本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2007年8月30日 日経平均株価16,153.82(+140.99)
日経平均は反発。米国株の大幅反発を受け、寄り付きはほぼ全面高の展開。ただ、CMEの清算値には一度も届かず、円のジリ高に歩調を合わせるように次第に上げ幅を縮小した。特に先物に売り仕掛けがあったという訳ではありませんが、なにしろ現物の商いが薄いので、どうしても先物の売買に大きく振られてしまいます。NYも同様に商いが薄く、昨日は240P戻しましたが、逆に240P続落してたとしても、不思議ではない状態。暫く寄り付きのギャップに悩まされそうです。

しかし、米国は大幅安になった翌日に、バーナンキが上院議員にあてた、FRBは「必要に応じて行動する用意がある」なんて書簡が都合よく出てくるんですから笑っちゃいますね。その一方でFFレートの引き下げに否定的なニュアンスも残しており、この辺は絶妙ですね。米国は株まで駄目になれば終わりですから、なんでもありと言う感じなんでしょう。FRBのパフォーマンスは今のところ上手くいってますが、ここからが正念場でしょう。

本日の取引:A社 1勝 +12,000円
持ち越し:なし



2007年8月29日 日経平均株価16,012.83(-274.66)
日経平均は続落。米国株の大幅安を受け終日軟調な展開。ただ先物はCMEの清算値を100円下回る420円安の始まりだったので、そこから更に下を売り込むような動きはでず、引けにかけ為替が落ち着いてきたこともあり、買い戻された。日米ともショートカバー中心の薄商いで上昇していたので、下がるときはこんなもんでしょう。

米国はサブプライム問題から実体経済の方に目が向き始めた為の下げ。先の急落では、そこまで考える余裕もなかった。住宅価格の下落が中間所得者層に逆資産効果をもたらす可能性を相場はまだ全く織り込んでいませんから(織り込めるようなものではない)ショック的な下げより嫌な感じです。逆にFFレートの利下げは既に織り込まれており、下がっても買いづらい相場になってきた。

本日の取引:トヨタ 2勝 +18,000円
持ち越し:なし



2007年8月28日 日経平均株価16,287.49(-13.90)
日経平均は反落。先物はそれなりに出来高もあるし、動いているのですが、現物株は連日の閑散状態。特に言うこともありません。

SBIジャパンネクスト証券による、夜間の株式取引システムが昨日スタートしました。この手のものは、ドンドンやってもらって良いと思うのですが、流動性が確保できるとは個人的には思いませんね。カブコムなんか見ていると流動性とか言う以前の問題です。そもそも昼間注文できないなんて人が、どれだけいるんでしょう? 携帯を持っていれば5分あれば注文できる時代ですよ。あと、夜間と言いながら12時で終わってしまう市場になんの意味があるんでしょうか。個人で夜間取引に参加する人は、NYの動きを見て翌日のギャップで儲けようとする人が殆どでしょう。それなのに12時までのNYの値動きで売買させておいて、後は起きてのお楽しみと言うのでは、昼間売買したのとたいして変わりません。最近のNYなど最後の1時間で上下にぶっ飛ぶことが多いので、NY市場がクローズするまでやれなければ意味がありません。まあ、現状で朝までやれと言うのは、タヌキしか通らないような山奥で、デパートを朝まで営業しろと言ってるようなものですが、それでも中途半端な夜間取引なら、最初からやらない方がいいかと。

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2007年8月27日 日経平均株価16,301.39(+52.42)
日経平均は反発。米国株高を受け、先物はCMEにサヤ寄せする形で260円ギャップアップしての始まり。ただ、その後はフォローが入らず終日ジリ安の展開となった。しかし、寄り天がどうこうと言うよりも、商いの薄さの方が問題ですね。本格的な戻り売りが出るのは、まだこれからですから、新規の買いが入ってこないとつらいところ。

内閣改造に関しては、どうなんでしょうね。前にも書きましたが、ここまでポジションが悪化したら内閣改造なんてナンピンをしても無駄でしょう。下手なナンピン、スカンピン内閣と言ったところか。いずれにしろ、解散総選挙までの短命内閣でしょうから、市場の反応も限定的でした。

