本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2005年8月10日 日経平均株価12,098.08(+197.76)
日経平均は大幅に続伸。NY高も受け、先物が12,000円を超えて寄り付いたことから、オプションSQに絡む先物の買戻しやヘッジ買いが一段と加速し、12,150円まで急伸。チャートも再び陽転したことから、今日などは弱気な人も取りあえず買わなきゃしょうがないと言う状況でした。先物は終値でも12,150円を維持しており、明日も目が離せません。ただ雰囲気だけで買われている株もあり、売りにもチャンスがあるでしょう。

それにしても政府の景気の踊り場脱却宣言も、かなり露骨で意図的でしたね。小泉応援の政治的意図がみえみえです。今の経済情勢はそれ程、強気になる場面ではないと思っています。外資も自分達が買い上がった分を、国内機関投資家か個人投資家に肩代わりさせるまでは、強気論を崩すわけにもいきません。まぁ選挙期間中はこれからも耳障りの良い報道が意図的に流されることでしょう。

本日の取引:リコー・三菱重工・横浜銀行 5勝0敗 +38,000円
持ち越し:2,000株



2005年8月9日 日経平均株価11,900.32(+121.34)
日経平均は大幅に続伸。昨日の郵政の否決を受けてからの先物の買戻しが、本日も続き、ほぼ全面高になりました。この上昇で思うのはロンドンでテロが起きた時と同じで下落を見込んだショートとヘッジのショートが株価が下がらないことから、買戻しを余儀なくされたことです。今回の郵政もほぼ同じロジックと言うことができるでしょう。

世界的な過剰流動性相場と言ってしまえば、それまでですが、これだけ長期に上昇相場が続くと、条件反射的に下がれば買いと言う市場参加者も多く、投機筋はそれを利用して売りをスクイーズする方が、今のところ効率が良いと言うことなのでしょう。

ザラバのボラティリティーが上がってきたのは個人的には歓迎ですが、今回は全く読みが外れてしまいました。

本日の取引:京セラ・リコー・東洋紡・A社 5勝1敗 +21,000円



2005年8月8日 日経平均株価11,778.98(+12.50)
注目の郵政民営化法案は反対125票、賛成108票の大差で否決。日経平均は-150円安の後、切り返し小幅に反発。

今日は先物の動きが面白かったですね。郵政法案の審議が始まると、先物が徐々に上がり始め、結果が出ると同時にプラス圏になりました。この動きを解説すると、恐らく225をスイングでショートしていた向きが、結果が出たことで取り合えず買い戻しに入りそれが買いを誘う形で、最後に本日ショートしたデイトレーダーが踏み上げられたと言うことでしょう。先物の出来高は7万枚の大商いだったことからも、強弱感の対立する激しい攻防でした。

これで自民党は分裂選挙に入ることは確実で、株式市場も今後は世論調査を見ながら反応してゆくことになるでしょう。小泉氏は国民の真意を問うと言い、今度も郵政民営化を最大争点として選挙を戦うつもりなんでしょうが、一般の国民は、直接なんの利害関係もありませんから、郵政には興味が無いと言うのが本音ではないでしょうか。しかも小泉氏が勝っても、否決した参議院はそのまま残っているわけですから、稚拙な政治手法を変えない限りは、また同じことの繰り返しです。

本日の取引:京セラ 2勝 +16,000円



2005年8月5日 日経平均株価11,766.48(-116.83)
NY安と郵政法案を月曜日に控え日経平均は続落。今日の下落で日経平均、TOPIXとも陰転となりました。今晩の米雇用統計も数字が良すぎれば金利上昇、悪ければ景気失速と捉えられることから難しいナローパスとなるでしょう。

郵政法案について外国人は随分楽観的に考えているようですね。メリルやモルガンの見解では、月曜日に可決される可能性が70%あり、万一否決され総選挙になっても小泉が勝ち株高は続くとの見方のようです。なんかポジショントークと言う気もしますが・・・ まぁ政治を予想するなど、株価を予想するよりも困難で馬鹿げた行為なので、私は予想をすることは遠慮しますが、いずれにしろ外国人に絶大の人気を誇る、小泉・竹中ラインが消滅すれば、彼等にしてみれば考えられないくらいショックな出来事なのかも知れません。

