本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2007年1月30日 日経平均株価17,490.19(+19.73)
日経平均は小幅に続伸。寄り前の鉱工業生産指数は、強めの数字がでましたが、FOMCを控えていることもあり、為替は殆ど反応なし。と、なれば日経平均も前日の米国株が小動きだったこともあり、昨日までの流れを引継ぎ、マッタリした展開になるのは必然といったところ。後場になると、現在の相場の先導役である新日鉄・ソフトバンクが下がりだし、先物もそれに合わせて下がったという感じで、特にコメントすることもないような相場でした。

あまり書くこともないので、また雑談を。ディスカバリーチャンネルで放送している「絶体絶命の体験を検証する」という番組は面白く、つい見入ってしまいました。いろんなサバイバル術も為になりますが、人間は不測の事態に陥ったとき、肉体より、精神から崩壊し、冷静さを無くし、事態をより悪化させてしまうのがよく分かります。全編共通して言えるのは、まず冷静さを保ち、最善を祈り、最悪に備える、ということなんですが、これは株でも同じことですね。

あと方位を簡単に調べる方法を皆さんご存知でしょうか? 腕時計の短針を太陽に向けたとき、12時と短針の中間が南になるそうです。実際に調べてみましたが、これは結構正確ですよ。(南半球にいる場合は北になる)遭難したとき是非試して下さい(^^)

本日の取引:ローム・パイオニア 4勝1敗 +24,000円
持ち越し:300株



2007年1月29日 日経平均株価17,470.46(+48.53)
日経平均は小幅に反発。先物が寄り付き直後に乱高下しましたが、下値は金曜日同様、日足転換線にサポートされ切り返す。ただ上値を買ってゆく雰囲気にもなく、10時以降は殆ど動きがなくなってしまい、小幅高のまま大引け。ハイテクが全般的に弱いため、指数の上値が重いのは仕方のないところですが、逆にハイテクに資金が流れれば直ぐに18,000円に行ってしまいそうな雰囲気もあります。主要ハイテク企業の決算が大方出揃ってから、方向性が決るんでしょう。

ただ決算発表も事前の期待値が高いだけに、既に高値圏にある株は多少の上方修正では厳しいようですね。特に輸出関連は、これだけの円安水準ですから、余計に期待値が高くなるのかも知れません。今期の決算に関しては、為替予約をどのレベルでどれだけ入れているかで企業ごとに明暗が分かれるんでしょうね。数年前、三菱重工が為替予約をあまり入れておらず、円高になってしまい利益を大幅に減らしたことがあります。それではいけないというので、次の年、円安になったときに、思いっきり為替予約を入れたところ、今度は更に円安に振れてしまい、またもや利益を大幅に減らしてしまったなんてことがあります。まあ去年はボラティリティが低かったので、あまり巧拙の差はでないのかな。

本日の取引:ローム・パイオニア・京セラ  2勝2敗 -5,000円
持ち越し:300株



2007年1月26日 日経平均株価17,421.93(-36.37)
日経平均は小幅に続落。昨日とは逆で米国が大幅安でも戻ってきましたが、底堅い展開でした。ザラバ17,310円の転換線まで2回ほど面あわせする場面がありましたが、それ以上売り込む向きも無く、引けにかけ、指数は急速に下げ渋りました。今日、大陰線を引けば一気にセンチメントが悪化するところでしたが、鉄鋼、海運、重工業株は相変わらずぶっ飛んでいますし、新興市場も堅調、その他の業種にしても、そこそこ堅調で一体なにが下がっているの? という感じでした。日本市場の天邪鬼ぶりは、今に始まったことではありませんが、今日に関してはCPIの下振れが投機資金を再び勢いずかせたのかも知れません。

自分では将棋は強い方だと思っていたんですが、最近の将棋ソフトは強いですね。私がいま使っているのは「激指5」 というソフトなんですが、平手じゃ滅多に勝てません。昔の将棋ソフトは遅い、弱いでどうしょうもなかったんですが、PCの性能UPと共に早い、強いになって手がつけられません。終盤必勝大勢から逆転されると、思わずコノヤロー! とパソコンを殴りたくなりますよ(笑) 

