本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2007年7月19日 日経平均株価18,116.57(+100.99)
日経平均は反発。米国株の下げが予想よりも小さく、昨日過剰に下げた分を取り戻した。全体的な動きは鈍かったが、鉄・船が相場を主導した。ひとことで言えば、買いづらい株ほど良く上がる、そんな相場。

地震後の東電の対応が問題になっていますが、私に言わせれば本当の危険性はもっと別なところにあると思います。私は以前、原発の中央制御室によく出入りしていたので、中の構造はよく知っています。一番問題なのは、とにかくセキュリティが甘すぎる点です。もし武装した連中が突入すれば、現状止める手立てはなく、30分で中央制御室まで占領されてしまうでしょう。また内部に協力者を一人確保すれば、作業員のふりをして建屋に入ることも可能です。

一般の人にはあまり知られていませんが、原発など1年のうち半分ぐらい定期検査をやっており、1~4号機があれば全部稼動していることなどまずありません。従って業者が年中出入りしており、セキュリティなど全く甘い状態です。勿論、金属検査やIDカードなどのチェックはありますが、どれも回避は可能で、実際にはお守り程度の意味しかありません。別に皆さんを不安にさせるつもりはありませんが、原爆と原発の違いを簡単に言えば、ウランの濃縮度と核分裂を早く起こすか遅く起こすかの違いしかありません。こんな危ないものを、こんないい加減なセキュリティで運営している現状の方が、耐震性より余程恐ろしいことだと国民も関係者も認識するべきでしょう。それにしても今日の東電の出来高は凄いですね。

本日の取引:A社・B社 2勝  +13,000円
持ち越し:1100株



2007年7月18日 日経平均株価18,015.58(-201.69)
日経平均は大幅に続落。米国株はダウがザラバ14,000Pを達成するなど堅調に戻ってきたが、引け後に発表されたインテルの4-6月期決算がネガティブ評価となり、インテルは時間外取引で4%の急落。これで東京市場は完全に出鼻を挫かれ、やっぱりヤバイのか? なんて思っているうちに、クレディスイスの先物売りが炸裂し、18,000円割れまで一気に売られた。大引けではさすがに買戻しも入ったが、またしても18,300円目前で押し戻されてしまった。ただ今日の日経平均の下げ幅が1.1%ですから、これをNYダウに当て嵌めると-153P、ナスダックで-29P、この分は先取りした形。

本日の取引:A社・B社・ローム 3勝2敗  +4,000円
持ち越し:2000株



2007年7月17日 日経平均株価18,217.27(-21.68)
日経平均は小幅に反落。連休中の米国株は、ダウが連日の史上最高値を更新する一方、ナスダックは利食い売りで小幅安となった。本日の日経平均は主力株中心に利食いが出て、ナスダックの動きをなぞる形となった。全体的には、強い銘柄はより強く、弱い銘柄はより弱く、動かない銘柄はより動かずといった相場。明日はインテルの決算を受ける形となるので、ボラが少しはあがるんじゃないでしょうか、。

イラン、ドル以外の通貨で石油収入を最大化へ←あまり話題になっていませんが、きな臭い動きですね。イラクがアメリカに攻撃された理由の一つとして、フセインが原油の取引をドル建からユーロ建に切り替えたのがあります。アメリカはドルの覇権を維持するためには、戦争も辞さないという構えは常に一貫しており、中東での地政学リスクが再び高まることも予想されます。

本日の取引:A社・ローム 2勝  +12,000円
持ち越し:2000株



2007年7月13日 日経平均株価18,238.95(+254.81)
日経平均は大幅に反発。米国株の急伸を受け大きくギャップアップしての始まり。こういう展開になるとザラバ動かなくなるのは毎度のことですが、先物は18,300円まであったので動いた方でしょう。今日はどれだけ上がるんだろうと期待しましたが、その割には値下がり銘柄も多く、個別で踏み上げになってる銘柄を除けば、昨日までとあまり変わらないと言った印象。ボラティリティが多少上がってきたのは良いことですが。

