本日の株式相場概況と無駄話

マーケットトーク




2006年2月10日 日経平均株価16,257.83(-181.84)
日経平均は反落。小高く始まりましたが、10時過ぎから先物が売られ一時は400円を超す急落となりました。引けにかけては下げ幅を縮小しましたが、上値は一層重くなった感じです。

現在、東証は短縮取引で午後の開始時刻は13時ですが、大証の先物は通常通り12:30分から始まっています。ここ数日、この30分の時間差を利用して、投機筋が先物売りの仕掛けをしている節があります。つまり現物が動いていない間に先物を落とせば、13時に始まる現物市場に大量の裁定解消売りを誘発させ、スパイラル的に売りが売りを呼ぶ展開になる訳です。勿論、この逆の展開もある訳ですが、このようなオペレーションを可能にしている、東証の短縮取引は、問題がないのなら早急にもとに戻すべきでしょう。

本日の取引:A社・NTT 4勝3敗 +4,000円
持ち越し A社4,000株買い 2,000株売り



2006年2月9日 日経平均株価16,439.67(+166.99)
日経平均はアメリカ株高を受け反発。途中、米上院建物でのガス騒ぎなどの影響もあり、先物は乱高下しましたが、値嵩ハイテク株が指数を下支えしました。現物市場が引けてから、先物が16,500円に急伸したように、明日のオプションSQを控え16,500円を意識して、かなり激しく遣り合っていました。

此処にきて、これまで強気一辺倒だった海外勢も、日本株への投資比率を引き下げるなど、変化がみられるようになりました。背景としては、日銀の量的緩和政策が転換すると、今まで金利の安い日本で資金を調達し運用するキャリートレードに影響するわけで、今後はグローバルな資金の流れに注意しておくべきでしょう。

また日本株も既にバリュエーション面での割安感などは、殆どありませんから、さすがの外国人も、ここから一段と買い上がるような無茶はしないでしょう。相場を一気に冷やさないように注意しながら、国内の投信や個人投資家に徐々に肩代わりして貰うことを考えている筈です。個人的には、それでも3月後半ぐらいまでは、相場は持つと考えていますが、そこから先は要注意と見ています。

本日の取引:A社・NTT 4勝 +24,000円
持ち越し A社3,000株買い 1,000株売り



2006年2月8日 日経平均株価16,272.68(-448.31)
日経平均は急落。相場が高値圏にあったと言うのが下げの最大の要因かもしれませんが、それにしても今日は悪いことが重なりましたね。①NYの商品市場の急落。②円高。③大証先物のシステム障害による遅延。④みずほ銀行の調査役が○暴関係者に顧客資料を渡していたことが判明し逮捕なんてニュースまで流れ、後場になると先物主導で急落となりました。またそれが遅延により、売買が成立したかどうか戻ってこないわけですから、パニックにもなるでしょう。

しかし、他の外部要因は仕方ないとしても、商いが増えると東証・大証とも動かなくなると言うのは、怒りを通り越して笑っちゃいますね。市場参加者に、ほんらい不要なザラバ注文の執行リスクまで負わせるわけですから、お粗末としか言いようがありません。

特殊要因が重なったにせよ、チャート的には先週から揉み合っていたレンジを下放れてしまった訳ですから、当然いい感じはしません。まぁ騰がるばかりではつまらないので、こんな相場も良いんじゃないでしょうか。

本日の取引:A社・NTT 4勝1分け +16,000円
持ち越し A社4,000株買い2,000株、B社4株買い1株売り



2006年2月7日 日経平均株価16,720.99(-26.77)
日経平均は小幅に反落。今日は先物の出来高も急減して指数は殆ど動きの無い日でした。それでも全体の活気は落ちていませんし、相変わらず堅調と言ったところでしょう。

しかし、なんて言うんでしょうか、買いづらいし、売りづらい相場ですね。分からない時は、休むも相場が一番よいのかも知れません。ただ日経平均も含め高値圏で出来高が減少してきた株は要注意で、今後は逆ウォッチ曲線なんてテクニカル分析が役に立つんじゃないでしょうか。

本日の取引:A社・NTT 4勝 +18,000円
持ち越し A社4,000株買い 2,000株売り



2006年2月6日 日経平均株価16,747.76(+88.12)
NYが下落したにも関わらずCMEはプラスでしたので、それにサヤ寄せする形で堅調に始まりました。その後は、利益確定売りに押され、前場100円近く下がる場面もありましたが、後場になると押し目買いが優勢になり、本日の高値圏で取引終了となりました。

