本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2007年3月27日 日経平均株価17,365.05(-156.91)
日経平均は6日ぶりに反落。昨日の米国株は、新築住宅販売件数が市場予想を大きく下回ったことで一時売り優勢の展開となったが、徐々に持ち直した。2週間前なら再び急落してもおかしくない材料でしたが、米国の市場センチメントも徐々に改善している様子が伺えます。まあ市場のセンチメントなど、いつでも簡単に変わるもなので、これでどうこうと言うものではないのですがね。

日経平均は反落したものの、配当落ち分を考慮すれば小幅安といったところ。今日も先物と一部の大型株だけが動いているという感じで、方向感が掴みずらい。

本日の取引:A社 1勝 +4,800円
持ち越し:なし



2007年3月26日 日経平均株価17,521.96(+41.35)
日経平均は小幅に続伸。米国株も小動きで特に材料もないことから、終日マッタリとした膠着相場でした。毎年この時期は機関投資家が動けないので、このような展開になるのは仕方のないところでしょう。

本日が権利付き最終売買日なので、明日は日経平均で約80円程度の権利落ちが予想されています。これだけで明日は-80円スタートになります。去年は当日で配当落ちを埋め、プラスになったことで4月高値に向かったので、明日配当落ちを埋められるか注目です。

本日の取引:A社・B社 2勝 +15,200円
持ち越し:500株



2007年3月23日 日経平均株価17,480.61(+61.41)
日経平均は小幅に続伸。年度末で機関投資家が動きづらいと言うのもあるのでしょうが、出来高・売買代金とも盛り上がりません。これでCMEの清算値にも2日連続とどかずで、活況とは程遠い4日続伸でした。公示地価発表を受け、不動産株が一旦材料出尽くしとなったものの、全体的には下値には買いが入ってくるので、新年度に期待と言ったところでしょう。

ライブドア事件で公認会計士にもついに実刑判決が出ましたね。証券取引法違反で公認会計士に実刑がでるのは、初めてだそうです。13日に書いたことが早くも実現し満足です。

本日の取引:買いのみ
持ち越し:3200株



2007年3月22日 日経平均株価17,419.20(+256.00)
日経平均は大幅に続伸。FOMC後の声明文を受け米国株が大幅続伸となった流れを受け、大きくギャップアップしての寄り付きとなった。しかし、利下げの選択肢を入れただけの、この声明文でこれだけ急上昇するのもどうかと思いますね。単に同時株安前の、良いとこ取りのパターンに戻ったというだけでしょう。為替がドル安にならないというのも矛盾しています。理由はともあれ日経平均はレジスタンスの17,300円を超えたので、今度はここがサポートとなる。

厚生労働省が10代のタミフル服用を原則中止する発表をしましたが、いろいろ考えさせられます。個人的には、どんな薬にも副作用はつきものだと思っていますから、インフォームド・コンセントを確りやって選択肢を患者側に提供すればいいだけだと思いますがね。服用後の異常行動との因果関係は専門家でも意見の分かれるところですが、タミフルの調査に当たった大学教授の講座が、中外製薬から寄付を受けていたのはどうかと思いますね。本人はそれによって調査結果が変わることはないと言っていますが、誰もが製薬会社との癒着を考えてしまうのではないでしょうか。いずれにしろ調査の信頼性を著しく毀損したことは否めません。

それにしても世界のタミフル使用量の8割が日本で消費されていると言うのは異常ですね。スイスのロシュ社が、カネずるの日本で販売中止になったら大変なので、すかさず因果関係を否定するなど必死になるのも頷けます。タミフルの問題に限らず、日本は医者も患者もクスリに依存し過ぎなんですよね。そもそも医者が保険点数を稼ぐ為に、薬を過剰に出し過ぎるというのが一番問題なんですが、患者の側もそれを期待している感があります。よい医者ほど薬を出さないというのがありますが、日本の場合、病院に行ってクスリを貰えないと、この医者やる気がないのか? と逆に不安になりますから、患者側もかなり洗脳されてますよね。

