ギャップ(窓)の種類と見方・ポイント

ギャップ(窓)の種類と見方


チャートのギャップ、窓とは?
チャート上に空ける空間のことを、日本では窓(まど)、酒田五法では空(くう)、アメリカではギャップと呼んでいます。ここではまずアメリカで使われている4種類のギャップについて説明し、窓について考えてみたいと思います。



ギャップの種類:コモンギャップ、ブレイクアウェイギャップ、ランアウェイギャップ、イグゾースションギャップのイメージ図



コモンギャップ(common gap)のcommonとは普通という意味で、ボックス相場のなかにでる特に意味のないギャップ。(新興市場などの流動性の低い銘柄はよく出る)

ブレイクアウェイギャップ(breakaway gap)のbreakawayとは分離という意味で、揉み合っていたレンジなどを出来高を伴いながら放れることをいう。これは非常に重要なギャップで新たなトレンドの始まりとなることが多い。

ランアウェイギャップ(runaway gap)のrunawayとは逃走という意味で、ギャップを出したあと、そのまま突っ走ってしまうギャップをいう。強力な上昇トレンドや下落トレンドのなかほどで発生する。

イグゾースションギャップ(exhaustion gap)のexhaustionとは消耗とか枯渇という意味で、トレンドの最終局面にでるギャップをいう。酒田五法で三空踏み上げというのがありますが、考えかたはそれと同じです。

アイランドリバーサル(Island Reversal)とは
アイランドリバーサル(離れ小島)という言葉をよく耳にしますが、これはイグゾースションギャップ後に、数日揉み合いを続け、反対方向にブレイクアウェイギャップするチャートをいいます。株価反転の可能性を示唆するシグナルとされています。
アイランドリバーサルの図
日本でも窓(ギャップ)に関してはいろんな説があります。逆張り系では三空踏み上げや三空叩き込みが有名です。順張りでは「窓開かれた方向につけ」とか「窓三日に埋めざればその勢い強し」という格言もあります。「窓開かれた方向につけ」とはアメリカでいうブレイクアウェイギャップ(breakaway gap)と同じ考えです。

基本的に窓をあけるというのは、買い方、売り方の均衡状態が崩れたことを意味しますので、その理屈から言えば、基本的に窓は埋めない方がより強いということになります。ただ窓を個別銘柄で使う場合は、銘柄ごとにそれぞれ特有な癖がありますので注意した方がよいでしょう。



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