業績発表がたけなわですが、概ね良好なようですね。しかし、周りが好調なものが多いだけに、予想外の下方修正を出した会社は容赦なく売られています。不幸にもそのような銘柄を持っていた人はたまりませんね。

株式投資をしていると、不測の事態というのは常に起こるわけですから、これは仕方のないことです。どんな投資家でも明日は我が身です。大切なのは、不測の事態に巻き込まれた時、どのように行動するかでしょう。人間勝つ準備は常に出来ていますが、負けたときの準備はできていないのが普通です。今は上昇相場ですから、助かることもあるでしょうが、負けを認めずナンピンして傷を広げてしまう人と、少し戻ったところで損切り出来る人とでは、やがて投資成績は大きく違ってくるでしょう。投資センスというのは、なにも特別な技能が必要なわけではなく、負けたときに自分がどのように行動できるかと言うことではないでしょうか。

本日の取引:A社・NTT 3勝 +17,000円
持ち越し A社4,000株 買い 1,000株 売り



2006年2月3日 日経平均株価16,659.64(-50.91)
日経平均は小幅に反落。NY市場がインフレ懸念などで反落した為、朝方は売り優勢の展開でしたが、指数寄与度の高い値嵩株が指数を下支える形で、引にかけ下げ幅を縮小しました。先物は高値引け。個人投資家は昨年から下がれば買いで、何度も味をしめていますから、NYが少し下がったぐらいでは、買い気の方が勝ってしまうようです。

株のサイトを運営していると、去年から凄い勢いで個人投資家が増えているのを実感できるのですが、昨日発表された内閣府の調査によると、現在、株取引をしておらず、これからもするつもりはない人が全体の7割近くに上り、株式投資をしたくない理由は、「知識を持っていないから」が一番だったようです。滅茶苦茶、投資家が増えていると思っていた私は、一瞬そんな馬鹿なと思いましたが、冷静に考えて見ると、個人の金融資産は依然として現金・預貯金が全体の60%ぐらいを占めているわけですから、恐らく正確な数字なんでしょう。どうやら日本人のカブ嫌いは筋金入りのようです。それとも食わず嫌いなんでしょうか?

本日の取引:
持ち越し A社4,000株 買い 1,000株 売り



2006年2月2日 日経平均株価16,710.55(+230.46)
日経平均は反発。懸念されていたNYがプラスで戻ってきたこともあり、指数は大きくギャップアップして始まりました。しかし、その後は狭い値幅で一進一退を繰り返し、後場に至っては殆ど動きがなくなってしまいました。大引けに先物が買われ高値圏で取引を終えましたが、上値も重そうです。

以前から私は、東証は昼休みを入れず連続取引にして欲しいと、このホームページで叫んできました。しかし、長くなるどころか短縮取引をこのまま続ける気なんでしょうかね。確かに短縮取引の方が、東証も証券会社も楽でしょう。しかしですね。NYの6時間半と比べて現在の4時間と言うのは、いくらなんでも短すぎると思いませんか? それでいて、まだシステムが止まるとか、証券会社に小口注文を纏めて出せとか言っているんですから、ちょっと呆れてしまいます。思うに東証の周りだけ時間の流れが江戸時代のまま止まっているのでしょう。むかし何かの本で、江戸時代の人の労働時間は1日4時間だったと読んだことがあります。いっそのこと江戸証券取引所と名前を変更した方が良いかもしれませんね。

本日の取引:A社 3勝1分 +13,000円
持ち越し A社1,000株 買い



2006年2月1日 日経平均株価16,480.09(-169.73)
日経平均は7日ぶりに反落。FOMCは予想通りと言うこともあって材料にはならず。今日に関しては、検索エンジンのグーグルがアナリスト予想を下回ったことにより、時間外取引で急落し、グローベックスが大幅安になったのが、利益確定売りと手控え要因となりました。まぁこれだけ急騰した後ですから、順当な下落と言ったところでしょう。

昨年の米国株のパフォーマンスは非常に悪かったので、今年は強気に見ている人がいますが、個人的にはどうかなと思っています。一つに米国の貯蓄率は現在、大恐慌時と同じマイナス水準にあり、云わば景気は、不動産バブルと国民の過剰消費によって支えられていると言う側面があります。米国は言うなれば、張りぼての経済といえるでしょう。ですから昨年の株式のパフォーマンスは決して悪くは無く、バブル状態のまま高止まりしていたと個人的には見ているわけです。

