本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2006年8月31日 日経平均株価16,140.76(+268.74)
日経平均は大幅に反発。寄り付きは静かなスタートでしたが、9時半過ぎから先物で一気に値を飛ばす展開。どちらが先に仕掛けるかと思っていましたが、まずは買いが先に仕掛けましたね。今日、強引に買い仕掛けたのは失敗になるような気がしますが、これでオプションの165が射程に入りました。ただ裁定買残は4月の高値圏以来の高水準であり、メジャーSQに向け、まだひと波乱、ふた波乱あると見ておいた方がよいでしょう。

なんだかんだ言って6月の安値から日経平均は2,000円以上戻しているんですよね。個人的には先物主導で指数だけスルスル戻したと云う印象しかありませんが、よく戻したものです。今度は此処から上を投信や個人に上手く肩代わりさせることに頭を使ってくるのでしょう。

本日の取引:A社・味の素 3勝1敗 +24,000円
持ち越し なし



2006年8月30日 日経平均株価15,872.02(-18.54)
日経平均は小幅に反落。米国株の続伸を受け小高く始まりましたが、商いは薄く次第にジリ貧となって行きました。先物も目立った動きは無く、SQを前にして睨み合いの状態。こうなると先に仕掛けた方が不利になるケースが多いので、双方とも腹の探りあいと云った感じですね。

本日、新興市場で話題になってたのが、楽天のストップ安。なんでも明日発売の週刊誌に、よからぬ記事が出るとか出ないとか・・ これが直接ストップ安の原因になったのかは分かりませんが、かなり影響があったのは事実でしょう。しかし、これで新興市場全体が崩れてしまうのは、個人はいまだにライブドアショックから抜け出せず、トラウマになっているのかも知れません。

本日の取引:なし
持ち越し なし



2006年8月29日 日経平均株価15,890.56(+127.97)
日経平均は5営業日ぶりに反発。本日も続落となると、一気に調整色が強まるところでしたが、米国に救われましたね。米国も目先強気になれる材料はないのですが、ショートが高水準にあるだけに、買戻しが継続していると言ったところでしょう。

しかし、今日は出来高・売買代金とも今年最低と言うだけあって、少なかったですね。先物もギャップアップした後は膠着状態で、動きが出たのは2時半を過ぎてからでした。ただ此処からの動きは面白く、揉み合っていたレンジを下にブレイクさせ、下がると思わせてから、最後は上に持って行きました。意図的にやったかは不明ですが、結果として25日に書いたブレイクアウト潰しとなりました。

なんかオプションの建玉や市場の雰囲気を考えると、上か下かは分かりませんが、今週末から来週のSQに向けて荒れそうな気がしますね。

本日の取引:A社・味の素 3勝 +17,000円
持ち越し なし



2006年8月28日 日経平均株価15,762.59(-176.07)
日経平均は4日続落。薄商いの中、裁定解消売りで下げ幅が大きくなりました。これで200日移動平均を割ってしまいましたが、15,710円はかろうじてキープしました。明日以降ここが維持できるかどうかに注目でしょう。

ソフトバンクが崩れると新興市場も崩れるという方程式は変わりないようですね。個人的にはソフトバンクという会社を詳しく調べたことが無いので、そのビジネスモデルや会社自体に対し、なんの意見も持っていません。ただ株価は常に割高に買われているという意識はありますから、リーマンが900円と目標株価を出しても、そんなものかなと思いますし、それ以下の目標株価が出ても驚きはありません。国内証券などは、ソフトバンクが市場に与える影響を恐れ、腫れ物にさわるような扱いになっていますから、実際そう思っていても、ここまで思い切ったプライスは出せないでしょう。そう考えるとレーティングなんて、各証券会社のポジショントークが入った実にいい加減なものです。

SBが個人投資家に人気があるのは、値動きの良さもありますが、経営者という枠を超えた孫正義という相場師に魅力を感じているからでしょう。常識で考えれば、このタイミングで携帯事業に入るなど、下手すれば会社を潰してしまうぐらいリスクの高い投資です。そもそも経営者じゃない相場師をゲームの途中で評価するのは難しいですよね。