本日の取引:A社・B社 2勝 +17,200円
持ち越し:なし



2007年8月24日 日経平均株価16,248.97(-67.35)
日経平均は反落。昨晩はCMEが16,600円を超えたり、ドル円が117円になったりと、結構派手に動いていたのですが、朝にはすっかりおとなしくなっていました。日中の動きも材料株中心で、その他は見送り状態となった。日経平均は先週末から約1,000円戻し、そろそろ警戒感が出てくる水準。ただ警戒感があるうちは、買いにポジションが偏らないので、消極性をプラスに解釈することもできます。

ロバート・シラー氏の非対称化する株式市場というレポートは興味深い。この手の読み物は興味のない人には全然なんでしょうが、個人的には好きなアプローチです。

本日の取引:C社 1勝 +6,000円
持ち越し:A社 1000株



2007年8月23日 日経平均株価16,316.32(+415.68)
日経平均は大幅に反発。米国株高と為替の円安を受け、225先物は前日比350円ギャップアップしての始まり。これだけギャップが空けばザラバの動きが悪くなるのはいつものこと。売買代金を見れば、強気で買い上がっていると言うことではなく、売りものが薄い中をスルスル戻していると言う表現の方が適切でしょう。また先週あれだけ崩壊した相場ですから、ショートを振る人も多くなり、それが新たな買戻し需要に繋がっている様子。これは為替にも言える事で、往復ビンタを喰らっている人も多いのかも知れません。日経平均は今週、週足の雲まで戻れば上出来だと思っていたのですが、予想外に戻してくれました。それにしても、先週泣いてた証券マンが急に強気になってきましたね。この変わり身の速さは、マダム回転寿司と呼ばれている小池百合子大臣もかないません(^^)

将棋の加藤一二三 九段が将棋界初の公式戦1000敗目を記録したそうです。1000回も負けるとは「なんてヘボなんだ」などと言ってはいけません。加藤九段は一方で歴代3位の1261勝もしているのですから。勝負事は相手があることですから、戦う回数が増えれば負けが増えるのは当たり前です。私も短期トレードにしてから負けが多くなりました。去年だって110回、今年も既に60回の損切りをしています(こんなことで比較して申し訳ない)加藤九段は「長年精いっぱい戦ってきた結果なので、恥ずかしいという気持ちはない」と語ったそうですが、全くその通りですね。なにもしなければ負けることさえ出来ないのですから。

本日の取引:A社・B社 5勝1敗 +39,000円
持ち越し:C社 買い300株



2007年8月22日 日経平均株価15,900.64(-0.70)
日経平均は小幅に反落。薄商いのなか終日方向感のない展開。売りも買いもやる気がないというか、リスク過敏というか、とにかくポジションを取りたくないという意志だけは感じました。ショートカバーがほぼ一巡してきたので、ここからは新規の買いが入ってこないと、今日みたいな展開になってしまう。

個人投資家にしてみれば二番底狙いなんでしょうが、相場は皆が警戒している時は不思議と下がらないもんなんですよね。去年6月の急落時も、2番底をつけに行ったのは3週間後ですから、もう大丈夫と安心したときが一番危ないのかも知れません。

本日の取引:なし
持ち越し:A社 買い2,000株 売り1,000株



2007年8月21日 日経平均株価15,901.34(+168.86)
日経平均は続伸。米国株の小幅高を受け小高い始まり。その後は先物主導でジリジリと下値を切り上げる展開。後場に入ると金曜日の暴落分を一時全て取り返した。ただ、現物株がこの上昇に付いてきているかと言うと、出来高を見ればそうじゃないのは明らか。急落前に活躍してた鉄や商社などはディーラーの売買で活況だったが、その他の銘柄は、まだショートカバーに毛が生えた程度の動き。また2時を過ぎだすと不安定なNY市場が頭にチラチラし始め、積極的にオーバーナイトでポジションを取る動きは限られ、昨日同様、急速に伸び悩んだ。

