本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク



2003年1月31日 日経平均株価8,339.94(+23.13)
日経平均は小幅に反発しましたが、何が上がったの? と言う感じです。

結局、1月は外国人以外は殆ど売り越しで、その頼みの外国人も今週は売りに回った為、この有様です。

総務省が31日発表した昨年の全国の消費者物価指数は2001年に比べて0・9%下落。3年連続減少は戦後初とのこと。デフレは歯止めが掛かるどころか、いっそう酷くなっています。まあ、それももっともですね。企業部門は毎年20兆の借金を返済し、家計部門も借金返済や将来不安から貯蓄に金を回しています。そして頼みの国も緊縮財政とあっては、むしろデフレが進行しない方が不思議です。

そして、デフレにより税収が落ちれば、穴埋めは増税、よりいっそうの緊縮財政。まさに日本経済は合成の誤謬に陥っています。この負のスパイラルから抜け出すには、机上の理論ではなく常識に囚われない思い切った政策の打ち出せるリーダーが必要ではなかろうか。

今後は、日銀総裁人事が注目です。この辺りから動きが変わってくるのかな?いずれにしろ、今の株価は異常な割安水準、悲観論に流されていては、金は儲かりません。




2003年1月30日 日経平均株価8,316.81(-14.27)
小幅ですが今日で5日続落となりました。頼りの外国人が売り越しに転じると、市場は死んだようになってしまいます。今日も非常に狭い範囲の値動きで、まさに様子見、主体性のない国のマーケットとは、こんなものなのでしょう。 ちょっと言い過ぎかな。

デフレ・不況と言われながら、素材関係の企業業績は比較的底堅く推移しています。私は対中輸出が激増している現状を、市場はまだ過小評価しているとしか思えません。アメリカだけに気を取られることなく、広い視野を持ちたいものです。

本日の取引= 9303住友倉庫 2000株買い。



2003年1月29日 日経平均株価8,331.08(-194.31)
今日で日経平均は4日続落。東証1部の値下がり銘柄は1304にもなりました。急落の背景としては、ブッシュのイラクへの強行姿勢が一段と強まっていることから、今夜の米国株へのヘッジ目的で先物に売りがかさみ、それが裁定解消売りを誘った格好です。まあ、低位株はこのところ堅調だったので、利益確定の売りも出やすい環境にはありました。でも、今日の下げは、ちょっとやり過ぎかなという感じがします。

私は下がれば強気です。不謹慎かもしれませんが、今日は大きく下がったのでまた安いとこで株が買えると思うと嬉しくなります。



2003年1月28日 日経平均株価8,525.39(-84.08)
日経平均は続落。市場エネルギーも徐々に縮小傾向にあります。

まあ、それでも低位株の水準訂正は、まだ続いていますし、そんなに悲壮感のある下げではありませんでした。しかし、優良株ほど、持ち合い解消の売りを浴び値を下げる相場はどこか違和感があります。もう少し様子をみて、優良株買いのボロ株売りのアービトラージが面白そうです。

昨年、アメリカ市場からアラブの個人投資家が資金を引き揚げたとニュースでやっていましたが、アラブの金持ちは桁が違いますね。個人レベルで、何兆円という単位ですから驚きます。オイルマネーは何処に流れて行くのでしょうか? 興味があります。



2003年1月27日 日経平均株価8,609.47(-122.18)
日経平均は続落。やはりNYの影響は避けられませんでした。最近、連動性が以前ほどなくなってきていますが、それでもNYが急落すれば、日本も無傷と言うわけにはいきません。それにNYは先週、週足のパラボリックも陰転し、下降トレンドに入ったばかりなので、一気の急落は無いにせよ、しばらくは期待できそもありません。投資スタンスとしては、NYに連動しない(しにくい)銘柄で、しばらく様子を見たいと思います。

それにしてもブッシュの立場は、厳しいですね。このまま、戦争をしないで軍を引きあげれば、メンツは丸潰れだし、それにより、もし第二のテロなどが起これば彼の責任問題に発展します。また強引に戦争に持ち込めば、今度は国際社会からの非難や報復のテロなどが待ち受けています。結局、どちらに舵を切っても良いことはありません。

日本も優柔不断な態度はやめるべきです。