利上げも近いうちに打ち止めになるかも知れませんが、タイミング次第では、バブルの上塗りをすることになりかねません。しかし、かつての日本のように景気が減速してきてから、ダメ押し的なバブル潰しをやると市場がクラッシュしてしまう可能性もあります。いずれにせよ新任のバーナンキ氏は難しい舵取りを迫られそうです。

本日の取引:NTT・日立・A社 5勝2敗 +12,000円
持ち越し なし



2006年1月31日 日経平均株価16,649.82(+98.59)
日経平均は6日続伸。引き続き主力大型株を中心に堅調な展開でした。それにしても18日の安値から日経平均は実に1,700円も急騰した訳ですから、過去の経験則からはちょっと考えられない異常な動きですね。

先のライブドアショックで明らかになったことは、ここ数年の上昇相場で気分を良くした個人投資家が、信用取引を使いフルレバレッジで運用している現状です。これは歴史的水準にある信用買い残を見ても明らかです。先のライブドアショックは個別企業が起こした不祥事で、調整も単なる値幅調整で終わってしまったので、それほどやられた人は少ないと思っていましたが、実際はそうでもないようです。私は23日に、この急落は陽気な下げと表現しましたが、この程度の下落で怪我人が出るようだと、本格的な調整になったら一体どうなってしまうんでしょうね。東証もそろそろ信用規制に乗り出した方が賢明でしょう。

本日の手控え要因となっていた、今晩のFOMCですが、グリースパン議長、最後のFOMCと言うこともあって、変なバイアスを与えたままバーナンキ氏に引き継ぐことは無いでしょうから、株式市場が好感するような声明はなく、恐らく前回の内容を繰り返すだけでしょう。それを市場がどう捉えるかは、微妙なところですね。

本日の取引:NTT・日立 4勝1敗 +16,000円
持ち越し なし



2006年1月30日 日経平均株価16,551.23(+90.55)
日経平均は続伸。本日もCMEの清算値にサヤ寄せする形で、大きくギャップアップして始まりましたが、さすがに過熱感は否めず引けにかけては若干失速しました。

本日発売の東洋経済に「インターネット時代に大衆化するお手軽証券犯罪」と言う記事がありました。記事は北海道の個人投資家が「見せ玉」を使い300万円の利益を得た事件で、懲役1年半、執行猶予3年の有罪判決を受けた内容なんですが、みなさんどう思いますか? この手の違法行為にしては非常に重い判決だと私は思いました。

現在、先物・現物市場を含めこの見せ玉は、恒常化している現状があります。それは証券会社の自己売買部門が出していたり、個人が出していたり様々でしょう。余程流動性の低い株で露骨にやらない限りは、見つけることは困難を極めます。また同じ犯罪行為の「見せ玉」でも、先物市場や流動性の高い大型株では許されると言うのであれば、これまた可笑しな話です。実際に全て摘発すると言うのは、事実上不可能だと思いますが、近く金融商品取引法案で「見せ玉」規制が盛り込まれるようですし、当局の本気度が表れています。

しかし、企業はMSCBを発行し既存株主からカネを巻き上げ、個人投資家は「見せ玉」で一儲け、現在の市場はまさに何でもありの鉄火場ですね。誰かさんではないですが、ずる賢い人に騙されないようにしましょう。

今日は終日外出してましたので、寄りで1銘柄売ってトレードは終わりでした。

本日の取引:NTT1勝 +16,000円
持ち越し なし



2006年1月27日 日経平均株価16,460.68(+569.66)
日経平均は、ソニーの決算・NY高・円安と好材料が揃い、先物は360円ギャップアップして始まりました。その後は狭いレンジで揉み合っていたのですが、14時過ぎから再びジリジリと上げ幅を拡大し、最後の20分ぐらいは、先物のロスカットを巻き込みパニック的な上昇となりました。

指数はライブドアショックを完全に吸収した形ですが、この事件をきっかけにマネーが1部上場の値嵩優良株に向かったのも、指数が急反発した要因でしょう。全体を見れば急落前に戻りきっていない株の方が多く、指数だけ見てあまり強気になると、また足元をすくわれるかも知れません。この辺は個別の対応と言うことになるでしょう。ただ先物が16,500円を超えてくると、売り方もパニックになるでしょうね。来週もボラティリティーの高い相場になりそうです。