最近、ディスカバリーチャンネルで放送されていた「エベレスト登頂:極限への挑戦」は面白い番組でした。むかし富士山に登ったとき、急性高山病で酷い頭痛になったのを思い出しましたよ。富士山みたいな低い山でもあれだけ苦しいのに、8,848メートルって正気の沙汰じゃありません。なんでも7,800メートル以上の場所はデス・ゾーンと呼ばれ、人体にさまざまな悪影響が出てくるんだそうです。じゃあ死ぬ前に山を下りればいいじゃないかと言う話ですが、この高度になると先の悪影響から、行くべきか戻るべきかの単純な判断さえ出来なくなり、理性が失われ死ぬと分かっていても登ってしまうサミット・フィーバーという状態になる。番組でも隊長が戻れと言っても、無視して登っちゃう奴がいて、近くに転がっている死体をみせられて、ようやく正気に戻るなんて場面もありました。やばい状況から脱する方法は3つしかなく。1に下山、2に下山、3に下山、だそうです。相場でも今回のような下げに見舞われると、理性が失われ、サミット・フィーバーになることがあります。その際、やるべきことは同じで、まず下山すること、即ち自分が冷静になれる金額までポジションを縮小することなんですが、相場は他人が親切に注意してくれることはなく、既にサミット・フィーバーになってる自分の頭で考えるので、遭難する人が後を絶たないのでしょう。

本日の取引:A社・B社 2勝 +16,000円
持ち越し:A社 買い2,000株 売り1,000株



2007年8月20日 日経平均株価15,732.48(+458.80)
日経平均は大幅に反発。今日の日経平均の動きに関しては、こんなものかなという反面、やっぱり重いなぁという感じ。先週急落したアジア株の殆どが、急落した分を取り返して、更に上昇している比較から見ても、日本株は終日ショート・カバーの域を出なかった。

先週の日本株の暴落は、サブプライム問題がどうこうと言うよりも、円キャリーの巻き戻しの方が遥かに相場に与えた影響が大きかったわけで、サブプライムじゃなくても何か別のきっかけでも、日本株は暴落する環境下にあったと言えます。竹中平蔵は週末のTVで、日銀がゼロ金利をやらないから、今回の暴落が起きたんだと言わんばかりの日銀批判を繰り返していましたが、それは全く論点が違うでしょう。異常低金利を続けている国の株を買うというリスクを、我々はもっと認識するべきなのかも知れません。

本日の取引:C社 1勝 +103,000円
持ち越し:なし



2007年8月17日 日経平均株価15,273.68(-874.81)
日経平均は暴落。暴落という言葉はあまり使いたくありませんが、今日はどこから見ても暴落でしょう。為替は昨晩からクロス円が凄いことになっていましたから、嫌な感じはしてましたが、まさかここまで売られるとは恐れ入りました。バイ・アンド・ホールド系ファンドのポジション整理は勿論、前場は個別で変な動きをする銘柄も散見されたので、ロング・ショート系のポジション整理も出ていたんでしょう。ただ最後は、売るから下がる、下がるから売るの負のスパイラルとなり、パニック的な下げとなった。久々に恐怖を感じる下げを見せてもらいました。

それにしてもサブプライム問題がどんどん横に波及してゆきますね。欧州連合(EU)がアメリカの格付け会社(S&P・ムーディーズ)を調査って大丈夫なんですかね。こいつら胡散臭いとは思っていましたが、格付けの信頼性が揺らげば、いま付いている格付けも大丈夫なんだろうかと言う話に発展しますよね。これ以上、変な方向にいかないことを祈ります。

こな日は暗くなっていけません。兜町につたわる替え歌でも楽しんで下さい。(ちょっと古いか?) 

「兄弟仁義」
顔の血が引く~ 投売りよりも 底値拾いのディーラー気質 こんな小さなマーケットだけど ディーラー生命かけて買う。

「北の宿から」
相場変わりはないですか 日ごと安さがつのります 戻してくれない株式を 涙ながらに持ってます 投資家心の未練でしょう 高値恋しいNTT

「いとしのエリー」
上がってもっとベイビー私が買ったあと 下がってもとベイビー私が売ったあと ため息まじりの場が引ける ソニー・マイ・ラブ・ソー・スウィート

「待つわ」
知らないふりして野村 ちゃんと売り抜けていたのね 一般投資家殺し いつもほくそ笑んでいた 半値八掛ニ割私の財産どこへ どこへ消えてしまった (以下長いので省略)

「与作」
野村はシラをきる ヘイヘイホーヘイヘイホー 相場は怖いよ ヘイヘイホーヘイヘイホー お客は損をきる ヘイヘイホーヘイヘイホー 気前のいい客だよ ヘイヘイホーヘイヘイホー (以下長いので省略)

