直感は正しいのか/株は哲学?

今週の独り言


直感は正しいのか 2003年8月9日

直感という言葉を辞書で引くと、推理・考察などによらず、感覚的に物事を瞬時に感じとることとあります。直感で株を取引するなど、あまり褒められることではありませんが、かと言って直感を否定するのは早計だと思います。私の経験から直感は案外正しいことが多く、反対に熟慮した末に出した結論が間違いだったなんてことも良くあります。

私なりにマーケットにおける直感と言うものを定義するならば、経験と知識とが融合された結果、身につく能力ですかね。直感と言うのは、教えて身につく訳ではないし、誰かが金で売ってくれる訳でもありません。バーチャルトレードのようなお遊びではなく、真剣勝負を繰り返すことに寄ってのみ、直感と言うのは鋭くなって行くのでは無いでしょうか。




株は哲学? 2003年8月2日

私は、哲学を専門に勉強した訳ではないのですが、哲学と言う学問は、それを研究しても直接、何の役に立つこともない学問だと思います。(個人的には結構好きですが)実際、厭世哲学を展開した、かのショウペンハウエルも哲学をやったところでパンひとつ焼けるようにはならないと申しております。

いきなりこんな事を書いたのは、株の勉強も似ているところがあるからです。医学・科学・物理学など勉強すればしただけ知識も身に付き、実生活や仕事でも役に立つことでしょう。しかし、株を勉強したところで答えが有る訳でもなく、それこそパンひとつ焼けるようにはならないですよね。そこが哲学と似ているところですかね。

大哲学者のカントは5+7=12と言うのはどうして本当でありうるのか、という問題の思索に10年費やしています。対して投資家は、数百年に渡り、どうしたら相場で勝てるようになるのかに、膨大な時間と労力をかけていますが、その答えを見つけた人は誰一人いません。



ちょっと一休み 2003年7月26日

鬼束ちひろこの独り言も毎週書いていると、流石にネタが無くなってきます。そこで今週は最近感動した歌を紹介します。鬼束ちひろ(おにつか ちひろ)の「月光」です。

この歌、実はだいぶ前にヒット? したそうで、お前は何を今頃言ってんだと怒られそうですが、何せこの方面には疎いのでご容赦下さい。

この月光と言う曲、とにかくメロディーが美しい。なんと言うか、クラシック音楽を聴いているような感じです。 そして、彼女が二十歳の時に、これを作詞・作曲したと言うのですから、驚きです。芸術的分野には歳など関係ないのだなと、改めて思いました。直ぐにのめり込む私は、他の曲も全部聴きましたが、この「月光」だけが突出していて、後は私にはどうも・・ と言う感じでした。失礼な言い方かも知れないが、彼女はこの曲で燃え尽きてしまった様な気もする。天才の閃きは儚く短い。でもこの曲を残してくれた彼女に有難うと言いたい。