米国株の急騰は、主な材料はM&Aだけであり、ちょっと首をかしげたくなる内容。米国はサブプライムローンなど不安材料が多い分、ショートポジションが溜まっており、昨日ダウが史上最高値を更新したことでロスカットに引っ掛り、パニック的に買い戻したと言ったところか。何処まで踏み上げるかは想像できませんが、こういう上げ方をやりだすと寿命がくるのも早いでしょう。

本日の取引:A社・B社 2勝1敗 +12,000円
持ち越し:なし



2007年7月12日 日経平均株価17,984.14(-65.37)
日経平均は3日続落。米国株の反発を受けギャップアップしての始まり。その後は上にも下にもいかず、後場中ごろまで先物の値幅は僅か40円で推移。今日もこのまま終わってしまうのかと思いきや、突然14:20分から先物に大口売りが相次ぎ、一気にマイナス130円まで下落。先物は14:20分からの5分間で1万5千枚の商いですから、これはかなりのインパクトがありました。その他としては、今日は仕手系材料株が総崩れ。この辺はあまり興味がないのでノーコメント。

米国株はサブプライムローンや金利上昇などの悪材料を、M&A絡みのニュースで相殺し、上昇するパターンを繰り返していますが、これもそろそろ限界にきているのかなと言う感じ。

中国の段ボール肉まん 「段ボールと肉の割合は6対4で、コストを下げるために行っている。自分では食べない」と証言した。(出典:時事ドットコム) ←段ボールなんかヤギでも食べないだろ! これ笑いごとじゃありませんが、ここまでやってるともう笑うしかありませんね。

本日の取引:A社・B社 3勝 +15,900円
持ち越し:なし



2007年7月11日 日経平均株価18,049.51(-203.16)
日経平均は続落。米国株がサブプライムローン問題が再燃し大幅に下落。日本株も当然ギャップダウンしての始まりとなった。日経平均は上放れ期待が高まっていただけに失望感があるものの、これまで過熱感なく上昇してきた分、ポジションが極端に買いに傾いておらず、売り急ぐ向きも少なかった。基準線を割ってこなければ、まだ高値揉み合いの範疇でしょう。

NYダウのチャートは、嫌な形になりつつありますが、ナスダックのチャートはまだ何の問題もなく、ここがどうなるかが当面の焦点。

安倍首相の支持率低下は、大臣の失言など不可抗力な面もありますが、話が分かりずらいという面もありますね。昨日の古館氏との対談で、YES・NOで答えを求められても、何一つ回答が返ってきません。例えば消費税を上げるかという質問では、ワンフレーズ首相だった小泉氏は「私の在任中は上げない」と分かり易い答えでしたが、安倍首相は「上げないとは言っていない」ですし、竹中平蔵に知恵をつけられたのか、プライマリーバランスを持ち出す始末。確かにその通りなんですが、TVを見ている人でプライマリーバランスという言葉を理解している人がどれだけいると言うんでしょう。主婦は大根一本105円で買えるか110円になるかが問題であって、プライマリーバランスなんて眼中にないんですよ。事務所費問題にしたって法律の枝葉末節の解説など国民は求めておらず、モラル的に許されるかをYES・NOで聞きたいわけですよ。小泉氏のワンフレーズを真似しろとは言いませんが、現状の安倍さんは、一昔前の政治家というイメージですよ。

本日の取引:A社・B社 3勝1敗1分け +13,000円
持ち越し:なし



2007年7月10日 日経平均株価18,252.67(-9.31)
日経平均は小幅に反落。個別では局所的に動いていますが、全体的には閑散という言葉の方が適切でしょう。日経平均は、今日も動かざること山の如しで、何も書くことがありません、

安倍首相は、赤城農水相の事務所費問題で「たった月800円で辞任要求をするのか?」と日曜日のTVで逆ギレしていました。それ以前は年100万とか使っていたわけですから、平成17年だけ抜き出して強調されてもなぁと思っていましたが、今日の日本経済新聞の記事には笑いましたね。そもそも電気と水道の基本料金だけで月2655円かかるのに、月800円って一体何処から出てきた数字なんでしょうという内容。私も基本料金など普段あまり気にしたことがないので、これは盲点でした。安けりゃ問題ないだろうと思っていたんでしょうが、嘘というのは話のつじつまが合わなくなるものです。アホな嘘をつくと、こういう恥ずかしい目に遭うという典型的な見本で、子供たちのよい反面教師になったんじゃないでしょうか。こうして美しい国は造られてゆくのでしょう。

