:カイ7社 8,100株 



2008年12月2日 日経平均株価7,863.69(-533.53)
NYダウは歴代4番目の暴落。全米経済研究所が2007年12月にアメリカ経済が景気後退期に入ったとの宣言を受け・・ なんて解説されていましたが、なにを寝ぼけた事を言っているんですかね。そんなことは既にネコでも知っていることで、今更どうでもいいことです。

結局、戻ったところでファンドの換金売りが出た。それだけのことです。日本株に関しては、先週も外国人は大きく売り越していますから、減ったにせよ、まだコンスタントに換金売りが続いているのでしょう。今日のように外部環境が悪化すれば、薄い買いが更に引っ込みますし、そこに先物のトレンドフォローのプログラム売買が加われば、ドカンと下げてしまうのも仕方なしと言ったところ。株価は既に大恐慌を織り込みに行っている訳ですから、下がるたびに、悪いのは解っているファンダメンタルズで説明されても、いい加減、しつこいよと言いたくなります。

本日の取引:2社 2勝  +26,000円
持ち越し:カイ6社 6,900株 



2008年12月1日 日経平均株価8,397.22(-115.05)
日経平均は反落。週末の米国株は1年4ヶ月ぶりの5連騰となったが、日経平均は今晩の米国株の反落を心配する始末で、商いも薄く、ほとんど開店休業状態。明日もビッグスリーの最終審議を前に、様子見気分が強まりそうです。

先週、鉱工業生産が発表されました。11月は過去最大の落ち込みが予想されていますから、来年初めに、ようやくマクロ指標が株価の下落に追いつくという感じですね。→日経平均と鉱工業生産 今後のイメージとしては、これだけ先行して株価が下げたわけですから、今回は鉱工業生産が底打ちする前に、株価が上昇に転ずるんじゃないでしょうか。今回の暴落が始まった時、多くのエコノミストは、PERが低く、ファンダメンタルズも良いのに、なんでこんなに株価が下がるんだ? と叫んでいましたが、今度はなんでファンダメンタルズが悪いのに株価が上がるんだ? と叫ぶことになるんでしょう。相場など、こんなことの繰り返しだと分かってはいても、なぜか嵌ってしまうんですよね。エコノミストは理路整然と曲がるとは、よく言ったものです。

本日の取引:1社 1勝1敗  0円
持ち越し:カイ5社 6,800株 売り100株