本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク



2004年3月19日 日経平均株価11,418.5(-65.77)
日経平均は小幅に反落。利益確定売りと押し目買いが交錯し終日方向感の無い展開でした。昨日のNYはアルカイダの幹部をパキスタン軍が包囲したとの報道を受け、下げ渋りましたが、このような情報で相場が乱高下するのを見ていると、なんとも言いようの無い脱力感を覚えます。仮にオサマ・ビンラディンが捕まっても地球上からテロが無くなるなどと思っている人は誰もいないでしょう。第二、第三のビンラディンが出てくるだけです。ブッシュの言うテロとの戦いに勝利すると言うのは、正にエンドレスな戦いであり、何を持って勝利と呼ぶのでしょう。国家とテロリストとの戦いの縮図とも言えるイスラエルとパレスチナの報復合戦に勝者がいないように。

「修羅場のマネー哲学」と言う本を読みました。この本は元証券マンが在職中のころ自分で相場をやり(そもそも違法だが)信用取引で1億5千万の損失を出してしまい、それを9年間かかって相場で返して行くと言う内容なんですが、実話だけに結構、面白かったです。

本の最後の方で著者が語っている以下の言葉が印象的でした。「人間とは哀しいもので、不安や恐怖の積み重ねによって、やっと獲得した自信が、ひとたび慣れてしまうと、いつの間にか過信に繋がっていくのである。そして自分を見失い、破滅の道を辿る。私はそんなケースを嫌になるほど目にしてきた」

個人でも国家でも過信が過ぎると破滅が待っているのかもしれませんね。

本日の取引:
(9531)東京ガス 397円×20,000株買い→398円×20,000株売り+20,000円
(****)A社 1,000株買い。




2004年3月17日 日経平均株価11,436.86(+194.57)
NYマーケットが反発したこと及び、メリルリンチが3月の機関投資家調査で、日本株の買い増しを予定する投資家が急増したことが発表され、日経平均は今年3番目の上げ幅となりました。

120で目先は天井圏と言われている騰落レシオはとうとう140になってしまいました。最近、新聞やテレビでもこの騰落レシオをよく取り上げますが、必要以上に気にする必要は無いと思います。私も参考にはしてますが、騰落レシオを元に相場を考えると判断を誤ります。

テクニカル分析でオシレーター系は逆張りの指標ですので、現在のような状況になれば売りシグナルを出し続けますが、トレンドに逆らってポジションを持つわけですから、その辺のことを理解してない人が無闇に使うと大怪我をします。現在の銀行株の空売りなどその典型でしょう。個人的には逆張りは嫌いではありませんが、上げ相場での下落、下げ相場での戻りを取ることは、かなりのベテランでも難しいことです。

本日の取引:(9501)東京電力 2415円×4,500株+67,500円

*明日の更新は都合によりお休みします。



2004年3月16日 日経平均株価11,242.29(-75.61)
NY市場は列車爆破テロがアルカイダの犯行という見方が強まったことと、スペインの総選挙で政権交代によるイラク撤退の可能性などが心理的に嫌気され大幅に反落。しかし日本は外資系証券の寄り前の注文は、本日も株数ベースでは大幅な買い越しで、市場が大きく落ち込むことはありませんでした。まぁ相場の質はあまり良いとは言えませんが、マーケットのエネルギーは相当なものです。

日本の景気は本当に良くなっているのでしょうか? こう問われた時、貴方はどう答えますか? 私は良くなっているし、悪くなっていると答えるでしょう。何故なら昔の景気回復のように全体が底上げされる回復などありえないからです。一部の企業は中国の安い人件費を上手く使い、利益を上げていますが、これは企業単位のミクロでみればプラスなんでしょうが、マクロでみれば国内の空洞化を招きGDPを押し上げる効果もありません。まぁそう言う意味ではGDPなどの経済指標は株をやる上ではあまり参考にならない時代になっているようです。

本日の取引:
(9531)東京ガス 399円×15,000株売り。約+20,000円
(****)A社 2,500株買い。



2004年3月15日 日経平均株価11,317.90(+155.15)
先週末NYが反発した流れを受け、日経平均は堅調に推移しました。指数自体はギャップアップして寄り付いた後はハイテク系の動きが悪く、狭いレンジ内での動きでしたが、銀行株は踏み上げ状態になっており、今日も勢いは止まりませんでした。

高橋尚子選手は落選ですか・・ 陸連も思い切ったことをしましたね。

本日の取引:
(3101)東洋紡 247円×15,000株買い→248円×15,000株売り+15,000円



2004年3月12日 日経平均株価11,162.75(-134.29)
欧州、米国とスペインで発生した爆破テロにより大幅に続落。また隣の韓国では、大統領の弾劾訴追案が国会で可決され急落。