本日の取引:A社・B社 2勝0敗 +16,000円
持ち越し:600株



2007年3月19日 日経平均株価17,009.55(+265.40)
*3月20日の更新はお休みします。

日経平均は反発。CMEを下回る軟調な寄り付きとなったが、直ぐに先物主導で切り返し、その後も円安進行や上海市場の上昇などから、先物に断続的な買いが継続。最後は短期筋の買戻しも加わり上げ幅を拡大した。ただ新興3市場は揃って下落するなど、先物で無理やり指数をカチ上げたという印象は拭えません。

マスコミも株が下がったときは、嬉しそうに大騒ぎしますが、利上げを決めた中国の上海市場など3%を超える急騰なのに話題にもなりませんね。FOMCと日銀金融政策決定会合の声明文に注目が集まっていますが、これだけ市場のボラティリティが高い状態で、ネガティブな発言などできるわけがないでしょう。個人的には、もっとボラティリティが上がってくれた方が嬉しいのですが・・

本日の取引:A社・B社 2勝0敗 +24,000円
持ち越し:なし



2007年3月16日 日経平均株価16,744.15(-116.24)
日経平均は反落。米国株は高く戻ってきましたが、日経平均はCMEを下回る軟調な寄り付き。その後、先物主導でアレヨアレヨという間に-220円まで落とされて、またヤバイ雰囲気になってきましたが、後場になると今度は先物主導で+80円まで一気に棒上げ。ただこの上昇時でも値下がり銘柄数は1,000社を超えていましたから、あくまで先物主導で指数だけ上がったという感じ。その後はまた先物で落とされるという乱高下でした。今日はアメリカがメジャーSQなので、その影響が多少あったのかもしれません?

たまには先物の5分足チャートでもつけておきましょう。
2007年3月16日の日経平均先物5分足チャート
今週は戻りが期待されていましたが、終わってみれば前週比-419.89円。結果的に17,300円が強力なレジスタンスとして機能してしまいました。3月5日の安値は維持しているので、現時点で過度に悲観的になる必要はないと思いますが、来週ここを割れてくるようだとチャートは2段下げに入り、去年の11月27日付近までの下落余地が生じます。

本日の取引:エーアイテイー(IPO)・A社・B社 3勝0敗 +168,500円
持ち越し:1000株



2007年3月15日 日経平均株価16,860.39(+183.50)
日経平均は反発。米国株は乱高下したが、なんとかプラスで戻ってきて、日経平均も昨日の反動から買い優勢の展開となった。今日は原子力関連株などが買いを集めていましたが、メガバンクは相変わらず弱いですし、全体的にも戻りは今ひとつ鈍かった印象。直近のアメリカ株は円相場と完全にリンクしているような動きですので、何処まで戻れるかは為替次第と言った感じです。

最近、名作と呼ばれる古い映画をよく見ています。著作権が切れた名作をワンコイン(500円)で買えるようになったのは嬉しいことです。昨日観た心の旅路など現在でも充分通用する構成で、とても65年前の映画とは思えない出来です。と言うか今の映画が昔の映画をパクっているだけなのかも知れませんね。

本日の取引:A社・B社 3勝0敗 +23,000円
持ち越し:3201株 3社(IPO含む) 



2007年3月14日 日経平均株価16,676.89(-501.95)
日経平均は大幅に続落。サブプライムローンの問題から再び米国株が急落し、日経平均も大幅安となった。前回の急落は上海発と言われてますが、個人的には2回ともアメリカ発だと認識していますので、またかと言う感じですね。3月5日の安値は維持したものの、前回の急落と比べると売買代金も今ひとつ盛り上がらず、引け味は悪かった。ただ去年から株も為替もボラティリティが低すぎたので、この程度の乱高下は寧ろ歓迎という人も多いんじゃないでしょうか。投信を買ってる人が一番儲かるような、動かない相場では面白くありませからね。

アメリカの住宅ローンの過剰貸付問題は、2年以上前からこのページで取り上げてきましたが、ようやく此処にきて問題になってきたようです。ただアメリカは巧妙なインフレ隠し同様に、この問題も当面は上手く隠蔽するんでしょうね。どうにもならなくなったら利下げという選択肢が有りますが、海外からの投資に依存しているアメリカはドル安にもしたくないところでしょう。

