本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2005年11月28日 日経平均株価14,986.94(+202.65)
日経平均は大幅に続伸して8連勝。

指数を押し上げたハイテク株に関しては、業績が悪かった関係上、売り長になっている銘柄が多く、それが好需給となり、僅かな買いでもスコンスコン面白いように騰がって行きます。また15,000円のコール売りのヘッジが先物を押し上げたことにより、相場は正のスパイラルとなり、売り方の恐怖も頂点に達したと言ったところでしょう。

ただ「陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる」と言った格言があるように、15,000円をオーバーシュートした後は、一波乱ありそうな感じで楽しみです。

本日の取引:日立・東芝・NTT・A社 6勝1敗 +33,000円
持ち越し:なし



2005年11月25日 日経平均株価14,784.29(+41.71)
日経平均は小幅に7日続伸。朝方は100円以上下げる場面もありましたが、前場中ごろからメガバンクに買いが集中したことにより、先物もジリ高となり、大きく下げていたハイテク株も徐々に下げ幅を縮小。結局、朝に売った向きが踏まれると言ういつものパターンでした。

テクニカル的に過熱感が見られるハイテク株が売られたのは、予想通りでしたが、再び鉄鋼・メガバンクが急騰したのは、ちょっと想定外でした。これでは日経平均は永遠に下がらないのでは? とベテランでも錯覚させられるような相場が続いています。

本日の取引:日立・東芝 3勝0敗 +15,000円
持ち越し:A社 買い5,000株 売り3,000株



2005年11月24日 日経平均株価14,742.58(+34.26)
日経平均は6日続伸。先物は前日比170円高までありましたが、その後は急速に上げ幅を縮小しました。TOPIXの3日続落が示すように、東証1部の値下がり銘柄は1,000銘柄を超えるなど、全般的には軟調な展開。指数寄与度の高いアドテストが売り方の買戻しでS高になるなど、6日続伸と言っても、たいぶ歪められた上昇と言えそうです。

このページの一番下の日記、10月28日にNT倍率の異常さを指摘しましたが、そのNT倍率の修正相場も、いいレベルまで来たと言ったところでしょう。ここ2日間に限れば、ハイテク株はオーバーシュート気味にさえ思えます。ここが調整に入ったときに、内需株が再び買われるかは意見の分かれるところでしょうが、個人的には信用の買い残などを見ると、そう単純ではないのかなと思っています。

また今までは日本株が上昇している時は米国株が安く、逆に米国株が高い時は日本株が安いと言うように、上手い具合にバランスがとれ、相互の下げの緩衝材となっていた面があります。しかし、現在は両国のベクトルが同じ方向に揃っているのも気になるところです。

本日の取引:日立・東洋紡・A社。4勝0敗 +17,000円
持ち越し:A社 買い5,000株 売り3,000株



2005年11月22日 日経平均株価14,708.32(+27.89)
日経平均は小幅に5日続伸。個別に乱高下する銘柄は多いものの、全体的には方向感のない揉み合いでした。

祝日前と言う要因もあったのでしょうが、チャートは昨日の値幅の範囲を超えられず、高値圏でのインサイドデイ(はらみ足)となったことで、休み明けは上下どちらかに大きく動いてくる可能性は高いでしょう。いずれにしても先物主導の動きになると思います。

本日の取引:A社売り。
持ち越し:A社 買い4,000株 売り3,000株



2005年11月21日 日経平均株価14,680.43(+57.31)
日経平均は先週末の流れを引き継ぎ、一時14,800円台まで急伸しましたが、後場になると急速に伸び悩み小幅高で引けました。先週末から相場を牽引してきた内需株が利食いに押される一方で、指数インパクトの大きいハイテク株が、買われる理由が希薄ながら上昇を続けていますので、指数は下がりそうで下がりません。しかし、内需からハイテクに急激に物色が切り替わった為、多くの個人投資家は指数の上昇ほど儲かっていないと言うのが実情ではないでしょうか。

ボラティリティーの拡大に注意しつつ、雰囲気に流されないスタンスで相場に臨みたい場面です。

本日の取引:A社・京セラ・富士通・ソニー 5勝1敗 +28,000円
持ち越し:A社 買い4,000株 売り1,000株



2005年11月18日 日経平均株価14,623.12(+211.33)
昨日の米国ナスダック市場が急騰したことから、日本でもハイテク買いに勢いがつき、日経平均は大幅に続伸となりました。昨日の大幅続伸に続いて大きくギャップアップして寄った後は、普通なら多少押す場面があるものですが、そのまま揉み合いに入り先物は終わってみれば高値引け。