本日の取引:A社 2勝 +12,000円
持ち越し なし



2006年8月25日 日経平均株価15,938.66(-21.96)
日経平均は小幅に3日続落。先物は寄り付いてから15,870円まで売られ、その後は僅か1時間で300円ほど棒上げ、しかし、大引けは再びマイナス圏に。昨日、説明できない相場と言いましたが、本日も薄商いの中、先物に振り回されるだけの訳の分からない日でした。

先物、先物と言いたく無いのですが、ここまで影響が大きくなってくると、これなしでは語れないでしょう。1~2年前までは、先物の出来高など1日3万枚ぐらいでしたが、最近では寄り付いてからの1時間ぐらいで、3万枚ぐらい出来てしまうことも珍しくありません。本日の高値を取りに行く場面では、僅か5分間で9千枚近い出来高を記録しています。

これはヘッジファンドを始めとするビックプレーヤーの影響が一番大きいのですが、それに輪をかけているのが、手数料の値下げなどで急拡大している個人の先物デイトレーダーでしょう。225先物のデイトレードは、どの教科書も判で押したようにレンジブレイクアウト&トレンドフォローを推奨しています。レバレッジが10倍もかかっている商品ですから、それは当たり前なのですが、分足チャートを見ながら、皆が同じタイミングで、大口にちょうちんをつけるので、今迄では、ちょっと考えられないような出来高と値幅が伴ってしまいます。ただ、あくまで相場を主導するのはビックプレーヤーですから、こう云う動きが顕著になれば、今度は意図的にレンジをブレイクアウトさせて、潰しにくるような動きも必然的に多くなるんじゃないでしょうか。

本日の取引:A社・NTT 4勝 +36,000円
持ち越し なし



2006年8月24日 日経平均株価15,960.62(-202.41)
日経平均は2日続落。米国株安を受け続落しての始まり、その後は暫く揉み合っていましたが、10時過ぎから先物主導で下げ幅を拡大。16,000円割れは、テクニカル的に見れば、それほど重要な意味は無く、目先は15,710円をキープできるかが焦点でしょう。そこを割ると8月7日の安値がポイントとなります。

最近の日経平均は、現物の商いが薄い中で、ちょっとした先物の仕掛けで異常な乱高下をする相場になっていますから、日々の相場を合理的に説明する事は不可能でしょう。また米国に関してもインフレと景気後退という2つ問題があり、一方の指標が良ければ、もう一方の指標が懸念されると云う、シーソーのような状態で、結局その日のマーケットがどちらの指標にウエートを置くかの日替わり相場です。また米国株の信用売り残が過去最高水準になっているのも、読みを難しくしています。

本日の取引:A社 2勝 +14,000円
持ち越し なし



2006年8月23日 日経平均株価16,163.03(-18.14)
日経平均は小幅に反落。今日は先物に目立った売買が無く、1日膠着状態でした。

最近、相場の先高感が強く・・・ と言う解説が多いですが、ちょっと違和感を感じますね。個人的には相場が騰がっているから先高感が強いのであって、それ以上でもそれ以下でもないんですよね。既に株価は中間期の上方修正まで織り込みはじめているので、現状で先高感があると言われも、かなりピントがずれているように感じます。だからと言ってもう騰がらないと言うのではなく、結局ミクロの積み重ねがマクロになるのであって、その逆はありえません。また日々正しいと思われるミクロを積み上げても、マクロでは違う結果になってしまうのが株式市場ではないでしょうか。

本日の取引:A社 1敗 -10,000円
持ち越し なし



2006年8月22日 日経平均株価16,181.17(+212.13)
日経平均は大幅に反発。米国が反落し、本日も調整かと思われましたが、売りものが少なく堅調な展開。後場になると薄商いの中、先物に仕掛け的な買いが一気に入り、17日の戻り高値を更新しました。訳の分からない上昇があると、市場では直ぐにオイルマネーと噂されますが、実際は9月のメジャーSQに向けたヘッジファンドの思惑による部分が殆どでしょう。

風が吹けば桶屋が儲かるという言葉がありますが、早実の斎藤佑樹投手の人気でJASDAQの川辺という会社の株が本日急騰していました。これでこの会社の業績が良くなるかと言えば、眉唾ものですが、まあ株の世界ですから騰がれば何でもよいと言うことで良いんじゃないでしょうか(笑)