本日の取引:A社・B社 3勝1敗 +12,000円
持ち越し:2000株



2007年3月13日 日経平均株価17,178.84(-113.55)
日経平均は反落。レジスタンスの17,300円を超えて行くことができず失速。個人も突っ込みは買っても、上を買いあがっては行きませんから、このレベルで揉み合いになるのは想定通りの動きでしょう。サブプライムローンの問題などがある米国が、ドル高を維持できるのか為替市場の動向が注目です。

昨日、このページを更新した後に日興の上場維持が決りました。この問題が発覚したとき、恐らく上場廃止にはならないだろうと書きましたが、その後、日経新聞の報道などから、私も含め誰もが上場廃止と思っていましたから、ちょっと驚きましたね。この決定を投資家保護とか言ってる人がいますが、管理ポストに入った時点で個人の投資家など全員逃げ出していますから、一体なにを保護したと言うんでしょうかね。

真の投資家保護と言うのであれば、上場廃止で脅しても虚偽記載や粉飾決算などを止めさせる抑止力にはなりません。現在の法律では、粉飾決算はやり得とまでは言いませんが、それに近いものがあります。だから後から後から出てくるんですよ。特に新興市場など、一旦会社を上場させてしまえば、後はインチキ決算でも何でもやって株価を上げてボロ儲けして、計画的に会社を潰してしまう、ある意味取り込み詐欺みたいなことも可能なわけです。これでは上場廃止などなんの抑止力にもなりません。それより、この手の不正に関わった連中を、会計士、監査法人も含め、もっと厳しい刑事罰を適応する方が犯罪の抑止力にもなりますし、それが投資家保護にも繋がるんじゃないでしょうか。

本日の取引:
持ち越し:1800株



2007年3月12日 日経平均株価17,292.39(+128.35)
日経平均は3日続伸。先週末の米雇用統計が思っていたよりも悪化しなかったことから、為替が円安に振れ、ハイテク株中心に堅調な展開。ただ雲の上限である17,300円レベルでは戻り売り圧力も強く、上を買いあがる向きもなかった。

松岡農水相の507万円光熱水費が問題になってますが、これは笑えますね。そもそも「何とか還元水」とは何なのか不明ですが、コンビニで500ミリリットルの還元水を一本買うと200円位、それを507万円に換算すると年間25,350本、1日約69本飲んだことになります。カバや馬だってこんなに飲まないでしょう(笑) 次に出てきた言い訳が、俺は「ナノクラスター有機ゲルマニウム水」を飲んでいたと言うもの。この水500ミリリットル(消費税込み)で値段が5,250円。人間が1日に必要な水1.5リットルを、松岡氏が毎日この水で補給したとしたら(5,250円×3本)×365日=5,748,750円。オイオイ・・・

本日の取引:A社 1勝 +11,300円
持ち越し:1000株



2007年3月9日 日経平均株価17,164.04(+73.73)
日経平均は2日続伸。米国株は高く戻ってきて、寄り前の機械受注は大きく上ブレ。機械受注はこの時間に変更になってからインパクトはなくなりましたが、それでも若干は好感されたみたいです。注目のSQ値は17,290円 65銭となり、1銘柄あたり40万株程の買い越しになったもよう。ただザラバは今晩の米雇用統計を控えていることから膠着感の強い展開となり、SQ値を上回って引けることはできませんでした。その米雇用統計は、既に悪いことは分かっていますから、程度の問題でしょう。

今週は月曜日に急落しましたが、その後は落ち着きを取り戻し、ほぼ先週末と変わらない水準まで戻しました。本日のSQ値と一目均衡表の雲の上限が約17,300円で此処が目先のレジスタンスでしょう。

本日の取引:A社・B社 3勝 +17,000円
持ち越し:1300株



2007年3月8日 日経平均株価17,090.31(+325.69)
日経平均は大幅に反発。明日のSQを控え、前場は膠着感の強い展開でしたが、後場になると先物主導でスルスルと上げ幅を拡大し高値引け。なんで後場こんなに急上昇したかと言えば、アジア株高、円安、先物のショートカバーという解説になってしまうのでしょうが、どの市場も今はボラティリティが上がっている状態なので、この程度の変動は誤差の範囲でしょう。

昨日、裁定買い残が発表になりましたが、思っていたより減っていませんね。この数字を見ると、先週の急落は現物主導の売りで、巷で言われていた裁定解消売りはそれほど出ていなかったことになります。