RSIもとうとう90%を超えてきましたが、買いエネルギーが出尽くしたと言う感じはしません。どうやら売りが完膚無きまでに敗北し、市場が買い一色になるまで、この勢いは止まりそうにありません。その時期は確実に近づいているんでしょうがね。しかし、安値圏では誰もが売りたがり、高値圏では誰もが買いたがる、面白いものですね。

本日の取引:A社・京セラ 6勝3敗 +16,000円
持ち越し:A社 買い2,000株 売り1,000株



2005年11月17日 日経平均株価14,411.79(+240.92)
日経平均は米国が小動だったこともあり、ほぼ前日比変わらずの静かなスタートでしたが、先物があれよあれよと言う間に買い上げられ、予想外の大幅高となりました。

しかし、今日のこの異常な上げ方には考えさせられますね。昨日の米国、他のアジア市場は殆ど動いていないにも関わらず、日本だけ突出した強さになっています。思うにテクニカル的には月足の雲抜け、それがオプション14,500円に絡む先物へのヘッジ買いを誘い、踏み上げになったと言うテクニカル的な要素の強い上昇ですが、最早、熱狂相場に理屈はいらないと言った方がいいのかも知れません。指数の過熱感は言うまでもありませんが、ここから上を価格帯出来高で見ると、逆にシコリがない真空地帯に入ることから、ボラティリティーは今以上に拡大する傾向でしょう。

本日の取引:A社・京セラ 4勝 +20,000円
持ち越し:A社 買い2,000株 売り1,000株



2005年11月16日 日経平均株価14,170.87(+79.10)
日経平均は反発。特にこれと言った材料はありませんが、今日などは米国が安かったことから、先物も売りから入った人が多かったのでしょう。しかし、ギャップダウンして始まった後は、売りが続かず、暫く揉み合いを続けた後は、上方に30分ブレイクアウト、後場に前日高値を抜いた時点で勝負が決まり、最後は売りが踏み上げられる形となりました。先物は終値ベースでは今年最高値となる14,200円。

これが明日に繋がるかは分かりませんが、最近は個人の225先物のデイトレーダーも増えているようで、出来高も10月から5万枚を切る日がありません。彼等のポジションや、その日の行動など、先物をやらない人も相場の波乱要因として注意しておく必要があるでしょう。

本日の取引:A社・京セラ 3勝 +18,000円
持ち越し:A社 買い2,000株 売り1,000株
持ち越し:B社 買い200株



2005年11月15日 日経平均株価14,091.77(-24.27)
日経平均は小幅に続落。昨日と同様、内需株の下げを値嵩のハイテク株がカバーする形でした。日経平均の動きを見ると、先週から非常に小動きなのですが、しかし、川の表面は緩やかに見えても、実際の川の中(個別銘柄)は非常に激しい流れになっていると言うのが、現在の相場ではないでしょうか。

内需株に関しては、このところの過熱感から売られていますが、一応ファンダメンタルズの裏付けはまだ有るわけで、現在買われているハイテク株に関しては、単なる水準訂正かまだ理想買いの段階です。この辺が今の難しさを表しています。

本日の取引:A社・京セラ・中部電力・東芝 6勝1敗 +29,000円
持ち越し:A社 買い2,000株 売り2,000株



2005年11月14日 日経平均株価14,116.04(-39.02)
米国の続伸を受けてギャップアップして始まったものの、月足の雲を抜ききることが出来ず、日経平均は反落となりました。出来高、売買代金とも減少傾向が続いており、大型株の上値は重くなっています。変わりにジャスダックの17連騰や東証1部でも物色が小型株のゲリラ的な値幅取りになってきていることからも、相場の手詰まり感が伺えます。しかし、こちらに関しても既にファンダメンタルズを無視したババ抜き状態になっている銘柄も多く、ダメなら直ぐに投げるという機敏な対応が必要でしょう。

本日の取引:A社・京セラ 4勝1敗 +13,000円
持ち越し:A社 買い2,000株 売り2,000株



2005年11月11日 日経平均株価14,155.06(+74.18)
7―9月期のGDPは市場予想平均を上回ったものの、オプションSQ通過後の指数の上値は重く、終日膠着感の強い展開でした。それでも結果的に日経平均は年初来高値を更新したので、強いと言うこともできますが、個人的には今日の動きには嫌なものを感じました。

あと株とは別に金(GOLD)に今年3回目の利食い売りを出しました。

本日の取引:A社 2勝0敗 +12,000円
持ち越し:A社 買い2,000株 売り2,000株



2005年11月10日 日経平均株価14,080.88(+8.68)
日経平均は小幅に続伸。機械受注で14,000円を割れる場面もありましたが、ほぼ想定内の数字でしたので影響は限定的でした。明日のSQも前回のような波乱はないでしょう。これで指数は4日間揉み合ったわけですが、どうなんでしょう? 天井形成に入っているようにも思えますし、上にエネルギーを溜めてるようにも思えますし、難しいところですね。いずれにしろ、あまり決め打ちして考えない方がいいかもしれません。

