本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク



2002年10月25日 日経平均株価8,726.29(+111.99)
問題の不良債権処理策はまだ決まっていませんが、恐らく多少ソフトなものとなって発表・実施されるのでしょう。いずれにしろ、これだけの事をやるのですから、セーフティーネット・税制改革・補正予算などはしっかりしたものを出さなければなりません。

しかし、国民のどれだけが、この問題の本質を理解しているのか、疑問です。日本国民は単純にマスコミの言うこと=正論と言う様なロジックで物事の善し悪しを決めてしまいます。自分の頭で考えず・・ マスコミもワイドショー気分で面白半分に、この様な問題を扱って欲しくはありません。特に不良債権が、諸悪の根源みたな極端にバイアスの掛かった報道はどうかと思います。

ロシアのプーチン大統領は例の劇場占拠事件でAPECは欠席だそうです。小泉氏もいまAPECに行ってる場合ではありません。今度の政策で何百万人もの日本人が不良債券処理と言うテロリストに人質に取られているようなものなのだから。

最近、良いことは政治家もようやく経済問題を真剣に考えるようになって来たことですね。
この雰囲気は買いです。




2002年10月24日 日経平均株価8,614.30(-100.22)
どうやら竹中案で不良債権処理の方向性は決まるようですね。私はいまでも絶対に反対ですが、マスコミや国民の多くが、それを望んでいるなら仕方ないのでしょう。ただ後になって泣き言はいわないことです。

誤解されると困るので言っておきますが、私は銀行の肩を持っているのではありませんし、自民党の族議員や今までの政治手法を擁護しているのでもありません。こんな手法でやれば、間違いなく犠牲になるのは中小零細企業だからです。

銀行が開き直ればどのようなことになるか、国有化を避けるために最初に、彼等は死に物狂いで、貸し剥がしに走るでしょう。黒字だろうが赤字だろうがそんなことは関係有りません。自己資本がBIS規定に達するまでやるでしょう。このような事態になった時のセーフティーネットなど、実質なにも用意されていません。まあ中には、国有化になる銀行も出るでしょう。それを見てザマアミロと言えばマスコミや竹中信者も満足なのでしょうか。

しかし、小泉政治は本当に冷酷ですね。私は最近まで自分は冷たい人間だと思ってきましたが、小泉氏に比べればそうでもないのかな?

さて株ですが、ポジションもたいして持っていませんし、今は様子見に徹しようと思います。



2002年10月23日 日経平均株価8,714.52(+25.13)
本当にアメリカのシナリオ通り事が運んでいるように思えます。国民の中には、アメリカは日本の為を思って、不良債権処理を応援していると勘違いしてる人も多いのではないでしょうか。アメリカは自国の利益にならないことは、一切しない国です。過去をみれば分かります。不良債権処理=アメリカの国益になることは何度も申してきました。

軍事力・経済力で世界の頂点に立つアメリカの懸念は、「アジア」中でも中国の台頭ではないでしょうか、そこでアメリカは経済に置いてもNo1を維持する為、日本経済の首根っこを押さえておきたいのでしょう。

不良債権など本来たいした問題ではありません。景気が回復すれば自然に消滅するのです。それを何故こんな最悪の時に、最悪の方法で強引にやろうとするのか、私には理解できません。恐らく小泉・ブッシュ間で何らかの密約が結ばれているのでしょう。入れ替わり立ち代りアメリカの高官が、応援してくるのも当然です。

どのような形を持って処理策が落ち着くのかまだ流動的ですが、最悪で考えれば銀行の国有化・企業の連鎖倒産・銀行の劣後債を大量に持つ大手生保の破綻、ここまできて国民はやっと気が付くのでしょうか?

株が騰がる下がるの次元の話ではありません。この様な売国的な行為を一部の人間だけで決められてしまうことに、
強い憤りを感じます。



2002年10月22日 日経平均株価8,689.39(-289.02)
NYは堅調でしたが、日経平均は大幅に続落。BLOBEXが弱かったせいもありますが、竹中チームの不良債権処理に対する中間発表がどうやら、期待はずれの内容であるとの観測や、首相の危機感のない答弁で、徐々に下げ幅を拡大して行きました。

いま発表になりましたが、竹中氏と自民党幹部の話が決裂し、今日の中間報告は先送りされるそうです。余程、酷いものだったのでしょう。この様な先送りなら歓迎です。

しかし、今日の下げで、ネガティブな材料はかなり織り込んだと思います。小泉氏も自民党全部を敵に回してやって行けるのでしょうか?代表質問で与党議員が首相を批判するのは、私も記憶に有りません。橋本派もそろそろ動き出すと思いますし、株が下がるたびに、小泉氏も窮地に追い込まれるので、ここからの下げはむしろ好材料です。



2002年10月21日 日経平均株価8,978.41(-107.72)
日経平均は、引けにかけて売られましたが、狭いレンジでの動きに終始しました。一言で言えば非常に分かりやすい相場でしたね。今週、発表になる政策を見なければ、動けないのも当然です。市場参加者は、どうせろくな物は出ないだろうと思っている反面、もし凄いものが出たら・・・ と心中穏やかではないと思います。今日は、まさに嵐の前の静けさでした。

今日の国会での民主党中野氏の代表質問は、良かったですね。私の言いたいことを全て言ってくれました。それに対し小泉氏は、原稿を棒読みで、相変わらず的外れな答弁に終始してました。彼の経済に対する関心の薄さがよく出ていたと思います。しかし、デフレに即効薬は無いなどと威張って言って欲しくありませんね。土地税制・証券税制等すべて試したうえで言って欲しいものです。これでは急患の人を前にして、薬を出し惜しみしている医者のようなものです。持ち株が上がっても、彼が的外れなことを言うたびに気分が沈みます。