「敗者のゲーム」という本があり、そこではミスを多くした方が負けるという理論が展開されています。テニスでも、将棋でも、時たまアマがプロ以上の素晴らしいプレーをするときがありますが、結局、トータルするとつまらないミスをする方が多いので、勝手に自滅してゆくという理論です。確かに頷けるところもありますが、投資に関してはどうなんでしょうね。効率的市場仮説を否定すると長くなるので止めておきますが、個人的にはそんな仮説は馬鹿げていると思っています。将棋ソフトの話に戻すと、これは間違いなく「敗者のゲーム」になりつつあります。しかし、面白くないですねぇ またには本当に演算ミスして「アチャー!」とか「グエッー!」とか言えば、面白いんですがね。

本日の取引:A社・パイオニア・味の素  4勝0敗 +36,000円
持ち越し:なし



2007年1月25日 日経平均株価17,458.30(-49.10)
日経平均は反落。米国株が大幅高で戻ってきて、ギャップを空けて昨年来高値を更新。ただ勢いは続かず次第にジリ貧となりマイナス引け。昨日、17,500円を越えても動きが鈍かったので、気になると書きましたが、ここにきて大口がポジション調整の売りを出しているみたいですね。

本日の下げ幅自体は全然たいしたことはなく、まだ楽観的意見が圧倒的ですが、高値圏で前日終値を切り下げる形での包み線は、非常によくない足型ですので、明日も続落するようなら注意も必要でしょう。


本日の取引:A社・B社  5勝2敗 +21,000円
持ち越し:1,000株



2007年1月24日 日経平均株価17,507.40(+98.83)
日経平均は反発。ザラバの動きが乏しいので日計り派にはちょっと退屈な展開ですが、昨年来高値にあと10円というところまで迫りました。ただジリ高が続いているので、ショートもだいぶ買い戻されているようで、17,500円を超えても動きが鈍いのは気になるところです。

本日、不二家のチョコレートに死んだガの成虫が混入していたとのニュースがありましたが、私も以前、信じられないものが食べ物に入っていたことがあります。私は卵かけご飯をするとき、卵を1個直接、ご飯の上に割って食べるのですが、いつものようにそうやって食べていると、口の中で「ガリ」と音がしました。口から出してみると、なんと錆びたクリップが出てきたのです。私は最初、家の者がメシを炊く時、誤ってクリップを入れたのかと思い、いい加減にしろ! と怒りましたが、そんなことは無いと言うので、まさかと思い、卵の殻の内側を見ると、なんとクリップの形がくっきりついているではありませんか! 

卵のメーカーを見ると日本農産工業(2051)の「ヨード卵・光」 早速、クレームの電話を入れると、そんなことは聞いたことがない、ニワトリが餌さと一緒に間違ってクリップを食べたとしても、卵に入ることは絶対に有り得ないというのです。しかし、有り得ないものなにも、割った卵の内側にくっきりクリップの形がついているのですから、どうしょうもありません。次の日、日本農産工業の社員が家まで確認とお詫びにきましたが、全く驚かせてくれますね。後日、今後出荷するものは、すべて金属検査もするということでしたが、どうなっていることやら。それ以来なんか気持ち悪くて「ヨード卵・光」は食べていません。勿論、これは事実です。嘘なら風説の流布になってしまいますからね。この手の話は不二家や日本農産に限らず、探せば幾らでも出てくるんでしょうがね。

本日の取引:A社・B社  2勝0敗 +14,000円
持ち越し:買い4,000株 売り1,000株



2007年1月23日 日経平均株価17,408.57(-15.61)
日経平均は小幅に反落。米国株安を受け売り先行の始まり。しかし、鉄鋼株などは米国安など全く眼中になく朝から絶好調。昨日から先物に動きがないので、鉄鋼を中心とした大型株が主導する形で、他の業種も徐々に下げ幅を縮小。

今日のこの動きはどこかで見たような? フランス語でこういうのをデジャビュと言うんですかね。鉄鋼株は昨年12月に日銀が利上げ見送りを決定してから、狂ったように急上昇。その後、金融政策決定会合を前に大きく調整し、再び利上げ見送りで急上昇。業界再編期待で上昇などとの解説もありますが、今回もタイミング的に殆ど同じですので、これは円・キャリー絡みの資金が再び鉄鋼に向かったと言う方が理に叶っているように思えます。

本日の取引:日立・A社 2勝0敗 +20,000円
持ち越し:1,000株



2007年1月22日 日経平均株価17,424.18(+113.74)
日経平均は続伸。週末のNYは小動きでしたが、CMEは異常に強く、日経平均もギャップアップしての始まり。先物はザラバ17,500円をつける場面がありましたが、ショートカバーが思ったよりも入らず安値引け。それでも先週同様、出遅れ株を物色するという基本的流れは継続。