本日の取引:三菱重工・A社 3勝 +17,000円
持ち越し 2000株



2006年8月21日 日経平均株価15,969.04(-136.94)
日経平均は反落。米国株は続伸となりましたが、CMEは小幅安となり、それに鞘寄せするスタートとなりました。先週大きく上昇した反動が出るのは仕方ないとしても、夏休みを取っていた国内機関投資家が市場に戻ってきて、逆に出来高が減少していまうのは、ちょっと情けないですね。

北朝鮮絡みの嫌な情報もあるようですが、現在の相場は過熱しすぎているので、転換線までの調整なら寧ろ歓迎と言ったところでしょう。

本日の取引:なし
持ち越し なし



2006年8月18日 日経平均株価16,105.98(+85.14)
日経平均は反発。今日は現物、先物とも積極的に買いが入っての上昇というよりか、需給好転による一時的な売り手不在相場という感じでした。

相場というのは水や電気と同じで、より抵抗の少ない方に流れて行く性質があります。現在、上と下どちらが抵抗が少ないかと言えば、上ということになるでしょう。相場の過熱感は既に誰の目にも明らかですが、来週更にオーバーシュートしても不思議ではありません。まぁこの上昇相場を長続きさせたいのであれば、本日のように下値を先物で買い支える程度の方が良いんじゃないでしょうか。下値に関しては、今週ブレイクした15,710円がサポートとして機能するか、一回試したいところではありますが。

本日の取引:三菱重工 3勝 +25,000円
持ち越し なし



2006年8月17日 日経平均株価16,020.84(-50.52)
日経平均は小幅に反落。昨日の米国はCPIコアが事前予想を下回る内容、これにより景気減速の方は、ほぼ無視する形で2日続けての大幅高。日米ともミニ踏み上げ状態となりました。CPIに関しては依然として右肩上がりには変わり有りませんし、為替があまり反応しないのも不自然です。引き続き米国のインフレは問題になってくるでしょう。

日経平均は需給が好転してきたのは確かですが、本日出来高を伴った上ヒゲ陰線をつけたので、明日の動きは注目です。外国人買いが継続するのか、本日の出来高を維持できるのかがポイントでしょう。

本日の取引:なし
持ち越し なし



2006年8月16日 日経平均株価16,071.36(+255.17)
日経平均は米国株高もあり5月29日以来の16,000円台を回復。

米国はPPIコアが低下し、本日発表のCPIも抑制された数値になるとの見方から、インフレ懸念が後退し大幅高となりました。米国も大きく騰がる時は最近いつもこのパターンで、なんかデジャビュを見ているようです。もっともCPIはPPIより遅行する為、本日期待通りの数値になるかは分かりません。日経平均は16,000円を超えたことで目標達成感も出やすいとこなので、強気に買いあがるより、押し目まちといったところでしょう。

本日の取引:三菱重工・味の素 3勝0敗 +26,000円
持ち越し なし



2006年8月15日 日経平均株価15,816.19(-40.92)
日経平均は小幅に反落。昨日、7月4日の高値をブレイクして今日は高値圏での揉み合い。最近の相場は今日のように殆ど動かないか、動くときは先物で乱高下という2通りしかなく、なんだか解説するのも馬鹿馬鹿しいですね。

いつも騰がると言っている証券マンは無視するとして、実際に売り買いしている市場参加者の強弱感は真っ二つという感じですね。ここまでの上げ方が気に入らないので、個人的にはあまり強気になれませんが、下がるにしても16,000円台には一度乗せるんじゃないかと見ています。

本日の取引:三菱重工・味の素 3勝1敗 +16,000円
持ち越し 1000株



2006年8月14日 日経平均先物1限月15,830.00(+230.00)
日経平均は大幅に反発。小安く始まりましたが、10時前後に先物に纏まった買いが入り、7月4日の15,710円をあっさりとブレイク。こうなると先日から言ってたように、ロスカットの買戻しが一気に入りますから、現物は閑散ながら大幅高となりました。今日も先物主導というか先物しか動いてないという感じでした。

後場になると、朝の停電の影響でシステムトラブルが起き、13時25分から日経平均の算出が停止。それに合わせて先物の出来高も急減しました。まあ正確に言えば前場に先物の買戻しが完了してからは、殆ど動きが無くなり、日経平均の算出停止がなくても、この程度の動きだったんじゃないでしょうか。これでチャート的には強気シグナルですが、これだけ現物の出来高を伴わないブレイクも珍しく、騙しの可能性も捨て切れませんね。