本日の取引:A社 1勝 +8,000円
持ち越し:3,000株



2007年7月9日 日経平均株価18,261.98(+121.04)
日経平均は反発。米国株の上昇、円安、機械受注の上ブレを受け指数は終日堅調な展開。面白いのは、年初来高値付近にありながら活況には程遠いマーケットの状況、上に放れた時にどの程度ボリュームが出るのか見てみたい。

スティールの抗告は東京高裁でも棄却されましたね。結局、ブルドックの件に限らず、今回のアクテイヴィストファンドの株主提案(増配等)は全否決された訳ですから、6月29日に書いた通り、今後の日本株には間違いなくネガティブ要因となるでしょうね。このような前例ができたことで、企業は総会を有利にする為に、株の持合を一層強化するでしょう。まあ、持ち合いは浮動株を少なくし、一時的な株高を演出しますが、景気が悪くなり株価が下がれば経営を圧迫します。「この道はいつか来た道」と言ったところでしょうか。

本日の取引:A社・B社 3勝 +18,500円
持ち越し:なし




2007年7月6日 日経平均株価18,140.94(-80.54)
日経平均は反落。米国は小動きでしたが、為替が円安に振れていたので、続伸してもおかしくない外部環境でしたが、昨日いったクレディスイスが寄り付き直後に先物を大きく売ったことで反落となった。ただ先物の売りが一巡してしまうと、そこから更に下を叩くような売りはなく、そのまま膠着状態となる。後場に至っては殆ど開店休業状態。

しかし、日経平均の騰落がクレディスイスの手口と100%リンクしてしまう現状は、なんか情けないですね。最近のクレディスイスの手口は1週間ごとにポジションを入れ替えていますが、今日は6520枚売ったので、たぶんポジションはスクエアになっているはず。月曜日どちらにポジションを取るかで日経平均の方向性が分かる? 

本日の取引:なし
持ち越し:1銘柄買い 2株



2007年7月5日 日経平均株価18,221.48(+52.76)
日経平均は6日続伸。寄り前は、どうせ今日も動かないだろうという感じでしたが、寄り付き直後から先物主導でスルスルと上げ幅を拡大する意外な展開。ただ年初来高値は抜けず、引けにかけては伸び悩んだ。やっと動いたという感じですが、それでも先物の値幅は110円ほどで、まだ平均以下でしかありません。クレディスイスは今日も先物を買い越していますから、これで6日連続となり、そろそろ売ってくるんじゃないかという警戒感も出始めている。

中国の食品・生活用品、2割が安全性に問題 ←ここまでくると大問題ですね。私が知ってるだけでも、毒塩・毒ラード・毒落花生・毒鶏肉・毒ハトムギ・毒ウーロン茶・毒カゼ薬・毒ペットフード・毒歯磨粉・毒土鍋・毒おもちゃ・毒ウナギ などあり、何を食わされているか分かったもんじゃありませんね。残留農薬などは、検査で引っ掛るんでしょうが、その検査には1週間以上かかるので、既に市場に出回っているという話ですし、生産性を上げるため成長ホルモンを過剰に与えたウナギや畜産物は検査には引っ掛らないでしょう。いくら安くても食べ物でリスクは取りたくありません。

本日の取引:ローム・ソニー・A社 3勝1敗 +17,000円
持ち越し:1銘柄買い 2株



2007年7月4日 日経平均株価18,168.72(+18.82)
日経平均は小幅に5日続伸。今晩の米国が独立記念日で休みなので、今日も動かないだろうというのは、容易に予想できましたが、それにしても動かなかった。