本日の取引:日立・NTT 4勝 +26,000円
持ち越し A社 2株買い



2006年1月26日 日経平均株価15,891.02(+240.02)
日経平均は大幅に続伸。寄り付きで大きくギャップアップした後は、ザラバは殆ど動きのない日でした。指数が基準線を超えてきたのは、それなりに評価するべきなのかも知れませんが、騙しのような気も少ししています。

最近マスコミで、マネーゲーム=デイトレーダー=悪 みたいな発言が多くなされていますが、あまりの知識の無さに呆れてしまいます。自分が短期指向だから言う訳ではありませんが、このように考えてみたら如何でしょう。

もし株式市場が100人の村で、その村の住人が95人のデイトレーダーと、5人の長期投資家の村だったらどうなるでしょう? 恐らく毎日とんでも無く荒い値動きになって市場は機能しなくなるでしょう。逆に95人の長期投資家に5人のデイトレーダー村だったらどうでしょう? 値動きが殆どなくなり、こちらも機能しないでしょう。

市場と言うのは、いろんな考えを持った人がいるから機能しているのです。これが市場の厚みと言うものです。また投機を批判する人もどうかしています。世の中、誰もリスクを取らなくなれば、資本主義経済は崩壊です。リスクテイカーがいるからこそ、倒産しそうな会社が再生し、カネが廻って行くのです。自分の狭い価値観でしかものを見れない人は哀れです。

本日の取引:NTT 2勝 +22,000円
持ち越し なし



2006年1月25日 日経平均株価15,651.00(+2.11)
日経平均は小幅に続伸。ザラバ15,800台を回復する場面もありましたが、さすがに戻り売り圧力も多く、またライブドアが寄り付きそうになると、先物にヘッジ売りが相次ぎ指数は急速に伸び悩みました。そのライブドアは4億株を超える出来高で、やはりマネーゲームに突入しました。ライブドアと言う特殊要因があったにせよ、今日で早くも上ヒゲを引く辺りを見ると、上値は重そうです。

東証が売買時間を短縮しても、返って注文が短時間に集中するのであまり意味がないようですね。同じ特例措置をとるなら、パンクしても他の銘柄に影響が出ない15時以降にやって欲しいものです。そもそもパンクを心配しなければいけない東証の方が異常なんですけどね。困ったもんです・・・

本日の取引:NTT 3勝1分 +24,000円
持ち越し A社 5株買い 1株売り



2006年1月24日 日経平均株価15,648.89(+288.24)
日経平均は堀江容疑者のスピード逮捕を好感し大幅に反発。ただ出来高は減少気味で、まだ半信半疑で買っていると言った感じです。

やはり今日は、ライブドアの問題に触れない訳にはいかないでしょう。ライブドアに関する私の考えは、17日に書いたとおりで、これ以上でもこれ以下でもないので、あまりコメントする気にもならないのですが、ただ新興市場に関する意見はあります。私が株を始めた18年ほど前は、店頭株を売買するときには、事前に証券会社に一筆入れなければなりませんでした。店頭株は非常にハイリスクで、取引は全て自己責任で行います、みたいな書面です。しかし、現在はこんな書面はありませんし、株を始めた初心者がいきなり新興市場の株をバンバン売り買いしている現状があります。経営基盤の脆弱さ、流動性リスク、今回のライブドアに代表される株式分割による危うい時価総額経営など全く無視されていた訳です。勿論、新興市場の会社にも、地に足のついた確りした経営を行っている会社は沢山ありますが、相対的なリスクの高さを投資家は認識しておくべきだと思います。

今回のライブドア事件は、多くの傷を残しましたが、個人投資家にも良い教訓になったことでしょう。また胡散臭い経営をやっている会社にも良い牽制球になったことと思います。長期的に見ればライブドア事件は、今後の日本の証券市場にとって、いろんな意味で間違いなくプラス材料でしょう。検察の迅速な対応に拍手を送りたい。