本日の取引:京セラ・味の素 3勝 +24,000円
持ち越し なし



2006年8月11日 日経平均株価15,565.02(-65.89)
日経平均は小幅に続落。SQ・GDPと通過しましたが、商いは盛り上がらず、既に夏休みモードと云った感じでした。

今朝の日経で、米ウォールストリートジャーナルが社説でバーナンキの利上げ休止を、厳しく非難したとありました。「労働コストの急上昇などインフレは収まっておらずバーナンキは再び金融引き締めを余儀なくされる。また今のインフレは米景気の強さを過小評価し金融緩和を長引かせた失策のツケであり、アメリカが不況に陥ることなく、インフレを退治すと云うバーナンキの仕事は一段と困難になっている」 私も同じようなことを書いてきたので、この記事には同感ですね。日本のアナリスなど米国における目先のオーバーキルばかり心配していますが、そんなことはたいした問題ではありません。専門家ならWSJのようにもっと長期的な視点で記事を書いてもらいたいものです。

インフレの話が出たので、ついでに書きます。まあ日本はデフレが終わったばかりで、インフレの話をするのは時期早尚なんでしょうが、仮に年率3%のインフレが続くと、24年間で貴方の資産は半分になってしまうのです。年率6%のインフレが続くと僅か12年で資産が半分になります。インフレを嘗めていると、とんでもないことになります。アメリカのように木が無くなると言われるほど、ドル札を刷り捲くっている国がインフレを押さえ、ドル高を維持し、成長を維持できる現状の方が奇跡なのです。まあこのまやかしは、いずれ破綻すと思いますがね。

本日の取引:なし
持ち越し なし



2006年8月10日 日経平均株価15,630.91(-25.68)
日経平均は小幅に反落。先物は最後に纏まった売りが出て-90円。昨日の米国は、さすがに騰がると思っていましたが4日続落し、この時点でSQの160はほぼ無くなってしまいました。そうなれば、現状から大きく動かすはずもなく、本日は前日終値を挟んでの揉み合いとなりました。底堅かったと云うよりか、動かさなかったと云った方が適切でしょう。

テクニカル的には7月4日の高値をブレイクするかどうかが最大の注目点ですが、仮にブレイクしても、ここ数日の胡散臭い動きから見ると、いかにもフェークじゃないかと疑いたくなります。ただそこを超えれば、昨日の先物のようにショートの買戻しが入ってくるでしょうから、一気に上に行く可能性もあります。まあ難しいところですね。

本日の取引:味の素1勝 +7,000円
持ち越し なし



2006年8月9日 日経平均株価15,656.59(+191.93)
日経平均は続伸。FOMCは予想通りの内容で、また利上げ見送りを織り込んで上昇してきた米国株の下落も予想通りでした。日経平均も米国株安と、昨日の反動からザラバ200円以上の下げとなり、これまた予想通りの展開。予想外のことが起こったのが、機械受注を受けた後の先物の仕掛けでした。

サプライズはあったにせよ、機械受注それ自体は振れの大きい指標で、毎月必ず発表後に先物が乱高下するんで、別に珍しくもなんとも無いのですが、今日は買いの勢いがパンパじゃありませんでした。2時からラストまで先物の5分足チャートは65℃ぐらいの角度を維持したまま、350円の棒上げ。15,500円を超えたところで、ロスカットの買い戻しを巻き込み、更に上昇が加速しました。今日は機械受注をネタに一気に仕掛けた買いの勝ちと云ったところでしょう。

11日のオプションSQは150-155の間だと思っていましたが、ひょっとしたら160に迫る場面もあるかも知れませんね。

本日の取引:ローム・味の素・日立 5勝1敗 +31,000円
持ち越し 1,000株



2006年8月8日 日経平均株価15,464.66(+310.60)
日経平均は反発。今日は昨日の先物主導での急落を、同じく先物主導で、ほぼ取り返す展開になりました。現物が閑散でありながら、先物がこれだけ乱高下する相場も珍しいですね。

