本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2005年9月30日 日経平均株価13,574.30(-42.94)
急騰を続けていた鉄鋼株などがようやく下がり、日経平均も一服と言ったところ。しかし、出遅れと言って良いのかは疑問ですが、その分ハイテク株に資金が向かった為、指数の下げ幅は限定的でした。

今日の陰線で鉄鋼株は天井感が出てきましたね。もともとファンダメンタルズで買われているわけではないので、これで来週出来高が減って、買いの回転が効かなくなれば、参加者は高所恐怖症に陥るかも知れません。

市場全体に関して言えば、まだエネルギーがありますので、次に資金がどのセクターに向かうのかを見極める相場になりそうです。

本日の取引:なし
持ち越し:A社1,000株



2005年9月29日 日経平均株価13,617.24(+181.33)
指数に寄与度の高い、アドバンテスト・ソニー・東京エレクトロンと言ったあたりは、軒並み下がっているにも関わらず、日経平均は大幅に続伸。二極化相場が続いています。

特に鉄鋼株は特別買い気配ではじまり、これで流石に今日は不味いかなと思いましたが、乱高下しながらも結局、高値近辺で取引を終えています。これを見る限り、まだエネルギーが出尽くしたと言う感じはありませんね。これでまた空売りが増えて逆日歩までついてきたら、余計に買い方を勢いづかせるかも知れません。まぁ確かに空売りしたい気持ちは分かりますね。資金力のある人なら、ここから売り上がれば、いずれオイシイ思いをすることができるでしょう。しかし、そうは言っても相場ですからね。ITバブルの頃、高いと言う理由だけでソフトバンクを空売りして、大怪我した人が続出したように、相場が天井をつけに行く時は、考えられない動きをするものです。

本日の取引:A社・京セラ 2勝 +14,000円
持ち越し:A社1,000株



2005年9月28日 日経平均株価13,435.91(+125.87)
日経平均は大幅に反発。朝方から鉄鋼株を中心に堅調でしたが、オプションの13,500円にからむ先物のヘッジ買いが動きを加速したのでしょうか、後場になると今度は先物に大口の買いが断続的に入り、指数は一段高になりました。それにしても想像を遥かに超える買いエネルギーで、超大型株がまるで新興の小型株のように値段が飛んで行くのを見ていると、勢いとは凄いものだなと改めて思いますね。一体どこまで買い上がるんでしょうか。

ハイテクも一時よりは騰がっていますが、この5月からの上昇相場の殆どは、鉄鋼、銀行、低位株を中心に指数をカチ上げたわけですから、これまた驚きです。このセクターの株価水準はとても日経平均が13,500円のもではありませんね。私の感覚では、少なくとも日経平均が22,000円以上の水準になっているように感じます。これはNT倍率を見ても明らかですが、かなり偏った特異な現象と言えるでしょう。まぁ日経平均の連続性自体、多くの人が指摘するように無くなっていますから、単純に昔と比べても意味はありませんが。

本日の取引:リコー・A社・ソニー 3勝 +21,000円
持ち越し:1,000株



2005年9月27日 日経平均株価13,310.04(-82.59)
日経平均は反落。それでも昨日の急騰や配当落ち分を考慮すれば、指数はほぼ揉み合いと言ったところでしょう。しかし、鉄鋼株などは今日も騰がっているものの、後場はジェットコースターのような値動きになっており、そろそろ嵌る人も出てきそうな雰囲気ですね。

本日の取引:京セラ・A社 2勝1分 +17,000円
持ち越し:なし



2005年9月26日 日経平均株価13,392.63(+233.27)
日経平均は大幅に反発。権利付き最終売買日と言うこともあり、売りが出にくいところに、仕掛け的な買いが入り、200円を超える上昇となりました。売ってる方もこの上、配当まで払わされてはたまらないと、買戻しを加速したのでしょうか。それにしても指数はまさにマネーゲームと言った感じで、仕手株のような動きになってきました。反面、東証に資金が吸い上げられたジャスダックは下がっており、個人は資金をどこに向けるのか難しいところでしょう。明日は権利落ちになり、反落もやむなしと言ったところでしょうが、思ったよりも下がらないと、また買いが優勢になる場面もあるかも知れません。

今日は配当と優待の権利付き最終売買日でした。個人的には信用売りと現物買いで、また数社の優待だけ貰っておきました。この方法はかなり周知されてきましたが、無料で貰うようなものですから、オイシイですね。しかし、自分で利用しておいて言うのもなんですが、株主優待と言うのは実に不公平な制度ですね。配当は10万株持ってる人と1,000株しか無い人とでは、その差は歴然ですが、株主優待では基本的に10万株の株主も1,000株の株主も貰えるものは同じです。鉄道会社のように株数で差をつけているところもありますが、まだ少数派です。株主優待の本来の目的である、個人の安定株主を作るところにしても、10年保有している株主も、1日だけの株主(しかも両建て)も同じ待遇と言うのも変な話ではないでしょうか。

沢山の銘柄を保有する機関投資家は株主優待にかなり不満を持っていると聞きました。一つは制度の不公平感と、貰った優待の処分法です。確かに数百社から優待が届いたら置き場所を確保するだけでも大変でしょう。中には腐るものもありますからね。それなら優待に金を廻す分、配当をもっと増やせと言ったところなんでしょう。皆さんはどう思われますか?

