先物業者との電話対決/投資のプライオリティー

今週の独り言


先物業者との電話対決 2003年6月28日

金融の世界は直接金が絡むだけに、さまざまなトラブルが後を絶ちません。騙す方、騙される方どちらが悪いと言えば、騙す方に決まってますが、しかし、騙される方にもかなり問題がありますね。HPをやっていると日々いろんなメールが来ますが、先日、未公開株を個人投資家に売りたい等と言うのが来ました。はっきり言って呆れてしまいますが、なんでも必ず儲かると言う事が書いてあった様な気がします(直ぐに消してしまったので)

常に、安易な儲け話に共通する1つの疑問があります。何故、確実に儲かるのを人にわざわざ教えるのか? 儲かるなら自分で持っていれば、それで良いでしょうに不思議な人達ですね。この世の中、例え1万円であっても他人の為に、儲け話を持ってくる奇特な人など存在しないことを理解していれば、こんな子供騙しに引っかかる人もいなくなるのでしょうが・・・

あと、腹が立つのが、いきなりかかってくる先物会社の電話勧誘ですね。私は以前、商品相場(GOLD)もやっていたことが有るので、別段、先物に悪いイメージは持っていませんが、この手の電話にはカチンとくることがあります。

大豆だかコーヒーだか忘れましたが、短期間で必ず暴騰するので直ぐに買えと興奮気味に電話で捲くし立ててきました。

以下その電話の内容。

業者:「今すぐ買って下さい絶対儲かりますから・・」
私は相場に限らず、絶対などという言葉を安売りする人間は絶対信用しない。

私:「何を根拠にそんなことを言っているのですか」

業者:「チャートからも今は絶対買いなんです」

私:「あなたはテクニカル分析で相場を計っているのですね。ではどうの様な指標を使い、今どの様なシグナルが出ているのですか?」

業者:「・・・今買えば直ぐに儲かりますよ」
この時点で、なにも知らない新人だなと思った。

私:「そんなに自信があるなら貴方が買いなさい、それに貴方、自分で相場を張ったことがあるんですか?」

業者:「・・・・えっ ありますが・・・」ここで部長だと言う上司がいきなり電話に出てきました。

業者部長:「どうも~ うちの若いのがすいませんねぇ~」

私:「・・・」

業者部長:「ですから、チャートからは買いなんですよ。○○さんチャートは読めますよね」

怒りを押さえて 私:「少なくとも貴方よりは読めると思いますがね」

業者部長:「いや~ そうでしょうねぇ~ で、どうですか今買えば短期で抜けますよ」

この間、意味の無いやり取りが暫く続き、そろそろ私の忍耐も限界にきていたので 私:「じゃあ貴方が買いなさい。絶対騰がるんでしょう、金がないなら貸しましょうか?」

業者部長:「そうやって○○さんは先物業者をいつも虐めているんですか・・・」

私:「・・・」電話を切る。

読者の皆様も変な電話にはご用心。時間の無駄ですから。でも、最近このような電話はすっかり無くなりました。ブラックリストにでも載っているのだろうか・・・?




急増するフリーター 2003年6月21日

今週はちょっとした社会問題になっているフリーターについて考えてみたいと思います。文部科学省の調査によると、高校卒業後、就職も進学もしない所謂フリーターは10年前に比べ1.6倍(十三万八千人)に増えている。そして、全フリーター人口は200万人とも言われています。この背景には不況から一向に抜け出せない、日本の経済情勢もあるのだろうが、そればかりでは無いと思う。

大人たちの固定観念では、いまだに学校を卒業して会社に就職し、安定した生活をするのが望ましいと考える人が大部分だろうが、それはどうだろう?確かに今までは、その方程式が有効に作用していたが、今の不安定な時代に安定などを望む方が非現実的な気がする。会社の寿命というか1つの産業の寿命は30年と言われていましたが、変化の激しい今の時代、10年もないのではなかろうか、会社に入ったとしても安定など、とても望める時代ではないのです。今後その傾向は益々、加速されて行く気がします。

会社に入り、1つのことしか出来ない人間が、中高年になってリストラされると悲惨の一言です。特に大企業などで狭い守備範囲で仕事をしてきた人は、プライドだけは高いのですが、会社を放り出されれば、使えない人が多いのも事実ではないでしょうか。その点、フリーターで色々な職を経験している人の方がこの時代、逞しく生きていける様な気がします。

何かと批判の対象にされるフリーターですが、私はそうは思いません。逆に若者のフリーター志向は案外的を射ていると感心しているくらいです。



投資のプライオリティー 2003年6月14日

株・個人投資家の喫茶店は株のHPですが、こう様なページには珍しく銘柄を全くと言っていいほど取り上げていません。一応、注目銘柄を載せてはいますが、これも年に2回程度、部分的に変更するだけです。まぁ そう言う意味ではつまらないHPではないでしょうか、それでもこれだけのアクセスがあるのは不思議に思っております。

私が銘柄をあげないのは、自分の株式投資におけるプライオリティーでは銘柄選択が一番下に位置しているからです。

私がプライオリティーを付けるとしたら、資金管理>心理>タイミング>銘柄 です。

銘柄選択はインサイダーでもない限り、あくまで予測であり、自分では制御できない一番不安定な要素ではないでしょうか。対して、資金管理や心理面は努力により自分で制御できるようになります。私の経験上、株式投資では、この要素の方が遥かに大切だと思うのですが、多くの株関係の本(特に初心者向け)は銘柄選択が中心で、肝心なことが抜け落ちているものが多い。何故かと考えるとやはり、商業主義と言うことですね。実際ためになる本でも売れなければ仕方ないので、派手なタイトルと附録で特選銘柄など付けた劣悪な本の方が人気が出るのでしょう。仮に、本屋に「連戦連勝で一億円」という本と「投資の資金管理方法」という本があったら、どちらが売れるかは、大体予想がつきますよね。これはHPでも同じかな?

話が変な方に行ってしまいましたが、そのような訳で、このHPではこれからも銘柄には、あまり力を入れるつもりはありません。