ただ、このような事件が起こると、普段は株のかの字も言わない人が、ライブドアや株価は虚構だったとか、マネーゲームはけしからんなどと、したり顔で批判しますが、これもどうかと思いますね。誤解を覚悟で言わせて貰えば、そもそも株価などと言うのは、ある意味虚構なんですよ。例えば、今日のソフトバンクの株価は3千数百円ですが、なぜこの値段なのでしょうか? この値段の根拠や正当性はなんでしょうか? これはソニーでも、みずほ銀行でも同じことです。説明できる人がいますか? PER・PBRなんて指標にしたって、虚構を正当化するために作り出した数字にしか過ぎないと私は思います。これを否定するなら、資本主義経済全てを否定することになります。あまりに飛躍した下らぬ議論は止めてもらいたいですね。

本日の取引:NTT 4勝1分 +31,000円
持ち越し A社 2株買い



2006年1月23日 日経平均株価15,360.65(-336.04)
日経平均は大幅反落。NY急落の煽りを受け、大きくギャップダウンして始まりましたが、その後は先物主導で急速に値を戻しました。しかし、上値は重く新興市場が崩れ始めると、日経平均も再度売りなおされ大引け。それでもNYの急落ぶりから考えると、この程度の下げで済んだのは、ラッキーと言えるでしょう。

株の下落には、値幅調整と日柄調整の2種類があります。どちらが厳しいかと言えば、圧倒的に後者の日柄調整でしょう。例えば2日で1,000円下がるより、毎日100円幅で10日間下げる方が、悪質で尚且つ嵌りやすい下げです。値幅調整はスキルの無い人でも、布団をかぶって嵐の通り過ぎるのを待っていれば助かることがあります。しかし、日柄で長い時間、調整されると大抵の人間は精神的に潰れてしまいます。しかし、現在はまだ値幅調整の段階ですので、信用でフルレバレッジをしているような人を除けば、陽気な下げとも言え、現時点ではそんなに心配する必要もないのかなと思います。

本日の取引:NTT 2勝2敗 +9,000円
持ち越し A社 4株買い 2株売り



2006年1月20日 日経平均株価15,696.69(+0.41)
日経平均は小幅に続伸。結果的には、いってこいの展開でしたが、今週に入ってからは一番穏やかな日でした。

今週に入ってからの派手な乱高下でマスコミも面白がって個人投資家にライブドアショックで幾ら損しました? 幾ら儲けました? などと昨日テレビでやってましたね。個人的に知ってる人が出てたりとかして、それはそれで面白かったのですが、ちょっと考えさせられることもあります。

それは、既に新興市場の小型株を売買してはいけないような億単位の金額を持った個人投資家が、派手に売買している現実です。新興の小型株に億単位の買いをぶつければ、自分の買いだけで3%、4%動いてしまう株もありますし、S高になってしまう株もあるでしょう。逆に流れが売りのサイドに変われば、見えている板を全部たたいても、売ることはできません。当然、自らの売りで更に売りを呼び込む形になってしまいます。しかも、このような投資家が何百人、何千人といるわけですから、一瞬にして買いから売り、売りから買いへとサイドが変化します。こんな市場に最近株を始めた初心者がノコノコ出て行っても、対応できるはずがありません。余計なお世話かも知れませんが、大切なお金です。初心者の方は、その辺のことを充分承知した上でトレードして下さい。

日経平均は基準線レベルに近づくと、本日のように戻り売り圧力が強くなり、下からは雲が上がってきているので、暫くこのレンジで揉み合って、上下どちらかにエネルギーを溜めることになりそうです。

本日の取引:NTT 6勝2分け +31,000円
持ち越し なし




2006年1月19日 日経平均株価15,696.28(+355.10)
心配されていた米国市場が急落とはならなかったので、まず昨日ヘッジした先物が買い戻され、それを見て安心したのか、現物にもリバウンド狙いの買いが優勢になり日経平均は大幅高となりました。まぁ定石通りのテクニカルリバウンドと言ったところでしょう。ただ上値も基準線を手前にきっちり押さえられ、戻り売りの多さも伺えます。

今日は短縮取引で、なんとか東証のシステムは持ったみたいですが、数字をみると殆どギリギリで、またいつ止まるか分かったものではありません。なんでも米国のシステムは80億件の注文キャパがあるそうで、これから見ても東証の700万件は、ちょっと話にならないレベルですね。またいつ止まるか分からないシステムで相場を開くより、1週間ぐらい市場を止めてでもシステム増強して再開してもらった方がスッキリして良いような気もしてきます。このままでライブドアが寄り付いて、ネット投資家の間で言われている”祭り”状態になったら、確実に止まってしまうでしょう。いずれにせよ東証の時代に逆行した緩慢な動きをみていると非常に腹が立ちますね。