今日はHOYAが決算を発表しましたが、市場コンセンサスには届かず売られました。米国株も好決算を出した後、一旦売られるという流れが出来ていますので、今後、期待値の高い銘柄には慎重な見方が広がるかもしれません。今の地合いなら悪材料出尽くし系の方が有利ですかね。

本日の取引:日立・京セラ・A社・B社 5勝2敗 +29,000円
持ち越し:1,000株



2007年1月19日 日経平均株価17,310.44(-60.49)
日経平均は反落。先物は寄り付いてからは狭いレンジ内での動き、今日も先に仕掛けたのは売りの方でしたが、すぐさまカウンターが入りプラス圏まで急上昇。先物は一昨日からずっとこのパターンですね。週末ということもあり、その後はダレましたが、ナスダックが36Pも下がってた割には堅調でした。また新興市場には、本日も買いが継続する展開。ここにきてようやくリターンリバーサルの動きが顕著になってきましたが、新興市場は円安メリットを享受できる銘柄が少ないので、決算で梯子を外されないよう注意する必要もあるでしょう。

今年の市場テーマでもあるM&A。ホームページの世界でも盛んになっているんですかね。実は以前、私のところにもサイトを売ってくれないかとメールが来たことがあります。私のような非営利で細々とやっているサイトなんか買ってどうする気なのか疑問に思ったものです。

思うにホームページを運営していない人にはピンとこない話かもしれませんが、ネット世界の競争は熾烈で、目的のキーワードがGoogleなどの検索エンジンでどの位置に表示されるかは非常に重要なんです。というかネットで商売なんかやってると、これが全てで死活問題になります。ですから営利目的のサイトを個人が立ち上げる場合、既に目的のキーワードで上位表示されているサイトをドメインごと買ってしまうことは大きなメリットになります。また企業の場合などは検索キーワードで競合する目障りなサイトを買収して廃棄してしまうという選択肢もありかもしれません。そう考えるとサイトのM&Aも今後増えてゆくのかも知れませんね。ちなみに株・個人投資家の喫茶店を買収するのは結構大変ですよ(^^)  え、いらない?

本日の取引:なし
持ち越し:なし



2007年1月18日 日経平均株価17,370.93(+109.58)
日経平均は続伸。利上げ見送りの報道で先物が少し乱高下しましたが、終日堅調な展開。特に昨年売り込まれた小型株が好調。

利上げをするにはこれ以上ない絶好のタイミングでしたが、結局見送り。結果そのものは、昨日の段階で相場に織り込まれていたので影響は限定的でした。しかし、政府の圧力に屈する形でこのような結果になったことは、日銀への信頼性を一層低下させることになるでしょう。2月にも利上げの可能性と言いますが、どうなんでしょうね。仮に10-12月のGDPが良かったとしても、政府からの圧力が1ヵ月で変わる筈もなく、1-3月の持続性を確認するべきだと言われれば、また見送ることになるでしょうね。ここで判断が変わるようなら、それこそ整合性のとれない話になります。そうこうしている内に参院選となり、年内利上げも怪しくなるんじゃないでしょうか。それに会合が始まる前から、マスコミがさも決定したかのような情報を流すなど、情報管理のありかたも問題です。

本日の取引:A社 1勝0敗  +15,000円
持ち越し:なし



2007年1月17日 日経平均株価17,261.35(+58.89)
日経平均は反発。注目のインテルは決算そのものは良かったものの、粗利益率が悪化し、設備投資予定も下方修正したことで、日本市場もハイテク全般が弱含む展開。また昨夜から共同通信などが日銀が利上げ見送りとの報道を流し、利ざや改善期待で買われていた銀行株が売られました。そんなこんなで前場は200円近く下がっていましたが、後場になると先物が前場安値17,010円から17,370円まで一気に360円急伸。この乱高下に各社それらしい解説をくっつけていますが、単に先に売り仕掛けた向きが踏まれたということでしょう。