*私が作った歌じゃないので、野村さん許してね。

本日の取引:A社・B社 1勝1敗 -28,000円
持ち越し:C社 1銘柄 買い2000株




2007年8月16日 日経平均株価16,148.49(-327.12)
日経平均は大幅に続落。米国株安を受けCMEの清算値にサヤ寄せしての始まり。ここまでは普通でしたが、今度はバイ・アンド・ホールド系ファンドの解約に備えての売りか、流動性の高い主力株を中心にドカドカと売りが出る。先物も朝の1時間だけで7万枚と異常な出来高を記録。そうこうしているうちに、為替が115円台に突入したことで、パニック的な売りが出て日経平均の下げ幅は一時600円を超える場面もあった。既に昨日の段階で、買い方の評価損益率は-16.9%(松井証券)になっていましたから、恐怖で投げさせられた人もいるんじゃないでしょうか。ただ13時過ぎに、この下げ相場を主導していた銀行株に買戻しが入ると、指数も急速に下げ幅を縮小。先物が100円逆ザヤになって終わっているのは気に入りませんが、チャートは下ヒゲが約300円つく形になり、引け味は昨日よりは良い。

それにしても、アホな評論家がアメリカの利下げを叫んでいますが、利下げで株安が止まればいいですが、もしカードを切って止まらなかったら、どうなるか少しでも考えているんですかね。アメリカはドル安・株安となり、日本株の状況も今より数倍悪くなると思うんですがね。ある意味、賭けですが、これは非常に危険な賭けです。

本日の取引:A社・B社 3勝 +23,000円
持ち越し:2銘柄 買い5000株 売り1000株



2007年8月15日 日経平均株価16,475.61(-369.00)
日経平均は大幅に反落。米国株の大幅安を受けギャップダウンしての始まり。その後も殆ど戻す場面が無く、ついに年初来安値を更新。バリュー系は先週の急落から立ち直ったのですが、本日は通常通り先物主導の下げとなった。その先物は大引けでも買い戻しが入らず、売りっぱなしの安値引けですから、引け味はかなり悪い。

しかし、どうなんですかね。世界同時株安とかマスコミが騒いでいますが、米国株はナスダックが200日線まで落ちてきて、ようやくダウントレンドに入ろうかというところですから、まだ騒ぐほどのことでもないでしょう。アメリカでサブプライム問題→消費減速→利下げ→ドル暴落→海外資金の巻き戻し→株安というシナリオが現実になるなら、下げはまだこれからであると言えます。しかし、この世界的な過剰流動性が一度に収縮することも現実的ではないでしょう。いずれにせよ、まだこんなしょうもない場面で嵌っていられないと言ったところです。

本日の取引:A社 1勝1敗 -2,400円
持ち越し:1銘柄 買い3000株 売り1000株



2007年8月13日 日経平均株価16,800.05(+35.96)
*14日の更新はお休みします。
日経平均は反発。4―6月期のGDP速報値は市場予想を下回ったものの、特に材料視されず。今はもっと大きな問題があるので、反応する余裕もないと言ったところか。先週半ばから続いていた、ロング・ショートの巻き戻しは、ようやく終息し、対象になった銘柄は本日は全く逆の動きになりました。この辺の事情が理解できてない人は2次被害に遭ってる様子。

サブプライム問題からECBが2日間で25兆円の緊急オペをしたというのは驚きですね。バーナンキが当初いっていた最大損失12兆円は、既に誰も信じていませんね。野村證券の試算だと最悪で30兆円という数字が出ていましたが、いずれにせよ金額がある程度、定まってくるまでは格好の売り材料にされそうです。個人的にはサブプライム問題にビビッて、アメリカが緊急利下げなんて愚行を重ねることが一番心配です。そんなことをすればどうなるか、バーナンキが一番よく分かっているので、やらないでしょうけど。

本日の取引:A社 2勝1敗 +18,000円
持ち越し:買い 2銘柄 4100株 売り500株



2007年8月10日 日経平均株価16,764.09(-406.51)
日経平均は急落。欧米株急落の原因となったのが、BNPパリバのファンド凍結とECBの大規模緊急オペのニュース。一見、ポジティブなニュースですが、サブプライムがどこまで広がりを見せるか、疑心暗鬼になっている市場には裏目の結果。中央銀行まで動くとは、そんなにヤバイのか? と取られ、逆に不安心理を煽る結果となった。FOMCでバーナンキが上手く誤魔化していたのが台無しという感じですが、1日だけの反応でどうこう言うのも早計でしょう。