FOMCが始まりますが、利上げ見送りは織り込み済みで、また極端な声明文を出すはずもなく? 終わってみれば、なんだと云う感じになるんじゃないでしょうか。そもそもアメリカがインフレになったのは、グリーンスパンの金融政策の失敗で、バーナンキは、ある意味かわいそうだと以前に書きました。その考えには変わりありませんが、ただこれだけFOMCでマーケットが神経質になるのは、バーナンキとグリーンスパンの資質の差かなとも思いますね。

グリーンスパンの場合、ボクシングで云えばジャブを出しながら、次に出すパンチを事前にマーケットに送っていたので、市場関係者も次に何がくると云うのが、ある程度予測できました。俗にいう「市場との対話」と言うやつですね。一方、バーナンキは、やる気がないそぶりを見せながら、カウンターを狙うボクサーみたいな感じで、何をやるか分からない男というイメージがあります。これが市場を神経質にさせているのでしょう。

本日の取引:京セラ・味の素 4勝1敗 +26,000円
持ち越し なし




2006年8月7日 日経平均株価15,154.06(-345.12)
日経平均は反落。前場は相変わらずの薄商いで、膠着感の強い展開でしたが、後場になると債先買いの225先物売りの裁定が入り、指数はスコンスコン下がっていきました。それほど酷い売りではなかったと思いますが、現物がこれだけ閑散ですと、先物のちょっとしたジャブでも大きくバランスを崩してしまうのが今の相場です。

今日はイレギュラーな動きとも言えますが、それでも先週の高値揉み合いを下放れる形で、転換線まで割ってしまったのは、いただけません。黄色信号点燈と云ったところでしょう。

本日の取引:ローム 4勝1敗 +18,000円
持ち越し なし



2006年8月3日 日経平均株価15,470.37(+6.08)
日経平均は小幅に続伸。商いも低調で特にコメントはありません。これで3日連続の小動きとなり、上下どちらかにエネルギーを溜めていると云ったところでしょう。個人的には下6:上4ぐらいだと思っています。

昨日のボクシングには、正直呆れましたね。判定も不愉快でしたが、なによりスポンサーが金儲けに走りすぎですよ。私はアメリカのTVドラマ「アンタッチャブル」のいちシーンを思い出しましたね。話のあらすじは、アル・カポネがボクシング賭博で小遣い稼ぎをやろうと、たいして強くもないトミーと言うボクサーのスポンサーになり、カポネが相手選手を脅したり、買収したりしながら八百長試合で儲けて行くんですが、トミーは八百長が仕組まれているとは知らずに、ずべて自分の実力で勝っているものと勘違いし、天狗になって・・・・と言う内容です。

私は昨日の試合が八百長と云っているのではありません。良い試合でしたよ。また亀田は態度も口も悪いですが、ある意味純粋ですよ。亀田というボクサーを商業ベースに無理やり乗せて、ここまで過剰にやる必要があるんでしょうかと云いたいのです。これでは手法の違いだけで、TVドラマのアル・カポネと同じレベルの話なんですよ。只もし本人もスポンサーも合意の上で、国民もこの茶番劇を楽しんでいるんであれば、これからは「浪速の笑犬」とか云うキャッチフレーズで、吉本興業が試合を主催した方が良いんじゃないでしょうか。

本日の取引:なし
持ち越し なし

明日の更新はお休みします。



2006年8月2日 日経平均株価15,464.29(+23.38)
日経平均は小幅に反発。米国株安を受け、大方の予想通りギャップダウンしての始まり。しかし、そこからは、ちょっと予想外の動きでした。今まで市場の足を引っ張ってきた新興市場に資金が集まり、ジリジリ値を上げる展開、それに伴い主力株も徐々に値を戻し、指数は米国に逆行するかたちで高値引けとなりました。上値が重くなった主力株を避け、消去法的に新興市場に資金が集まっているのかは不明ですが、ちょっと注目される動きです。新興市場は依然として絶対的なPERが高く、個人的には全く興味はありませんがね。