しかし、これだけ条件が揃っているなかで、再び利上げを見送るなんて愚行を日銀がするんですかね。政府の利上げ反対派の人達は消費が弱いと繰り返していますが、そもそもアメリカのように稼いだ以上に金を使って貯蓄率がマイナスなんて国とは違い、日本人の貯蓄指向≒消費が伸びないとうのは、ある意味国民性なんですよね。それをアメリカなどと同じ物差しで計ること自体間違っています。それより11日に書いた円・キャーの問題など考えなければならないことは幾らでもあるはずです。僅か0.25の利上げも出来ず再び政府の圧力に屈するなら、日銀の独立性は形骸化したものと世界のマーケットは見るでしょうね。あまり先の話をするのもなんですが、これでもし世界的に景気が失速局面に入ったら、日本だけ利下げ余地が無く、逆に悪い円高が進む土壌を作っているとも言えます。日銀の金融政策は、去年1回しか利上げをしなかったことで、既に大きな失敗をしていると思うので、毒を喰らわば皿までと言う感じになっているのかも知れませんね。

本日の取引:A社・日立・新生銀行 4勝0敗  +32,000円
持ち越し:1社 5000株



2007年1月16日 日経平均株価17,202.46(-7.46)
日経平均は小幅に反落。日米とも週末にかけ重要材料が目白押しですから様子見気分が強い展開。今日のところは消去法的に新興市場や小型株に資金が廻ったという感じでした。

ウィンドウズ・ビスタがもう直ぐ発売になります。正直欲しいなとは思わないのですが、マイクロソフトのOSを使っている限り、みんな仕方なく切り替えていくんでしょうね。独占企業は自分達の都合で何を作っても、それがスタンダードになってゆくのですから凄いことではありますが。

本日の取引:A社・メルコ 3勝0敗+26,000円
持ち越し:なし



2007年1月15日 日経平均株価17,209.92(+152.91)
日経平均は続伸。米国株高を好感し、ほぼ全面高の展開。寄り前の機械受注も若干上ぶれしましたが、これはあまり関係なかった感じ。機械受注は今まで金曜日の2時に発表され、先物を乱高下させてきましたが、元々そんなにたいした指標じゃありませんし、8:50分に変更になったことで今後の影響力は小さくなってゆくでしょうね。じゃあ今までが何だったのかと言えば、なんだったんでしょうね? 私にも分かりません。まぁこういう訳の分からないものは他にもあって、例えば寄り前の外国証券経由の注文。日本人が外国証券経由で注文すればカウントされるという訳の分からないものですが、何故か人気があります。これも発表を引け後にずらせば、誰も気にする人はいなくなるでしょうね。

日銀の利上げに対して、マーケットはどっちでもいいよと言う感じで動いているのですが、政府からはかなり圧力が掛かっていますね。政治家は政府との整合性を取れといいますが、互いに職責を全うしようとすれば対立するのは当たり前、弁護士と検察に整合性を求めるようなものでナンセンスな話です。まぁ政府も景気が失速した場合に備え、これだけ反対したんだと言う保険をかけたいだけで、出来レースという感じもしますがね。

本日の取引:A社 3勝1敗  +17,000円
持ち越し:1社 200株




2007年1月12日 日経平均株価17,057.01(+218.84)
日経平均は大幅に反発。NYが新高値を更新し、英中銀が予想外の0.25%利上げをしたこもあり、急激に円安が進行。指数寄与度の高い値嵩ハイテク株中心にほぼ全面高の展開。先物主導で乱高下した1週間でしたが、終わってみればほぼ先週末と変わらない水準。ご苦労様でした。

日銀もここで利上げをやらなければ一体いつやるんだと言うタイミングになってきましたね。為替市場の動きなどを見ていると、仮に日銀が利上げを再開しても、欧州は依然として利上げ傾向を継続していますし、アメリカも利下げをする環境ではなくなってきており、当面絶対的な金利差は維持されるということで、既にかなりの部分で織り込んでいるようにも見えます。そうでなければここまで一方的に円を売ることはできないでしょう。ただ個人的には米ドルは高過ぎるなとは思いますけどね。

今回の不二家の不祥事や日興コーディアルの場合もそうですが、何か問題が起こったとき、トップが一社員の責任で済まそうとするのは、見ていて非常に腹立たしいですね。消費者はサービスや商品を選択するとき、そこで働いている個人ではなく会社を信用して選択している訳ですから、そんな話は通用しないでしょう。ましてや上場会社のトップが一社員がどうのこうのと言い訳する姿は、ちょっと知的レベルを疑いたくなりますね。