本日の取引:エプソン・日立・A社 3勝 +28,000円 その他優待取り。
持ち越し:A社1,000株



2005年9月22日 日経平均株価13,159.36(-37.21)
日経平均は小幅に反落。今日はエプソンがストップ安になるなど、業績不安のくすぶるハイテク株は軟調でしたが、その穴を鉄鋼や薬品などのディフェ ンシブ銘柄が埋め合わせる形で、指数の下げ幅は小幅に止まりました。全く呆れるほどの強さです。
日本はまた3連休になり、週明け月曜日は権利付き最終売買日になりますので、お間違えないよう注意して下さい。権利落ちで相場の流れが変わるのか注目です。

NY金がインフレ懸念で17年ぶりの高値になりました。アメリカは巧妙にインフレ隠しをしていますが、相場は正直なものですね。個人的には株の利益が去年と比べ半減してますが、13年間ひたすら買い増してきた金価格の上昇で、ほぼ相殺と言った感じです。本日の金価格は1806円ですが、日本の金の最高値は1980年の6,495円で、騰がったと言ってもまだ1/4程度です。しかし、当時の為替レートは現在の2.5倍ぐらい円安ですから、そろそろ良い値段にきているようにも感じます。

それにしても日本株がこれほど買われても、為替が非常に安定していると言うのは、妙な感じですね。米のインフレによる金利先高観があるのは分かりますが、やはり年末にかけてはジリジリと円高になるんじゃないかと思っています。外国人はその辺も見越して日本株を買っているのかも知れませんね。

本日の取引:なし




2005年9月21日 日経平均株価13,196.57(+48.00)
日経平均は続伸。寄り付いてから、指数は下に行く場面もありましたが、またもや内需現物主導で切り返しました。ただ大型株も乱高下するなど動きがかなり荒っぽくなってきました。

この日本株の上昇相場をオイルマネーの流入と解説している人もいますが、どうなんでしょうね。確かにオイルマネーもあると思いますが、その手の資金がこんな短期間での買い上がりをするでしょうか? 個人的には8.9月は欧米の株式市場の動きが、いま一つ悪いですから、動きの良い日本株にヘッジファンドの資金が一時的に集まっていると考えた方が、理にかなっているように思えます。本日の出来高も37億株近くあり、この出来高が減ってきた時、現在の株価水準を維持できるのかを、そろそろ冷静に考えるべきでしょう。

本日の取引:三菱重工 2勝1敗 +22,000円



2005年9月20日 日経平均株価13,148.57(+189.89)
連休の間のNYは、金曜日の上げを昨日帳消しにして、ほぼ変わらず。日本も静かなスタートになると思われましたが、寄り前の気配は意外に強く、先物はいきなり13,000円に乗せて始まりました。その後も殆ど押しを入れずジリジリと上昇して大幅高で終了。

今日はこれと言った好材料は無かったのですが、しいて言えば、北朝鮮の核廃棄宣言なんでしょうか? まぁ理由はどうあれ、今日の上昇で明らかに相場は行き過ぎたように感じます。

本日の取引:東電 A社 3勝 +43,000円
持ち越し:なし



2005年9月16日 日経平均株価12,958.68(-28.10)
日経平均は小幅に反落。前場は先物主導で12,900円を割る場面もありましたが、後場に入ると、銀行を始めとする内需株主導で指数は急速に下げ渋りました。3連休前の後場にしては、異例の強さと言っていいでしょう。しかし、NYが下げても東京は下がらず、NYが上げれば倍上がると言った具合で、ベアには苦しい展開が続いています。まぁいづれベアが笑う日もくるでしょうが、今は何も考えずに相場についていける人が強いと言うところですね。

本日の取引:日立 2勝 +12,000円
持ち越し:1,000株



2005年9月15日 日経平均株価12,986.78(+152.53)
昨日のナスダックが大きく下落し、今日は調整もやむなしと言う雰囲気でしたが、安かったのは朝の僅かな時間帯だけで、先物主導であっと言う間に切り返してきました。特にこのところ一服していた鉄鋼株が軒並み急騰したのが、買いを勢いづかせた感じです。