個人的には郵政は民営化しても良いと考えていますが、言うこと聞かなければ解散だ見たいな、稚拙な政治手法しかとれない首相では、郵政が単なる政争の場になってしまうのも仕方なしと言ったところか。

月曜日もこんなちゃぶついた状態でしょうから、基本的に様子見でしょうね。方向性が決った火曜日辺りから参加すれば充分でしょう。

本日の取引:なし



2005年8月4日 日経平均株価11,883.31(-98.49)
日経平均は先物主導で反落。12,000円を超えて踏み上げだと騒いでいた人達は今日の下げは12,000円をつけたことによる目標達成感だとか、郵政民営化法案だとか言ってますが、相変わらず支離滅裂な解説ですね。

踏み上げ踏み上げと言いますが、例えばキャノン・京セラのように逆日歩までついていた株が、少し下がっただけで、買い長になってしまうように、需給が改善するのは時間が掛かりますが、悪化するのは一瞬です。これは上げ相場でも、下げ相場でも買いから入る人が圧倒的に多いためです。結局、相場など押し目買いがしこるまでは上昇相場は続きますが、需給など、1日、2日で簡単に変わってしまうと言うことは、常に念頭に置いておくべきでしょう。

本日の取引:なし



2005年8月3日 日経平均株価11,981.80(+41.60)
日経平均はバブル米国に右へならえで、ザラバ12,000円台を回復する場面もありましたが、上値は重く指数は大引けにかけて弱含みました。現物指数は大引けにインデックス買いが入った関係上、先物に比べ40円ほどゲタを履いた状態ですので、正確には今日は前日比変わらずと言ったところでしょう。

ナスダックが4年ぶりの高値をつけたのに比べ、日経平均の伸びが鈍いのは、ハイテク企業の決算が冴えなかったせいなのか、それとも郵政法案が控えているせいなのか? 郵政は否決と言うのが既定路線になっているようですが、株式市場にとっては、否決されること自体は既に織り込み済みで、問題はこれが政局に発展するかどうかでしょう。否決になっても政局にまではならないと言う読みで、今の株式市場は上値をトライしているのかも知れませんが、まぁ政界は、なんでもありの世界ですから、事態はこれから二転三転して行くのではないでしょうか。

本日の取引:東洋紡 2勝1分け +20,000円



2005年8月2日 日経平均株価11,940.20(-6.72)
米国株は原油先物が高値を更新してダウは続落するも、比較的原油高の影響を受けにくいナスダックは堅調でした。日経平均は12,000円を目前に売り買いが交錯し小幅に反落。

最近のテレビの証券コメンテーターは総強気ですね。高水準の売り残で踏み上げ相場になり12,000円は通過点で、政局になっても関係ないと言う人まで出てきました。相場が軟調な時には弱気なコメンテーターをわざわざ引っ張り出し、相場が高値圏にある時は強気なコメンテーターを出し煽り捲くるさまは、まるで悪徳投資顧問のようですね。

本日の取引:なし



2005年8月1日 日経平均株価11,946.92(+47.32)
日経平均は小幅に続伸。朝方から先物に断続的に大口の買いが入り、12,000円まで、あと僅と言うところまで買われました。ここ数日、先物に売りが少ないことから、裁定解消売りが出ずハイテクの決算悪を上手く吸収しています。

米国の不動産バブルは、一般大衆を巻き込んで、殆ど異常と言えるレベルまで来ています。本日の日経にも書かれていますが、OCCが銀行対し融資リスクに関する注意喚起を何度出しても、貸し出し競争に歯止めが掛かりません。日本のバブル時がそうであったように、殆ど審査なしでカネを貸し付けている訳ですから、考えて見れば恐ろしいことです。一般の個人までもが、不動産を投資目的で2件、3件買って転売して儲けてる状態ですから、不動産バブルは既に第4コーナーを廻っていると言ったところでしょう。

