ジム・ロジャース講演会/休みの大切さ

今週の独り言


ジム・ロジャース講演会 2004年6月14日

伝説の投資家ジム・ロジャースの講演会に行ってきましたので、簡単に報告します。ジム・ロジャースの実績に関しては、いまさら説明する必要もないと思うので省略しますが、彼の投資法は大きな変化を捉え10年~20年レベルでポジションを取る投資家です。私のような短期売買の人間には直接参考になる話はないのですが、彼の人間性と投資家としての懐の深さには以前から感銘していましたので、まぁそんなことは関係ありません。

講演会の内容をかいつまんで紹介しますと、やはり商品相場に関してはかなり強気でした。これはジムに限らず世界の著名投資家の多くはそうですね。商品相場は一度上昇を開始すると1年、2年レベルで終わることは無く、10年~15年レベルで相場を捉えているとの認識です。商品でのジムのポートフォリオはエネルギー(原油)が35%→小麦が7% トウモロコシ4%→アルミニウム、銅4%→金(GOLD)3%→その他諸々の順だそうです。原油に関しては、はっきりとは言いませんでしたが、長期で1バレル100ドルぐらいは見ているように感じました。OPECが増産で下落とかそんな小さなレベルで考えてはいませんね。私も全く同感です。あとメタル関係なんですが、司会者がなんで金より小麦の方が上なんですかと聞いたところ、「だって多くの人間は金より小麦の方が大事でしょ」と言ってました(笑) 彼は金とかプラチナとかは投資の対象にはしますが、人間が必ずしも必要としない物なので、あまり好きでは無いみたいです。

株は日本株、中国株は買いだと言ってましたね。でも日本は5年位たてば売るつもりとか、中国はずっと持っているそうです。この差はどうも日本の出生率の低下と700兆円の債務残高が気になっているようです。アメリカ株は今後10年~15年ぐらいは低迷期に入ると予測。彼は現在もアメリカ株には一切投資してないそうです。

最近、中国の次はインドだと言うアナリストがいます。人口順で言えば確かにそうでしょうが、彼はインドはまだ全く投資の対象にならないと言ってました。 実際、車でインドを何ヶ月もかけて回ってみて、その官僚主義の酷さと、インフラの遅れで主要道路でも凸凹で時速20kmでしか走れない、携帯電話も国内で3機種買い換えなければ繋がらない、その他宗教問題、人種問題・・等いろいろあるようです。アフリカの方がまだましだと言ってました。

最近生まれた自分の娘にはスイスに口座を作り金と銀を買ってあげてるそうです。なんとも羨ましい子供ですね(笑)




休みの大切さ 2004年6月12日

1年中ポジションを持つことは避けた方がいいと思う。それは買いにしても空売りにしても同じことだ。株を買う売ると言う行為はそれ自体バイアス行為なのだが、長期間に渡り自分のポジションに都合のいいように、物事を歪めて解釈していると、どんな猛者でも目が曇ってくるのは当然だろう。だから時にはポジションをゼロにして客観的に物事を見る期間が必要であると思う。
小鳥
ポジションをダラダラ持ち、常に自分に都合の良いようにしか、相場を見れない人の言ってること(ポジショントーク)など聞くだけ耳の汚れです。デイトレーダーなどはその日の内にポジションを閉じるので、一番バイアスの少ない参加者であると思うが、まぁここまで極端じゃなくても、相場をする上でポジションをゼロにする期間を作ることはどの投資家でも大切であることには変わりはないと思います。