ハニカミ王子こと、石川遼君が予選落ちしてしまいましたが、マスコミからこれだけプレッシャーをかけられれば、大人だって厳しいでしょうね。ある意味、石川君はかわいそうなんですが、『僕の笑顔を見て下さい』なんて本人もちょっと勘違いしており、なんか見ていて痛ましいですよ。そもそも全く実力が違えばムリですが、アマがプロに勝つのは珍しいことではないと思うんですよね。特にゴルフなどは、メンタル面の影響も大きいし、運という要素もかなり絡んでくるスポーツです。私も中学生のとき、マイボール・マイシューズでボウリングをやっていて、240前後のスコアーを何度も出していましたが、常に安定してハイスコアーを出せるわけではないので、何十ゲームもやれば直ぐにボロが出てしまいます。そういう意味では株もゴルフやボウリングと似ていますね。株の場合は更に運の比重が上がるので、勘違いする人が多くなるのでしょう。

本日の取引:なし
持ち越し:1銘柄買い 2株



2007年7月3日 日経平均株価18,149.90(+3.60)
日経平均は小幅に4日続伸。米国株はM&Aや長期金利の低下を受け大幅に反発。もっとも長期金利の低下はネガティブ材料の裏返しでもありますから、米国のいいとこ取りの解釈は相変わらずと言ったところ。一方、日経平均はCMEの清算値に一度ものせることなく上値の重い展開。もうこれ以上はコメントのしようがありません。

相場が膠着状態のときは、ロットで値幅をカバーしようと、オーバーポジションになりがちなので注意したい。

本日の取引: A社・B社 2勝 +10,000円
持ち越し:1銘柄買い 2株



2007年7月2日 日経平均株価18,146.30(+7.94)
日経平均は小幅に3日続伸。寄り前の日銀短観は、ほぼ市場予想通りで材料視されず。金曜日にムリ上げした割には終日底堅かったという印象ですが、商いは低調でやる気のない状態。

日経平均のチャートは今のところ2005年に近い形で推移しています。2005年は衆院選で自・公が圧勝し、8月から年末まで株は急上昇した経緯があります。バロンズの調査によると外国人は8月から2005年のような相場になると信じているようですが、日本では自・公の過半数割れは既にコンセンサスになっており、この温度差は面白いですね。いずれにしろこのイベントが終わるまでは、動きずらい展開でしょう。

本日の取引: A社・B社 2勝 +9,000円
持ち越し:1銘柄買い 1000株



2007年6月29日 日経平均株価18,138.36(+206.09)
日経平均は大幅に続伸。米国株が小動きだったこともあり、静かなスタートでしたが、先物主導というかハイテク主導で前場中ごろからスルスル上がる。しかし今日の上昇はどうなんでしょう。月末という要因もあるのでしょうが、低調な商いのなか指数だけ強引にカチ上げたという印象は否めません。最近、主力株に対しポジショントークと思われるレーティングの引き上げも目立ちますしね。

ブルドックに関しての東京地裁の判断は、総会の特別決議を経て買収者に経済的損失を与えなければ、どんな買収防衛策でもOK(後出しでも)ということですから、これはちょっと問題ですね。これが最終的に通れば、日本での敵対的企業買収は事実上かなり難しくなるでしょう。

敵対的と思われる買収者には権利行使が一方的に制限され、友好的買収者には権利が消却され買収が可能になるというのは、個人的にはとても平等とは思えません。更に日本の場合、株式の持合いも最近また復活気味ですから、総会そのものが形骸化してゆけば尚更です。まあ結果的にスティールも儲かるわけですから、金銭面では折り合っているかもしれませんが。ただ、総会会場から出てきた個人投資家のインタビューを聞くと、ファンドはけしからんと言う浪花節の感情論ばかりで、まともな意見が少ないのは残念です。TV局も自分のところがいつ敵対的買収をされるか分からないので、あえてそういう意見の人を選んで、ファンドバッシングをしているんでしょうが、これはいささか情けない。

そりゃ私だってスティールのやり方は好きじゃありませんが、あまり度が過ぎると排他的で保守的な日本市場というイメージが浸透し、いずれ世界から相手にされなくなるんじゃないかと心配になります。

本日の取引: A社 3勝 +38,000円
持ち越し:1銘柄買い 1000株