ただ不動産バブルが弾けても、いきなり株安とはならないでしょう。日本の場合も不動産バブルが弾けてから、行き場を失ったカネが一気に株式市場に流れ込み、空前の株バブルを起こした経緯があります。まぁ実際、今度はどこに投機資金が流れるかは分かりませんが・・ しかし、米国は不動産バブルもソフトランディングでき、インフレも上手く押さえられ、利上げをしながら堅実な経済成長を続けていけると信じているのですから、私にはフィクションの世界としか思えません。

本日の取引:リコー・みずほ・新東工業 1勝2敗 +5,000円




2005年7月29日 日経平均株価11,899.60(+41.29)
日経平均は小幅に続伸。指数は前日比を挟んであまり動きがありませんでしたが、個別銘柄は決算発表を受け、急騰する株、急落する株と面白い動きでした。

しかし地合いは良いですね。あれだけの悪い決算を出したソニーがたった140円安で済んで仕舞うのですから驚きです。地合いの悪い時ならストップ安になっていたのではなかろうか。

本日の取引:京セラ・みずほ・TDK 2勝1敗 +12,000円



2005年7月28日 日経平均株価11,858.31(+23.23)
日経平均は小幅に続伸。NY高を好感し買い先行で始まりましたが、一段と買い上げる向きは無く、狭いレンジでの取引となりました。

決算発表で、かなり明暗が分かれてきていますね。ハイテイクの4-6月決算が悪いのは織り込み済みとしても、ここまで悪いとV字回復など有り得るのだろうかと、疑いたくなる会社もチラホラあります。注目のソニーは通期でも大幅に下方修正を出しましたが、こちらの方が個人的には信頼できそうな数字に思えます。

本日の取引:なし



2005年7月27日 日経平均株価11,835.08(+97.12)
今日も揉み合い相場かと思われましたが、先物に買い仕掛け的な動きが入り、日経平均は大幅に反発。3カ月半ぶりに終値で1万1800円台を回復しました。最近、動かない相場に慣れているので、ザラバに100円動くだけで、よく動いたなぁと思ってしまいます。

4-6月期決算発表もピークになってきましたが、ハイテク関係はアナリストのコンセンサスが4月ボトム、年末高になっていることもあって、目先の減益は織り込み済みで、先高期待から底堅い動きになっています。かなり先食いしている感も否めませんが、このセクターが上げるにしろ、下げるにしろ派手に動かないと相場が面白くないので、決算が出揃った後の動きに注目と言ったところです。

本日の取引:リコー・みずほ 2勝  +19,000円



2005年7月25日 日経平均株価11,762.65(+67.60)
日経平均は反発。特に何が買われたと言う訳ではありませんが、週末のNYが落ち着いたことから、売り物が少ない中、先物主導でジリジリと上げ幅を拡大して行きました。

このところ指数の膠着感が強いので、今日などは先物に売買する気の無いブラフ(見せ板)が大量に出ていましたね。大引けにインデックス売買をしたり、先物に大量のブラフを出してみたり、株価操作がいけないと言っておきながら大口がやる分に関しては、お咎め無しと言うのも変な話です。

大証のワールドが経営陣のMBOにより株式の非公開化に向け準備に入ったようです。以前、買収されるのが嫌なら、上場するなと書きましたが、既に上場している会社が自社株を買い取って上場廃止にすると言うのも珍しいケースです。しかし買収防止の変なオプションをゴテゴテ作るより、株主、会社のどちらにとっても分かり易くて良いんじゃないでしょうか。今後も増えるかもしれませんね。

本日の取引:A社 2,000株 買い。

明日は私用の為、更新はお休みします。



2005年7月22日 日経平均株価11,695.05(-91.68)
昨夜は人民元の切り上げ、ロンドンでのテロと大きなニュースが飛び込んできましたが、NYマーケットを見ていると、どちらも無視した動きでした。NYが下がったのは、寧ろ主要企業の決算発表による材料出尽くし感の方が、大きかったのではないでしょうか。

ブッシュにしてみれば本当に怖いのはテロそのものよりも、ブッシュが始めた大儀なき戦争に参加した為に、こんな思いをしなければいけないと言う雰囲気がイギリス国内に広まることでしょう。他の賛同した国でも同様なことが起きれば、一層窮地に追い込まれます。