本日の取引:A社・B社 3勝  +23,000円
持ち越し:2社 3,000株



2007年1月11日 日経平均株価16,838.17(-104.23)
日経平均は続落。寄り付き直後に先物が乱高下しましたが、前場は昨日の反動もあり、小高い水準で推移。後場になると先物に断続的な売りが出て指数はマイナス圏に沈みました。ただ昨日同様、引けにはせっせと買い戻していますから、腰を据えて売る気は無いみたいですね。

全体的に見ても、値上がりしている銘柄も多く、2日間で400円下がった割には堅調です。下がっていて堅調というのは変ですね。調整感なき調整と云ったところでしょうか。

今月、日銀の利上げが有るか無いかが話題になっています。私の考えは1月4日に書いた通りなのですが、評論家や政治家の話を聞いていると、目先の話ばかりですね。個人消費が弱いとか、消費者物価が上がっていないとか、そんなことは小学生だって分かっていますよ。問題なのは日本の異常低金利による円キャリーが、商品市場の高騰、世界株高、特に新興国への過剰投資を後押ししているという現状をどう理解しているかと言うところです。

マーケットというのは合理的ですが利口ではありません。誰かが適当なところで手を入れてやらなければ、行くとこまで行ってしまい、大崩壊を引き起こすのは歴史を見ても明らかです。ちょっと商品相場が下がっただけでもヘッジファンドが破綻するなど、この騒ぎなのです。もし大崩壊を起こせば市場は何年、何十年とその後始末に苦しみます。大崩壊を起こさせない為には、バブルを作らせないこと、その為に中央銀行があり、金融政策があるのではないでしょうか。自分の在任期間中だけバブルでもなんでも演出して上手くいけばよいと言うのは、あまりにも無責任だと思うのは私だけでしょうか。

本日の取引:A社 2勝  +19,000円
持ち越し:2社 4,000株



2007年1月10日 日経平均株価16,942.40(-295.37)
日経平均は大幅に反落。先物主導で一時は400円近く下げ幅を拡大したが、25日線に達すると引けにかけてはさすがに買戻しが入り下げ渋った。金曜日大きく下げたあと、昨日は一転買い戻しで急上昇、そして今日はまた売り直すという、一体なにをやりたいのか良く分からない相場になってきました。

オプションSQに絡んだ攻防というのもありますが、他のアジア市場も軒並み売られていますから、ヘッジファンドが商品市場の下落をアジア株を売って補填しているというのが、今日のところは一番分かり易い解説かも知れません。指数が大きく下がった割には小型株は相対的に堅調で、あまり悲壮感の無い下げと云ったところですが、年が明けてから国際的なマネーの流れが変調してきているのは、注意してみる必要がありそうです。

本日の取引:A社 2勝1分  +13,000円
持ち越し:2社 4,000株



2007年1月9日 日経平均株価17,237.77(+146.18)
日経平均は反発。寄り付き直後に17,000円を割る場面がありましたが、そこからは先物に買い戻しが入り、終日右肩上がりの展開。年が明けてから物色セクターは変化してきましたが、大型株中心の流れは変わりません。その大型株もよく言えば循環が効いている、悪く言えば食い散らかしていると言った感じで指数の乱高下を演出しています。オプションSQに向け指数は荒く動き、個別とは切り離して考えた方がよいでしょう。

そう言えばこの間、深夜まで酒を飲んで家に帰る途中、犬とも猫とも違う奇妙な生き物が、目の前をノロノロと横切っていきました。最初は飲みすぎたのかなと思いましたが、近寄ってよくみると、狸?それにしては小さい ん~アライグマ? みたいな感じでした。しかし、東京の三鷹に野生のアライグマがいるわけありません。酔っ払っていたので、やっぱり猫と見間違えたのだと思うようにしていましたが、先ほどインターネットで検索したら、なんと東京にも野生のアライグマが生息していることが分かりました。ちょっと驚きです。昼間はみたことがないのでアライグマは夜行性なんですかね。

本日の取引:A社 2勝 +14,000円
持ち越し:3社 5,000株



2007年1月5日 日経平均株価17,091.59(-262.08)
日経平均は反落。指数は比較的大きな下げとなった。しかし、中身を見れば昨年末に大きく上昇したところが下げ、パフォーマンスが悪かった株が堅調という、年初特有のリターン・リバーサルが上手く効いており、全体的なダメージはあまり感じられない下げだった。北朝鮮の核実験準備を売り材料視する向きもあったようだが、それなら為替が円安に振れるはずなので、今日に関してはこれは全然関係ないでしょう。