日本市場は昨日同様に、ファンドのロング・ショートの換金売りが継続しましたが、昨日よりは数量が減ったという印象で、歪はあるものの比較的まともな下げでした。日経平均先物は8月2日につけた16,650円で下げ止まりましたが、TOPIXは年初来安値を更新、新興市場もメタメタ、お世辞にも良い状態とはいえません。ただ、これで悪い部分もかなり織り込んだという見方もできるでしょう。

日本市場の6割は外国人ですから、今日下がるのは仕方ないですよ。しかし、サブプライムが存在しない日本が、なんでいつもアメリカ以上に下げるんですかね。漫才のタカ&トシのネタのように「欧米か!」と言いながら、東証の西室さんの頭でも叩きたい気分ですね(笑) まぁ西室さんは関係ないんですけど、さすがに愚痴も言いたくなりますよ。

本日の取引:A社 2勝 +8,000円
持ち越し:買い 2銘柄 4500株



2007年8月9日 日経平均株価17,170.60(+141.32)
日経平均は3日続伸。米国株高を受け指数は終日堅調な展開。今週に入ってから違和感の強い相場が続いていましたが、昨日同様、今日も異常な1日でした。今日は先物など誰も眼中になく、とにかく理由もなしに強烈に売られる銘柄、強烈に買われる銘柄に分かれました。買われた銘柄を持っていた人は、日経平均+500円ぐらいの感覚でしょうし、逆に売られた銘柄を持っていた人は-500円ぐらいの感覚でしょう。私は偶然両方もっていたので、頭の中がグチャグチャです。

本日は値段を無視した機械的な売り買いが相当出ていましたから、巷で言われている通り、ファンド系の換金売りでしょう。そうでなければ説明がつきません。結局、いままでショートしていたものを買い戻し、ロングしていたものを売ったと言うこと。従って本日、理由もなしに買われた銘柄が今後も買われ続け、売られた銘柄が今後も売られ続けるという性質のものではありません。問題はこのポジション調整がいつまで続くかということですが、それは分かりません。ただ売買代金が5兆円を超え、過去最高となったことを考えれば、本日がピークだったのかも知れません。

本日の取引:A社  1勝 +43,000円
持ち越し:買い 2銘柄 4200株



2007年8月8日 日経平均株価17,029.28(+107.51)
日経平均は続伸。注目のFOMCの声明文は、景気の下振れ懸念はあるものの、利下げには言及せず。寧ろアメリカはインフレが最大のリスクと従来の主張を繰り返した。このことから利下げ期待のあった市場は、まず売りで反応、しかしインフレ警戒姿勢を継続するということは、現状の信用不安もたいしたことないのか? と言うことで買戻しが優勢になり終了。こんな解釈で良いんですかね? まあ下がっていれば、利下げ期待消滅という理由でしょうから、後講釈などどうでもよいんでしょうが。いずれにせよ、声明文から2時間ほどしか市場が動いていないので、今晩あらためてという感じでしょう。

日本市場は、寄り前の機械受注が大きく下振れしたことで、CMEの清算値を下回る寄り付きとなった。相場をリードしてきた、鉄や船が売られる一方、銀行やソフトバンクが反発し、指数は堅調に推移した。まあ単なるリターン・リバーサルと言ってしまえばそれまでですが・・。それにしても今日も値下がり銘柄が964と多いですね。決算が悪かった銘柄はこれでもかと言うほど叩き売られていますし、小型株など一部で追い証が掛かっているのか、訳もなく売られる銘柄が多い。日経平均が2日続伸しても、なんか違和感の強い相場です。

本日の取引:A社・B社 2勝1敗 +4,600円
持ち越し:買い 3銘柄 4300株



2007年8月7日 日経平均株価16,921.77(+7.31)
日経平均は小幅に反発。米国株が大きく反発し、買い先行の始まりでしたが、先物はほぼ寄り天で、終日冴えない展開となった。日経平均こそプラスですが、TOPIXは続落、東証1部の値下がり銘柄も1183と多く、やる気のない状態。まあ、昨日の米国がFOMCを前にフライング気味に上昇したことを考えれば、冷静な対応だったとも言えますが、物足りない値動きでした。