本日の取引:王子製紙 1勝 +15,000円



2005年7月21日 日経平均株価11,786.73(-2.62)
インテルの影響が心配された米国株は続伸しナスダックはとうとう昨年末の高値をブレイクしてきました。日本株も前場は値嵩ハイテク株中心に続伸し11,867円まで買われましたが、後場は機関投資家のポジション調整の売りが出て小幅にマイナスとなり大引け。

買い残は2兆9315億円と4ヶ月ぶりに3兆円を下回り、信用売り残は1兆4918億円と16年ぶりの高水準、気の早いコメンテーターは踏み上げ相場がくると煽っていますが、まだその段階ではないでしょう。そもそもこの売り残が純粋な空売りか、ツナギ売りかは数字からでは判断できないので、あまり決め付けて見ない方がいいかも知れません。

本日の取引:なし



2005年7月20日 日経平均株価11,789.35(+24.51)
米国株はナスダックが年初来高値更新と景気よく返ってきましたが、インテルが好材料出尽くしから時間外で売られ、日経も寄ってから上下どちらに行くべきなのか分からず神経質な展開で前場の値幅は僅か20円。それでも後場になるとブルが押し切りプラス引けとなりました。GLOBEXが大きく下がっていたことを考慮すれば、非常に強かったと言っても良いのではないでしょうか。

強い相場と言ってもセクター間、個別銘柄でもかなり選別がかかっているようで一筋縄ではいかない、難しい相場ですね。

本日の取引:日立・リコー・みずほ 1勝2敗 -8,000円



2005年7月19日 日経平均株価11,764.84(+6.16)
連休中のNYは小動きで、これでは米国の写真相場でしかない日本市場も動きが無くて当然か。明日の朝に発表されるインテルの4―6月期決算も手控え要因で、後場は殆ど開店休業状態でした。

インテルの決算は事前の期待値が高いだけに、ナローパスとなるのではないでしょうか。

本日の取引:三菱重工・みずほ・東ガス 3勝0敗 +15,000円



2005年7月15日 日経平均株価11,758.68(-5.58)
NYの続伸を受け11,800円台を回復して始まりましたが、3連休前と言うこともあり、大口投資家も今日はリバランス売買が中心で、値動きは低調でした。大引けにインデックス売りが出たことから、指数は小幅に反落。

日本株が出遅れていると、よく言われてますが、本当に出遅れているのでしょうか? 確かにITバブル崩壊から、指数寄与度の高いハイテク株が立ち直れず、日経平均株価に限れば今だ安値圏に見えますが、低位株・新興株などは日経平均が2万円を超えていた時よりも高くなっている銘柄がほとんどです。出遅れているように見えるのは、値嵩ハイテク株の動きが悪かったせいで、日本株全体が出遅れていると言う、証券界のプロパガンダにはちょっと首を傾げたくなります。逆にハイテク株の水準訂正が本当に起きれば、日経平均は2万円など軽く超えてしまうでしょう。その際は、大口は資金をハイテクにリバランスさせますから、全く違った相場展開となるでしょう。

本日の取引:なし



2005年7月14日 日経平均株価11,769.97(+110.13)
日経平均は大幅に反発。アップルコンピュータとAMDが好決算を発表し、時間外取引で両社が買われたことから、日本の値嵩ハイテク株も堅調に推移し指数を押し上げました。しかし今日は指数だけを押し上げる省エネ相場と言う感じでしたね。

米国は主要企業の4―6月期決算が出揃ったところで、材料出尽くしとなり下落に転じるのか、依然としてナスダックの踏み上げが継続するのか微妙なところでしょう。

本日の取引:東洋紡・リコー・日立 2勝1敗 +19,000円



2005年7月13日 日経平均株価11,659.84(-32.30)
日経平均は小幅に反落。昨日とほぼ同じような展開で動意に乏しい相場でした。しかし、日本市場の膠着感は重症ですね。今週に入ってからザラバの動きは殆ど無く、ボリュームも増えず先週末から上昇しているにも関わらず3連続陰線です。

まぁ個人的にもデイトレードを別にすれば、今の値段でどうしても買いたい株と言うのはありませんし、相場が大きく動くまで様子見ですかね。

本日の取引:なし



2005年7月12日 日経平均株価11,692.14(+17.35)
日経平均は小幅に続伸。NY高を受け本日も買い先行で始まりましたが、上値は重く、一時はマイナスになる場面もありました。NYと比較して弱いとか言う人がいますが、市場が抱えているポジションの質が日本とアメリカでは違うのですから、比較しても意味はありません。