明日は休み前で、まだライブドアの問題がゴタゴタしているので、積極的にポジションをとる人は少ないでしょうから、取引は落ち着きそうな気がします。

本日の取引:NTT 7勝1敗 +63,000円
持ち越し なし



2006年1月18日 日経平均株価15,341.18(-464.77)
日経平均は大幅に続落。昨日のライブドアショックとインテルの決算が事前予想を下回ったことから、朝から売り先行となりました。私は気がつかなかったのですが、昼に以下のようなアナンスが流れていたようで、後場は追い証回避の駆け込みの投売りが殺到し、15,000円割れ寸前まで急落。その後は300円強戻しましたが、14:40分にオーバーフローによる前代未聞の売買停止となりました。

出来高を見る限り、今日が特別大商いだったと言う訳ではなく、ライブドアへの売り注文がシステムをオーバーフローさせたと言うことでしょう。ここは過度の分割の結果、現在1株数百円で売買できます。仮に1千万円の注文でも、500円の注文でも同じ一件として処理されるわけですから、東証がなんらかの措置をしない限り、明日も明後日も売買停止になる可能性は高いでしょう。

売買取引の全面停止について
本日、当取引所における注文・約定件数が増加しており、約定件数がシステムの処理可能件数を超える可能性があり、関係の皆様方には、御迷惑をおかけし、深くお詫び申し上げます。

14時25分の時点での、注文件数及び約定件数が、以下のとおりとなりました。

注文件数700万件程度
約定件数400万件程度

このため、先にお知らせしたとおり、業務規程第29条第4号に基づき、14時40分以降、株式、CB及び交換社債全銘柄について、終日、全面売買停止といたします。
なお、ToSTNeT取引については、通常通り行います


現時点で断定的なことを言うと、私が風説の流布になってしまうので、まだ分かりませんが、ライブドア本社が粉飾決算を認めれば、上場廃止はまず避けられないでしょう。この材料は昨日、今日で織り込んだと思いますが、市場に残した爪痕は甚大で不安定な相場は暫く継続するでしょう。まぁライブドアはきっかけで、いつ相場が崩れてもおかしくない状態だったのですが、それにしても凄いことになりましたね。

本日の取引:NTT・ドコモ 5勝0敗 +58,000円
持ち越し A社 12株買い 売り4株



2006年1月17日 日経平均株価15,805.95(-462.08)
日経平均は、ライブドアへの家宅捜索のニュースを受け大幅安での寄り付き。その後は先物主導で300円ほど棒上げして、今日はプラスで終わるのかを思いきや、後場は再び売りが優勢になり、終わってみれば下げ幅は400円を超える急落。また異常なほど過熱していた新興市場は、ほとんど暴落と言っていいほどの下落となりました。

日経平均は下値サポートと見られていた16,000円を割ってしまったのは痛いところです。明日以降、一目均衡表の基準線15,790円がサポートとなるかが注目されるところで(先物は既に割れているが)ここがサポートにならないようだと、一気に調整色が強まりそうである。

ライブドアだけではないですが、新興銘柄の意味の無い株式分割による自社株の吊り上げ行為は、当サイトでも度々批判してきました。いずれこのような問題がでることは、個人的には想定の範囲内だったので別に驚きはありません。まぁレベルの低い話で、あまりコメントする気にもなりませんが、ひとこと言わせてもらえれば、このような手法でカネを集めたい会社は、これからもどんどんやればいいし、そのような会社の株を買いたい投資家も好きなだけ株を買えばいいでしょう。どちらも自己責任なわけですから。ただマーケットをオモチャにし、濡れ手で粟でカネを集めた会社は、必ずマーケットから竹篦返しをされる日が来ると言うのが私の持論です。

それにしても、宮崎の裁判、阪神大震災、ヒューザーの証人喚問と、ただでさえニュースの多い日の前日に突然の強制捜査ですから、なんか胡散臭いものを感じますね。証人喚問で政治家の名前も出てるみたいですし・・・