本日の取引:A社・B社 3勝1敗 +11,200円
持ち越し:買い 1銘柄 3000株



2007年8月6日 日経平均株価16,914.46(-65.40)
日経平均は続落。米国株の大幅安を受けCMEの16,680円にサヤ寄せする軟調な始まりでしたが、8月2日の安値16,550円を下回ることなく、次第に下げ幅を縮小した。見方によれば、今日は強かったと言えます。しかし、そもそも米国株が下がったと言っても、NYダウは、まだ年初から5%も高い水準ですから、日本株が相対的に下がり過ぎているだけで、この2本の下ヒゲも当然といえば当然。強いという動きではないでしょう。

今朝の新聞で、日銀が消費者物価(CPI)離れを探るという記事がありました。政府は消費者物価がマイナス=デフレというプロパガンダを展開していますが、現在の統計手法では、CPIなどはマイナスになって当たり前です。例えば昨年、CPIの調査対象にDVDレコーダーや薄型テレビなどが新たに追加されましたが、こういうものは高額で、価格競争が激しい商品ですから、みなさんも周知のように、発売と同時に毎月値下がりしてゆくものです。このようなデジタル家電でCPIなど0.2~0.3ぐらい簡単に押し下げてしまいます。一方、世界的な食料インフレは日本でも確実に進行しています。日本もアメリカをマネて、CPIを操作することで巧妙なインフレ隠しを始めていたのですが、日銀がCPI離れを探ると言うのは、やはり選挙で自民が負けたことと関係がありそうですね。

本日の取引:A社・B社 2勝1敗 +16,000円
持ち越し:買い 2銘柄 3300株



2007年8月3日 日経平均株価16,979.86(-4.25)
日経平均は小幅に反落。米国株の続伸を受け小高い始まり。日経平均は昨日と似たような展開でしたが、今日は重かったなぁという感じですね。週末要因に加え、今晩の米雇用統計を見極めたいとする向きが多かったのも事実ですが、それにしても重かった。

米雇用統計は、恐らく弱い数字が出ると思いますが、市場がどう反応するかは微妙ですね。サブプライム問題→弱い雇用統計→利下げ期待→米株高というシナリオも考えられますが、ドルが弱い現状で、アメリカは利下げなんてやれるんですかね。それより日本の場合、既にデフレでもないのに去年から日銀がモタモタしていたせいで、アメリカが利下げに入った後に、日本が利上げに動いたら急激な円高になるリスクの方が心配です。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:買い 3銘柄 3500株



2007年8月2日 日経平均株価16,984.11(+113.13)
日経平均は反発。米国株の反発を受け小高い始まりでしたが、後場寄りに先物が100円ギャップダウンして寄り付いたことで、投売りが始まり、先物は16650円まで一気に急落。しかし、その後は急速に戻し本日の高値圏で終了となった。昨日のNYもかなりメチャクチャな動きでしたが、日経もそれに負けない動きでした。記念に先物のチャートを貼っておきます。
225先物5分足チャート
日経平均のチャートは長い下ヒゲを出したことで、目先は底入れっぽい感じもするんですが、TOPIXはザラバベースでの年初来安値を更新してしまい、銀行株への投売りが気になるところです。

本日の取引: A社・B社・C社 3勝2敗1分 +27300円
持ち越し:買い 1銘柄 1000株



2007年8月1日 日経平均株価16,870.98(-377.91)
日経平均は大幅に続落。米国株がサブプライムから再び反落したことで、CMEにサヤ寄せする形での始まり。前場は225銘柄のTDKが10時まで売り気配で寄り付かず、先物もジリジリと値を下げる展開。TDKが寄り付いたあと、一瞬戻しそうな気配もありましたが、後場に17040円を下抜けると、水に落ちた犬は、皆で徹底的に叩くのが先物市場という訳で、買戻しも入らず16,810円の安値引けとなった。チャートは週足先行スパンで止まれるのか、一気に3月安値を更新しにいくのか、ちょっと面白くなってきました。

今日など見ていると、指数が下がっている割には、個別はたいして下がっていないんですよね。当然、何を見ているかにもよるんですが、3月からの上昇トレンドは全体が嵩上げされた相場ではなく、一部の銘柄によって上がってきた相場なので、今のところ急落の影響も限定的といった感じ。私は18,300円にトライしているときも、相場に過熱感がないと申し上げてきましたが、大多数の銘柄は、3月から横這いもしくは下がっていたわけですから、指数の下げ幅だけを過剰評価する必要もないでしょう。