NYに関しては強いとか弱いとか言うのはナンセンスな話で、日曜日に書いた通りで他意はないでしょう。しかし、欧米はテロをきっかけにショート・スクイーズになり、本来調整すべき過程にあった7月の株式市場が上昇してしまったのは、皮肉な話ですね。

本日の取引:なし



2005年7月11日 日経平均株価11,674.79(+108.80)
日経平均はNY高を受け反発。しかし、ギャップアップして寄り付いてからは膠着状態になり、結局CMEの清算値を一度も上回ることはできませんでした。

主力株にしても信用の取り組みの良い銘柄は、それなりに騰がりますが、みずほや野村など取り組みの悪い銘柄は避けられているようです。このことからも上値を追って行く相場と言うよりか、今のところはまだ買い戻し中心の相場と言ったところでしょう。

本日の取引:東洋紡・みずほ・日立 1勝2分 +10,000円



2005年7月8日 日経平均株価11,565.99(-24.15)
昨夜、ロンドンでテロがあり欧州市場は一時大混乱になりました。卑劣なテロ行為は絶対に許されるべきではありませんが、各国首脳がうたいあげるテロとの戦いに勝利すると言う言葉(プロパガンダ)も、こと此処に至っては白々しく感じずにはいられません。結局、犠牲になるのは手厚い警護で守られているVIP達ではなく、常に一般市民なのですから。

東京はNY市場が切り返したことから事なきを得ました。板が薄い中を先物主導で反発しましたが、機械受注が市場予想を大きく下回ったことから、再びマイナス圏になりました。昨晩のNYの切り返しはテクニカル的要素が強く、信頼性は今ひとつと言ったところ。雇用統計を含め、今晩の動きの方が注目されます。

本日の取引:住友山・日立 3勝 +20,000円



2005年7月7日 日経平均株価11,590.14(-13.39)
日経平均は小幅に3日続落。トレンドの無い日が続きますね。明日はオプションSQ機械受注とありますので、少しは動きが出るのではないでしょうか。

NECエレクトロニクスが昨日大幅な下方修正を出し、本日S安まで売られました。同社に関しては、むしろ上方修正期待があっただけにネガティブサプライズと言ったところでしょう。しかし周辺銘柄の値持ちが意外に良かったのは、これが同社固有の要因と見ているのでしょうか? 半導体関連は総じて強気なレポートが多く下期から急回復と言うコンセンサスですが、どうも怪しくなってきたような気がします。

原油高が止まりませんね。昨年ジム・ロジャースの講演に行った後に、今週の独り言でレポートを書きました。その時の原油価格は30ドル前半でしたが、それでも既にバブルだと言う人の方が多かったように記憶してます。それが1年で2倍の60ドルになり、現在オプションの建て玉も既に80ドル台の玉が積みあがっています。その時、適当に書いた100ドルと言うのも、まんざら絵空事ではなくなってきました。トレンドと言うのは恐ろしいものですね。

本日の取引:みずほ・王子・京セラ・東洋紡 1勝3敗 -15,000円



2005年7月6日 日経平均株価11,603.53(-13.17)
日経平均は小幅に続落。NY高を好感し反発して始まりましたが、上値を積極的に買って行くという意欲には乏しく、安値引けとなりました。

主力株が重い中、タワー投資顧問の保有が伝わった銘柄が暴騰しています。しかし、何とも馬鹿な話ですね。買う前ならともかく、既に買ってしまっている銘柄ですからね。よく言われることですが、当たり屋の人が推奨する銘柄が騰がるのは、当人の選んだ銘柄がどうこうではなく、ただ皆が買うから騰がると言うロジック以外のなにものでもありません。まぁ株と言うのは本来こう言う性質のものなのでしょうがね。それでもこう言うカリスマになった人は笑いが止まらないでしょうね。自分が買えば勝手に提灯がついてくるので、後は時期を見て売り浴びせるだけで大儲けなんですから・・・