本日の取引:ローム・A社 2勝 +28,000円
持ち越し:600株



2007年3月7日 日経平均株価16,764.62(-79.88)
日経平均は反落。NYが高く戻ってきて、SQ前の水曜日と条件が揃えば、今日は寄り天になりそうな感じが朝からプンプンしてましたが、なんのひねりもなく実際そうなってしまいました。ハイテクが全滅状態だったので指数はマイナスですが、東証1部の値上がり・値下がり銘柄はほぼ拮抗。しかし、どうなんでしょう。不動産株はバブルヘGOという感じですし、新日鉄が900円つけるような相場で、世界同時株安だの大幅調整だの言われても、ハァ? という感じの人も多いんじゃないでしょうかね。

米国株もやっと反発しましたが、昨日発表されたマクロ経済指標はどれも悪く、景気減速、インフレを示唆するものでした。今回の世界同時株安はファンダメンタルズを無視したものだといいますが、それを言ったらアメリカなど去年からずっと良いとこ取りで、それこそファンダメンタルズを無視して上昇しているわけですから、どっちもどっちでしょう。

この記事⇒株安でも強気上海投資家を読むと、本当に相場を舐めているんだなと思いましたね。まあ中国人は下落相場の経験が一度もないので当然なんでしょうが。

本日の取引:パイオニア・A社・B社 3勝2敗 -4,000円
持ち越し:600株



2007年3月6日 日経平均株価16,844.50(+202.25)
日経平均は反発。米国が安く戻ってきてCMEも軟調となれば、当然サヤ寄しての下落スタートかと思いましたが、一度もマイナスになることはなく、終日堅調な展開でした。今日は為替の円高傾向が落ち着いたのが大きかったという印象です。為替のボラティリティが再び落ち着いてくるかは見極めが必要ですが、SQに絡む売買は明日で峠を越すはずですから、先物も次第に落ち着いてくるんじゃないでしょうか。ただ明日は要注意でしょう。

日興が外資の傘下に入るのは、ちょっと寂しい気がしますね。私が最初に株を始めたのが日興証券なので尚更なのかも知れません。その日興に初めて口座を作りに行ったとき対応してくれたのは、かなり高齢の証券マンでした。私は必死に選んだ銘柄を五つぐらい用意していたのですが、全部ケチをつけられ「もう少し考えてからいらっしゃい」と言うのです。そしてまだ右も左も分からぬ私に2時間ぐらいかけ、株というものを丁寧に教えてくれました。

しかし、アホな私は買う気満々でいましたから、株屋は株を売るのが仕事なのに株を買うなとは、一体なんていうジジイだと思ったものです。しかし、後から振り返ってみると良い意味で枯れた証券マンというのでしょうか、素晴らしい人でしたね。まあ会社にとっては最悪な人でしょうが・・・ その後、日経平均は3万円台から急落につぐ急落で大変なことになったのですが、たいした痛手もこうむらず乗り切ることができました。勿論、担当者は途中でドンドン変わってゆきましたが、最初にこの人に出合っていなければ、恐らく大損して株など辞めていたことでしょう。滅多に書かない昔話を書いてしまいました。

本日の取引:ローム・パイオニア・A社 5勝2敗 +45,500円
持ち越し:買い2,600株




2007年3月5日 日経平均株価16,642.25(-575.68)
日経平均は大幅に5日続落。CMEにサヤ寄せする形で大きくギャップダウンしての始まり。その後もドル・円相場が115円台に突入したことで、指数はジリジリと下げ幅を拡大し、1月11日の安値をあっさりとブレイク。後は200日移動平均で止まるのかというレベルまで一気にきてしまいました。新興市場のマザーズ・ヘラクレスに至っては暴落と言っていい程の下げ幅となった。

円キャリートレードの規模は20兆円とも言われていますが、正確な金額は不明で、実際に巻き戻しが起こっているのかも分かりません。その円キャリートレードの巻き戻し? について、日銀が利上げをしたせいだとか変なことをいう人がいますが、日銀が利上げした後も、国外との絶対的な金利差を理由に円安・株高が続いていたわけですから、その説明には無理があります。仮に円キャリーの巻き戻しが起こっているにしても、それは世界の金融市場とりわけ為替市場でボラティリティが急上昇したからに他なりません。いくら絶対的金利差があっても為替のボラティリティが高い状態では円キャリーは機能しなくなります。心理的な意味も含めて為替がどのレベルで落ち着くかが問題でしょう。