本日の日経コラムでシュローダーズのアラン・コンウェイ氏がインド株の割高感を指摘していましたが、何を今更と言う感じですね。なんでインド株が上昇したかと云えば、成長性どうこうと言うよりも、私に言わせれば外資(日本の投信)の自作自演相場だからです。インドのような小さい市場は、日本の新興市場のように買いが続く内は面白いように上昇しますが、こんなネズミ講のようなロジックがいつまでも続くわけがありません。つまり自分達の買いが途切れれば、更に上を買ってくれるような、お人好しは存在しないと考えるべきでしょう。現在はまだ資金が流入してるので、それがいつになるかは分かりませんが・・・

昔のウォール街に、こんな笑い話があります。ある男が5ドルで1000株買ったところ、株は6ドルに上昇した。更に1000株買ったら8ドルに上昇した。すっかり気を良くした男は、更に買い増しを続けたところ株価は12ドルになった。男は天にも昇る気分であった。資金も2倍になったことだし、そろそろ売ってもいいだろうと証券会社に電話すると、担当者は「それで一体だれに売るのかね?」と聞き返したという。

インド株投信を売り捲くっている日本の証券会社、それを買う個人投資家、最後は一体だれに売るんでしょうかね?(笑)

本日の取引:京セラ・ローム・味の素 4勝0敗 +24,000円
持ち越し なし



2006年8月1日 日経平均株価15,440.91(-15.90)
日経平均は小幅安だった米国の写真相場となり、小幅に反落となりました。前場は先物主導で昨日の高値に迫る場面もありましたが、結局そこまでの動き。現在の相場は短期的には15,710円を目指す上昇相場になっていますが、中期的な200日線と75日線のデットクロスも目前に迫っており、買うのも、売るのも、ちょっとと云う微妙なところです。ですから海外市場を見ながら神経質な展開になるのは仕方のないところでしょう。

本が好きで、ジャンルを問わず乱読しています。ハードボイルドものは、どちらかと言うと嫌いでしたが、北方謙三の作品だけは別で、時代物を除けば全作読みましたね。なんで好きかというと、登場人物のセリフが格好よいからなんでしょう。

出典:北方謙三「明日なき街角」
多分ということを、佐々木は絶対に認めようとしなかった。多分というのは、なにも分かっていないのと同じだ、とよく言われたものだ。しかし、多分ということに、どこかで頼らざるを得ない仕事だった。多分、信用できる相手だろう。多分、武器など持ってはいないだろう。多分、約束は守るだろう。すべてが、そこからはじまった。多分という言葉を消せるのは、仕事が完全に終わった時だった。多分という言葉に賭けて、どこかで跳ばなければならなかったのだ。

なんでこれを書いたかというと、世の中には多分が絶対に許されない仕事と、多分に頼らざるを得ない仕事があるからです。多分、信用できる会社だろう。多分、騰がるだろう。多分、業績はよいだろう、株は所詮、多分、多分、多分なのであります。

本日の取引:京セラ・ローム・味の素 3勝2敗 -7,000円
持ち越し なし



2006年7月31日 日経平均株価15,456.81(+113.94)
日経平均は3日続伸。米国株高を受け、ほぼ全面高となりました。今日は珍しく大引けを除いては先物に仕掛けが入らなかったので、現物もおとなしい動きでした。さすがに指数は15,500円を超えたレベルでは戻り売りの強さを感じますが、そのぶん新興市場が堅調でしたので、全体の雰囲気は悪くありません。

3日で600円近く急騰したわけですから、多少の反動は予測されますが、15,710円にトライするシナリオは継続中と云ったところでしょう。

本日の取引:京セラ・ローム 4勝1敗 +16,000円
持ち越し 100株



2006年7月28日 日経平均株価15,342.87(+163.09)
日経平均は続伸。本日も前場終了10分前に先物に大きな買いが入り、指数は垂直上昇となりました。しかし、昨日の今日ですから、まさかとは思いましたが全く同じタイミングで仕掛けてきましたね。なんかビックプレーヤーにおちょくられているみたいな相場です。先物主導とは云え、好業績の後押しもあるので、市場のセンチメントは良くなってきました。

主力銘柄の4-6決算は非常に好調なのが確認できましたが、ただ新興企業の決算は今ひとつと云う感じですね。東証1部の大型株は船で言えば超大型タンカーですから、景気がピークアウトしても惰性でかなりの距離走ることができます。一方、小型の船は直ぐにブレーキ効果が出てきますから、この辺は注意深く見ておく必要があるでしょう。