本日の取引:なし



2005年7月5日 日経平均株価11,616.70(-34.85)
日経平均は小幅に反落。昨日よりは動きがありましたが、それでも高安の値幅は僅か50円と膠着状態でした。

郵政民営化法案は僅差で可決されましたが、大量に造反が出るなど今後に問題を残す結果となりました。小泉政権になってからは、良くも悪くも政治的には非常に安定していましたから、政治リスクを全く無視してマーケットに参加できました。日本では、ここ数十年間で見れば非常に珍しいことでした。自民党も今日で実質分裂状態となり、政局を嫌う外国人投資家の動向が今後気になるところです。

しかし、この郵政民営化法案も熱くなっているのは永田町だけで、マスコミの扱いも低くいですね。一般国民も若貴問題の方が感心が高いのかな?

本日の取引: 田辺製薬 1勝 +17,000円



2005年7月4日 日経平均株価11,651.55(+21.42)
日経平均は小幅に5日続伸。今晩の米国市場が休場となることから外国人投資家の動きも鈍く、日経平均の値幅は僅か35円と19年ぶりのベタ凪状態でした。

こんな相場ですから特に書くこともないのですが、今日の動きや売買代金を見れば、いかに最近の上昇が先物主導の中身の乏しい物だったかが窺い知れます。もう一段、先物主導で上げてから梯子を外すのか? 見物と言ったところです。 

本日の取引:A社 1,000株買い。



2005年6月30日 日経平均株価11,584.01(+6.57)
日経平均は小幅に続伸。日銀短観、FOMCを控え様子見ムードが強く膠着感の強い相場でした。日銀短観は良い数字が出るのは既にコンセンサスになっていますから、それほど影響はないでしょう。FOMCも特に材料になるとも思えません。FRBが利上げを続けても長期金利は一向に下がらず、住宅バブルはむしろ最終章に向かって加速しています。結局FRBが利上げを継続しようが打ち止めにしようが、行くとこまで行ってしまうと言うのが相場でしょう。

今日は株は取引しませんでしたが、13年間毎月買い続けている金(GOLD)を少し売りました。平均購入額は安値で多く買っているので1,200円前半と言ったところ。株は短期投資専門ですがGOLDは長期投資になってますね。いずれ世界はインフレでしょうから、GOLD投資は止めるつもりはありません。

本日の取引:なし

*明日の更新はお休みします。



2005年6月29日 日経平均株価11,577.44(+63.61)
WTIが大きく下落し、米国株が堅調に戻ってきたのを好感し日経平均は続伸となりました。ただ昨日の時点で米株の反発を織り込んでいた面もあり、指数の上げ幅は限定的でした。

ザラバのボラティリティーの低さを先日、ボヤキましたが、ボラティリティーが低いのは何もザラバに限ったことではなく、去年の6月29日の日経平均が11,860円ですから、此処一年殆ど変動がありません。結局、ボックスの上下で逆張りした投資家が一番投資効率が良かった訳です。そこから考えると此処から上を買うのは、超短期投資を別にすると、一番効率が悪くなるゾーンでしょう。

本日の取引:みずほ 2勝 +10,000円



2005年6月28日 日経平均株価11,513.83(+99.55)
日経平均は反発。寄り付いてからほぼ一貫して下値を切り上げる展開。後場になると先物が踏み上げっぽい動きになり、ほぼ本日の高値引け。好需給に支えられ原油高も完全に無視。為替が円安に振れているのも好感されているようですが、なんとも矛盾していますね。今の原油高は円高のおかげで吸収できている部分もあるでしょに・・ しかし、こんなのは序の口で長期金利が1.2%を割れても話題にすらなりません。世界的な過剰流動性で各指標の相関関係がめちゃくちゃになっていている現状があり、理屈が通らない相場が世界中で展開されていると言ったところなんでしょう。

電力株なども高配当投信の設定を囃して、まるで成長株のような値上がりになっています。しかし、どうなんですかね。高配当と言っても日本の場合たかだか2%ぐらいの配当利回りですからね。とてもじゃないが個人的には、こんな投信など買いたくありませんね。

本日の取引:A社・みずほ 3勝 +26,000円
持ち越し:0