ところで皆さん、検索エンジンのグーグルが無料配布しているGoogle Earthと言うソフトを、もう試しましたか? 昨日ダウンロードして使ってみましたが、これ結構面白いですね。世界各地の衛星画像がみられるんですが、解像度が凄いんです。さすがに人までは識別できませんが、家や車、横断歩道まで見えます。もっとも解像度の高い地域はまだ都心部などに限られているようですが、ちょっと驚きました。インドの大統領がこの解像度に懸念表明を表明したのは理解できますね。日本語はサポートされていませんが、興味のあるかたはダウンロードしてみてはいかかでしょう。

本日の取引:京セラ・A社 2勝0敗 +14,000円
持ち越し:A社 4,000株




2005年11月9日 日経平均株価14,072.20(+35.47)
鉄鋼・銀行を利食った資金がハイテクに流れ、指数は反発となりました。ハイテク株だけ見れば、今日は日経平均が200円ぐらい上昇したのではと言う感じでした。

昨日も言いましたが、この3日間の指数だけみれば、高値揉み合いで殆ど動いていないような感じですが、昨日の鉄鋼、今日のハイテクの買い上がりと、個別の値動きはとんでもなく荒くなっています。ハイテクに関してはまだ上値余地は充分と思っていますが、今日のハイテクの急騰で短期的には、ほぼ全てのセクターが高値圏に来ているので、不安定さは一層高まってくるでしょう。


本日の取引:京セラ・日立・A社 5勝1敗 +33,000円
持ち越し:A社 2,000株



2005年11月8日 日経平均株価14,036.73(-24.87)
日経平均は小幅に続落しましたが、個別で見ると活況相場は相変わらず続いているなと言う感じです。しかし、今日などは、住金・新日鉄・みずほ信・三菱自の4銘柄だけで全出来高の38%を占めるなど、物色には異常な偏りが見られます。

まぁ買われるものは、既に一通り買われてしまったので、値動きの良いものに短期資金が集中するという相場になっており、オプションか先物をやってる人以外は、指数など関係ないと言ったところなんでしょう。

本日の取引: なし
持ち越し:買い600株 売り600株



2005年11月7日 日経平均株価14,061.60(-14.36)
日経平均は小幅に反落。14,000円を割る場面もありましたが、利益確定売りが中心で下値は限定的でした。また本日も大引けにバスケット買いが入ったことにより、指数は50円ほど跳ね上がっており、これで3日連続となります。TOPIXの浮動株化前は逆に大引バスケット売りが多かっただけに、なんらかの裁定が働いているのでしょう。

去年、今年から株を始めた人は上昇相場しか知らない訳で、今のところ、幸せでラッキーな人達といえるでしょう。自分が株を始めた時期の相場環境が、上昇相場だったか下落相場だったかにより、後年の相場勘の大部分が決定されるんじゃないかと、最近思うようになりました。

最初に買いで儲けた人は、買いが忘れられず、こっぴどくやられるまで、買いしかやらなくなり、売りで儲けた人は、その後も売りに拘るようになります。私が株を始めたのが、日経平均が3万円台のころで、それから実に下げ相場を10年以上経験したことになります。それが影響してか、現在も上げ相場よりも下げ相場に強いと言う、変な体質になってしまったのだと思うのです。

相場の世界では3ゲーム経験して、初めて一人前と言われています。つまり大きな上昇、下落という波を3回経験して、それでも生き残って儲かっていれば、一人前と言うことです。私の場合、日経平均3万8千円までを1ゲーム目、それから7,000円台までを2ゲーム目とすると、現在まだ3ゲーム目であり、まだまだ半人前と言うところです。最近、幾ら儲かったとか言う、自慢話や本が蔓延しているのを見ると、ちょっと苦言もいいたくなります。

本日の取引:4勝1敗 京セラ・ソニー・日立 +19,000円
持ち越し:買い600株 売り600株



2005年11月4日 日経平均株価14,075.96(+181.18)
日本市場が休みの間、米国市場、特にナスダックが大幅に続伸し日経も連日の高値更新となりました。個人的には大きくギャップアップして始まってしまうと、ザラバの動きが鈍くなるので、嫌なのですが、それにしても、どこから金が湧いてくるのだろうと言った感じで、感心するやら呆れるやら、言葉がありません。

