本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク



2003年2月28日 日経平均株価8,363.04(+3.66)
日経平均は小幅に続伸しましたが、この3日間を振り返ってみると(-3.68)→(+2.57)→(+3.66)の小動きで、例えれば台風の目に入ったような感じです。

当然、自分が見ている株によって強弱の感じ方が違うのでしょうが、私としては、とても弱い相場に思えてしまいます。
本日、6752松下に買いを入れようと思ったのですが、どうも直前で迷いが出てしまい、結局やめてしまいました。

迷いと言えば、恩師の方から昔こんな言葉を言われたのを思い出します。【行くか行くまいか迷うときは、行かないを良しとする】師は私に、心に迷いがある状態で行動してもダメだ、そんな中途半端な気持ちで行動しても、うまくいくはずが無い。迷いがあるというのはその時点でもう駄目なんだと教えてくれました。

学生時代のことなど殆ど忘れてしまっていますが、この言葉だけは印象に残っています。そして、今でも私は人生で岐路に立った時、この言葉を思い出し行動します。でも株取引で、私がこの言葉を参考に儲けているとは、師も思いもよらないことでしょう。




2003年2月27日 日経平均株価8,359.38(+2.57)
日経平均は流石に突っ込み警戒感からか、後場になって値を戻し小幅ですが反発しました。しかし、優良株への売り圧力の強さを考えると、これで下げ止まりとはとても思えません。

毎日テレビで、イラク・北朝鮮問題を聞かされ続けると本当にやになってしまいますね。ここでこの問題を整理しておきますと、以下のような感じだと思います。

北朝鮮問題はひとたびことが起きれば、一撃のカウンターパンチで日本経済を破壊する威力があります。対してイラク問題は長引けば長引くほど、原油高・円高というボディーブローを受け続けることになります。今の脆弱な日本経済にとっては、このボディーブローは侮れません。輸出企業の予想為替レートも120円以上で考えられていると思うので、これ以上の円高は厳しいでしょうし、また原油高はそれを製品に転嫁出来るのかという問題があります。どちらにしろ、深刻な問題です。考えても仕方ないこととは言え、早く決着してもらいたいものです。



2003年2月26日 日経平均株価8,356.81(-3.68)
小幅ですが日経平均は続落。流石に朝方はリバウンドで上昇する銘柄が多く見られましたが、銀行株の下落が始まると、市場全体に勢いがなくなりました。

銀行株を持っているいないに関わらず、銀行が弱くなってくるとヤナ感じがしますね。またイラクや北朝鮮問題は、いくら考えてもしょうがないので、今は財務内容の確りした株に投資したいものです。

自分としては優良株の買いのポイントは、もう少し下に置いているのでまだ自重しています。



2003年2月25日 日経平均株価8,360.49(-204.46)
日経平均は急落。本日は悪いことが重なりました。円高・NY安・イラク・北朝鮮・日銀総裁人事。まあこれだけそろえば下がるしかないでしょう。

どうやら2月19日に書いた日記のような展開も考えて行動しなければならなくなりそうです。

それでも自分のターゲットプライスになった株は、市場がどの様な展開になろうが、機械的に買うだけです。

本日の取引=4107伊勢化学を267円で3000株



2003年2月24日 日経平均株価8,564.95(+51.41)
日経平均は反発しましたが、TOPIXはマイナス、東証一部では値下がり銘柄の方が多く、冴えない1日でした。

昨夜のNHKスペシャル「メイドインチャイナ・中国の戦略」にはショックを受けました。このHPでも中国の台頭をたびたび話題にしてますが、改めて現状を見せ付けられると、思わずうなってしまいます。もう付加価値の低い物しか作れない製造業は、例え景気が回復したとしても仕事など無くなるのではないでしょうか。

私は半導体関連で設計の仕事をしてますが、そういう設計の仕事も中国が安い人件費で攻勢をかけて来ています。今日の日経新聞でも日本のソフト会社がコスト削減の為、仕事を中国にシフトしているとのこと。まだ日本に優位性があると思っていたものまで、彼等に奪われそうです。

しかし、悪いことばかりではありません。対中輸出はここ数年激増しており、多くの日本企業が潤っているのも事実です。あと数年で対米輸出を逆転するのは時間の問題です。これからは、この中国戦略が企業の生死を分けると言っても過言ではありません。

日本が今の中国の様に発展途上にあるとき、何が伸び、また何が問題になったかを考えると、今後の投資の参考になると思います。