本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク



2002年10月4日 日経平均株価9,027.55(+91.12)
10月4日が、投資の日とは知りませんでした。今日の日経平均は9000円を回復して引けましたが、市場は重苦しい雰囲気に包まれています。

現在、大手銀行の不良債権に対する貸し倒れ引当金の上積みは、企業の過去の倒産確率を元に割り出していますが、新たに融資先企業の将来の収益力なども考慮した算定方式に改めるそうです。まだこれは日銀の方針として出ているだけですが現状の流れから考えると、おそらくこの通りなるのでしょう。

そもそも不良債権が増えたのは、小泉首相の経済運営に問題があった訳で、就任当初は、まだ正常債券だったものまで、不良債権にして置いて、ついでに将来性の無い会社も切ってしまえと私には聞こえます。

そのような理由もあってか、本日の市場は興味深い現象が起きてました。財務内容が良い一流会社の株は殆ど上がっています。駄目な会社が市場原理により淘汰され、生き残った良い会社は、益々強くなるとの理屈でしょうが、その前に、日本経済がシュリンクしてしまえば、この話もなんか非論理的に聞こえます。




2002年10月3日 日経平均株価8,936.43(-112.90)
用事が早く済んだので更新します。

凄いことになって来ましたね。終値での9000円割れは19年振りですか先日テレビで誰だったかは忘れましたが、良いことを言ってました。人間は3場を経験し乗り越えて、はじめて一人前だと。3場とは、土壇場・修羅場・正念場です。今の相場はまさに正念場に来ています。

私は幾度となく、こんな場面は経験してきたので、別に焦りも、不安もありませんが、投資を始めて間もない方は、かなり厳しい精神状態になっていることでしょう。しかし、これを乗り越えた人が勝ち組に入れるのです。相場に負ける前に、自分に負けてはいけません。

本日も4215を買いました。



2002年10月2日 日経平均株価9,049.33(-112.93)
NYが大きく戻し、日経平均も小高くはじまりましたが、その後は下げる一方で結局、安値で引けてしまいました。そして、今日は歴史的な日でした。日経平均が50年移動平均をついに下回ってしまったのです。長期投資という言葉は、もはや死語になりつつあります。

公的資金注入に伴う査定厳格化などにより、企業淘汰が加速するなど、今頃になって騒いで、ダイエーなど有利子負債の多い企業の株価は急落していますね。月曜日に書いたように、小泉氏は竹中ハードランディング路線を選択したわけですから、このような事態になるのは、ごく当然ではないでしょうか。そしてその小泉氏を圧倒的国民が指示しているのですから、なにおかいわんやです。これをやれば、外資のハゲタカどもが、一番喜ぶシナリオになります。彼等は日本が投売りされるのを待ち構えている筈ですから。

このHPを読んでくれている人は、経済に詳しい方が多いので、そんなことは言わなくても分かってると叱られそうですが、大多数の国民は自分の身に直接影響してくるまで、ことの深刻さが分からないのでしょう。私は、公的資金→不良債権の流れを否定しているわけではありませんが、こんな一番体力の弱っている時に、大きな外科手術をする必要性を感じません。それも麻酔(減税等)なしで、いや減税どころか増税つきでやろうと言うのですから寒い話です。政府には是非ともこの辺をもう一度考えてもらいたい。

しばらくは、有利子負債の多い会社や100円割れの企業の株を買うのは、注意が必要です。しかし、今は安くて良い物がバーゲンセール中なのも事実ですね。本日は、4846を一部ロスカットし、新規に4094を購入・4215を買い増ししました。

明日は都合により更新できません。



2002年10月1日 日経平均株価9,162.26(-221.03)
ヨーロッパ・NYの株価下落を受け、本日の日経平均も大きく下落しました。

それにしても、現在の買い手不在の状況は深刻です。従来株価が大きく下がれば買いも入ってきて、出来高が膨らむものですが、その出来高が逆に縮小してしまっている銘柄もあります。しかし、よくみれば企業の実態以上に売り叩かれている優良会社も沢山あります。悲観ばかりしてチャンスを逃すことはしたくありません。



2002年9月30日 日経平均株価9,383.29(-147.15)
個人的には、好きだった。柳沢さんが更迭になり、私の一番嫌いなタイプの(口だけの人)竹中氏が金融相兼任となりました。それにしても金融相というのは兼任できるほど、軽い職務だったのでしょうか?まあ、決まってしまったものを、いくら言っても仕方ありませんが、ちょっと複雑な気分です。

不本意ながら、これで閣内の整合性はとれ、公的資金注入→不良債権処理の一応の流れは見えてきましたが、これは金曜日にも言ったように、返ってデフレを推進してしまうので、他の部分での緩衝材が絶対必要なのです。(土地税制・証券税制の緩和など)しかし、そちらの方は、全く話題にもなっていないから、心配なのです。このままの理論でいけば、とんでもない、ハードランディングを覚悟しなければなりません。まぁこれで外資のシナリオ通りになった訳ですが、日本を安売りして欲しくはないものです。

本日は若干、持ち株を買い増ししました。まだまだ勝負は先だと思っております。