いま世界で一番強い東京市場も流石に影響は避けれませんでした。まぁそれでも下げ渋った辺りはショートカバーもありますが、強いと言っても良いのではないでしょうか。

最近、目先のことばかり書いているので、たまにはグローバルな視点で考えて見たいと思います。昨日、書いたアメリカ売り、日本買いの第一の根拠は。株式の時価総額です。

現在、アメリカの株式時価総額は世界のおよそ53%を占めています。日本は8%で、アジア全体でもたった12%です。日本はバブル絶頂のころは世界の50%を占めていました。その後、バブルは崩壊し失われた13年? が始まった訳です。まぁアメリカは日本ほど酷くは落ち込まないでしょうが、長期で考えた場合、適切な投資先とは思えません。私は一国の株式市場の時価総額が世界の50%を超えると言うのは、どのような理由があれ、やはり異常だと思うのです。これが正常だと思う人はどんどんアメリカ株を買えば良いのであって、買うなとは言いません。ただ何故、外国人が日本株をこれほどまでに買ってくるのかを考えた方が良いでしょう。

中国に関しては、やはり少し警戒が必要でしょう。毎年10%の経済成長が今後も維持できるなど常識で考えても有り得ません。中国の失速は日本の失速でありアジア全体の失速に繋がります。そう言う意味ではアメリカより注意を払う必要があるでしょう。

本日の取引:
(9531)東京ガス 396円×10,000株買い→397円×10,000株売り+10,000円
(****)B社 10,000株買い。



2004年3月11日 日経平均株価11,297.04(-136.20)
日経平均は連日のNY安を受けて続落。下げ幅が比較的ゆるいのは、やはり此処最近、急騰した銘柄では空売りも相当入っており、ショートカバーが緩衝材になっているようです。

ナスダックは50MAと25日MAが昨年の3月にゴールデンクロスして以来、上昇を続けて来たわけですが、先週デットクロスをして調整にはいりました。過去の例から当面の底値を考えると、値幅で200P、日柄で最低一ヶ月は必要だと思います。日本株も目先、影響は避けられませんが、以前から言っているように中長期でみれば、アメリカ売り、日本買いのスタンスで間違いないと思っています。理由はそのうち書きます。

本日の取引:
(9531)東京ガス 402円×15,000株買い→403円×15,000株売り+15,000円
(****)A社 2,000株買い。
(****)B社 5,000株買い。



2004年3月10日 日経平均株価11,433.24(-98.80)
日経平均は連日のNY安を受けハイテク関連を中心に反落。それでも指数は底堅く、銀行を始めとする内需関連には、引き続き買いが継続しておりました。

アメリカの著名投資家ウォーレン・バフェット氏が先日、現在のアメリカ株は高すぎて買える水準の株は無い。1999年に全て売却するべきだったと発言したとか。私も以前らから、アメリカ株は既にバブルだと繰り返し言ってきましたが、確かに今のアメリカでは、例えバフェットと言えども無いもの(割安株)は見つけられないと言うことですね。

連日やる気の無い売買で、ちょっとスランプ気味です。

本日の取引:
(9531)東京ガス 403円×15,000株買い→404円×15,000株売り+15,000円



2004年3月9日 日経平均株価11,532.04(+29.18)
日経平均は小幅に反発。NY安、円高と悪材料を受けて始まった東京市場は、午前中こそ安かったものの、午後からはジリ高になり、途中に機械受注統計で下げる場面もありましたが、最終的には買いが勝りました。

本日みたいに誰もが下がると思っている時に逆に行ってしまうのが相場の本質か? いずれにしろ個人的には目先は短期取引以外ではポジションは持ちたくない水準です。

NY離れが言われていますが、ナスダックのチャートは首の皮一枚でつながっている状態で、危険な均衡状態にあると見ています。これが崩れたとき日本株が全く影響を受けないと言えば流石にそれは否でしょう。

本日の取引:
(9501)東京電力 2,405円×2,000株買い→2,410円×2,000株売り+10,000円



2004年3月8日 日経平均株価11,502.86(-34.43)
日経平均は反落。流石に高値警戒感が出てきたようですが、相場のエネルギーはまだ高水準にあるようで、先週からの低位株物色は益々過熱してきた感があります。少し相場が落ち着くまで様子見姿勢で臨もうと思います。

デイトレードのメリットは資金を投入している時間軸が短いことから、市場がどのような過熱状態であろうが、逆に暴落状態であろうが、殆ど影響を受けないところではないでしょうか。大きなポジションを持っていたときはNY市場の動きが気になって、寝不足になることもありましたが、今は熟睡できますしね。まぁ儲けはショボくなりましたが、精神的には前よりずっと良くなりました。

私自身、トレードスタイルを変え試行錯誤してるところですが、運と言う要素をなるべく排除し再現性のあるトレードを目指して行こうと思っています。ただ運を100%排除できないのがトレードの悩ましいところであり、同時に面白いところでもあります。