本日の取引:ローム・パイオニア・A社・B社 4勝2敗 +11,000円
持ち越し:買い4,100株 売り300株



2007年3月2日 日経平均株価17,217.93(-235.58)
日経平均は4日続落。昨日のNYは再びサーキットブレイカーが発動される乱高下を経て小幅安で終了。上海市場は0.8%のプラスで終了。なんで上海市場まで気にしなきゃいけないんだという気はしますが、市場が気にしているので仕方ありません。本日の日経は、値嵩ハイテクが弱かったので指数は大幅安ですが、新日鉄は急騰し、不動産株も堅調という歪な相場でした。これは円高という要因もありますが、それより来週のSQ絡みでの先物操作という印象でした。

ここ数日の下落で、裁定買い残はかなり減ったと推測できますが、依然高水準であることには変わりません。また悪いことに225銘柄の中に日興コーディアルが入っていることで、期先へのロールオーバーが進みづらく、来週も裁定解消売りがかなり出るんじゃないかと云う不安感があります。これは東証がモタモタやってるせいなんですがね。来週も先物主導での波乱含みの展開でしょう。

今回の世界同時株安について、いろんなことが云われていますが、目新しい懸念材料は何一つありません。中国やインドのバブル、良いとこ取りのアメリカ経済、円キャリートレード、どれも去年からずっと言われてきた懸念材料です。先週の金曜日と今日で唯一変わったものと言えば投資家心理だけです。世界的にボラティリティが異常に低い相場が続いていたので、投資家はリスクに対してあまりにも鈍感になり過ぎていました。その心理的巻き戻しが少し出ただけという認識です。

本日の取引:ローム・パイオニア・A社・B社 5勝2敗 +18,400円
持ち越し:買い2,300株



2007年3月1日 日経平均株価17,453.51(-150.61)
日経平均は3日続落。問題の上海・NYは上昇しましたが動きは悪い(本日の上海は再び3%近い下落) 昨晩の米国も前日の下げ幅から考えれば、とても反発と呼べるようなものではありませんでした。

東京も朝は上昇しそうな雰囲気でしたが、急落前の上値をどんどん買ってゆく主体はなく、先物主導で次第にジリ安へ。それに追い討ちをかけたのが、外資系証券が出したソフトバンクへのネガティブレポート。後場寄りにSB株が急落し、先物にも同時に仕掛け的売りが出たことで、一時前日安値を下回る300円を超える下げ幅になりました。理由はともあれ前日の下ヒゲで止まらなかったのは、よくない。引けにかけては、鉄鋼株主導で下げ渋りましたが、まだ下への含みを残した形になっています。しかし、出来高は今日も凄いことになっており、買い気の強さは健在です。いずれにしろ来週はメジャーSQなので、先物主導での乱高下は続くんでしょう。

本日の取引:A社・B社 3勝0敗 +23,000円
持ち越し:買い2,000株



2007年2月28日 日経平均株価17,604.12(-515.80)
日経平均は急落。昨日寝る前から海外市場は下がっていましたが、朝起きて更にびっくりでしたね。米国はダウ・ナスダックとも、今年に入っての上昇分を1日で帳消しにしたことで、日経平均も当然大きく窓を空けて反落。ただ個別をみれば寄付きを安値にして、ショートの買い戻しや、押し目買いが積極的に入り、徐々に下げ渋る展開。全面安には変わりませんが、今までの上昇を考えれば、今日の下落幅はそれほど深刻なものではないでしょう。対してザラバに崩れた米国の方は、ちょっと深刻かもしれません。

中国発の世界同時株安といいますが、どうなんでしょうね。昨日の東京タイムで既に中国株は急落していた訳ですから、日本市場に関しては欧米発という感じです。問題はこの連鎖が一時的なものなのか否かということですが、はっきり言ってそれが分かれば誰も苦労しません。ただ言えることは、ほぼ全員この下落は良い押し目だと思っていることです。確かにそうかも知れませんが、皆が皆、揃って押し目と買いと言いながら喜んで買ってる現状にも、ちょっと異常なものを感じます。出来高を見ても、本日の下落で買いたい人は買ったわけですから、今日の安値をサポートラインと出来るかが当面の焦点。