年が明けてから日米とも、ちょっと動きが不安定になってきました。年末は低ボラで苦しんだので、個人的にはもっとボラティリティが上昇してくれた方が嬉しいですね。

本日の取引:A社・B社 3勝 +16,300円
持ち越し:なし



2007年1月4日 日経平均株価17,353.67(+127.84)
日経平均は5日続伸。休みの間、海外の株式市場は堅調に推移し、おまけに円安まで加わりほぼ全面高の展開になりました。休み前には新日鉄、本日は日立製作所と云った超大型株がまるで木の葉のように舞い上がる相場を見ていると、金余り相場なんだなと実感しますね。

今年のアナリストの株価予想を見ると、8割~9割が年末高を予想しています。他人の予想にケチをつけるつもりは有りませんが、相場が弱いときも、強い時も、年初に株価予想をさせると必ず年末高となってしまうのは何でなんでしょうね? 統計的に見ても年末高になる確率は、そう高くはないと思うのですが面白いものです。

本日の取引:A社・NTT 3勝 +32,000円
持ち越し:B社 300株



2007年1月1日 日経平均株価17,225.83(+1.02)

あけましておめでとうございます 本年よろしくお願いいたします

年初に思うこと

日本市場
そもそも1日の相場をその日の朝に予想しても当たらないのに、1年間の相場予想などしても無意味なんですがね。米国も日本も良い形で2006年を終わったので、現状2007年も堅調な上昇相場がマジョリティーになっています。今年は「三角合併」の解禁などでM&Aが1つのテーマになるんでしょうね。個人的にも現状の企業業績から考えれば日経2万円台というのも無理な数字ではないと思います。もっとも相場は上昇しているときに強気を言えば正論に聞こえますし、下落しているときに弱気を言えば、それが正論に聞こえるものです。市場参加者の認識と実際の物事との間には常に乖離が存在するということは頭に入れておくべきだろう。また現状はファンドを通しての新興国への過剰投資などきっかけ1つで強烈な巻き戻しが入る状況にあり、瞬間風速は去年より強くなるのではないだろうか。

新興市場
頂くメールなどからも去年は新興市場で嵌ってしまった投資家が多かったようです。昨年の1月に私は、日本の新興市場は世界一割高な市場と警笛をならしましたが、結局、1年かけてそれが修正されることになった。ライブドアショックに関係なくこの修正は必然だったと思われる。ただ下落したことで良い面もでてきた。昨年年初のJASDAQの平均PERは50倍前後あったが、直近ではそれが25倍を切ってきたからだ。米ナスダックの平均PERが30倍前後まで上がってきているので、その比較から言っても極端な割高感は無くなりフェアバリューになってきたと言えよう。今年はチャンスもあるのではないか。

金融政策
私は昨年12月に追加利上げをすると思っていたが、日銀が訳のわからぬことを言って先送りしたのは遺憾なことだと思う。これだけ経済が回復しているのに、この低金利は国際的比較から言ってもあまりにも異常だろう。昨年、利上げをしたときと現状を比べても利上げを見送る理由は殆ど無い。企業系の経済指標は堅調だし、心配してきたアメリカの大リセッションの懸念もなくなってきている。個人消費が弱いのは去年利上げをした時も同じだった筈である。これだけ条件が揃っていて利上げを見送るのは、例のファンドの問題がまだ影響しているのかと疑いたくなる。それが無いと言うのであれば、なぜ昨年利上げをしたのか整合性がとれない話になる。いったい日銀はどこを見て金融政策をしているのか見識を問われている。個人的には利上げ=株安という方程式をそんなに気にしなくてもよいと思っている。この異常低金利を続ける副作用の方がいずれ大きくなるだろう。確かに日銀が利上げをすれば、円キャリーの巻き戻しなどから株式市場もダメージを受ける場面もあるだろうが、利上げのペースはゆっくりしたものだろうし、米国経済が多少落ち込んでもFRBは継続して利下げをする環境にはない。何故ならドル安になって困るのはアメリカの方だからだ。従って絶対的な金利差は今年も維持され為替も極端な円高にもならないだろう。

人間は本来前向きな生き物で、その視線は常に未来へと向けられている。株をやっていると尚更そうかもしれません。だた時には立ち止まり過去を振り返ることで、見えなかったものが見えてくることもあるんじゃないでしょうか。株は長い旅のようなもの、前ばかり見ていても旅は楽しめません。

この新しい年が、皆様にとってさらによい年でありますよう、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。