本日の取引: A社・B社・C社 3勝2敗 +700円
持ち越し:買い 3銘柄 700株



2007年7月31日 日経平均株価17,248.89(-40.41)
日経平均は反落。米国株がとりあえず反発したが、日本は昨日に実質200円ほど戻してしたのでCMEの方が大証にサヤ寄せしたという感じ。

値嵩ハイテクが弱かったこともあり、先物も17,300円どころから厚い売り板が並び上値を押さえた。指数こそ動かなかったが、個別では決算発表を受け大型株も結構動いており、ピンポイント物色は健在。決算時期は木を見ていく展開になるのはやむ得ないところ。

二日新甫(ふつかしんぽ)荒れると言いますが、後半それなりに荒れた7月でした。ただ、いままでが異常な低ボラ状態だったので、このぐらい動いてくれた方が望ましいでしょう。

本日の取引:A社・B社 4勝 +34,000円
持ち越し:買い 200株



2007年7月30日 日経平均株価17,289.30(+5.49)
日経平均は反発。週末は米国株安でシカゴCMEが17,000円スレスレ、参院選は与党が歴史的大敗という外部環境でのスタート。この悪い流れを受け、寄り付きこそ弱かったものの、その後はイベント通過によるヘッジの買戻しや値ごろ感からの買いも入り、指数は大引けでプラスに浮上した。まあ、選挙に限らず、事前にアナウンスされているものは、その通りの結果が出てしまえば大体こんなもんでしょう。日本株は、選挙結果より米国株、外国人動向の方が重要ですから、底入れ宣言はまだ早計。まず上の窓を埋めて、それからでしょう。

それにしても、これだけ負けても辞めないと言い張る、安倍さんの鈍感力はどうなんでしょう。既にポジションが回復不能なほど悪化しているのに、更にナンピンを続けて傷口を広げてゆく投資家と通じるものがありますね。

本日の取引:A社・B社 2勝 +15,000円
持ち越し:買い4200株



2007年7月27日 日経平均株価17,283.81(-418.28)
日経平均は大幅に続落。米国株の急落、円高進行、シカゴCMEが17,270円とくれば、もう素直に下がるほかありません。チャートは一昨日の時点で三角保ち合いが既に崩れていた訳ですが、今日で完璧に3月からの上昇トレンドは崩れました。しかし、震源地の米国株を見ると、まだNYダウ・ナスダックの上昇トレンドは崩れていません。震源地以上に日本が被害を受けるとは、なんとも不条理な話です。今日なども週末の参院選がなければ、バーゲン・ハンティングがもう少し入ったんでしょうがね。

しかし、個人投資家を中心とした国内勢の円売りと海外勢の円買いという構図も面白いですね。外部環境を考えれば、今日のドル・円などは、もっと円高になって当然なんですが、個人の円売り圧力が、日銀介入の代わりを果たしているようです。ただ、幾ら内外金利差があるとは言え、円の実質実効レートが歴史的水準なっている現状で円を売りまくり、外国投信を買いまくるというのは、かなり異常な行為です。私に言わせれば、既にデフレでもない日本で低金利政策を続けている日銀は、海外にバブルを輸出しているだけに映ります。

本日の取引:A社・ローム・B社 4勝 +29,000円
持ち越し:買い4100株



2007年7月26日 日経平均株価17,702.09(-156.33)

日経平均は続落。米国株は小幅高でしたが、ナスダックが前日50P下がって戻りが8Pと言うのは弱い動き。日経平均は指数インパクトの高いアドテストが急落していたこともあり、指数の上値は重かったが、後場は船株の好決算を受け一瞬プラスになる場面もあった。ただ引けにかけ指数は現物主導でズルズルと下がり安値圏で終了。

米国株のチャートは基準線レベルでの攻防ですから、まだどうこうと言うことはありませんが、日本と欧州のチャートが悪化してきているのは気になるところ。参院選通過でアク抜けというシナリオは誰しも考えていることですが、今回はどうなんでしょうね。アク抜けなんて言葉を使うほど市場が弱気に傾いているとも思えませんし、あまり関係ないでしょう。まあ日本の場合は、国内勢で相場なんて作れないので、アク抜けと言うのは、けっきょく外国人が買ってくるかどうかということですからね。