本日の取引:A社・B社 2勝2敗 -8,000円
持ち越し:買い200株



2007年2月27日 日経平均株価18,119.92(-95.43)
日経平均は反落。直近大きく値上がりしていた銘柄群が下げ、出遅れ銘柄と言っていいのかは微妙ですが、物色の圏外にあった銘柄が買われる展開。指数はマイナスですが、全体的に見れば、新興が弱かったものの、それなりに堅調だったと言えるでしょう。

読者の皆様も気づかれていると思いますが、最近ネットでなにか調べものをすると、またかよと言いたくなる程、Wikipedia(ウィキペディア)というフリーの百科事典が検索上位に表示されます。ウィキペディアは非営利の団体がやっているので利用は無料。しかも誰でも記事を投稿したり、編集したりすることが出来るので、爆発的にネット上に広がりました。ただそう云う性質上かなり偏った酷い記事にあたることもあります。極端なことを言えば、専門家が一生懸命書いた記事を、酔っ払いのおっちゃんが適当に書き換えてしまうことも可能なわけです。こんなものが信頼できるかと言えば、はっきり言って出来ません。でも、ちょっとした調べ物には非常に便利で、いまやネットにかかせない存在にまでなっています。

何故これを書いたかというと、そのウィキペディアの運営が資金的に厳しく、近く閉鎖になるかもしれないという噂がでているからです。ウィキペディアはウィキメディア財団というところがやっているんですが、月の維持費だけで75,000ドル(900万円)、その他ハードの更新などを入れれば、年間、何十億円という金が必要なんだそうです。この件に関してウィキペディア広報は、閉鎖を全面否定していますが、日々どんどんページが増えてゆくわけですから、寄付だけの運営では、いずれ行き詰るのではないでしょうか。

注目なのは、ウィキペディアに書かれている記事の品質はともかくとして、ネット上での市場価値は、もの凄く高いというところです。なにしろ最初に書いたように、ネットで調べ物をする度にウィキペディアが検索されるんですから。ただ出版されている百科事典とは違い、記事を執筆しているのは、ネット上の不特定多数、著作権侵害しているものも多数あるでしょうし、一体ウィキペディアは誰のものなのでしょうかね。非営利で人間の善意を前提に始まったウィキペディアが、今後どのような道を辿って行くのか興味深いところです。

本日の取引:A社 2勝1敗 +6,000円
持ち越し:買い500株



2007年2月26日 日経平均株価18,215.35(+26.93)
日経平均は小幅に3日続伸。後場112円高から先物主導でマイナス圏まで落ち込んだものの、再び切り替えした。ただ物色の偏りは相変わらずで、踏まれている銘柄を短期ディーラーがおもちゃにしている状況。

しかし、いまだに長期の日経平均にトレンドラインを引いて、解説する人がいるのにはちょっと呆れますね。日経平均は銘柄入れ替えの影響で、5,000円ぐらい歪んでいますから、現在は既に2万3千円前後です。それが理解できなくても、個別銘柄を見れば不動産株など史上最高値を既に越えてる訳ですから、気がつきませんかね。プロならもう少し考えて発言してもらいたいものです。

本日の取引:A社 3勝1敗 +11,000円
持ち越し:買い500株



2007年2月23日 日経平均株価18,188.42(+79.63)

日経平均は続伸。昨日の流れを引き継ぎ堅調な展開。後場ダレそうになると、今度は先物主導でレンジを切り上げました。物色は一極集中から横に広がってきました。というか広がらざる得ないと言ったところでしょう。

ついにここまできたかと言う感じですね。金属の高騰を受け、昨年から側溝の蓋が盗まれているというのは知っていましたが、他にも電車のレール、電気ケーブル、火の見やぐらの半鐘、最近では、なんと水道の蛇口まで盗まれているようです。私の家も、外に蛇口があるのでちょっと心配ですね(笑) 有名なオランダ・チューリップバブルも花が盗まれるのが心配で、人々は徹夜で庭を監視してたそうですが、日本でも水道の蛇口を盗まれないように、監視する人が出てきそうな勢いです。

本日の取引:A社 2勝0敗 +15,000円
持ち越し:買い300株