それにしても、かなり異様な雰囲気になってきましたね。13,000円にはいろんな裁定がかかっているので、13,000円を超えることで、損失が出る向きは先物を買ってヘッジするしかなく、それが上昇を加速させた面があります。いまの勢いからすれば、明日にでも13,000円を超えてしまいそうですが、超えてしまえばもうヘッジする必要がなくなるので、一旦、動きは落ち着くのではないでしょうか。

本日の取引:NTT 2勝 +26,000円



2005年9月14日 日経平均株価12,834.25(-67.70)
日経平均は小幅に反落。今日は1日通して値幅が40円ほどですから、なにも言うことはありません。外国人もリバランス売買が中心だったようですね。こん日は雑談でも書くとしますか。

石油が無くなると言われ始めたのは、いつ頃からでしょうか? 私が子供の頃にも、あと40年で石油は枯渇すると言われてましたが、一向に無くなる気配はありませんね。まぁ新規の油田が発見されれば、それだけ伸びるのは理解できますが、相変わらず40~50年で枯渇すると言う、ブラフはかけたままです。

そもそも石油の生成メカニズムと言うのは実はまだ解明されていないんですよね。一般的には動物や植物・などの有機物が積み重って堆積岩となり、それが地熱やバクテリアによって分解され、石油が生成されると言う有機成因説が有力ですが、他にも地球深層ガス説、石油分解菌説といろいろ出てきてます。地球深層ガス説よれば石油の埋蔵量はあと500年以上あると言うことですが、どれも仮説の域をでません。

考えてみればこれも随分妙な話ですよね。私は専門家でないので詳しくは分かりませんが、これだけ科学技術が進んでいながら、石油生成のメカニズムすら分からないと言うのはどうなんでしょう。実はとっくに解明されているが、もし本当のことを言えば、石油価格が大暴落してOPECやそれに関連するアメリカの石油産業が大打撃を受けるので、とても真実を言える環境じゃないんでしょうね。ですから40年でなくなると言う微妙な数字で脅しをかけるのが、四方丸く収まると言うことなのでしょうかね?

本日の取引:なし




2005年9月13日 日経平均株価12,901.95(+5.52)
日経平均は小幅に続伸。小泉フィーバーも一段落して、今日は1日を通して狭い値幅でしたが、この水準で揉み合えると言うのは強いですね。

買いづらい相場は高いと言う格言がありますが、いまの相場はまさにそんな感じですね。書籍マーケットの魔術師で、とあるカリスマ投資家が自分が出した指値が直ぐに約定すると、不機嫌になると言ってましたが、これは名言だと思いましたね。私の経験でも確かに強い相場では、自分の指値が入ることは殆どありません。逆に思惑通り指値が入って喜んでいると、その後、意に反して株がドンドンが下がって行くと言う経験を皆さんもしているのではないでしょうか。指値が直ぐに入る相場と言うのは、それだけ潜在的な売り圧力が増してきている証拠であり、危険な前兆ともいえます。相場は指値が入らないうちが花と言うところですね。

本日の取引:なし



2005年9月12日 日経平均株価12,896.43(+204.39)

総選挙は自公で三分の二を超える歴史的大勝。私もまさかここまで勝つとは思てもいませんでした。改めてメディアの力を見せつけた選挙でした。政治の安定と言う意味では歓迎ですが、しかし、これで郵政はもとより、通そうと思えば、どんな法案でも通ってしまうわけですから、少々勝ち過ぎかなとも思えます。自民党もこれに驕らず謙虚にやって貰いたいものです。

日経平均は自公の勝利は織り込んでいたものの、これだけの大勝はサプライズだったのでしょう。先物は買い気配ではじまり、途中売りに押される場面もありましたが、終日堅調に推移しました。まぁこのお祭りも今日、明日で一段落と言ったところでしょう。その後は中間決算や郵政を民営化すれば、他の改革も本当に進むのかを市場は冷静に判断してくるのではないでしょうか。

本日の取引:A社・日立2勝 +41,000円
持ち越し:なし



2005年9月9日 日経平均株価12,675.05(+141.16)
日経平均は大幅に反発。SQが無難な着地となり9月5日に書いた後者のシナリオになりました。SQの割りに今日の先物の出来高はそれほど多くなく、正に現物主導の上昇でした。なかでも主力ハイテク株が米ITの上方修正で動意づいたことが、指数の上昇に大きく寄与しました。実際はTIがどうこうと言うよりか、だいぶ手垢のついた内需や鉄鋼から、ハイテクを買う理由を欲していたと言うところでしょう。

選挙結果を受けた月曜日がどうなるのかはちょっと予測できませんね。自公圧勝はすでに織り込み済みで、マーケットには中立。どちらも過半数が取れなかった場合は、政治もマーケットも不安定になるでしょう。しかし、結果に関わらず今日のハイテク買いが単発で終わるとも思えませんし、まぁなるようになるでしょう。

本日の取引:日立2勝 +30,000円
持ち越し:買い5,000株 売り1,000株