本日の取引:
(9501)東京電力 2,405円×2,000株買い→2,410円×2,000株売り+10,000円




2004年3月5日 日経平均株価11,537.29(+135.50)
日経平均は続伸。高寄りした後は軟調に推移していましたが、後場になり次第にジリ高になり、先物・現物とも本日の高値引け。

今日の前場で、先物のチャートが崩れだした時には、日柄、騰落レシオ、移動平均乖離どれを取っても警戒ゾーンであることから、本日はマイナスで引けると確信したのですが、逆になってしまうのですから相場は面白い。先物は引けにかけては短期筋による踏み上げぽい動きになりましたが、日中は出来高も少なく、現物への押し目買いが最後の上げに繋がったと言う感じです。

本日の取引:
(6501)日立 762円×3,000株空売り→752円×3,000株買い戻し+30,000円
(6501)日立 755円×2,000株空売り→752円×2,000株買い戻し+6,000円
(6501)日立 754円×2,000株空売り→760円×2,000株買い戻し-12,000円



2004年3月4日 日経平均株価11,351.92(+49.87)
日経平均は小幅に反発。全般的に方向感の乏しい展開でしたが、引き続き銀行株、低位株が物色されました。

先物の出来高は27日、1日が7万枚台。昨日、今日は5万枚台と減少してます。これを見ても先物主導による踏み上げ相場は、ひと段落したと言うことでしょう。先物指数に大きく響される225主力銘柄は動きが鈍くなるのは当然で、中期的には強気のスタンスでも、目先は先物に仕掛け的な売りが出れば、急落すると言うリスクは常に意識しておく場面だと思います。

本日の取引:
(9501)東京電力 2,400円×2,000株買い→2,410円×2,000株売り+20,000円
(6501)日立 757円×2,000株空売り→754円×2,000株買い戻し+6,000円
(6501)日立 757円×2,000株空売り→755円×2,000株買い戻し+4,000円
(9501)東京電力 2,400円×1,000株買い→2,405円×1,000株売り+5,000円



2004年3月3日 日経平均株価11,351.92(-9.59)
日経平均は3年ぶりの6日続伸とは成りませんでしたが、みずほが5000億円超の公的資金を返済などの材料から銀行セクターが急伸。ハイテクセクターに関してはNY安を受けながらも、売りをこなしていると言う感じで比較的堅調でした。

ここからのスタンスは基本的には買いですが、目先過熱感もありますので、空売りを交えながらと言ったところでしょうか。

本日の取引:
(3101)東洋紡 238円×10,000株売り±0円
(6501)日立 775円×2,000株空売り→770円×2,000株買い戻し+10,000円
(6501)日立 765円×2,000株空売り→767円×2,000株買い戻し-4,000円
(6501)日立 766円×2,000株空売り→761円×2,000株買い戻し+10,000円



2004年3月2日 日経平均株価11,361.51(+90.39)
日経平均は5日続伸。後場寄りは一時マイナスになろうかと言う場面もありましたが、まだ買いの勢いの方が勝っていたようです。個人的には一押し欲しい場面でしたが、まぁそのような時は大体上に行ってしまうものですね。

弱気で鳴らすドイツの武者氏が日経平均13,000円説を言ったとかで日経CNBCでニュースになってました。ニュースにする程のことでも無いですが、流石は武者さん懸命な修正だと思います。

自説を曲げる人をけしからんと言う人もいますが、私はそうは思いません。政治家の公約ではないのですし、ましてや生き物の経済を予測している訳ですから、変更は当然でしょう。逆に万年強気や弱気で自説を曲げない人の方が変人だと思います。

本日の取引:
(****)A社 10,000株買い。



2004年3月1日 日経平均株価11,271.12(+229.20)
日経平均は4日続伸で大幅高。先週末の勢いを引き継ぐ形で、朝方から先物に断続的に大口の買いが入り、一時は1年9ヶ月ぶりに11,300円台を回復する場面もありました。取り合えずこれで11200円のレジスタンスを抜けた訳ですから、素直に買いでも良いと思うのですが、あまりにも急発進で指数が先走ったと言う感は否めません。

日経平均の次の大きな目標は12,000円でしょう。見方は分かれるでしょうが、私の個人的意見としては、週足でみれば日経平均はまだ下降トレンドの中の戻りであり、12,000円を超えることにより、はじめて長い下降トレンドが終了し上昇トレンドに入るのだと思っております。
2004年3月の日経平均週足チャート

本日の取引:
(3101)東洋紡 239円×10,000株買い→241円×10,000株売り+20,000円
(9501)東京電力 2,405円×1,000株買い→2,410円×1,000株売り+5,000円
(9501)東京電力 2,395円×1,000株買い→2,400円×1,000株売り+5,000円