今日はナスダックに連動する形で、ハイテク株が指数を押し上げましたが、これだけ騰がってもハイテクに過熱感がないことから、指数は下がりそうで、下がらない状態が続くかも知れません。

本日の取引:4勝 京セラ・ソニー +26,000円
持ち越し:買い600株 売り200株



2005年11月2日 日経平均株価13,894.78(+26.92)
昨日の余韻をそのまま引きずる形で、売買代金、売買高とも過去最高を更新。日経平均は後場安くなる場面もありましたが、大引けのバスケット買いで3日続伸。過去の経験則から、全員のモメンタムが一方向に偏ると、相場は不思議と逆になるものですが、今回はどうなんでしょうね。弱気なコメントを言う人が市場で絶滅危惧種になりつつある現状は、要注意かも知れません。

昨日のシステム障害は、富士通のソフトに問題があり、東証は損害賠償も考えているとのことですが、どうなんでしょうね。個人的には、そんなことは東証と富士通の問題なのでどうでもよく、本当の実害を受けたのは東証や証券会社ではなく空売りしていた投資家でしょう。

連続的に安定した供給を与えることにより、成り立つ事業というのは、東証だけではなく、他にも沢山あります。例えば電力会社も24時間安定して、工場や一般家庭に電力を供給するという前提のもとに契約が成り立っているわけで、電力会社のミスで停電などが起こり、不利益を被った場合、債務不履行により、法人・個人、関係なく損害賠償を起こす権利があるのではないでしょうか。しかし、日本人は裁判が嫌いなうえ、時間も金も掛かるので、そんなことをする個人はまずいません。逆に電力会社が下請け会社の作業ミスで送電が止まってしまった場合、東証と同じように、その会社に対し時間単位で千万単位の賠償請求をしてきます。これは過去に関わったことがあるので本当の話です。長くなりましたが、結局、何がいいたいかと言うと、今回の東証のシステムトラブルにしろ、電力会社の停電にしろ、本当の実害を受けるのは損害賠償も、お詫びの電話一つ貰えない最終消費者なんじゃないのと言うことです。

本日の取引:5勝1分け 京セラ・ソニー +33,000円
持ち越し:なし




2005年11月1日 日経平均株価13,867.86(+261.36)
今日は東証のシステムトラブルで1時間半の立会いでしたが、日経平均は大幅続伸となり、年初来高値をあっさりと更新。

システムトラブルの影響は限定的だったと解説されていますが、それは違うでしょう。タラレバを言っても意味はありませんが、もし普通に寄り付いていれば、米国の続伸を加味して考えても、これほどの上昇にはならなかったと思います。結局、現物市場が3時間も寄り付かなかったので、通常通り動いていた先物にヘッジ買いがかさみ、相場の勢いを増幅してしまったと考えられます。地合いの悪い時でしたら、恐らく逆の結果になっていたことでしょう。売っては人はたまったものではありません。まぁ株も人生と同じで、なにが幸いとなり、なにが災いとなるかは分からないものですね全く・・・

本日の取引:1勝 ソニー +10,000円
持ち越し:なし



2005年10月31日 日経平均株価13,606.50(+259.96)
日経平均はシカゴの清算値にサヤ寄せする形で、大きくギャップアップしてはじまり、そのままギャップを埋めることなく、高値引けとなる非常に強い展開。TOPIXが年初来高値を更新したように、本日もどちらかと言うとTOPIX主導の上昇でした。

日経平均の10月5日の高値は、かなりの出来高をやってますので、すんなりとは抜けないでしょうが、業績の芳しくない主力ハイテク企業の決算が、ほぼ出揃ったことから、逆に下値を売る理由が後退しつつあるところがポイントかもしれません。

本日の取引:3勝  京セラ・ソニー +12,000円
持ち越し:A社200株



2005年10月28日 日経平均株価13,346.54(-70.54)
日経平均は反落。米国の地合い悪化を受けて、売り優勢の展開でした。指数は昨日回復した基準線を再び割り込み、結局、1日通しても基準線を回復することはできませんでした。しかし、昨日のナスダックの下げ幅を考えれば、これでも充分底堅い動きだったと言えるでしょう。

懸念されたTOPIXの第一回浮動株化導入は、殆ど波乱なく通過。今週に入ってから、終値ベースでおかしな動きが続いていたので、大方、事前に手配が済んでいたんでしょう。これに伴いTOPIX買いの225売りの裁定が組まれていたとしたら、来週以降、225指数の巻き戻しがみられるかもしれません。9.11テロの時と同じ水準まで低下しているNT倍率は、修正されると考える方が普通でしょう。

本日の取引:4勝  京セラ・ソニー +28,000円
持ち越し:なし