本日の取引:A社・NTT 4勝0敗 +33,000円
持ち越し なし



2006年1月16日 日経平均株価16,268.03(-186.92)
日経平均はCMEの清算値にサヤ寄せする形で安い寄り付き。その後は、徐々に下値を切り上げ、16,400円近くまで戻る場面もありましたが、積極的に上値を買って行く勢いはなく、引けにかけて先物主導で再度売りなおされました。先週から引けにかけ先物が売られて行く動きが続いているのは、先安感が台頭してきた表れなのでしょうか、気になるところです。

その一方で新興市場は本日も急騰しており、動きの鈍い1部市場から資金が集まっている感じです。しかし、相場の行き過ぎは誰の目にも明らかで、損切りの遅い人、また出来ない人には参加不要のマーケットでしょう。

本日の取引:A社・NTT 2勝2敗-6,500円
持ち越し A社 1300株買い 600株売り



2006年1月13日 日経平均株価16,454.95(+9.76)
日経平均は小幅に続伸。2時の機械受注も先物が一瞬反応しただけで材料にならず、終日膠着感の強い展開でした。

最近、大きな設備投資をする会社が増えてきましたが、どうなんでしょうね。理屈から言えば景気の悪い時に設備投資をして、景気回復場面でそれを回収すると言うのが、設備投資の賢いやり方であることは、誰も異論は無いと思います。景気の8合目ぐらいで過大な設備投資をすると、リセッションに入ったときに、それが大きな負担となるのは過去の景気後退期に、どの会社も既に思い知っていることでしょう。しかし、作れば売れる状況で、手をこまねいて利益を逃すのも勿体無い、ましてやライバル他社が大型設備投資をすれば、負けてたまるかと、それ以上の投資をしてしまう。結果、供給過剰になり振り出しにもどると言うのが、資本主義の景気循環なわけです。勿論、これは株を売買する投資家にも言える心理ですがね。

本日の取引:A社 2勝 +12,000円
持ち越し A社 500株買い



2006年1月12日 日経平均株価16,445.19(+81.60)
日経平均は2日続伸。昼休みのバスケット取引が2000億強の売り越しだったことから、後場に先物主導で前日比マイナスになる場面もありましたが、ハイテク株を中心にした現物買いが指数を下支えし、先物だけで指数を崩すには至りませんでした。

米ナスダック指数は今年になってから、まだマイナスがなく非常に堅調です。しかし、利上げ打ち止め観測と言う材料だけで、先般の雇用統計にしても悪い部分は全く無視する形で上昇している訳ですから、マーケットが過熱してきた表れでしょう。

本日の取引:NTT・A社 3勝 +15,000円
持ち越し A社 1,800株買い 600株売り



2006年1月11日 日経平均株価16,363.59(+239.24)
日経平均は小高く始まったあと、昨日同様に先物主導で100円ほど安くなる場面がありましたが、それ以上の売りは出ず、16,000円を2回つけた後は一貫して買いが優勢になり高値引け。

オプションは500円刻みなので、当然16,000円にはオプションにからむ先物のヘッジや思惑が複雑に絡み合っているのですが、それにしても昨日から225先物は連日10万枚を大きく超える出来高ですし、ビックプレイヤー達が何かをやっていると言う感じですね。今日など16,000円で押し目買いが優勢になったと言う解説がありますが、どうなんでしょうね。個人的には昨日から先物を売ってた向きが16,000円で売るのをピッタリ止めてしまったと言う解説の方がしっくりきます。

本日の取引:NTT・日立 4勝1分け +26,000円



2006年1月10日 日経平均株価16,124.35(-303.86)
日経平均は米国株高を好感し小高く始まりましたが、上値は重く前場中ごろから先物に大口の売りが相次いだことから、大幅反落となりました。年が明けてからメガバンク・ソフトバンクと言った、いわゆるダブルバンクが、揃って冴えない動きになっているのも心理的な重石となっています。その一方で、現状で一番割高で過熱している市場と言える東証2部やジャスダック指数は、先物に影響されないのを幸いに本日も大幅高となり、明暗を分ける形になりました。

05年の株式投信の増加額が13兆2000億円で、過去最高だったなんてニュースを聞くと、03年から僅か2年間でよくここまで回復したなと思う反面、ちょっと買い過ぎだろと言う気もします。野村の社長が日経平均は19,000円になると一席ぶったそうですが、ITバブルの時に同じような状況で、大量のカネを集めたノムラ日本株戦略ファンドの大失敗は、既に記憶にないらしく、さすがは日本一の株屋ですね。

本日の取引:なし
持ち越し なし