本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク



2003年3月28日 日経平均株価8,280.16(-88.51)
日経平均は反落。イラク戦況に進展がないことから市場は膠着感が強まっております。個別でみれば動いている株もあるのでしょうが、売買代金が4000億台では、寂しい限りです。

今週は月曜日に持ち株を利食いしてから、まったく動きませんでした。このように膠着感が強まって来ると低位材料株に短期で乗ってみたい衝動にかられますが、それは自分のスタイルではないので、やめておきます。僅かな目先の金を追いかけて、自分の投資スタイルを崩す方を私は恐れます。

個人投資家の強みは機関投資家と違い、気にいらない時、分からない時はいくらでも休むことが出来るのですから、こう言う時こそ、そのメリットを上手く活かして生き残ろうではありませんか。急ぐ必要はありません。相場は常にあるのですから。

商い進み急ぐべからず。売り買いともに思い入れ進み候時は、今日よりほか、商い場なき様に思うものなれども、是は功者なき故なり。幾月も見合わせ、通いを考え、たしかなる処にて仕掛くべきなり。無理に天井値段、底値段の考えなく仕掛くる故、手違いになるなり。是、急ぐ故なり。(本間宗久)




2003年3月27日 日経平均株価8,368.67(+16.75)
今日マーケットは開いていたの? と言いたくなるような狭いレンジでの動きに終始しました。日経平均の値幅58円と言うのは16年振りだそうです。

本日も下値には公的資金が入っていましたね。ただ買い上がる気は無く、これ以上、下がるのは困ると言う意思表示だったように感じます。

この戦争は石油利権は勿論、通貨の覇権争い(ドルの防衛)も含まれているのですが、いずれにしろ、この戦争の敗者は、アメリカなのだろうという気がしてきました。たとえ軍事的に勝利したとしても、戦後の復興・平和維持・人道支援などのコストが30兆円くらい掛かるだろうし、それに彼等が日本のように従順な民主国家になるとは私にはとても思えない。今は経済援助目的で、アメリカに尾っぽを振る国も多いだろうが、このブッシュの理論が世界でマジョリティーを得られるとも思えず、これからのアメリカは暫く苦しむのではないだろうか。まあ、日本人はアメリカの心配をしている場合じゃないのですがね。



2003年3月26日 日経平均株価8,238.76(+113.16)
NYが反発し、日経平均も堅調に推移しました。NYの反発の材料はフセイン大統領に反発するイラク民衆が決起したことらしいのですが、なんとコメントしてよいのやら・・・ それより、本日の上昇はNYどうこうより、先物に断続的に入った公的資金ですかね。今日は一日場を見れたので、その辺がよく分かりました。

私もそうですが、多くの投資家は戦争が終息するまで腰が引けた状態ではないでしょうか、正直いまは買いも売りもあまりしたくないなと言う心境です。マーケットは機関投資家中心の一方向に振れやすい展開が暫く続きそうです。

先ほどインターネットを見ていたら、ホームレスが2万5千人と報道されていました。昔はホームレスと言うと、働くのが嫌いな怠け者みたいな感じでしたが、最近のホームレスは正社員だった人が倒産・失業で、いきなり路上生活に入るケースが多いみたいです。私も他人事ではないので考えさせられました。

政治が悪い・会社が悪いと嘆いてみても後の祭りです。いま幸運にも働く場所のある方は、その本業が駄目になっても、ホームレスにならないよう選択肢を確保して起きたいものです。私の場合、株の売買で食えれば最高なんですが、今の実力ではまだ無理だと思うし、マーケットの厳しさも知ってるだけに、次の選択肢になるのかどうか難しい問題です。それに株の売買益で生活している人って日本にどのくらい居るのだろうか・・?



2003年3月25日 日経平均株価8,238.76(-196.31)
NYダウの大幅安を受け日経平均は反落。

日銀は銀行保有株の買い取り枠を3兆円にすると発表しましたが、タイミングの悪さと、その規模からサプライズとはならず、またムダ弾を撃ったなと言う感じですかね。
私は、良い悪いの議論は別にして財政政策をやらないなら、もう日銀がETFを買うしか道は無いのだろうと思います。しかし、例の竹中発言や某証券会社の不正取引で世間のETFに対するイメージが悪くなってしまったので、余計買いずらくなってしまったのかな。

「大本営発表」と言うのはどうやら、旧日本軍の専売特許ではなかったようですね。米・イ双方の都合の良い報道は、まるで投資家のポジショントークを聞いているみたいです。あと、発表するだけで、まるでやる気のない企業の自社株買いも「大本営発表」と言われても仕方ありませんね。



2003年3月24日 日経平均株価8,435.07(+240.02)
NY高を受け日経平均も大幅に続伸しました。NYほど日経が上昇しないのは投資家のショートポジションの違いですね。

時価会計の変更・先送りは、けしからんと言ってる人が多いようですが、私はそうは思いません。米国や欧州の理論を無理に当てはめようとするから歪がでるのです。米国も最近になって、時価会計を見直す動きが出てきています。彼等は都合が悪くなると急にルールを変えてきます。オリンピックでもジャンプ・スケート・水泳など自分たちが勝てなくなると、いとも簡単にルールを変えてくるという前科があります。金融とスポーツを同列に議論する訳にはいきませんが、ただ言えることは日本はしっかり信念を持って行動しなければ、彼等に振り回されるだけで、気が付けば回りに誰もいなかった、なんて事にも成りかねません。

本日の取引:(3401)帝人、(9694)日立ソフトを全株利食い。(1330)インデックスファンド225を100株空売り。