本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2002年12月27日 日経平均株価8,714.05(+13.95)
日経平均はラスト1分でプラスになり続伸となりました。最終日の公的年金による買いを期待した先回り的な動きなのでしょうか。出来高は相変わらず少なく4億株台です。

やはり来年の配当課税軽減の影響でしょうか、ここ数日、配当利回りの高い株がよく買われていますね。

今日は会社が午前中までだったので、午後はずっと板を見ていられましたが、動きがないので、途中で眠くなってしまいました。デイトレで生活している方は、たいしたものだと思います。私なんか会社を辞めデイトレーダーになったとしたら、恐らく半分は寝ているんじゃないだろうか?



2002年12月26日 日経平均株価8,700.10(+198.96)
日経平均は大幅に反発しました。あまり、当たり前な解説はしたくないのですが、今日は上がったというより、売り手不在で、全面高という感じです。外国人が休みだと出来高も4億株台になってしまうのは寂しいかぎりです。

昨日、小泉氏が在任期間中は消費税を上げないと言っていました。下の表にもあるように先進国のなかで、現在日本の消費税は最低水準です。急速に少子高齢化が進む日本で、消費税をこのままでやっていけるはずがありません。子供が考えてもそうでしょう。

彼が自ら言うように真の改革者なら、真っ先に取り組まなければならない問題です。しかし彼は支持率を維持する為に問題を先送りしようとしています。抵抗勢力などと言って仮想の敵を作り上げ、息巻いていますが、私から見ればどっちが抵抗勢力だか分かりませんね。

消費税
スウェーデン 25% 、フランス 20.6% 、イギリス 17.5% 、韓国 10%、デンマーク 25% 、イタリア 20%、中国 17% 、カナダ 7%、ノルウェー 23% 、オーストラリア 20% 、ドイツ 16% 、日本 5%、アメリカは州によって違うのですが、平均8~9%位です。

小泉は2年、痛みに耐えてくれと言って首相になりましたが、1年8ヶ月たった現在、経済指標を全て悪化させ、デフレも益々酷くしました。デフレ経済下で緊縮財政をやり、重要な問題は全て担当に丸投げ、そして、議論の為の議論ばかり繰り返しています。民間企業ならとっくに首ですね。もういい加減、彼を支持している人も目を覚まして欲しいものです。彼は国益よりも、自身の支持率しか頭に無い、たんなる破壊者であって改革者などでは、ないのだから。




2002年12月25日 日経平均株価8,501.14(-11.23)
日経平均は小幅に反落しました。今日でタンス株の処分売りも無事終わり、これで売り圧力が一つ減ることになります。

来年は株を持つリスクと配当の10%課税が綱引きをすることになります。その結果、低金利に痺れを切らした富裕層を中心に資金が株式市場に流れて来るのではなかろうか。しかし、日本人というのは本当にリスクを嫌いますね。現在、殆ど倒産する可能性の無い会社の株が、配当利回り3%台でゴロゴロしています。それでも、0.1%の定期などに喜んで金を寝かせているのは、不思議なことです。しかし、これからは、リスクを取らないことが、逆にリスクになると思います。

座っていて転ぶことはありません。そして常に座っている人に転んだ人を笑う権利は無いと思います。これは株だけの話ではありません。日本でベンチャーが育たないのは、このような歪んだ価値観によるものです。会社を倒産させようものなら、それだけで人生の落伍者扱いです。そして、その人に二度と銀行は金を貸してくれないでしょう。アメリカでは、一度失敗した人間の方が(経験を積んでる分)評価が高いと言います。どう考えても、こちらの方が正常ですよね。転べばまた立てばよいのです。そして周りもそれを邪魔しない。それだけのことなんですがね。



2002年12月24日 日経平均株価8,512.37(+105.49)
日経平均は小幅ながら3日続伸。

いよいよ明日で源泉分離での売買は最終日となります。非常に便利な制度だったので残念です。なぜいま、これを廃止しなければならないのか結局、なんの説明もありませんでしたね。

この税制問題に限らず、一度決定したからといって、その後の状況変化を考慮することも無く、つまらんプライドにこだわり、物事を進めてしまう税調や官僚たちはどうしょうもありませんね。まさに、この国の癌といっても言い過ぎではないでしょう。それと政治家が不勉強なのも原因ですかね。選挙の時ばかり熱心では困ります。

昨日、特定口座に入れる株の取得価格をすべて確認しました。私みたいに、同一銘柄の一部を売り、また買い足していると後から買った株が組み込まれ、取得価格が形成されますので注意が必要です。そんな訳で、持ち株の平均値を修正しておきました。



2002年12月23日 天皇誕生日
先日、【哲学への回帰】という本を読みました。梅原猛氏と稲盛和夫氏(京セラ創業者)の共著で、題名だけ見ればちょっと堅苦しそな感じですが、読んでみると非常に分かりやすく面白かったです。

その本の中で、稲盛氏が次のようにいっているのが、印象に残りました。「真の自信とは、理屈を知っているのかどうかで決まるようなものではありません。その人が持っている哲学、人生観、価値観といったものが根拠になって出てくる自信が、本当の意味での自信なのです」

普段、なにげなく自信があるとか無いとか使ってますが、これは単なる自分の思い込みで、真の自信とは程遠いものだと、感じた次第です。

あと、投資家という立場で自信という言葉を考えると、何も分からなくなってしまいます。もし稲盛氏のいう真の自信が持てるようになったとしても投資というのは自分がポジションを持った瞬間から、リスク(買いはストップ安・売りはスットプ高)を抱え込みます。ですから、私は今まで100%の自信を持って投資をしたことは一度もないし、これからも絶対に無いと思えるからです。 それともいずれは自信を持てるようになるのだろうか。