本日の取引:ローム 3勝0敗 +18,000円
持ち越し なし



2006年7月27日 日経平均株価15,179.78(+295.71)
日経平均は大幅に反発。主力銘柄の好業績発表は大方の予想通りですが、それでも動きは鈍く、これで材料出尽くしになってしまうのかと思われましたが、それでは流石に不味いと思ったのでしょう、前場終了間際から一気に先物で買い仕掛けてきました。指数が上がれば投資家心理など直ぐに変わってしまうもの、後場からは一転して好業績を素直に評価する動きに変わりました。

勢いのあるうちに200日線まで戻せるかが、当面の見所でしょう。

本日の取引:ローム・京セラ 5勝0敗 +37,000円
持ち越し なし



2006年7月26日 日経平均株価14,884.07(-121.17)
日経平均は反落。昨日の上昇にしても、先物とそれに伴う裁定で指数株だけ上昇し、中身は全くないと云った相場でした。今日も前場はNY高を好感し上伸しましたが、このボリュームでは失速も仕方なしと云ったところでしょう。またマザーズ・ヘラクレスは4%近く下がっており、コア銘柄との温度差は広がる一方です。

ある評論家の人が、現在の新興市場は割安で、チャンスだと云っていましたが、果たしてそうなのでしょうか? そもそも人がどの銘柄を売買しようが、私がどうこう言うのは大きなお世話と言うものですが、あまりにもデタラメな解説をする人が多いので、今日は新興市場について一言書きたいと思います。

例えば同じ業種で、新興市場でPER12倍の銘柄と、流動性の高い東証1部のPER24倍の銘柄が存在する場合、どちらが割安かと云えば、単純に数字だけみれば新興市場の銘柄です。これは子供でも分かる当たり前のことですね。ただ流動性が低く自分の売りで値段が崩れてしまう銘柄と、1日で300万株出来る銘柄を単純にPERの高い・低いで比較することはナンセンスな話です。

流動性と云う面から考えると、本来は東証1部の銘柄の方が割高に買われて当たり前なのです。しかし、現在はまだ新興市場のPERの方が高くなっています。ですから成長性が鈍化したり、ましてや減益や財務も怪しいなんて話になれば叩き売られるのは当たり前となります。今年の初めに新興市場はバブルで、世界一割高な市場であると何回かここで警告しましたが、それが今修正されていると云ったところでしょう。新興市場銘柄の成長性に期待するのも良いと思いますが、初心者の方は、この辺のリスクを充分考慮した上で、投資をした方がよいんじゃないでしょうか。

本日の取引:A社・ローム 2勝0敗 +13,000円
持ち越し なし



2006年7月24日 日経平均株価14,794.50(-26.76)
日経平均は小幅に続落。前場は米国株安を受け、下げ幅が200円を超えていましたが、後場になると前場の弱気を先物で踏み上げる展開になりました。現物の出来高は相変わらず低調。

株式自動売買ロボットコンテストがもうすぐ始まります。今回は優秀なロボットには5億円で実運用させた後、マネックスが来年にもロボットの自動売買を商品化し、一般投資家に販売するそうです。株の自動売買と云うのは全く興味の無い人もいるでしょうが、個人的には結構興味があります。前回参加した時は、一時TOP10にも入っていたのですが、ロボットがアホな売買を連発し、最後は90番台に落ちてしまいました(笑) 昨日、超簡単なロボットを作って、1年間のバックテストを行ったところ、勝率57%で年間50%近いリターンを出してくれました。まぁこの程度じゃ全然話にならないのでしょうが、遊びのつもりでエントリーしてみます。しかし、50%か・・・ トレードに変な感情が入らない分、私よりロボットの方が上手いかもしれません。ちょっとショックでした・・・

来年、誰かのロボットが商品化されるとして、他人の作ったロボットで大損した場合、それを精神的に許容できるかなと云うのもありますね。ただそれを言ったら投信も同じかな? ですから将来的には自分の作った自動売買システムで運用が出来る環境をネット証券が提供してくれれば一番良いのですがね。ん~ でも皆がロボット任せに運用する時代になったら、なんか不気味ですね。同時に様々な問題も出てきそうです。

本日の取引:京セラ・A社・ローム 4勝0敗 +34,000円
持ち越し なし