ついさっきまで部屋のエアコンから、水が大量にタレてきて大変でした。よりによってこんなクソ暑い日にエアコンが壊れるなんて最悪。なんとか自分で直せないものかとインターネットで調べてみると、外の水抜きホースがつまっていると、そうなることがあると書いてある。直し方は口でホースを吸う? 但し、自分で飲んでしまうことがあるので、自信の無い人はやらないで下さいとある。オイオイ さすがにこれは体に悪そうなのでパス。次に書いてあったのが掃除機で吸うという案。最初にこれを書けよなという感じですが、これは掃除機の中に水が入るという難点も。ただ暑くてそんなことはもう構っていられないので、ズコズコ水やゴミを吸い出したところ直りました。皆さんもエアコンから水が漏っている時は、電気屋さんを呼ぶ前に試してみては? 

本日の取引:売りのみ
持ち越し:買い4000株 売り1000株



2007年7月25日 日経平均株価17,858.42(-143.61)
日経平均は反落。米国株の急落を受けギャップダウンしての始まりも、引けにかけ下げ幅を縮小。CMEの終値を見たときはちょっとビックリしましたが、朝方、日経平均が250円以上下がっている時も、私の見ている銘柄はどれも殆ど下がっていなかったので、個人的には弱さよりも強さの方が目立ちました。穿った見方をすると、官房長官が日経平均にコメントしてますし、選挙前のPKOでも入っているんじゃないかと・・

現状の相場は高値圏にありながら、騰落レシオの低さが示すように、物色対象がピンポイントなので相場全体に過熱感が出ず、逆に今日みたいに指数が下がるような時には、リターン・リバーサルが効くという循環になっているのも事実。分かりにくい表現ですが、要は日経平均は見た目より急落しずらい環境下にあると言える。ただ上昇ウェッジ型の三角保ち合いが崩れたのも事実で、これがイレギュラー的なもので済むかどうかは、高値波乱をやっている米国次第ということになりそうだ。

本日の取引:A社・ローム・日立 3勝  +23,000円
持ち越し:4000株



2007年7月23日 日経平均株価17,963.64(-194.29)

*24日の更新はお休みします。

日経平均は大幅に反落。週末のNYダウ・ナスダックが共に1%ほど下がっていたので、日経も1%程度の調整になるのは誰しも予想していたこと。またギャップダウンした後、あまり動かなくなるのも予想されていたことで、特にサプライズはない展開でした。米国は1%程度の下落では、まだ上昇トレンドには全く影響はありませんし、日本も上値は重いがこれで需給が悪くなったという印象はありません。

米国のサブプライムの問題は、専門家の間でもいろんな意見がありますが、ただ過去形で話す人は、なんにも分かってねぇなと言う感じですね。日本を例にしても、土地バブル崩壊直後に、不良債権で10年以上も苦しむことになるなど、当初だれが予測できたでしょう。株の含み損と同じで、最初は小さかった問題が、その後の政治や中央銀行の度重なるミステイクや隠蔽もあり、傷口が大きくなっていったのは周知の事実です。実際、この手の問題は学者が幾ら机で計算しても、影響がどういう形で波及してゆくかは計れないんですよね。米国のサブプライムは現在表面化している材料から計算すれば、確かにたいしたことはありませんが、まだこれは現在進行形の話だということは、認識しておくべきだと思います。

本日の取引:A社・B社 2勝  +13,000円
持ち越し:2100株



2007年7月20日 日経平均株価18,157.93(+41.36)
日経平均は続伸。米国株は堅調に戻ってきたが、GLOBEXが弱含んでいたこともあり、指数は上値の重い展開。昨日同様、鉄や重工業株が高値を更新する一方で、値下がり銘柄が東証1部で900を超え、相場は二極化状態が継続。正確に言えば、売られないまでも完全に放置されている銘柄群もあり、3極化状態と言ったところか。ただ考えようによっては、ハイテクが休んでいる状態で2日続伸できたことは大きいかもしれません。

今年は早くから猛暑になると言われていましたが、猛暑予想一転、「寒い7月」になったようです。確かに、こんなに涼しい7月は珍しい。天気の長期予測は、株屋の予想といい勝負かもしれませんね。まあ、株屋は毎年上がるとしか言いませんから、予測とは言わないんでしょうが。

本日の取引:A社・ローム・B社 4勝1敗  +22,000円
持ち越し:1000株